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悪魔の偽典  作者: ユノ
創生記
4/5

第四章・始祖人類

 アダムとリリスは、園を後にし不毛の大地に渡った。


 アダムとリリスは洞窟を寝床にした。


 アダムはリリスの下腹部に顔を埋めリリスはアダムの下腹部に顔を埋め二人は交わり、生命の記憶を辿った。


 リリスはアダムに従わなくなり、怠惰に堕ちた。


 アダムはリリスに激怒した。


 しかし、リリスはアダムに反論をした。

「貴方と私は、同じ土と水から造られたのになぜ、貴方に従わなくてはならないのか。私を対等に扱い平等であるべきである。」


 アダムはリリスに言った。

「しかし、貴方は神からの罰によるもので従わなくてはならない。」


 リリスはアダムに言った。

「今もなお、私は血を流し償っているのに、さらに苦痛を与えるのには逆らえない。」


 リリスはアダムに言うと神の名を叫び洞窟を飛び出した。


 リリスは、沿岸に住み着いた。


 アダムは、神にリリスが戻ってくるように願った。


 神は三人の天使を遣わせた。

 天使達は、リリスに戻るよう言ったが拒絶した。


 天使達はリリスに言った。

「我々は、戻らないというならこの場で貴女を海に沈めリヴァイアサンの餌にする」


 リリスは拒絶した。


 天使達はリリスに自分の変わりを連れていくことを提案した。


 天使達はリリスと約束をし、天国に戻っていった。


 リリスの前に美しい男が現れた。

「失礼、先程の会話を聞かせて頂きました。貴女の変わりを探しているのですね。」


 リリスは男に言った。

「はい、しかし貴方は誰でしょうか。何か目的があるのでしょか。貴女は私を騙した蛇と同じ匂い

 がします。」


 男はリリスに言った。

「流石です。私や蛇は、人に知識を授けるために来た者です。」


 その男は自らをベリアルと名乗った。


 ベリアルは疑うリリスを連れ、神が自分を似せて造った獣の群れに連れていった。


 リリスはベリアルに言った。

「この獣達はなんでしょうか。」


 ベリアルはリリスに言った。

「これは神の創作物の猿です。神は度々自らを模したものを作るのが好きなのです。」


 リリスはベリアルに言った。

「この獣をどうすればいいのですか。」

 ベリアルは答えた。

「この獣達から、雌猿を選びアダムの元に連れていくのです。そうすれば、アダムから解放されるでしょう。」


 ベリアルはリリスに言った。

「天使達は、変わりのものを連れていくようにといったのです。問題はありません。」


 リリスは、その群れから金髪碧眼の雌猿を選び連れていった。


 ベリアルは、リリスが選んだその猿に知識を与えた。


 リリスは猿にイヴと名付けた。


 ベリアルとリリスは、金髪碧眼の雌猿をアダムの元に連れていった。


 リリスはアダムに言った。

「私の変わりを連れてきました。貴方はこの方を妻と向かい入れてくださいますか。」


 アダムはリリスに言った。

「神の名において新たな妻として向かい入れよう。美しい妻に感謝をしよう。」


 ベリアルはアダムに教えを説いていった。


 リリスはアダムから解放され、後にしたのだった。


 アダムはイヴと交わった。


 神は激怒した。

「なぜ貴方は獣と交わったのか。」


 アダムは神に言った。

「これが獣なのですか。リリスが連れてきたこの者は、私達と同じ姿をしておりましたゆえに犯してしまいました。」


 神は地上を凍てつく氷の地獄にした。

 そして、


 神はリリスに苦難を与えた。


 イヴは懐妊した。


 神は懐妊を祝福し、地上の氷を溶かした。

 大地は芽吹き始めた。


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