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ヴァンパイアのお兄さんが洋館から脱出する話  作者: 紅藤
番外編/館の主人視点
11/13

エドウィンの独白3

 

 わたしが実験室と呼んでいるその部屋は、いまは相当に血生臭い部屋になっているだろうと推測する。


 賢者の石が割れてすぐに、賢者の石を修復する錬金術を行おうとしたのだ。

 賢者の石の大部分はあったので大丈夫だろうと思ったのだが、それは間違いで、供物やつなぎとして使おうとした動物が爆発してしまったのだ。


 結果として部屋は血みどろの大惨事になり、わたしは動転してその部屋を出た。

 あの日から、一度も実験室には入っていない。


 以前、研究にちょうどいいからと、腐食をはねのける術を使ったのが悔やまれる。

 そのせいで、今もあの部屋は新鮮な血液でいっぱいだろうから。


 青年が帰ってきた。ほんの少しの後ろめたさは、青年が持っていた蒼いカケラによってばらばらに砕け散った。

 これで、賢者の石は元通りになる。その確信があったからだ。


 そうすれば、物置の化け物を倒すことだって、実験室をすぐさまキレイにすることだってできる。

 文字通りなんだってできる。彼の本当の願いも分かる。


 青年は先ほどと同じように、一度蒼いカケラ同士を液体状、どろどろに溶かして、それからそれを一つにまとめ出した。

 青年の手の上で蒼い液体が浮かび始める。端の方から持ち上がり円状になろうとしているのが分かる。

 とうとう球体になる、そのときだ。


 修復が完成した合図に珠がピカッと光った。

 青年は眩しそうに目を細めている。


 蒼い珠が、できていた。透き通った蒼い珠。

 手を伸ばせば珠が自動でこちらに寄って来る。もう間違いない。


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