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生き延びること 生きること

ゆらゆらと炎がゆらめく。

スラムの町が赤く燃えている。

酒場にいたユカリさんがこちらを見ている。

責めるような目で。

背後から男が忍び寄り、刃でユカリさんの背中を貫く。


駆け寄ろうとするが、体が動かない。

まだ謝ってもいない。

話したいことも、たくさんあるんだ。


ゆらゆらと炎がゆらめく。

目の前が赤くなり息が詰まる。



体を起こし胸を抑える。

動悸がひどい。胸が壊れそうだ。

体中の筋肉が強張り痛みを感じる。

手で顔を覆う。

隙間からシェルターの部屋が見える。


「夢か・・」


一番怖いことは何だろう。


明日も知れない世界で、後悔を抱えていきていくこと。

大切なものを守れないこと。


水を飲み、そのまま頭にぶちまける。

顔を両手で叩き、気合を入れる。


野盗から逃げてきたと思われる二人が、町の近くにいた。

野盗も近くにいると思っていいだろう。

ここで無駄に時間を過ごし、自分だけが生き延びたとして。


それは本当に 生きているのか?


答えはもう見つけた。


戦おう。

ユカリさんにも詫びにいこう。


町へ戻るべく、シェルターの階段をあがる。

槍は町に置いたままだが、手斧は腰にぶら下がっている。


わけもなく確信があった。

野盗は近くにいる。





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