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ぴんころ倶楽部  作者: 野一色花子
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清風恋をする

清風は決めた。

通信教育で続けていたユリ十字団の教えを守り、

射精をしないことに決めたのである。

それは何故か。

ユリ十字団の教えによると射精を我慢し、放出しないことにより

腎気が養われ超能力が開発されると聞かされたからである。

超能力さえ得られれば、どんな病気でも直すことが出来る。

そしたら人生安泰だ。

体が弱い清風ではあるが、あっちの方は結構さかんで

グラビアやDVDを観ては励んでいたが超能力という魅力は何物にも代えがたい。

まだ若い清風である。ちょっとした視覚刺激でうずいてしまう。

それを我慢する。腎気をめぐらすイメージで紛らわす。

そうしているうちに性欲のコントロールが出来てきてなんとなく治療の手ごたえを感じ

はじめたのである。

これが超能力が開発し始めてるということなのであろうか。


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