表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚無  作者:
2/2

最低な奴

子供の頃の性格はなんていうかもう本当に最低なヤツ。自分が気に入った人以外とは話したくなかった。誰よりも目立ちたくて誰よりも好かれていたかった。

つまり自己中って奴だ。


幼稚園、とにかく自分が一番だった。

先生に一番見てほしかった。

一番目立っていたかった。

誰かが泣くとそれを上回るくらい大きい声で泣いた。

誰かが風邪を引くと自分も仮病を使った。


嘘もつくし、ほしいものは手に入れようとした。


小学生の私は相変わらず目立ちたがり屋だった。

兄が始めたスポ少の見学を見て

ソフトボールを始めた。

男の子しかいなかった。

本当は金管バンドやミニバスに入りたかったけど

女一人でチームに入れば最高に目立てるのでは?

と言う浅はかな理由で加入した。

練習が大嫌いでルールもそんなわかってない

奴が上手くなることも目立つはずもなく

下手くその女とキャッチボールしてくれる

男子なんかいるわけなかったから

あまりが出るのと無理やり3人でやってもらう

よういつもお願いしなければならなかった。


もう辞めようかと思っていた時に

練習試合で来ていた隣町の

女子のソフトボールチームの

監督に誘ってもらえたのだ

みんな優しく迎えてくれた。

たくさん遊んでくれた。

今思うとあの頃が人生で一番楽しかった気がする

卒業が悲しかった。

地元の中学に通わなくてはいけなかったから。

同級生の三人はソフトボールを続けると聞いたから

私はまた男子しかいない野球部に入ることにした。

高校でまたソフトボールをみんなでできると信じていたから。


だけど。。みんなはちゃんと行きたい高校を選んでいて変に友情に執着しているのは私だけだった。一緒に同じ学校でなんて、、3年も経てばそりゃ私なんて過去の人だわ。


私は自分がなかった

得意科目はなくて

運動は中の上くらい

趣味もこれと言ってなく

手芸や絵画もうまくはない

どれもこれもできなくもない、

微妙なレベルのものばかりで

自慢できることは何もなかった。


私は何にもなれなかった。


なのになんであんなに

偉そうだったんだろうって思う。

いろんな子を仲間外れにしたこともあった。

たくさんの人を傷つけてきたのに

自分の番が来るまで気づかなかった。


高校に入るタイミング。

とうとう神様は私に天罰をくだす。


高校の合格発表の前日、母が飲酒運転で捕まった。


アルコール依存症だった。

免停になり酒を取り上げられた母は

震える手で私の入学書類にサインの字が

今でも忘れられない。

母は閉鎖病棟に入れられた。


高校に入った私は自分からうまく声をかけれなくて友達ができなかった。

(あぁ、、終わった。)

私の高校生活は最悪なスタートだった。

かろうじて後ろの席の女の子と仲良くなれた。

見るからに大人しくて

自分とは全く逆な正確だった。

クラスメートの中では完全に陰キャラだった。


そもそもこの高校に選んだ理由が

スポ少の1つ上の先輩の誘いだった

同級生のように友達のような関係だった

先輩は高校生になってもうタメ口でなんて

話しかけてはいけなかった

それもあって私は陰キャラの

生意気なヤツだと思われていたんだろう。

部活の中でも孤立した。

それなら入学する前に

言ってくれればよかったのに、、

先輩も見て見ぬふりで

もうなんの関係もない他人だった。


部活内はよく聞くターゲット方式で仲間外れがあった。私は殿堂入りでハブられていたから順番にハブられたやつが私と仲良くしようとしてくる。一人には誰だってなりたくないものだ。団体競技なんて一人じゃできないし大体のトレーニングはペアでやらされるものだ。地獄だった。限界が来たとき、私は部活を辞めようとしたら顧問の先生に私が辞めたら大会には出ないと言われた。

(え、そんな事ある?)

今思えばそんなん無視して辞めるべきだったと思う。

お母さんも入退院を繰り返してたから

心も身体も本当に限界だったのに。

私ってば本当にノミの心臓。


そんな陰キャな私も陰キャにはなりたくないと

無駄なプライドのせいで仲間外れにした子もいた。

根の性格はどうしても直せなかった。

誰とでも仲良くなれる人が羨ましかった。

学生時代はもう一人にならない事に必死だった。

心が腐ってた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ