パジャマで、knockdown
「えぇっ?! 女子会?」
「そうなの!」
出会いは突然にやってくる。という映画のタイトルを思い出すように、優はポンポン遊びに誘ってくる。
「でも、なんで私なの? 他にも優と仲がいい友達いるでしょうに」
「けど、裡樹がいいのっ!! 裡樹でないとダメなの!」
髪をツインテにし、机に座ってる私を見上げながらも必死に女子会に誘ってくる。
まぁ、この連休は暇だから、その誘いにはノるけれど……。
「でもさ、女子会って何するの?」
「んとね、パジャマ着て、お菓子とか食べながら好きな男の子の話をしたり、お風呂に入りながらムフフな話をしたり、お布団に入って……忘れちゃった」
「ま、いいわ。どうせ、やることもないし」
優は、余程嬉しかったのか、その場でぴょんぴょん飛び跳ねた。
まるで、うさぎね、優は……。
何日かが過ぎ、週末になった。
「ほぇぇぇっ。裡樹ちゃん、可愛い」
「え? なにをまた急に言ってんだか……」
待ち合わせした場所にいくと、既に優が来てて、私を見るなりそう言ってきた。
「…って、優はそうしてると男の子みたいだね。珍しく1つで結んでるのか」
「うん。だって、ママがいないんだもん。あ、夜だけには帰ってくるから、安心して?」
「じゃ、このまま行く? それともどっか寄る?」と聞けば、なんか私の事をボーッと見てるし……。かと思えば、急に慌てて言うし……。
コンビニに寄って、それぞれ好きなお菓子や飲み物を買って、優の家に向かった。
「お邪魔します」
「ささ、どーぞどーぞ」
優の家に来たのは、何度かあるが……。
「んぅ、薔薇のいい匂い」
花好きな優のお母さんは、庭で育てた花をこうしていつも玄関に飾ったりしている。
「でしょ? 今夜は、もっと凄いんだよ!!」
「ん? なんか、あるの?」と聞いたら、秘密秘密と私にくっついて言った。
夕食の時間まで、宿題をしたり、ゲームをしたりして過ごす。
夕飯は、2人でカレーとサラダを作って、優のご両親を混ぜて食べた。
「じゃ、裡樹ちゃん。優のこと宜しくね」
「優。あんま裡樹ちゃんに迷惑かけんなよ?」と優のご両親は2人何処かへ出掛けた。
「デート!?」
「うん。うちのママとパパ、月に一度あーしてデートしてるの」
「仲がいいなとは思ったけど……」
うちの親も仲は良いけど、あーしてデートには行かない。買い物には、お父さん拉致られるように有無を言わせず連れてかれるけど。
〃お風呂が沸きました〃とセンサーのアナウンスが聞こえて、優はお風呂場へと行った。暫くして、戻ってきたから、2人着替えを持ってお風呂場へ……。
「うわっ! 満面薔薇だ! いい匂いすると思ったけど」
「ふふん。これもママのお手製よ!」
初めて見た。薔薇の花びらに埋もれてるお風呂。こんなにいい匂いがするのねぇ。
「ほらー、入るからお洋服脱いでぇ」とせがまれて、服を脱ぎ、裸になって、揃って……。
「裡樹ー、優の身体また洗って?」とせがんできた。
「はいはい。困った赤ちゃんねぇ」
優はクラスの女子、いや、学年の中で、一番背が小さい。高校に入学して直ぐのクラスの自己紹介でも恥ずかしがる事なくそれをネタに言っていた。
「はわぁ。裡樹、おっきいから頭が気持ちいい」
「そう? じゃ、流すわよ」
シャワーで、泡だらけになった髪を洗い流し、身体も洗う。
「裡樹ちゃん」
「ん? なぁに?」
「凄いね……。次、優が裡樹ちゃんの身体洗うね」と交代し、優は私の髪から身体をゆっくりと丁寧に洗った。
「ね、優は将来何になりたい? お母さん、確か美容師だったわよね?」
「うん、そう。けど、私はそれになれないと思うよ? 身長低すぎるもん」
確かに、どの美容師もそれなりに身長はある。
「まぁ、普通に就職したいね。裡樹は?」
「私もまだかなぁ? まだ1年じゃ早いか」
「はい、流すよー」とシャワーが当てられ、ついた泡が流れていく。身体もくすぐっく丁寧に洗ってくれた。
チャポンッとゆっくりとバスタブの中に入ると、入浴剤とは違う感覚が肌にくっつく。
「薔薇のエキスで、肌がスベスベになるんだって」
「そうなの? じゃ、もっといっぱいお湯に浸かってなきゃ」
「ねね、裡樹ー、そっち行っていい?」
「いいけど、狭いよ?」と言ったけど、それでも夕飯は来た。何故か、私の目の前に……。
「ちょっと、優?」
「んふふぅ。裡樹ちゃん、だぁい好き」といきなりこんなとこで抱きつかれたのには驚いたけど、別に抱きつかれるのは、いつもの事だからそのままに……。
「裡樹ー、お願いがあるんだけど」
「なに?」
「あのね……変なことしないから、裡樹のおっぱい触ってみてもいい?」
「は?」
いきなり、そう言われたのは驚いたけど、まぁ、許した。
「裡樹ーっ!!」
優は、私の胸に手を当てると、子猫が母猫の乳を出すように、ペタペタと揉んできた。
「お餅みたい……」
優のは……小さいから、憧れとかあるのかなぁ?
お風呂から出ても、なんかペタペタ触ってきたし。不思議な感じ……。
「か、可愛いっ!」
「そう? いつも着てるパジャマだよ?」
色褪せてはいないが、いつも家で着てるパジャマを持ってきた。
「じゃ、ベッドベッドーッ!!」
で、思う。優は寝相が悪いらしく、セミダブルのベッドを使っている。
「ちっさ!」
「……。私、そんな小さいかなぁ? おっぱい」と何やら違う事でへこまれたし。
「違うわよ。このベッドが大き過ぎて、優が小さく見えたの。ごめんね?」
「ならいいけどぉ、裡樹ーっ!!」とまた抱きついてきた。
「大好き」
「私も好きよ」
「裡樹は、誰か好きな男の子いるの?」
「今? いないけど。ちょっと、優なーにしてるのよー」
優の顔が、私の胸のところにきた。
「いい匂い…」
「お風呂入ったからねぇ」
「ボタン外していい?」
「えぇっ?! なんで?」と聞き返したけど、優の指はもうパジャマのボタン外してて……
「なんか、凄い。こんなにモチモチしてるんだ……」
私の乳房に顔を埋めたり、頬ずりしたり、揉んだり……。
「優、男に生まれたかったなぁ。おっぱいが、こんなに柔らかいんなら……」
「ゆ、優っ!? そっ……」
「へへ、びっくりした?」
「当たり前でしょうが。そんなことされたら、誰だっ……ひゃんっ!!」
乳房の先端をいきなり口に含まれのも驚いたけど、優の下がレロレロと動いてムズムズした自分にも驚いた。
「可愛い……」
「優……っ!!」
驚いて思わず腰を引いた。な、なんで?!
優の小さな手が、そこに触れた時、ビクッと痺れたような感じがしたけど。
「大好き……」
初めて触れた女の子の唇……。
柔らかくて、甘くて……。
怖さというよりも、快楽という驚きに動けずにいた私……。
「優……あぁ」
なんということだろう?こういうことは、男の子としていかものだと思ってたのに、その前に……。
「裡樹、可愛い……。大好き」
優が、段々下に来て……
「うはっ……。優……そんなとっ……あっ!!」
舌が何度も行き来して……
あっ……んんっ……
男の子より、こんなことをするだなんて……
「優……あっ……優っ!!」
シーツを掴んでは、身体の中が熱くなるのを感じた。
「はうっ!!」
優の指が、私の中に入ってきた。
「痛い?」
「……はないけど、驚っ!!」
「気持ちいい? 裡樹」
クチュクチュとした音……
レロレロと動く舌……
いつしか、私の手は、優の頭を自分のソコに押し付けていた。
ジュルッジュルッと何かが吸い込まれる感じ……
何度も何度も優ぬ舌が……指が動き……
「優……あっあっあっ……だっ…だめぇぇぇぇぇっ!!」
大きな声と一緒に上体がそれ、足が強く伸びた。
「はぁっ……な、なに……」
「どう? 気持ち良かった?」
「…ってか、驚き過ぎて」
私の中のピクピクと動くそれは、落ち着く事をせず、何度も何度も優を受け入れていった。
三浦裡樹、16歳にして、生まれて初めて女の子に抱かれ、女の子を抱いた。
お互い男の子とは、〃未経験〃なのに……。
そして、数年後……。
「き、きちゃった。優……」
「裡樹……。また、別れたの?」
「うん。ちょっと、優聞いてよぉーーーっ!!」
お互い高校を卒業する前に、処女では無くなったけど、なんとなくその相手に満足いかない事が多くて、こうしてまた互いの家を行き来してる。
「優…大好き」
「私もだよ。裡樹……」