花野百合と、魔の世界
前回作よりは長いので、楽しんで読んで頂けたらと思います!!!!!!!!
誤字などがあったらコメントお願いします!!!!すぐ直すので!!!!!
それではどうぞ!!!!!!!
私、花野百合が住むこの町には、12月にゾンビが出ると言われている。
12月と言ってもこの31日の中、出現日は不定期。
だから町の人々は12月の外出を恐れている。
実際に会ってしまえば魔の世界に連れていかれると言う。
それからどうなるかは知らないけど、連れていかれた人はいるらしく、その人は帰ってくることはない。
できれば私だって外に出たくないのだが、私のような学生は毎日外に出なくてはいけない。
「百合ー、ゾンビに気を付けて!!行ってらっしゃい!!!!」
「行ってきまーす」
雪の中、この田舎では珍しい白い襟のセーラー服の上にマフラーを巻いて、私は歩き出した。
―――――――――ザッッッッ――――――
歩き出したその瞬間、後ろから何者かに手を引かれ記憶は遥か遠くへと途切れた………
* * *
「ん…………!?!?」
「おぉ、起きたか」
驚きの光景を前に、私は固まった。
待て、落ち着くんだ百合!!!
深呼吸をし、周りを見渡す。
青い顔に、継ぎはぎに縫い足された跡のある人、
これは私がハロウィンやマンガで見たことのある―――――――
「ゾ、ゾンビ!?!?」
「そうさ!
ようこそ、魔の世界へ。」
「魔の世界!?!?!?」
さっきから訳の分からない事が続き、驚きを隠せない。
ただ現状でやっと理解できたのは、私は登校中にこのゾンビ男に手を引かれ、ゾンビが住む魔の世界へと連れていかれたという事。
これからどうなるかは知らないが。
「あのー、私は死ぬんでしょうか…?」
死ぬなら死ぬでそれはいい。
私はそう考えていた。
「んー?殺さないよー?」
なんか不適な笑みを向けられた気がするが、殺さないと言われて少し安心した気もする。
「それじゃあ、人間娘の歓迎会をしなきゃ♪」
「は、はぁ…」
歓迎会?人間の?
普通(言っちゃ悪いけど)歓迎会って、死んだ人がゾンビになったときにするもんじゃないの?
まぁ歓迎して貰えるのは嬉しいから、突っ込まない事にした。
「そういえば名前を言ってなかったね、僕は未来斗。魔の世界の案内人さ!!
君は??」
「花野百合。」
「百合か、いい名前だね!僕の事はタメでかまわないから!!」
「わかりm……じゃなかった、分かった!」
いい名前と言われたのは初めてで、未来斗に少しだけときめいた。
……気がする。
「じゃ、歓迎会に行くぞーーー!!!!」
そう言って未来斗は指をパチンと鳴らした。
びゅんっっっっっ――――――
「わぁ……!!」
瞬間移動をして、豪華なご馳走が並んでいる部屋に来た。
その丸い大きなテーブルを囲む様に、たくさんのゾンビが座っていた。
軽く見て、1000はいるだろうか。
「百合、こちらへ。」
未来斗が案内してくれた席に着くと、拍手が起こった。
しばらくして拍手が止むと、未来斗が言った。
「素晴らしき人間の娘を迎え入れたこの祝福に、乾杯!!!!!!!」
「かんぱーい!!!!!!!!」
「いっぱい食え!!今日はお前の歓迎会だ!!!!」
口々に言われて嬉しい気持ちだった。
だが、ゾンビに祝われているという事を、今の私は忘れていた。
いかがでしたか??
この作品は、私の夢に出てきたものをアレンジしたものなんです。
まぁ引き続きよろしくお願いします!!!!!!!
次回は、……近いうちに頑張ります………ww
ということで、ここまで読んでくださった皆さん!!!!!ありがとうございました!!!!!!!!