泥沼にハマってゆく
ハマってゆく…
ハマってゆく…
沼の深みへとハマってゆく
小説という名の泥沼に
基本的な能力を身につけ
書けるジャンルの幅を広げ
登場人物の数を増やす
表現の限界は広がり
より広く、より深くと、世界を構築してゆく
限界地点を設けない
いくらでも成長するがいい
好きなだけ極めるがいい
そのつもりでやってきた
すると、自らが作り出した泥沼へとハマってゆくようになるのだ
世界を生み出したつもりだったのに
どうやら、それは巨大な泥沼だったようだ
それも、また悪くはない
このなまあたたかい巨大な沼は、実に心地がよい
ハマってゆく…
ハマってゆく…
沼の深みへとハマってゆく