エピソード02 2008年
サッカー部を引退した佐山と私は一緒に受験勉強をしたりと、相変わらずお似合いカップルだと言われており、幸せに過ごしてたと思っていた。
同じ高校には行かずに、佐山はサッカーの強豪校に、私は地元の高校に進むことにした。
別々の高校なっても、私たちならと心のどこかで考えていた。
卒業式の後、佐山は童貞を卒業したいと相談してきたが、私はYESと言えなかった。
佐山は期待に応えられない私を見て、初めて失望したような顔を見せた。
(怖い...)
その後すぐに別れを切り出された。
私は佐山を失うのが怖く、体を許したがそれでも高校の入学前に、振られてしまった。
マネージャーとしても彼女としてもたくさん尽くしてたが、振られてからの立ち直りは思ってるよりも早かった。
悲しい気持ちの反面、少し安堵してる自分がいた。
私は都内の私立高校に進学したため、中学の同級生は1人という状況だった。
新しく人間関係の構築からスタートだったため、失恋の余韻に浸る暇もなかった。。
比較的容姿の整っている私は、また上位層と過ごす高校生活がスタートした。
「同中(同じ中学)いないの?」
「1組の遠藤くんっていう子がいるけど、あんまり仲良くない」
「そうなんだ!私内部進学だから友達紹介してあげるよ〜」
「助かる〜!よろしくね!」
そういって一番最初に仲良くなったのは、菊池というギャルっぽい子だった。