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来訪者 3

リツと呼ばれた女性は、二宮さんの娘さんだったのか。


そういわれて、顔を見てみると違うように見えてくる。

恐らくはそっくりなのだろうけれど、印象が違う。

自分の知る二宮さんは、感情をそれほど表に出さない、おとなしい印象の女性だったが、目の前のリツは、あきらかにお転婆娘だ。


「大きいお母さんにね、代わりに様子を見てきてほしいって頼まれたのよ。」

そういって、大事な要件を頼まれる自分はすごいのだとでも誇示するように胸をはる。


かわいらしいなと思い笑うと、リツもニッと笑い返す。


神経質そうな青年が続きを話す。

「自分はリクといいます。定期的にあなたの様子を見るように託りました。」


がっしりとした、それでいて優しそうな顔の男が続く。

「ユウタです。もし、目が覚めているようであれば、研究所にお連れするように言われています。」


やたらと「リ」で、始まる名前が多いので、きっと彼もそうだろうと思っていた。


「研究所に二宮さんはおられるんですか?」


彼らは頷き、同行を求めた。

そして、どうしても来てもらわなくてはならない理由があるのだという。

理由は二宮さんから、聞いてほしいということだ。


町を離れることについて不安に思う。

収穫期も近く、またユカリさん達のことも気がかりだ。


答えを保留し、名前について聞いてみると、良子の一文字をもらってのことらしい。

リョウもそうなのかな。


彼らに相談する時間がほしいと伝えて、カイに呼びかける。

気をきかせて目につかないところで控えてくれていた彼は、大まかを把握してくれているようだ。


いつの間にか来ていたユカリさんとリョウがジャンケンをしている。

なんとなく想像がつくが、ひとまず置いておこう。


カイは真剣な顔で話す。

「戦力的には厳しいです。急ぐ話でなければ、収穫期を過ぎてからでもと思います。」


そして、しばらく考えてから、こうつなげた。

「友人としては、自分の思いで決断すべきと思います。」


明日も必ずあるとはかぎらないのだから・・・

カイの瞳は、そう告げているよう思えた。


彼らと同行しよう。

それとあわせて、自分の銃を町に置いていくことを提案した。


また格好つけてる・・・

コウさんってそういうところありますよね・・・

気を使われるほうの身になってよね・・・


わざと聞こえるように話している、ユカリさんとリョウの言葉が耳に痛い。


3人に銃を1丁提供してもらえるように頼んでみる。

貸してもらえるだけでもいい。


想定外の提案に悩んでいるようであったが、リツがカイの刀をとりあげる。

「わたしの分を持っていって、こういうの使ってみたかったんだよね」


リクが立ち上がり、こう告げて話は終わった。

「決まりですね、明日にでも向かいましょう。シェルターで待っています。」


後ろでは、3回勝負だからとユカリさんが叫んでいる。

やっぱりついてくる気なんだろうか。


自分のミスでいくつか大事な文章が抜けていました。

追記しています。


”彼らは頷き、同行を求めた。

そして、どうしても来てもらわなくてはならない理由があるのだという。

理由は二宮さんから、聞いてほしいということだ。”



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