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お仕置きを受けるウサ子姉さん

 しばらくすると、アロウラは身体をくねらせて足をモジモジとさせた。


「お願い、離して! もう我慢できないの! このままだと、私……」


「ダメよ。それじゃあお仕置きにならないもの──」


 アンナは冷たい視線を送りながら、彼女の訴えを却下する。


「違う! 違うの! 私、おトイレに行きたいのよ! 早く、早く離して!」


 アンナは聞こえないふりをして、氷人形にアロウラの身体を抑え続けさせた。


「ちょっと、離して! お願いだから離して! ねえ、お願い! あああああ!」


 アロウラは肩を震わせて泣きだしてしまった。


「ひっく、ひっく、なんで、なんで私がこんな目にあわないといけないの。私、お漏らしなんてしたことなかったのに──」


 アロウラは顔を真っ赤にしながら大声で泣いている。


「私たちの邪魔をするからよ」


「うぅっ、だって、私を置いてアンナが里を出ていくのが嫌だったの。なんでクロウドには声をかけて、私には声をかけてくれなかったの?」


「あなたが素直じゃないからよ、アロウラ。私たちについてきたいなら、邪魔をしないで、最初からそう言いなさいよ」


「ひっく、ひっく、ごめんなさい、アンナ。お願い、私も一緒に連れていって」


 アロウラは上目遣いでアンナを見上げて、涙目になりながら彼女に頼んだ。


(へえ、結構かわいいところもあるんじゃないの……)


 アンナはアロウラを優しくハグして言った。


「仕方ないわね。早く着替えていらっしゃい。遅かったら、置いていくわよ」

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― 新着の感想 ―
[一言] Xから来ました! 美麗な挿し絵がいくつもあって没入感がすごいですね! 三人とも可愛い(*´∀`)♪
[良い点] まさかの嫉妬で、超可愛いじゃないですか(笑)こっち上目遣いで見てるイラストは反則ですよ。アロウラさんじゃなくて、アロウラちゃんだったのですね。いや、可愛い。しかもアンナちゃん、ドSだし。面…
[良い点] 可愛すぎた。ぐはっ(*´ノi`)・:∴・:∴・:∴・:∴✨️
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