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前世で世界一周できなかったので、異世界で一周します  作者: 慶田陽山
第2章 ドワーフ国〈イルーヴァタール〉
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第16話:冒険者協会、登録の旅【前編】

俺たちは今、ドワーフ国〈イルーヴァタール〉の入国許可調査の長蛇に1時間ほど待っていた。


しかし、この長蛇に並んでいるのは俺のみ。ロビンはと言うと。


「オマハへ《お待たせ》」


目の前には包帯に巻かれたロビン。


そう、治療をしてもらっていたのだ。大量の蜂に刺され、狼に追いかけられて、また蜂に刺され、川に流され、またまた蜂に刺されて色々大変だった。


「大丈夫か?」


「はんほか《なんとか》」


いや、大丈夫じゃないと思うぞ。蜂に刺され過ぎたロビンは全身ぷくぷくしている。


幸い毒を持っていない蜂のみだったので良かった。


しかし、おかしな事に俺は一切刺されていない。ロビンは蜂に好かれているのだろうか。悪い意味で・・・・・・。


それはさておき、ロビンが治療してもらっている間に治療薬を作っていたのだ。


作り方は至って簡単。道中で拾った薬草と蜂の死骸を混ぜ合わせ、清水で混ぜ合わせたものを割る。


完成、蜂に刺されたときに効く治療薬。


「ロビン、これ飲んでおきな」


「なんは?ほえ|《なんだ?これ》」


「治療薬。魔導書に載ってたから作ってみたんだ」


ロビンは治療薬を一気に飲む。


「プハー」


まるで酒を一気飲みしたようなことを言う。もちろんアルコールは入っていない。ぶどうも。


「次!」


ちょうど俺たちの順番が来た。


人より小さい、小人のようなドワーフの門番が俺たちの検査をして、すぐに通された。手ぶらだったからだろう。


俺はある場所に向かう。


ドワーフといえば、そう、武器だ。


剣の一本くらいは持っておいた方がいいだろう。いや持っておかないと危ない。


「おい、坊主」


目の前にドワーフ国に似つかない方が広く背が高い男が俺の目の前に現れる。

ちなみに俺は173cmだ。


つまり、この男たちは少なからず190cmはあると言うことだ。


「お前、アルフから来たやつだな?案内してやるよ」


なるほど、これはついて行くとカツアゲとかされるやつだな。だが、残念だ。俺は金なんて一切持っていない一文無しだ!


「お前なんかに誰がついていくか!」


ロビンが男に文句を言ったときに気がつく。


ん?


一瞬思考が停止する。俺の脳内が起動した瞬間に浮かんだものは


金が無い=武器買えない


「俺、金持ってねー!」


思いっきり叫び、膝をつく。


やばいこれからどうして生きていこう。


「あ、最悪、ロビンを売ろう」


いい案が浮かび口にすると俺の背後にいたロビンが俺の頭を叩く。もちろん痛くも痒くもない。


「おいらを売るな!何のためにタクミに付いて来たんだ!」


そう言うけど、ロビンが俺と一緒に旅する理由は多分、いろんな国の料理を食べることだろう。


「それより、金ならあれを売ったらどうだ?」


ロビンに言われてあれがあることに気がついた。


「どこに売るんだ?」


「冒険者協会でいいと思うぞ」


そうと決まれば、早速行動に移そう。


「そう言うことだから、お兄さんさようなら」


戸惑う男たちを背中に俺たちは冒険者協会に足を運んだ。


冒険者協会、The異世界だ。


改めて自分が異世界に来たことを実感する。


まあ精霊が居る時点で異世界だが、そこは気にしないでいこう。


冒険者協会と書かれてある看板を見つける。


無属性魔法で原語翻訳魔法があったのだ。

ちなみに、魔法は使い込むと魔法スキルへと変わる。


魔法スキルとは、無詠唱で魔力量は小数点がつくほどに減少する。

普通のスキルとはまた違うものだ。


俺たちは冒険者協会に入る。


中は外装でわかるほど木造建築で、沢山の冒険者たちで賑わっている。


俺は新規冒険者受付に向かう。


「新規登録ですか?」


美人なお姉さんが話を進めてくれる。


「そうですけど、登録料とかありますか?」


「はい、200M《メガ》です」


「えっと、今お金を持っていなく、先に売れるものを売っても構いませんか?」


そう言った瞬間、ボンと小袋がカウンターに置かれる。誰が置いたのか気になって、見てみる。


それはさっきの男だった。


「200M《メガ》ある」


そう言う男。


「あら、トーリンさん」


そう言うのは受付の美人さん。


「知り合いなのか?」


ロビンが美人さんに尋ねる。


「おいおい、それはひどいなロビン」


確かにそう男が言った。


「な、なんでおいらの名前を知っている」


驚くロビン。


「知り合いじゃないのか?」


俺はロビンに確認をする。だが、向こうは少なからずロビンのことを知っている。


「トーリンって名前の男は知らないぞ。・・・・・・ん?」


何かを思い出したロビン。その瞬間、ロビンはあわあわと指をさしながら動揺する。


「ま、まさか鍛冶屋のトーリンなのか」


「久しぶりだな」

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