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名も無き物語  作者: 赤藤男
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第4話『出会い…もう一人の転生者』

前回までのあらすじ…的な何か。


街に入ってから街内を軽く散策する。

(まあ、迷子感覚になっていたり、途中で女の子と角で衝突事故を起こしたりと色々とありましたがwww)


ギルド協会にて、男主人公と転生神はプロフィールカードを作成し入手する。

(個人証明証を獲得したので色々と便利になったかとwww)


とにかく、何やかんや理由があって戦術学校にやって来て、色々と案内やらを受けていたら校内放送により、戦術学校の実技訓練場で何かがあったらしく緊急事態が起こっている事を知り、何故かそのままの流れでついて行く事になる。

(自然な流れというやつでしょうかwww とにかく、今はここです!!)



 案内役の機械が扉を開けた後、俺達は一斉にその部屋の中に入る。すると、その部屋の中には多数の戦術学校を利用している人達が何かに対して注意を払っている様な光景が飛び込んできた。

 俺はすかさず、その人達が見ている方向に目を向ける。すると、そこには巨大な戦術兵器の姿があった。


転生神 「何ですか、あれは!?」

男主人公「明らかに緊急事態が発生した原因な様な気がするが?」


 俺は部屋内にいた人達の状態を見てそう考えていた。ちなみに、あれが緊急事態を発生されている元凶だとしても、一体何が起こったのかは俺達には何も分からない。


???「あれは、実技で使っている練習用の戦術兵器の一つではないかー。」

転生神「それなら緊急事態なんて起こらないのでは?」


 確かに彼女の言う通りである。そういう用途として用意されている物なのであれば、普通はそういう物が使用主達に対して緊急事態になるうる様な行動は取らないであろう。

 そう、普通はの話である。つまり、その普通の状態で無いという事になるので、今はあの戦術兵器には何かしらの異常が発生しているのかもしれない。

 俺達がこの様なやり取りをしていると、部屋の中にいた一人の青年がこちらに向かって語りかけて来た。


???「誰だ!?

    放送を聞いて無かったのか!?

    こんな時に中に入って来るんじゃねぇ…!!」


 どうやら、こちらへ対する気遣いの様である。だが、俺達はこの案内役の機械に半ば強制的に連れてこられたという感じなので、気遣ってもらったとしてもアレではあるので、何か申し訳なくて仕方が無い。

 すると、案内役の機械が前に出て事情を説明しだした。


???「すまぬすまぬ。

    この二人に学園の案内をする予定だったんだが、

    例の放送が聞こえたんでな、急いでこちらの様子を見に来たんよ。」

???「そうか。

    …ってか、お前は案内AIだろ?

    他の専門的な奴らは一体どうしたるんだ?」


 俺達の事に関しては自然に流された様な気がするが。それよりも、さらっと青年の口から、この案内役の機械の呼ばれ方というよりも、種族名みたいなモノが明かされた。


案内AI「戦術AI達は廊下の方で、

     テンパってる人達のサポートをしててな?

     どうも、手を離せなさそうだったから、自分が来たんよ。」

??? 「あー、そういや…

     一応、AIの全員はそこそこの

     共通した戦闘能力は持っているんだったな。」


 どんどん、この案内AIとこの形式のAI達の事が出て来ている気がするが、この感じだと様々な機関で様々な種類の役割AIがいそうな感じがするのは気のせいだろうか。いや、今はそんな事をゆっくりと感じている暇は無い。


案内AI「我々の共通能力のメタ的な説明は今は良いわ。

     それよりも、この部屋の中で何が起きたのかね?」

??? 「見ての通りだ。

     練習用に使っている戦術兵器が暴走してるんだ。

     まあ、今はさっきまでとは違って、まだ大人しいけどな。」


 やはり、この戦術兵器…現状は正常な状態じゃなかった訳だ。


案内AI「なるほどな…いや待て、

     そもそも、この部屋で使う練習用の戦術兵器は、

     全てが専用のフィールド内でしか行動が出来んはずだが?」

??? 「だが、実際にはそれの制約を無視して行動してやがる。

     そして、緊急停止プログラムも何も受け付けさえしないんだ。」


 聞いているだけでも分かる。これは完全に普段起こりはしない様なイレギュラーが発生しているのであろう。


案内AI「うぬぅ…前も似た様な事が起こった様な気がするな。」

??? 「あぁ…あの時は、あいつ等と一緒に止めた記憶がある。

     …っていうか、今はそれ以前にまずやる事があるじゃねぇーか。」

案内AI「うむ、この部屋の施錠じゃな。

     一応、入り口に特殊なフィールドがあるとはいえ

     万が一、廊下側に被害が出る様な事は出来るだけ避けねばな。」

??? 「学内のシステムに関しては、

     AIのアンタ等の方が圧倒的に理解度があるはずだぜ?」

案内AI「うむ、言われるまでも無い。

     元から、こちらが扉の施錠を行うつもりだ。」

??? 「よろしく頼んだぜ?」 


 何やら話がどんどん先へと進んで行くか。聞いていて分かった事は、どうやらこの様な事案が発生したのは初めてでは無い様である。だが、そこについてリアルタイムで色々と言及せずにやれる事をやろうとしている感じがあるのを見ると、俺の生きていた現実世界とはほぼ正反対の構図である。…うん、現実世界ではこういう事があると、まずは犯人探しや責任追及などの粗探しを行って醜い姿を晒し合い、結果的に根本的に何も解決せずに、自然消滅するか力によって都合の良い形で終わらせられてしまうという事がよくあったのを覚えている。

 そういう意味でも、そうなっていないのを見ると俺は非常に安心はする。何故ならこれは、能力や地位などに関係無く自分達の意見もしっかりと反映される可能性が高い気がするからだ。まあ、その分色々と手間はかかるかもしれないが、それはそこまで気にはならないかもしれない。

 むしろ、手間を省こうとして楽にやって得たモノや見たモノに関して、必要以上に期待やらをするという事自体が実際はどうかしていると現実世界では感じていた所だったりもしている。まあ、そういうモノは出ても最高でその程度までであって、手間を掛けたモノには最高値では破れる可能性が高ければ、最低値であっても手が及ばない可能性も十二分にあり得るだろう。…さて、こういった現実世界での話はさておくとして、話を元に戻すとしよう。

 現状は、まずは俺達がこの部屋に入って来た時から開けっ放しになっている部屋の扉を閉じようという所からである。


案内AI「そういう訳だ。

     まだ暴れ足り無いかもしれないが、

     こちらの安全確保の為に施錠するまでは待ってもらおうかね。」


 そんな悠長な…と思うかもしれないが、実際に都合よく待ってもらえたりもするのが、こういう世界観の中ではよくある事である為、あながちそうとは言い切れないのである。だが、それは毎回確実に約束されている事でも無かったりはする。

 案内AIがそう言っている最中に、実は戦術兵器は攻撃の体勢に入り案内AIに狙いを付けていたのである。その為、あの言葉を放った直後に戦術兵器からの攻撃を食らってしまったのである。


案内AI「…って、アーレー!?」


 漫画やアニメの様な感じで、攻撃によって発生した爆風の中から綺麗に後方に吹っ飛ばされる案内AI。この時、この部屋にいた他の者達は皆口を揃えて「あっ。」と一言だけ言ってそれを見ている状態だった。それは当然俺達も例外では無かったりもする。


???「駄目じゃねぇーか。

    全く、意図が通じてないぞこりゃ…。」


 さっきまで案内AIと話していた青年は思わず頭を抱えていた。一方、只今絶賛派手に吹っ飛ばされている案内AIはというと空中で何やら行動に移ろうとしている感じであった。


案内AI「おのれー…練習用の戦術兵器のクセにやってくれおるわ。

     だがしかし、この飛ばされた位置はさっきまでよりも扉に近い。

     よって、これを利用してこの部屋の扉を確実に施錠してくれるわ!!」


 そして、自身の両腕のパーツを伸ばして左右の扉の取っ手を掴む案内AI。そのまま扉を閉め、施錠を行いその伸ばしたパーツを元のサイズに戻す。なお、この間は数秒であった為、先ほどの言葉はかなり早口で羅列されていた様な感じだったので、正直ここにいるほとんどの者達は正確には聞き取れていなかった。転生神のみ一言一句完璧に聞き取れていた様なので、案内AIの一連のこの素早い行動を見て、周りに気づかれない様な範囲で「おぉー!!」と反応しながら手を叩き称賛していた。…まあ、隣にいた俺にはそれがはっきと分かりはしたのだがな。

 さて、驚異的な早口と早業を見せた案内AIだが、それを終えた後はそのまま地面へ向かって真っ逆さまに落ちて来ていた。


??? 「折角、やり切った感でいるのは良いが、

     そのままだと確実に地面に向けて真っ逆さまだぞ?」

案内AI「ぬあ…それは考えて無かったー!!」


 その直後、案内AIは地面に落下して来て、その時の大きな音と共にそのボディの半分が地面にめり込んだ。


???「言わんこっちゃねぇ…。

    誰か引き抜いてやってくれ。」


 同じ部屋の中にいる数名が案内AIの引き抜き作業を行う。彼らは息を合わせて一気にそれを上に引っ張る。すると、あっさりとその体が地面から抜けた。


案内AI「ふぃー、助かったわー。」


 とりあえず、これで部屋の扉も施錠されたし、この案内AIも地面から引っこ抜かれたので、問題となっていた事は解決された様である。そう、ただ一つを除いて。


???「どうやら、息つく暇はねぇーぞ。

    向こうがまたこちらに仕掛けて来るつもりだ…!!」


 この言葉を聞いた全員が即座に戦術兵器の方を見る。当然、俺達も不意にではあるが全く同じ行動をする。戦術兵器の方を見ると何やらエネルギー攻撃の様なモノを放つ準備をしていた。なるほど、今回は多少なりともこちらの空気を見て待っていてくれた感じのアレか。

 そして、それを俺達が確認してから数秒後、戦術兵器からエネルギー砲撃が複数の方向に射出されたが、この部屋にいる全員はその攻撃を回避する事に成功し、次の相手の行動に向けて体勢を整える。


??? 「さて、これをどう止めるかだが…。」

案内AI「そこは以前の方法と同じ方法で行くとしよう。」

??? 「あぁー、動きを止めて物理的に直すってアレか。」

案内AI「うむ、その通りである。」


 何だろう、その最後の方法以外は今までにもどこかで見た…というかやった記憶があるのだが。

 まあ、それよりもだ、こういうやり取りを彼らがしている最中にも戦術兵器は次の攻撃のモーションに入っていた。


???「仕方ねぇ…アイツは今ここにはいないがやってみるか…!!」


 青年はどこからともなく武器を召喚して構える。その数秒後に戦術兵器からの攻撃が発射される。今度はエネルギーによる砲撃では無く、実弾による弾幕攻撃の様な感じだった。

 それを彼は片腕を前に出して特殊なフィールドを展開して防ぐ。あれは転生神が持っている様なフィールドと同じ様なモノだろうか。まあ、見て分かるのは、彼のそのフィールドの召喚出来る範囲は自分の前方方向の一定範囲と言った感じだ。その為、召喚可能な場所ならどこにでもどんな形でも生成出来る転生神の方が汎用性は圧倒的と言った感じになりそうか、流石は神なだけある。他の違いと言えば色や形状ぐらいだろうか。…まあ、いずれにしても、そういう能力を持っている彼も存分に凄い訳ではあるがな。

 ちなみに、他の人達は武器で防ぐなり迎撃するなり普通に回避するなりと、それぞれにあった方法で攻撃を防いでいて一人も被弾していなかった。案内AIに関しては、両手に機関銃の様なモノを召喚して撃ち落として攻撃を無力化していた。

 まあ、俺と転生神に関しては、その青年と案内AIの後ろに立っている形となっているので、特に何もせずにただ突っ立ってそれを見ているだけで済んでいる。いやまあ、弾幕攻撃が来た時は流石に身構えてはいたが、こうもまあこちら側に飛んでくる気配が無い現状に遭遇すると、まあそうなるだろう。

 そして、それから少しすると戦術兵器からの弾幕攻撃が中断された。相手側の状態を見る限りだと、どうやら弾切れの様でリロード行動を行っていた。


案内AI「よっしゃい、今が好機よ…一気に攻めたてぇーい!!」


 案内AIの言葉に合わせて部屋内にいた人物達が戦術兵器の方に向かって突撃して行く。俺達もその言葉を聞いて彼らの後に続く形で突撃していく。いや、完全にこの部屋に入って来ていてから蚊帳の外だった訳だし、別に動かなくても良い様な気もするが雰囲気というモノは大事である。

 すると、ここで戦術兵器が内部に格納されていた砲塔を出して、迎撃攻撃に入って来た。そういや、さっきの弾幕行動中にはその砲塔は使っていなかったな。…っていうか、飛んで来ている砲弾が明らかにさっきまでの物とは大きさが違っているのだが。


???「ロケット弾だ、壊すと爆発するぞ!!

    爆風でのダメージを受けたく無かったら、壁方向に薙ぎ払え…!!」


 青年はそう言いつつそれをやっている。他のそれがやれる人物も全員がそれを遠距離から安全に迎撃出来るモノはそっちの方法を取っている。いずれも困難である人物は当たらない場所に避難していたりする。ちなみにだが、この薙ぎ払い行動も迎撃行動も全てがこちら側の者達に被害が出ない様なレベルで行われている。

 ちなみに、俺は自信が無いので着実に一つ一つを回避する方法を取っていた。まあ、転生神は弓を持っているので安全圏からの迎撃をしていた訳だが…何だろう、この練度の差の様なモノは。

 ここで俺が敵の攻撃を避けて着地した所で、そこに目掛けて最初に放たれたエネルギー攻撃が発射される。


案内AI「うおっ…!?」

??? 「まずい…!!」


 この二名も含め回避や攻撃の処理に追われていた他の者達はこれの反応に遅れてしまい、こちらの援護には間に合いそうにも無かった。


男主人公「ちぃ…!!」


 俺は咄嗟に武器を前に構えて防御の体勢に入る。だが、そのエネルギー攻撃は俺の目の前辺りで受け止められたのだ。そう、たまたま着地した地点の後方にいた転生神の例にフィールドによってだ。


転生神 「大丈夫ですかー?」

男主人公「あぁ、お陰様で。」


 やはり、この転生神はいざという時に一番頼もしい存在かもしれない。


??? 「…!?」

案内AI「わーお。」


 他の者達がこの光景を見て呆然としている。そりゃ、案内AIが連れていた二人が自分達が利用している場所の戦術兵器の攻撃を受け流している光景を見るとそうなるだろう。まあ多分、俺の事よりも転生神のこの能力に関して、呆然としているだけな様な気はするけども。

 ちなみに、この時にはもう砲塔からのロケット弾の攻撃は弾数が切れて止まっているという状態である為、他の者達がそうなっていても特に被害は出ない。どうやら、俺に攻撃を放った少し後に弾数が切れた様であった。


転生神 「攻撃、跳ね返しますから…

     敵が体制を崩したら一気にやっちゃって下さい!!」

男主人公「ん…あぁ、備品みたいだし壊さない様にな?」

転生神 「え…あぁー、気を付けます。」


 気を付けますって事は俺が言わなかったら、壊しかねなかった可能性があったという事だろうか。それならそれで、言っておいて良かったかもしれないな。…と、それよりも突撃するにあたって俺に不安点が一つある。


男主人公「さて…突撃するにしても、

     そろそろ来そうなあの弾幕攻撃をどうするか。」

転生神 「それなら、折角ですしスキルを試してみては?

     現状では持っているスキルは分かっている訳ですから。」


 そういや、プロフィールカードを獲得した事によって、俺が取得しているスキルに何があるのかは既に分かっている状態だったな。つまり、前の様にそれすら分からなかった時とは大きく違うので、もしかしたらスキルが自発的に使えるかもしれないな。そうは言っても支援系のスキルは感覚的に使えるという事ぐらいしか、まだ理解して無かった様な気もするけどな。…まあ、それであっても無いよりは圧倒的に良いかもしれない。


男主人公「確かに…それもそうか。

     なら、あの攻撃に対して使うスキルは…。」


 俺は弾幕攻撃対策になりそうな自分のスキルは何かを考える。弾幕に突っ込む事になる可能性があるので、最初に攻撃力系統を上げても意味は無いだろう。防御力を上げたとしても大量に攻撃を貰えば体力はゼロになりかねないので選択肢からは外れる。そうなると、真っ先に自身に掛けるスキルとして最優先に挙がるのは、自身の速度関連を上げる支援スキルだろう。

 俺がその結論に至ったのを察知した転生神がこう言う。


転生神 「それじゃあ、攻撃を跳ね返しますから頼みますよ?」

男主人公「了解…!!」


 俺の返事を聞くと、転生神はフィールドの効果を上げて戦術兵器のエネルギー砲撃を相手側に向けて跳ね返した。戦術兵器が出しているエネルギー砲撃は、その跳ね返されたエネルギーによってあっさりと掻き消された。そして、跳ね返されたエネルギーが戦術兵器にヒットし、体勢を後方へと崩させる。

 俺は、このタイミングだと思い、自身に速度上昇のスキルを掛けて突入を開始する。戦術兵器は持ちこたえ、集中砲火でこちらの足を止めようとするが、それはもう遅かった。何故なら、その頃には既に俺は相手の側方を通り越し後方へと周り込んでいたからだ。


男主人公「…!!」


 俺は相手の後方に回り込むと即座に自身の行動にブレーキをかける。というのも思いの外、俺の移動速度が上昇していたせいかこのままの勢いでいると、以上に距離が離れる所まで進みかねないと感じたからだ。そして、自身の進行スピードを緩めてから、俺はその位置から戦術兵器に向かって飛び跳ねて攻撃を仕掛けた。

 だが、相手の装甲を見て素の状態での攻撃が通るかが怪しかったので、敵との距離が縮まっていく最中に自身に攻撃力を強化するスキルを掛けた。そして、そのまま自身に発生している遠心力の様な力を利用して、回転切りの様な攻撃を戦術兵器の後ろから叩き込んだ。

 そして、その攻撃は見事に命中し戦術兵器は前方へと倒れたのであった。


案内AI「…マジかいね。」

??? 「ほーう、やるねぇー。」


 この二人はこちらの行動を称賛している様だった。なお、他の人達は呆然としている様な様子である。そう、転生神が例のフィールドを発動させて俺と守った時と同じような感じである。

 まあ、とりあえず、これで戦術兵器は一旦収まったかなと、この場にいたほとんどの者達はそう思っていた。しかし、この戦術兵器、倒れている状態でも弾幕攻撃に使用していた武装を展開し始めた。


案内AI「ぬっ、まだ行動するか!?」

??? 「ちっ、しぶとい奴だ!!」


 それを見て大半の者達が緊急的に回避行動へと移行するが、実際はそんな事をしなくても大丈夫であった。その理由はすぐに分かる。


転生神「大丈夫です、これで…!!」


 相手がその行動を取り始めた直後に転生神が光の光線魔法の様なモノを拡散発射していた。その攻撃の一本一本は細いながらも精密にホーミングしていき、的確に戦術兵器の弾幕用の武装を全て破壊したのである。

 本当に彼女は、攻撃も支援も両立出来るとか、相変わらずの有能ぶりな性能を誇っているなと改めて感じさせられる。まあ、それを言うと本人は物理攻撃には役立てないと言いそうではあるがな。…だが、さっきの魔法攻撃は、明らかに初心者冒険者が所持している様な魔法攻撃では無い様な気がするレベルの代物であったのは確かではある。


案内AI「やるねぇー。」

??? 「…お前、もしかしたら

     とんでもない相手を案内していたんじゃないか?」

案内AI「さあ、それはどうだかなー。」


 ここまで話した所で案内AIが思い出したかの様にこう言う。


案内AI「…と、そうだった。

     さっさと、この戦術兵器を物理的に直さないとな。」

??? 「そうだぞ?

     とりあえず、早くしてくれ。

     コイツが起き上がらない様に抑えるのは楽じゃないからな。」


 戦術兵器の近くでそれが起き上がらない様に、片手をその方向に掲げて特殊な力か何かで戦術兵器の動きと抑えている青年。その横を案内AIが颯爽と通り過ぎて行き、戦術兵器の背中の上に乗った。


案内AI「よし、取り付いた。

     ここまで来れば、こっちのもんよ。

     これより、戦術兵器の修繕作業を行う。」


 案内AIによって、戦術兵器のの修繕作業が開始された。それが始まると同時に転生神が俺の元にやって来て、その光景を共に眺めている。すると、そんな俺達に戦術兵器をこの体勢のままで封じている青年が話しかけて来る。


???「そういや、お前ら何者だ?」

転生神「初心者冒険者ですが?」

???「少なくとも、アンタじゃない方はそれは分かるが、

    アンタに関しては、初心者冒険者のスペックじゃない気がするが?」


 うむ、ごもっともだ。おそらく、ここにいる全員が思っている事だろう。


転生神 「うぇ…私は普通の初心者冒険者ですよー?」

男主人公「…一応、ギルドに確認を取ってもらえば分かるかと。」

??? 「そうだろうけどな…。

     まあ、そんな事はしないが。」


 何だ、確認はしないのか。 


???「まあ、いいや…とりあえず、

    アンタ達のお陰で助かったのは事実だな、礼を言う。」


 案外、礼儀は正しい様だ。初めて出会った相手にも普通にタメ口だったし、おそらく戦術学校内の事をある程度しているであろう案内AIに対しても、彼はタメ口で話していた為、そこら辺の事はどうなのだろうかと気にはなっていたが、どうやらそんな事を気にする必要は無さそうだ。

 俺の表情を見て、こちらの心情を悟ったのか彼は続けてこう言った。


???「あー、悪いな…どうも俺は、

    こういう喋り方じゃないと自分に違和感があるみたいでな。」


 なるほど、それは俺も転生神とそういうやり取りをした後から、自分に違和感の無い方法に切り替えているという行為をしているので、それが一番自分らしくいやすいのならば特に何とも思いはしない。


??? 「それにしても、随分と懐かしい事が起こったもんだなー。」

男主人公「最後に似た様な事が起こったのは、随分と前の話なのだろうか。」

??? 「いや、攻撃の当たり所が悪くて暴走する事はよくあるが、

     こんな風に強制停止も出来ない様な感じになるのは久しぶりでな。」


 前半の部分だけ聞いていると問題しか無いじゃないかとも思えるが、どうも本来であれば、そうなったとしても案内AIなどの介入が無くても、利用している本人達でどうにか出来ている様な感じである。…っていうか、俺も既にほぼタメ口の様な感じで喋っているな。

 だが、それよりも俺には気になる点があった。先ほどの彼の言葉の中にもあったが、この部屋の中でのやり取りを聞いている感じだと、今の状況と似た様な事が過去にも起こっているという事だ。過去にも起こっているという事なので、今回の様な事案は少なくても二回目という事になるのだろう。 

 そして、そのやり取りを聞いている限りだと、過去にあった事案では、今はここにはいない人物がその時はいて、その人物とここを利用している人達が協力して止めたという感じなのだろう。…まあ、その人物以外のメンバーは今この部屋にいるメンバーと全く同じという訳では無いだろうが。いや、少なくともその話を語っていた青年に関しては、過去の事案の時もこの部屋を使っていたと分かるが。


転生神「それはまた、災難でしたねぇー。」

???「ん?

    また…って事は過去の事案の事を知っているのか?」

転生神「え…いや、あのー。

    その、何回か話していたじゃないですか。

    それを聞いた上で色々と想像して言っただけですよ(笑)」

???「ん、そうか?」


 青年は転生神の言葉に疑問符を浮かべている様な感じであるが、それ以上の事は特に言及はして来なかった。おそらく、彼女はこの世界に来る前にいた空間でその時の事案を見ていて知っていたのだろう。それは、つまり、彼女はその時にいた人物の事を知っているという事にもなるのだろうか。


男主人公「そういや、その時には今いない人がいたみたいなんだが?」

??? 「あー、それなら…

     この学園を利用していたら、いつか会えるかもな。

     まあ、お前がその本人に会いたいと思っているかは知らないが。」


 俺がその人物に会いたがっているかは今の俺には分からないが、無関心でいられているという訳では無いだろう。この話をした時点で少なくとも俺はその人物がどういう人物なのか気になってはいるのだから。

 俺達がこの様な話をしていると、案内AIが戦術兵器から離れて、この部屋にいる全員に向けてこう言った。


案内AI「おっし、修繕作業完了だ。」


 どうやら、戦術兵器の修繕作業が終わったらしい。それを聞いて部屋の中にいる利用者達は全員安堵していた。そして、自身の能力で戦術兵器の動きを止めていた彼もその能力を戦術兵器から解除した。そういや、そうしつつ彼が話している事をすっかり忘れていたよ。


??? 「それで…どうだった?

     今回の暴走と強制停止が聞かなかった原因は分かったか?」

案内AI「暴走の原因は、いつも通り当たり所やらの問題だろうな。

     ただ、強制停止が機能しなかった理由に関しては不明だなー。」

??? 「今回もそっちは不明か…。

     まるで、あの時と同じ事が起こったみたいだな。」


 青年と案内AIは今回の事案の半分については頭を抱えていた。そして、これも聞く限りだと、前に似た様な事が起こった時にも強制停止が聞かなかった事に関しては同じであったみたいだ。

 すると、ここまで会話が進んだ辺りで、部屋の外から扉が開けられた。俺達が不意にそっちの方を見ると、この部屋に来るまでに通っていた廊下で利用者達の対応をしていたAIのうちの一人の姿があった。そして、そのままそのAIは部屋の中へと入って来る。


案内AI「おっ、あれは戦術AIだな。」


 見た目はほぼ同じなのだが、彼らAI達からしたらそういうのを簡単に見分けられる様な機能があるのだろうか。まあ、機械だからそういうのがあっても何らおかしくは無いけども。


??? 「どうやら、外での方は落ち着きつつあるみたいだな。」

戦術AI「まあ、まだ完全にという訳では無いが、

     一人ぐらいは手を離せる程度にはなった感じだ。」


 一人ぐらい…俺達がここに来るまでに廊下で利用者達の対応をしていたAI達は相当な数はいた様な気がするのだが。…まあ、そこは気にしないでおこう。何か混乱やらが起こった時というのは、そう簡単にそれが落ち着いて元に戻るという事はそうそう無いからな。つまり、落ち着くまでには多少なりとも時間が掛かるという事である。


戦術AI「…で、状況はどんな感じよ?

     一応、兵器自体は止められているみたいではあるが。」


 案内AIは戦術AIに事の経緯を説明する。


戦術AI「あい、分かった。

     以前に起こった似た様な現象と、ほぼ同じという訳だな。」

案内AI「そういう事だな。」


 情報の伝達方法は驚きの口頭だった。互いに機械なのだから、てっきりデータの送受信みたいな感じのインフラ機能などの高度な技術を用いて瞬時に伝達するのかと思っていたが。…やはり、人であれ物であれ何であれ、見た目だけで判断するのはアレという事だろうな。


戦術AI「これは可及的速やかに共有する必要がありそうだ。」

案内AI「うむ、そして今後の対策なども改めて考え直しだな。」

戦術AI「まあ、そこら辺とかはギルドにも協力を仰ぐとしようか。」

案内AI「だな、我々だけでは対処しきれんかもしれんからなー。」


 目の前でAI同士の会話がなされ、それがどんどん先へと進んで行く。


案内AI「とりあえず、速やかに会議を開く必要がありそうだ。」

戦術AI「うむ分かった、必要な人材を招集するとしよう。」

案内AI「だな、自分も参加するとしよう。」

戦術AI「その者達の案内はどうするのかね?」

案内AI「最後まで案内をするつもりだったが、

     この事情が事情だ、そうは言っていられんからなぁー。」


 ここまで話が進んだ時、案内AIが何かを閃き青年の方を向く。 


案内AI「そうだ、その役をお主に譲渡しよう。」

??? 「何を言ってるんだ…?」


 それはもう本当にそうだろう。そして、これは譲渡では無く任せるという方が正しいのではないだろうか。まあ、突発的に浮かんだ様な発想に思えるだろうが案内AIなりに考えがあっても事らしい。


案内AI「この部屋で起こった事案を知っているのは、

     この部屋にいた人物達と自分だけというのが事実だ。

     その為、この部屋にいた誰かが会議に出る必要があろう?」

??? 「まあ、そうだろうな。」

案内AI「そして、さらにこの事案について詳しい輩はここに何人いるかね?」

??? 「あー…そういう事か。」


 ここで青年は何かを悟ったらしい。案内AIは話を続ける。


案内AI「その通り、それら二つの条件が一致するのはお主だ。

     自分も前回の時は会議に召集されただけの身だったからな。」

??? 「そういや、あの時は学園の利用者が一緒に付き添っていたからな。」


 彼の今の言葉を聞くと、前に似た様な事が起きた時にいた人物で、今この場にいない人物はもう一人いるという事が分かったな。そして、そのもう一人の人物は少なくとも、もう片方の人物よりは前からこの学校を利用している人物であるという事が理解出来る。


??? 「ん、それとコレと何が関係してるんだ?」

案内AI「その時、お主は一応その会議に出てはいたが、どうだったかね?」

??? 「あー、内心凄く面倒くさかったが?」

案内AI「じゃろう?

     つまり、お主に案内の方を任せるとした理由はそれだ。」

??? 「なるほど、気遣って…という訳か。」


 まあ、確かに凄く面倒だったと言っていたので、そういう環境下に置かなくても済む選択肢が取れるのなら、そうするのは本人の負担を減らせる面では良いのかもしれない。当然、それが出来る存在が代わりにいたりした場合に尽きるし、そういう存在を無理やり作らなくても良い場合に限るだろうけども。

 ちなみに、俺が生きていた現実世界だと自分が休んだりするなら、代わりの者を確実に見つけてこいや、それが出来ないならそんな甘えた事を言う権利は無いなどの明らかにおかしい事が浸透している様な世界だったな。まあ、見つけて来た所で甘いなどの様な罵声や叱責などは浴びせられる様な世界だった為、その行動をしようがしまいが、その本人はどのみち精神的にダメージを追わさせられるのである。その為、それも行われるし代わりになってもらった人にも負担を負わせる事になるので、ほとんどの人がそれをやれずに無駄にダメージを追っていた訳だが。…当然だが、俺もその中の一人ではある。

 そして、これも変な話だが、力を持った者や立場が上である者が他の人に同じ事をすると拒否権も無かったりもしていた。…全く、何を持って力や立場が上だと思っているのだろうかと俺は思っていたが、おそらく、成果やスキルそして役職などの目に見える事のみで、それらを都合よく決めているだけの世界だったのかもしれない。…見えるモノも大事だが、見えないモノも同じぐらい大事なのだ。しかし、そうではあるが、どうしても自分達の目で見て感じられないから非常に分かりにくい事の為、あの現実世界ではそういう理屈は全面的には受け入れられなかったのかもしれない。

 まあ、話をこの世界の方に戻すとしようか。


案内AI「まあ、そういう訳だ。

     だから、案内の役を引き継いでもらえないかね?」

??? 「…仕方ねぇーな。

     まあ、それぐらいなら面倒でも何でも無いし引き受けてやるよ。」

案内AI「うむ、恩に着る。

     それでは、よろしく頼んだ!!」


 この言葉を最後に案内AIと戦術AIはこの部屋を後にしていった。俺達は黙ってそれを見送っていた。そして、それが終わって少ししてから青年はある事に気づいた様だった。


??? 「あ…どうぜなら、この戦術兵器を片付けてくれてりゃ良かったな。」

転生神 「片付けるって、もうこちらを襲って来そうにはありませんけども?」

??? 「いや、壊すとかダメ押しをするとかそういうのじゃなくてだな…。」

男主人公「元あった場所や状態に戻すって意味だろうな。」

??? 「あー、それだそれ。」


 どこかで聞いたようなフレーズの返し方だったが、俺の言葉によって彼は助けられた様な感じだった。すると、ここで転生神が率直な疑問を彼にぶつける。


転生神「そういや、コレはどうやって片付けるんです?」


 確かに、俺達はここに初めて来た訳だ。そして、ここに来た時には既にこの戦術兵器は暴走していて、それを必死に止めたという訳である。その為、元々がどういう状態であったのかは知らない。


???「あぁ、それなら心配はいらないだろうな。

    アイツが修繕を終えた時に他の事について何も言わなかった訳だ…。」


 青年は部屋入り口辺りにあるパネルを操作した。すると、倒れていた戦術兵器が光に包まれて姿を消したのである。


転生神「これは、一体…!?」


 流石の転生神もこれには驚いた様子だった。まあ、今起こった現象については彼がすぐに説明をしてくれた訳だが。


???「部屋の中央の上を見て見な。」


 そう言われて俺達は同時にそこを見つめる。すると、そこには何やら大掛かりな装置の様なモノがあった。


??? 「さっきのパネル操作をした事で、

     あの戦術兵器をあの機械の中に戻したんだ。」

男主人公「つまり、元々はあの中に入っていたという事か。」

転生神 「で、でも…明らかにサイズがあってませんよ!?」


 確かに、あの戦術兵器の大きさと今見ている機械の大きさを比べると、明らかに戦術兵器の方が大きさは大きかった。つまりは、あの機械は相当特殊な物であるという事が想像する事が出来る。


???「あ、いや…中に戻したよりは転送したの方が正しいか。

    あの機械で転送して元々あった場所に送ったって感じだろうな。」


 なるほど、そういう事か。まあ見え方はあの機械の中に入って行った感じだったから、あの機械の中に戻したという表現でもあながち間違っていない気はするが、彼の言葉を正確にまとめると、見え方はあの機械の中に戻している様に見えていて、実は別の管理用の空間に転送しているという仕組みだという事になるだろう。まあ、その管理されている空間がどこかは分からないがな。


???「ま、戦術兵器の方は片付いたし、

    丁度、使用時間が来た感じだし、部屋を出るとするかな。」

転生神「明らかに他に色々と壊れたりしている物がありますが…?」

???「あー、それは後でどうにでもなるから、気にする必要は無いな。」


 後でどうにでもなるとは一体どういう事だろうか。だが、この学校の利用者である彼がそう言っているのだから、何かしらの方法があるのだろう。


???「そういう訳だ。

    全員、この部屋を出るとしよう。」


 俺達は彼の言葉に従って、この実技訓練場から出て行くのであった…。




 実技訓練場から全員が出た所で廊下側にあるパネルを青年が操作し、扉を閉めてロックを掛けた。実技訓練場から出た人達は各々自由行動に戻った感じであり、どんどんチラホラと散って行く。見た感じ個人で来ていたり知り合いやパーティ同士で来ていたりなど、それぞれ違った感じの様であった。

 それには目を向ける事も無く、青年は自身のプロフィールカードを呼び出して何やら操作をしていた。


転生神「それは、何をしているんですか?」

???「あぁ、さっき中の設備がどうとか言っていただろ?

    そして、俺はそれに対して後でどうにでもなるって言ったろ?」

転生神「あー…そういえば、そうでしたねぇー。」

???「だから、その状況を学園の整備係宛に連絡しておいたのさ。

    これで、次に使用されるまでの間に元通りにしてもらえるって訳だ。」

転生神「なるほど。」


 戦術学校での設備とかの修理に関しては、文字通りその役回り専門のAIが存在しているのだろうか。それとも、この整備係というのは人なのだろうか。まあ、ある程度の想定は出来ているが、今はそんなどうでも良い事は聞く必要は無さそうだろうな。


???「それじゃ、行くかー。」

転生神「え、行くってどこにです?」

???「ん、学園案内の続きだろ?」

転生神「あー。」


 この転生神、所々でこういう天然性のある面が出て来るな。まあ、もしかしたら本当に忘れていただけかもしれないのだが。いずれにしても、こういう反応はとても彼女らしいと言えば彼女らしいだろう。


男主人公「それで…どこから案内してもらえる様で?」

??? 「あー、時間も時間だし、

     まずは飲食エリアに行くのが良いか。」


 彼のその言葉を聞いて俺はふと外を見た。すると、既に日が落ち始めていた状態であった。さっきまでいた実技訓練場の中は、窓が無かったから外の明るさは分からなかった為、どれぐらい時間が経っているかは知る由も無かったのである。ついでに言うと、時計があったのか否かも正直見れてはいないレベルで物事が色々と起こり過ぎていた訳だが。

 そういや、今日はこの世界に転生してきて、そのままチュートリアル戦闘に入り、次に謎の男と共にフィールドと森のダンジョンを抜けて、この街にやって来てからは迷子になったりした後に、ギルド協会にてプロフィールカードを獲得して、そしてこの戦術学校に来て、まさかの暴走していた兵器を止める為に戦闘を行ったという様な感じで俺と転生神は行動していた事になる。

 その為、この世界に来てからはチュートリアル戦闘の後に移動して少しの休憩を挟んだ以外は、ほぼずっと行動していたという事になり、この時間まで何も食べずにいたという事になっている訳である。


転生神 「良いですね、行きましょう~!!」

男主人公「そうだな、それが良さそうだ。」


 それを意識しだすと無性に空腹状態に俺達は襲われる。どうやら、何も食べていなかったという事に関しては、今の今まですっかり忘れていた様だった。


???「それじゃ、まずは飲食エリアに行くとするか。」


 彼はそう言うと、そのエリアがある方向に向かって歩き始めた。俺達は彼の後に続けて歩き出した。そして、俺達三人は戦術学校内にある飲食エリアへと向かうのであった…。




 俺達は今いた授業棟から外に出て、別の棟へと移動する。こういう学校という様な場所は外が暗くなって行くに連れて人の数が減って行くという様なイメージがあるが、この戦術学校では外が明るかった時間帯と今の様に暗い時間帯でも人口密度は大きく変わっていない様な気がする。

 つまり、それだけこの機関を利用している人達が多いのだろうか。はたまた、単純にこの街の戦術学校がそうであるだけなのだろうか。まあ、そこら辺はまだ来たばかりだからよくは分からないというのが答えだが。

 それにしても、こう落ち着いた状態で改め周りの人達の服装やらを見ると、非現実的な世界観でよく見る様な服装だなと思う。いやまあ、この世界そのモノが非現実的な世界な訳ではあるが。…ていうか、俺自身の服装もこの世界の人達の事は言えないレベルで大概なもんだと思うが。

 俺は周りの人や自分の服装について色々と考えながら歩いていた。なお、転生神は、そんな俺を不思議そうに見ながら一緒に歩いている。すると、ここで俺達を案内している青年がこう話し出した。


???「さて、着いたぞ?

    ここが飲食エリアのある建物だ。」


 俺達はその建物の前で足を止める。俺と転生神はお決まりの様にその建物を眺めていた。外から見る限りだと、少なくともさっきまでいた授業棟と同じぐらいの大きさはあるのが分かる。


転生神 「この建物も結構大きいですねぇ~。」

??? 「まあ、この建物には…

     飲食エリア以外にも色んなエリアが入ってるからなー。」

男主人公「なるほど、道理で。」


 彼の言葉を聞いて俺達はこの建物の大きさに納得する。


男主人公「そういや、色んなエリアって他にどんなエリアが?」

??? 「あー、図書エリアやら情報エリアやら娯楽エリアやら…色々だな。」


 聞く限りだと、現実で言う図書館やパソコンを使って何かを出来る場所みたいな所もあるらしい。娯楽エリアに関しては何なのか想像もつかないが。


???「まあ、とりあえず入れば中の雰囲気は分かるかもしれないな。」


 確かに、言われてみればそうかもしれない。


転生神「それじゃあ入りますか~(笑)」

???「そうだな。」


 俺達はこの建物の中に入って行った…。




 建物の中に入ると、廊下にはこれまた大勢の利用者達がいるのが目に入って来た。まあ、色んな機能を持っている建物だから、人口密度が高いのは分からなくは無いけども。

 とりあえず、青年は飲食エリアのある方へ向かって歩き出す。俺達はその彼の後について行く。ここで歩きながら俺はふと思う事があった。


男主人公「そういや、この建物って何て呼ばれているんだ?」


 俺は率直に思った事を彼に聞いてみる。確か、戦術学校に来るより前に転生神にこの世界での名前の概念についての話を聞いていた記憶がある。固有名称などはほぼ存在しない世界だが、種別やらの名前はあるとかどうとか。まあ、確実に覚えているのは、名前がある無いの基準はこの世界観のご都合主義によるという事ぐらいではあるが。そういう意味では、この建物もさっきまでいた授業棟みたいな感じで何とか棟みたいな呼ばれ方が存在しているのではないかと思っている。


??? 「何て呼ばれているとは…?」

男主人公「あ、いや…さっきいたのが授業棟だった様に、

     この建物も何とか棟とかの呼び方があるんじゃないかってな?」

??? 「あー、なるほどな。

     それなら、ここは生活棟ってよく言われているな。」

男主人公「生活棟…。」

??? 「まあ…あれだろうな。

     食事とか調べ物とかをする場所やらがあるからだろうな。」

転生神 「日常生活に使える場が沢山あるって事でしょうか?」

??? 「あー…そういう事だな。」


 俺達の話がここまで進むと青年が足を止めた。周りを見た感じ、まだその飲食エリアには辿りついていない様な気はするがどうしたのだろうか。


男主人公「ん、どうかしたのか?」

??? 「あぁ、ちょっと知り合いの姿が見えてな?」

転生神 「知り合いの方ですか~。」


 俺と転生神は彼が目を向けている方法に視線を向ける。そこは、廊下と廊下の繋ぎ目となっている様な場所だった。とりあえず、正確に分かるのは、そこの広さはかなり広い様に見えるという事である。まあ、実際にそこにも何人もの人達がいて、立ち話をしていたりソファーなどに座って会話などを楽しんでいたりする。


男主人公「それで?

     知り合いっていうのは?」

??? 「あぁ、あいつ等の事だよ。」


 彼の視線の先にいるのは、その空間の真ん中辺りで立ち話をしている二名の少女達であった。

 そして、今いるこの位置、微かに彼女達の会話が聞こえて来るのである。


???「いやぁ~、帰って来たらお出迎えされて驚いなぁー(笑)」

???「いや…だって、色々と心配だったから。」

???「大丈夫大丈夫、戦闘にもこの辺りの敵にも慣れて来たしさー。」

???「ホントかなぁー?」

???「す、少なくともここに初めて来たときよりは…。」

???「まあ、それはそうだろうけど。」


 盗み聞きをするつもりは無かったが、聞こえて来る内容を聞いていて何か色々と思う事がある様な気がするのだが、まあ何も言わないでおこうか。彼女らには彼女らなりの事情があるのだろうし、こちら側が勝手に問い詰めるのもアレだ。

 すると、一緒にここまで歩いていた青年が彼女らに近寄って行く。俺達も反射的に彼の後に着いて行く事にした。そして、そのままその二人の少女の前までやって来た。


???「よう、帰って来てたのか。」


 相変わらず軽いスタンスだ、と感じるがそういや彼と彼女達は知り合いなのだから、何ら違和感は無いか。


???「あれー?

    君も私を探してた感じかな~?」


 このどことなく元気で明るそうな少女。何故か服装が俺と同じ様な感じの組み合わせだ。違うのは羽織っている服が俺は白色だが、彼女は黒というよりは、ほとんど黒に近い青色と言った所だろうか。まあ、髪の毛はミディアムぐらいで普通に黒色な訳だが。後は、その羽織の服とズボンのワンポイントラインみたいな所の色は、服装の色に合わされた感じの紫の様な色である。

 簡単に言うと、俺の服装と似ている様な感じの服装であり、違いと言えば色が対の色に近い色になっているだけの違いぐらいしか無い気がする。まあ、普段の服装がアレであるかどうかは分からないから、今見ただけの判断はアレかもしれないが、彼女自身はあの服装に関してどう思っているのだろうか。…正直俺は、似た様な服装を来ているのもあって心中察するが、そこら辺も人によって違ってくる為、一概に同じ感覚を持っているとは言えないだろう。…っていうか、そんな事を初対面の人に、それも少女に聞こうなんて到底思えないけどな。

 

???「ばーか、こっちもそんな暇じゃねぇよ。

    俺も今、急に入った用事をこなしている最中だ。

    その途中でお前達を見かけたから話しかけただけだ。」

???「へぇー、そうなんだ。」


 俺が自分の服装と似た様な服装をしている相手の心中の事を気にしている間に、彼らの話は少しずつ先に進んでいた。


???「用事の最中なのに私達と話していて大丈夫なのかな?」

???「ん、あー…大丈夫だ。

    その対象をどこかに置いて来ている訳じゃないしな。」


 もう一人の少女が彼を気遣っている感じだったが彼は軽くそう返していた。あれ、そう言えば彼は委任をされているとは言え、俺達を案内している訳であって、このやり取りによって俺達は置いてけぼりの様な感じだ。それって、一応その対象を放って置いているのと同じな様な気がするのだが…いや、まあ確かに、どこかに置き去りにこそはされていはいないから嘘は付いてない訳だが。まあ、そこまで気にしていないので、この件については黙っておくとしよう。


???「あ、もしかして後ろにいる人達の案内でもしてるの?」

???「ん、あぁ…まあ、そんな感じだな。」


 明るい方の少女の言葉に対して、明らかに「俺は仕事を委任された感じなんだが…。」と言いたそうな感じで彼は返事をしていた。まあ、事情が事情ではあるのだろうけども、彼のその気持ちは分からんでも無い。

 彼と彼女のやり取りを聞いたもう一人の少女は無意識的に俺達の方を覗き込んだ。まあ、そういう話になれば気になるのは分からなくは無い。すると、その直後の事であった。


???「あー!!」


 突如、その少女が声を上げたのだ。流石にそれによって周りが自分の方に視線を向けているのに気づいて、不意に口を防いで申し訳なさそうに周囲に目で訴えて、その視線が自分から逸れるのを待ったりはするのだが。

 そして、周囲の視線が逸れてさっきまでと何ら変わらない様な状況に戻った所で、声を上げた方とは違う方の少女が彼女に語りかける。


???「どうしたの?

    あの人達、知り合い?」

???「知り合いっていうか…何ていうか。」


 俺は何気にその声を上げた方の少女の方に注意を向けて見てみる。茶髪で一緒にいる少女と同じ様な髪型、冒険者らしい様な緑色が基調になっている感じの服装であり、マントを付けている。なお、このマントは俺の様な羽織の服をそういう風に見せかけているのでは無く本物である。まあ、服よりも少し濃い色の様な感じなのも見て分かる。後は、服装がどことなく、どこかの制服なのだろうかと思える様な組み合わせである事が外見を見て理解出来る。

 いや待て、それよりも俺はこの子の事を知っているぞ。


男主人公「あっ。」

転生神 「どうしたんです?」


 俺はその事に気づいた瞬間、無意識に声を漏らしていた。それを聞いた転生神が珍しくさっきまで一言も喋っていなかったのに、そう俺に語りかけていた。


男主人公「いや、あの姿と顔…あの時の少女だ。」

転生神 「あ、街角で派手にぶつかってしまった時の子ですか。」


 転生神が俺が彼女の事を知っている理由の解答を述べた。そう、目の前にいる先ほど声を上げた方の少女は、俺達がギルド協会からプロフィールカードを貰った後に、次に何をするか悩んでいる時に街角でぶつかってしまった子だ。まあ、その時は彼女が何度も誤って逃げるかの様に走り去って行ったんだが、それでもお互いに容姿ぐらいはしっかりと覚えていた様である。


???「何だぁ?

    お前達、知り合いだったのか。」

???「だから…知り合いっていうか、何ていうかその…えーと…あー…。」


 青年の言葉に対して非常に返し方を困っているのがよく分かる反応である。そうそう、ぶつかってしまった時に話しかけた時もこんな様な感じの反応をする子であった。どうやら、あの時は急いでいたり急に知らない相手から話しかけられたり、そういう事があったから余計に顕著に出ていたのであろう。まあ、元からこの様な感じである面はあるみたいではあるが。


男主人公「…あー、俺の不注意もあって、

     日中に街中で派手にぶつかってしまったんだよ…」

転生神 「だから、あの子に関しては、その時に会ったんですよ…。」

??? 「なるほどなー。」


 何か今の転生神の話し方について俺は違和感を覚える事があった。いや、言っている事に関しては間違っていない所か正確な内容ではあるが、何故だろう何かを考えながら喋っている様に聞こえる。どちらかと言うと、今の彼女の方がぶつかってしまった少女よりも、おどおどしている様に俺は感じられるのだが。


???「あー、だから会った時に体力が結構減ってたんだ!!」

???「いや、それの理由は長距離を走って向かったからだと思うけど…?」


 もう一人の方の少女の解釈に対して冷静に返すぶつかってしまった方の少女。


男主人公「そういや、今更だが日常行動でも体力の数値は減少するのか?」

転生神 「そりゃ体力ですから、激しい運動やらをすると減りますよ。

     まあ、そういう様な一時的な現象もまたご都合主義ですがね。」


 俺は彼女に今更なのか既に聞いているのか分からない様な事を聞いていた。仮に既に聞いていたとしても、この時の俺はそれを覚えていない様である。まあ、これもご都合主義らしいので、その時その時で…って感じになりそうだな。

 すると、ここで俺達のこの話が聞こえていたのだろうか。もう片方の少女がちらっとこちらの方を見た。そして、その瞬間に何かに気づいた様である。


???「あー!!」


 こりゃまた、彼女の声に対して周りが何事だという感じで一斉にこちら側を見る。この二人、その辺りは非常に似た者同士なのでは無いだろうかと思う俺がここにいる。しかし、彼女の方に関しては俺達を見て何か思い出す事があるのだろうか。少なくとも、俺は面識は無いがもしかしたら、彼女の大声に対して転生神が反応して苦笑いしている辺り、何かあるのかもしれない。

 とりあえず、彼女の方も「あっ。」という感じで周りの目線を気にする仕草を見せる。すると、さっきと同じ様にこちら側を向いていた周囲の目線は再び消えて、周囲の者達はさっきまでと同じ様に、それぞれの時間を楽しみだした。

 そして、ここで青年が口を開く。


???「何だ?

    お前も、コイツ等と知りありだったのか?」

???「えっ、あー…その、何と言えばいいのかなぁー?」


 彼女の言葉を聞いて疑問符を浮かべるもう一人の少女。そして、彼女が素朴な疑問を聞く。


???「私と出会う前に知り合っていた感じかな?」

???「ん、まあ…それはそれで間違い無いんだけどね?

    うん…片方の人はそんな感じ、もう片方の人は知らないけど(笑)」


 俺は彼女の事は一切知らない。その為、今の彼女の言葉で知らないに位置する存在は明らかに俺の方であるという事は理解出来る。つまりは、彼女は転生神と既にあった事がある訳だ。それも、この世界の人間である彼らに出会うよりも前に知り合っているという事になるのではないだろうか。

 そして、転生神のこの苦笑いの反応…まさかな。だがこの時、これらが俺の頭の中で結びついて一つの結論にまで達していた。だが、それは転生神本人に聞かないと分からない事である。しかし、それを公で聞く訳にはいかないだろう。そこで俺は小声で彼女にその結論として浮かんだ事について聞いてみる事にした。…そう、彼女を一緒に後ろに向けて陰で話す様な感じで。


男主人公「彼女は君の事を知っている様だ。

     それも、聞く感じだと彼らに会うよりも前からな。」

転生神 「そうなりますねぇ…(笑)」

男主人公「…まさかとは思うが、彼女も俺と同じ様に?」

転生神 「ど、どうでしょう…(笑)

     多分、アナタの大方の予想通りだと思いますが…(笑)」


 明らかに先ほどまでよりも何かを誤魔化す様に必死に笑いながら返している。そして、彼女の言葉を聞く限り俺の考えている事が正解であるという事が分かる。そうじゃなければ、大方が俺の予想通り何て言わないはずだ。…もう、その時点で上手くも隠せていないのだがな。むしろ、隠す気は無いのかもしれないが。

 まあ、それならそれで彼女の服装のチョイスも納得は行く。俺と同じ感じなのだとしたら、服装もそれに近しいモノになるのは分からなくも無い。多少は女性らしい感じで一部はそれらしい服装になってこそはいるが。

 いや、それよりもだ。今は彼女が俺と同じなのだとしたら、現時点ではその所在を明かす訳にはいかないだろう。それはたとえ、どれだけ近しい存在の相手の前であってもご法度だろう。とりあえず、これはもう転生神と彼女だけの問題では無く間接的に俺の問題でもある訳だ。とにかく、この状況をどうにかするのが今の俺がするべき行動だろう。実際に二人共返し方に非常に困っているのだから、少なくともそこのレベルに達してはいない俺がそうするしかない状況だ。

 とりあえず、このままの体勢でいると流石に残りの二名にも色々と突かれる可能性があるので、さっきの事が確認出来ただけでもOKとして、俺は振り返る。転生神も俺の動きに合わせて同じ様に行動する。…まあ、振り返るといっても、元見ていた方向に向き直しているだけだが。


??? 「ん、どうかしたか?」

男主人公「いや、何でも無い。」


 青年の言葉に俺は軽くそう返していた。…というよりも、そう返すしかない。そして、そのままの流れで俺は話を先へと進める事にした。


男主人公「それよりも、彼女とは元居た場所で会った事があったのか?」

転生神 「え…あぁー、そうですね!!

     私が元居た場所で彼女とは会った事がありますね!!」


 うん、これなら特に問題は無いだろう。嘘は付いていないし、事実はしっかりと伝えてはいる。まあ、かなり色々と隠した上でのアレではあるが。


???「そうそう!!

    こっちに来る前に会った事があるんだ~!!

    ほら、前にも言ったけど、私は遠い所から来てるからさー?」

???「あぁー、そういう事かー。」


 彼女の言葉にもう一人の少女はあっさりとそれを信じた様な感じだった。青年の方もそれに関しては特に何とも思っていない様子だった。つまり、この二人は彼女が今言った事を既に聞いた事があったという事だろうな。

 まあ、何はともあれ上手い事切り抜けられた様で一安心である。…あれ、これ俺が別に何もしなくても問題無かったんじゃないだろうか。

 すると、ここで俺達の何とも言えない様な関係を知った青年が何かを考えたらしい。それを素直に俺達に伝えて来る。


???「…よし、分かった。

    お前等、ある程度は知り合いみたいだから、

    ここから案内やらの件はお前等二人に任せるわ。」


 これを聞いた少女達二人は「え?」と反応していた。当然、分かる様に転生神はキョトンとした表情である。俺も急に何を言い出すんだという感じの表情で彼を見つめている。


???「まあ、そんな教科書通りの様な反応をするな…。

    俺も今日あった事で色々と疲れたりしてるんだわ。」


 それはまあ、分からなくも無いが。


???「そういう訳だ。

    コイツ等は今から飲食エリアに行く感じだから案内頼んだぜ?」

???「うえええええ!?

    そんな、急に言われてもなぁー!!」


 ぶつかってしまった方の少女は非常に困惑している。いや、むしろこの状態で困惑しない方がおかしいだろう。


???「あー、でも言われてみれば、お腹空いて来たなぁー。」

???「じゃあ、向かう所は同じだし問題無いな。」


 もう片方の少女の言葉を聞くと青年はそう言って、手を振りつつこの場から去って行った。確かに、案内を任された時は面倒くさがっていたのは分かるが、その本人も非常に無理矢理、案内を委任している様な気がするのだが。


転生神 「行ってしまいましたねー。」

男主人公「あぁ、何か凄いさらっと案内を委任された様な気がする…。」


 そこら辺はあの案内AIと同じ様な何かを感じていた。


???「うぅ…こういう事はいつも私達に。」

???「まあ、日中に学園で起こった事の当事者なんだし、

    疲れてても仕方ないんじゃないかな…色々と処理もあるだろうし(笑)」

???「まあ、それもそうかもね。」


 どうやら、転生神の事を知っている方の少女は例の戦術兵器が暴走していた件について、誰かから話を聞いたのかは知らないが知っている様であった。そして、もう片方の少女に関しては、何だろう非常に優しいのだろうか、おしとやかなのだろうか。だが、少なくとも頼まれると断れない様な感じの子であるという事は犇々と俺には伝わって来る感じである。…まあ、全てが全てそうでは無い可能性は当然あるとは思うが。


???「と、とりあえず…お腹空いちゃったし、

    飲食エリアに行って食事を取ろうよ、帰って来てからまだ何も…。」

???「あっ…そういや、戻って来てからずっとここで話してたっけ。」


 まあ、ここでどれだけの時間立ち話をしていたのかは聞く必要は無いか。


???「それじゃあ、行こうか。

    あ…アナタ達も着いて来て下さいね?

    まあ、場所は近いので迷子にはならないとは思いますが。」


 昼間のおどおどした感じを出していた少女とは思えないレベルで流暢な口調に俺と転生神は非常に驚いた。いや、何も常時ああいう訳では無いだろうし、ある意味何もおかしい事では無いのだが、何故かそうなったいたんだ。

 まあ、それはともかくとして、彼女がそういうと目の前にいた二人の少女達は飲食エリアに向けて歩き出した。迷子になる様な距離感では無いとは言われたモノの実際に街中で迷子になった経験をしている以上、そんな言葉を聞いてもその不安が俺達から消える事は無いので、俺と転生神はすぐに二人の後に着いて行った…。




 俺達は、先ほどの話していた場所から廊下をそのまま歩いて行くと、何やら広い食堂の様な場所へとやって来た。


転生神「うわぁ、結構広い所に来ましたねぇー。」

???「ここが飲食エリアです。

    色んな種類の食事が楽しめますよ?」


 色んな種類の食事が楽しめる場所か。いわゆる現実世界で言うフードコートみたいな感じだろうか。確かに、中央辺りにある飲食スペースを囲むかの様に、幾つものカウンターが存在している。まあ、少し驚いたのはそういう飲食スペースと並んだ様な位置にバイキング形式の飲食スペースも存在しているという事だ。その為、フードコートというよりは飲食店が沢山入っているフロアで、それらの店を全て繋げた様な感じのエリアがこの飲食エリアだと思えば良いのかもしれない。


男主人公「これ、一体どれぐらいの数の店があるんだか…。」

??? 「さあ…そこまでは流石に長くいても分かりませんが(笑)」


 まあ、どれだけ長くここにいたとしても、使った事の無いカウンターとかもあってもおかしくは無いだろうな。そう、数が数だけにな。


???「ねぇ、そんな事よりまずは席を取らない?」

転生神「そうですねぇ、まずは座りましょうか。」


 今まで互いに立って物事をこなして来ていたので、正直言って俺も足の体力はほぼ限界に近いかもしれないので賛成だ。もう一人の少女の方もそれは同じの様で、俺達はまず座席の確保を行った。

 座席の確保を行いこれから食事を選びに行くかというタイミングで俺はふと気づいてしまった。この四人の中で自分だけが男だという事、つまりハーレム状態になってしまっているという事である。これを意識してしまうと周りからの目線が非常に気になって仕方ないのだが。


転生神 「どうかしました?」

男主人公「いや、何でも無い。」


 流石に彼女に対してもこの状況で思っている事は言い辛いので言わない。当然、俺のその反応を見て疑問符を転生神は浮かべているが、出来ればコレに関してずっと疑問符を浮かべられている状況でも構わない。

 すると、ここでぶつかってしまった方の少女が席から立ちこう言った。


???「あっ…私、水入れて来るね?」

???「うん、ありがとねー!!」


 もう一人の少女は彼女を見送る。そして、この場には俺と転生神とこの転生神の事を知っている少女の三人だけが残っているという形になった。

 ここは、フードコートの様に自分でカウンターに行って注文する形式の方の飲食エリアだ。よって、メニューなどは各テーブルに存在していないので、実質的にそういう物を見たりして、それぞれが時間を潰すという様な事は出来ない。

 そして、誰も何も話さないまま時間が経過するという事が起こっていた。そこで、俺はいつかは知る事になるだろうしと思っていた事について、今ここでこの三人のみの時に会話しておこうと思いその話題を切り出した。


男主人公「さっきの話なんだが…

     君と彼女が出会った場所って転生儀式を行った空間なんじゃ?」

??? 「!?」


 俺の言葉に驚きを隠せない様な様子の少女。それもそのはずだろう。本人からしたら何でその事を知っているのだろうかという感じではあろう。ちなみにだが、この時点で、既に俺は彼女が俺と同じ転生者であり、この転生神によってこの世界に転生してもらった身であるのではないだろうかと思っている。だから、あの様な形で話を切り出せている感じだ。


???「…………………………。」


 彼女は黙り込んだまま何も喋らない。まあ、この反応については何らおかしい事は無い。おそらく、俺が逆の立場であったら全く同じ行動をしていただろう。その時間が長くなるにつれて、俺の中に申し訳無いという様な罪悪感が込み上げて来る。自分が逆の立場だったら同じ行動を取る様な事を何故言ったのだろうか…と。


男主人公「悪い…変な事を聞いたみたいだ。

     さっきの事は忘れてもらって構わないよ…まあ無理か。」


 これに関しても同じ事を言われたら俺も忘れられはしないだろう。俺は変に次の言葉が出せない状況になっていた。それを出す事によって、このどうにもならない空気がさらに悪化する可能性があると考えたからだ。それに本人自身も、自分の素性を話そうともしていなかったのだ。それをこちら側が聞きだす形となっている。それは、嫌な人からしたらとんでもないストレスを掛けられているのと同じ事になるのである。

 俺がどう謝罪をすれば良いのかを考えだした時、転生神が彼女に向かってこう言ったのである。


転生神「この人は…大丈夫です。

    アナタの生前の時の様な事はしませんから。

    それは、この私が確実に保証はしますから…。」


 俺は正直驚いた。こういう事については黙っておくのかと思っていた転生神が俺達の会話を繋げようとしたからだ。それと同時に彼女の言葉を聞いて、即座に俺は目の前にいる少女が現実世界で辛い目に遭って来ていたのかもしれないと無意識的に察した。

 彼女のこの言葉を聞いて少女の表情が変わった。俺が話題を切り出した時は黙り込んで重い表情になっていたが、それが少し和らいでいた様に見えた。そして、それから少し間を空けてから少女が言葉を発した。


??? 「アナタも…一度死んだんだ?」

男主人公「あぁ…そういう事になるかな。」


 この会話に対する第一声がコレである。普通に聞いていると物凄い暗い一言で正直何も返せないであろう。だが、俺は違った。そう、少なくとも彼女のそこ言葉に対しては目を閉じた上でではあるが、普通に事実で返せたのである。ただ、その言葉を発していた彼女からは何か少し悲し気な何かを感じる。…まあ、何も感じなりよりはマシか。

 彼女は俺の反応の仕方を見て何かを感じたのだろうか。少し驚いていた様だった。そして、その理由を率直に伝えて来る。


??? 「普通…そんなきっぱりと言うかな?」

男主人公「…言わない、だろうな。

     ただ、君が俺と同じ様な感じでこの世界に来ている存在なら…。」


 そう、普通は彼女の言う通りである。だが、俺は彼女が現実世界で死んでしまってこの世界に転生して来た存在であると分かっている為、普通に答えられたのである。まあ、その経緯は俺とは異なるかもしれないが。


??? 「そっか、でも気持ちは分かるかもしれない。

     私もきっと、同じ様に転生した人以外には…。」

男主人公「それで良いと思うけど。」


 俺のこの言葉を聞いてさらに彼女は驚いていた様である。そして、俺はここで目を開けて再度、話を続ける。


男主人公「こういう事以外でも人にはその人なりのタイミングがある。

     そのタイミングに適していない状態で物事を行うのは困難だ。

     そして、そういう事をすると無駄にストレスが掛かり辛いだけだ。

     この世界では現実と違ってそんな事をする必要は無い…って訳さ。」


 彼女は俺の言葉をさらに驚く様に聞いていた。まるで、自分が生きていた現実世界では認められていなかった様な理屈を聞いているかの様な表情だった。


男主人公「まあ、これは俺の言葉では無くて、

     横にいる転生神が俺に教えてくれた様な言葉だがな。」

転生神 「何を言ってるんです?

     生前のアナタもそういうのを語っていたじゃありませんか~(笑)」


 流れる様な感じで俺の言葉に対してそう転生神は返していた。未だに少女は不思議そうな表情をしている。


男主人公「まあ、そんな事を今言ってもアレだったかもしれないけども。」


 俺は半ば無責任な事を言ってしまった感じもしていたので、そういう様な感じで的外れなら悪かった体の言葉を発するが、どうやらあの言葉によって彼女が行きついた先はそっち方面では無かったらしい。


??? 「ううん、ありがとう。

     今の言葉を聞いただけでも楽になれたかもしれない。」

男主人公「ちょっと待ってくれ、早まる気か!?」


 だが、この時の俺は彼女の気持ちがどう揺らいでいるのか核心を持っていなかったので、本格的にヤバい方に行ったかもしれないと思ってしまっていた。だが、それについては直後の言葉でご認識である事を知る。


??? 「いやいや、違うの…!!

     そういう意味の楽になったじゃなくて!!

     その…何だろ、変に入っていた力が抜けた的アレだから!!」

男主人公「あー、そういう事か…なら良かったが。

     こんな現実で理解されなかったいい加減な理屈が役に立つとはな。」

??? 「どうなんだろう…。

     あの世界ではもう、そういう事は受け入れらなかったかも。」


 彼女の言葉に対して俺は相当似た様な世界で生きてきているのだなと感じていたのだが、どうやらその認識は甘かった様である。


転生神「アナタ側が生きていた世界は、

    全てが完全に駄目な方向に傾いていましたから。

    そして、それが正しいと麻痺しきっていましたので…。」

???「そうだね…。」


 このやり取りを聞いて今度は俺が黙り込む。


??? 「どうしたの?

     今度は君の方が黙っちゃってさ?」

男主人公「いや…まさかとは思うが。」


 俺の脳裏には嫌な予想が浮かんでいた。転生神の言葉とそれに対する彼女の反応。そして、そのやり取りになる前には俺が自分の生きていた現実世界の事をほのめかす様な言葉を言っていて、その流れになっているのである。つまり、俺と彼女が生きていた現実世界は全く同じ世界線だったという可能性が。


男主人公「俺が生きていた世界と、

     彼女が生きていた世界って同じなのか?」

転生神 「えぇ…。」


 俺が予想していた事を転生神に聞くと彼女は目を閉じてそう即答した。その答えを聞いた俺も目を閉じて顔を上に向ける。この時、俺には目の前の少女に対してとんでもない申し訳なさを感じていた。そう、存在していた現実世界が同じ世界線であるという事は、俺がいた社会の風潮が彼女のいた環境にも影響を及ぼしている可能性が非常にあると感じたからだ。少なくとも可能性の範囲の話でしか無いが、俺はあの世界で社会人の経験がある。だが、何も出来ずにただ悪化して行く社会に呑まれて生きていただけだった。つまりそれは、彼女が自分よりも年下であった場合は自分達の維持していた社会が彼女達の世代に被害を出していた事になる。

 俺は目を開けて転生神にこう聞く。


男主人公「これは聞いて良い事なのか不明なんだが、

     もしかして…俺と彼女の歳って結構離れてたりする?」

転生神 「それはご本人の許可が無いと…。」


 転生神は目を開けてそう答え彼女の方を見る。


???「別に私はそういうの気にしないから構わないけど?」 


 彼女はまんざらでも無い感じでそう答えてくれた。すると、転生神はそれを聞いた上で俺の質問に答えた。


転生神 「まあ、現実世界に存在していた干支で言うと、

     半周期と少し話されている感じでしょうかねー。

     あ…もちろん、アナタの方が彼女よりも年上ですよ?」

男主人公「最後のは言われなくも想像は出来るよ…。」


 いや、それよりも現実世界での干支の半周期以上離れているという事は、干支の一周期が十二年だったはずだから、その半分の六年分は話されている事が確定している。それと少しだから厳密に何年かは分からないが、少なくとも六年以上の差があるという訳だ。そうなると、確実に俺の生きていた社会の風潮や空気などが完全に彼女の生きていた環境に影響を及ぼしている事は確定的に明らかである。

 それを確信した俺は再び黙り込んでしまう。そんな俺の姿を今度は目の前の彼女が心配そうに見つめている。そして、今度は彼女が俺に声を掛ける。


??? 「どうしたの?

     まさか、自分のいた社会が私に影響してるとか思ってる?」

男主人公「うっ…それは。」


 ドストライクで痛い所を突かれた。そんなに分かりやすく出ていたのだろうか。いずれにしても、それを悟られているのに隠すのはもう無理だろう。


男主人公「そう…だな。

     俺がいた社会の影響で君の命を奪った可能性がある。

     それは、やった相手や起こった事がどうであれ俺の責任でもある。」

??? 「君がそんなに気にする事なのかな…?

     実際に私の死因には君は関わって無い訳だし。

     それに、あの世界は一人が何を言ってもやっても

     周りに合わせた大多数の人達がその人を潰しちゃう感じだったし。」


 この子はどれだけ俺の痛い所ドストライクに当てて来るのだろうか。この言葉の中に幾つもの現実社会での問題点が入っていた事やら。


???「君が私にさっき言っていたけど、

    無駄にストレスが掛かる事は辛いだけだよ?

    今はもう、別の世界にいるんだから気にしなくて良いんじゃない?」


 何か、どこかで転生神に言われた様な事を年下の子に慰められている様に言われているな。


???「それにさ…?

    そういう風に責任を感じている君は悪い人には思えないし、

    あの世界に呑まれない様に自分なりに頑張っていたのが分かるから。」


 もう、俺には返す言葉が何もありません。


??? 「え…何か、言っちゃいけない事言ったかな?」

男主人公「いや…君の様な人が命を失うなんて災難だって思っただけだ。」

??? 「そう?

     何だか、ありがとね?」

男主人公「それはこちらこそ。」


 何だろうか、この飛んでもなく重い話をしていたのに気づけば互いに信頼し合っている様な関係に俺達はなっていた。不思議なモノだ、そういう様になる意図は無く、後に知る可能性がある事を知っておこうと思っていただけなのにこうなるとは。おそらく、彼女もほとんどそんな感じなのだろう。だが、結果的にこの世界に転生してきている者同士、対立しあう様な存在にならなかった事が一番大きな収穫であっただろう。

 すると、転生神が笑顔で手を叩いてこう言う。


転生神 「はい、じゃあ丸く収まったという事で(笑)」

男主人公「果たして、これはそう言って良いのだろうか?」

??? 「そういうもんだってば(笑)」


 俺は少し疑問を覚えていたが、彼女がそう思っているなら俺もそう思っておく事にしよう。まあ、半ばほぼ強引に話を打ち切られた感があるが、むしろこういう重い話だとそういう風にしてくれる存在がいるのは非常に助かるのだろうなと身を持った感じた瞬間でもあった。

 すると、俺はここでふと別の事が気になってしまった。


男主人公「そういや、彼女はこの世界でどういう位置づけになっているんだ?」

転生神 「あぁー、そういや…どうでしたっけ?」


 俺は転生神の反応にガクッと体勢を崩してしまう。いや、完全に答えられる様な感じの仕草だったじゃないか。すると、目の前にいる彼女も考え込んでいた。


???「そういや、考えた事無かったかも?

    まあ、考えていてもすっかり忘れてた可能性もあるけど。」


 なるほど、これは彼女に聞いた方が答えがすぐに出てくると思っていて、その札を残していたが、今この瞬間を持ってその札が完全にシュレッダーに掛けられたレベルで紙切れと化したという感じか。

 俺は必ずしも知る必要の無い事だろうし、半ばそれを知るのを諦めようとしていたが、転生神がふと口を開いてこんな事を言った。


転生神 「主人公的な立ち位置なんじゃないですかね~。

     だって、彼も同じ様な境遇でそういう様な感じですし(笑)」

男主人公「は?」


 二度と呼ばないくれと言っていた記憶がある単語を出されて俺は素でそう返していたが軽くスルーされる。それよりも、次の瞬間に俺は耳を疑う様な言葉を聞く事になる。


??? 「あー!!

     それ良いねぇ~!!

     じゃあ、そうしようかな~(笑)」

男主人公「ゑ!?」


 まさかの彼女はノリノリであった。どうやら、そこら辺に関しては俺と彼女は感覚が正反対なのかもしれないと俺は感じた。だが、人はそれぞれ違っていて当然なので、彼女がそれで良いならそれで良いかで俺の頭の中で納得させた。


転生神「はい、じゃあ…それで決まりですねぇ~(笑)」


 こりゃまた、一件落着の様に締める転生神。いやまあ、これに関しても別にこのタイミングで締めても問題は無い事か。何にせよ、これでようやく彼女がどういう存在化は多少知れたので、色んな意味で良かったであろう。

 そして、話がここまで進んだ所で少女が辺りを見回し出した。


転生神 「何してるんです?」

女主人公「うーん、そろそろあの子が戻って来る頃合いかな…って。」

男主人公「あの子って、さっきまで一緒にいた?」

女主人公「そうそう。」

転生神 「そういや、あの子は誰なんです?」

女主人公「うーん、簡単に言えば私の親友かなー?

     何やかんや言って、この世界に来てから一番長く一緒だし。」

男主人公「親友ねぇー。」


 彼女のこういう明るい様な性格があれば、この世界に来てからこの世界にいる人物の中でそういう親友と呼べる存在に巡り会えるのも不思議では無いかもしれないなと俺は感じた。それと同時に、そういや俺にはそんな存在はいない状態かと痛感もさせられた。ほら、転生神は親友というよりは一緒に来た存在だから、そういう部類には入らない。元々、この世界の人間でも無い訳だしな。

 とりあえず、俺達は彼女の親友が戻って来るのを別の話をしつつ待つ事にした。そう、さっきみたいに暗い話では無く、この世界に来てからの互いの話でもして待つ事にしたのである。

 それから数分後、彼女の親友が戻って来た。


女主人公「あっ、噂をすれば戻って来た!!」


 俺と転生神は彼女の言葉を聞き、彼女が見ている方を見てみるとその親友と言われていた少女の姿があった。いや、それよりも彼女はお盆の上に四人分のコップを乗せて必死にこぼさない様に歩いていた。気のせいか、彼女の両腕がぷるぷるしている気がする。これ、相当変に力が入っている感じがするのだが。

 彼女は最後の最後まで、その四つのコップに入れて来た水をこぼさない様に必死にバランスを取りつつ、そのお盆を机の上に置いた。そして、その後に安堵の表情を浮かべる。うん、とりあえず、よく頑張ったんだなと思っておこうか。


女親友「ふぅ…。」


 彼女は力が抜けた様に自分の席に座り込む。俺達は彼女に礼を言いつつ、それを一つずつ確保する。


女主人公「まあ、お疲れ様。」


 私は彼女の分のコップを取って彼女の前に置いてあげた。それに対して彼女はお礼を言ってくれるが、既に言ったとはいえ、お礼を言う立場なのは私達の方なのですがそれは。

 彼女らのやり取りを見て、先ほど彼女が言っていた様にこの二人は本当に親友関係なのだろうなと俺は感じていた。

 親友の少女は自分が入れて来た水を飲んで水分補給を行う。その彼女の姿を見る限りでも、相当な体力を使ったのだろうと予想が出来る。

 そして、彼女を十分に休憩させた後、私は話を先に進める事にした。


女主人公「さ、そろそろ何か食べよっか。」


 そういや、ここに来た本当の目的って食事をする為に来たんだっけか。俺達は彼女の言葉に頷いて返す。そして、彼女達に案内されつつ自分達が食べたい物を注文して再びこの座席に戻って来た。ちなみに、資金に関してはこの街に来るまでに敵とエンカウントして獲得していた物があったので、それで事足りていた。…というよりは、残金が普通に余っている感じであった。

 俺達は食事をしつつ雑談を始めていた。


女主人公「そういや、彼が言っていた案内って何なのかな?」

男主人公「あぁ…俺達は今日この街にやって来て、

     色々とあってこの戦術学校を利用しようと思ってな。

     その事を担当AIに話したら、案内してくれたんだが、

     例の日中に起こった事に巻き込まれてしまってなぁー…。」

転生神 「…で、それが何とかなったら、

     案内して下さっていた方の事情により、

     案内役が彼に交代する事になったという訳です。」

男主人公「それで、話の流れでここに向かっていた時に君達と会ったんだ。」

女主人公「ふーん、そうなんだ。」


 まあ、こちらの事情を知らないのだからそういう反応になっても何らおかしくは無いであろう。


女親友「あの後にも色んな事があったんですね…(笑)」

転生神「まあ、そうなりますかねぇー(笑)」


 そして、ここで少し間が空く。その後、ふと何かを思い出したかの様に親友の少女が言葉を発する。


女親友 「そういえば、その案内はどこまで進んだんですか?」

男主人公「えっ?」

女親友 「ほら、途中で止まっている様な感じみたいですし。」

男主人公「特に何も終わって無い様な気がするけど。

     寮があるのは知っているが、それに事も知れていないし。」

女主人公「寮も使うつもりなの?」

転生神 「まあ、どこにも住める場所の候補はありませんからねぇ…(笑)」


 そう、宿屋に泊まるという選択肢もあるだろうが、それを何回かしていたらいつか宿屋を利用出来る資金は尽きてしまうだろう。かと言って、それを維持する為に戦闘に赴くにしても、今の俺達の知識だけでは正直言って運が良くないとそこら辺の確保なんて出来ないだろう。ほとんどが最終的に逃走して戦闘不能を防ぐだけになりそうなのは目に見えて分かっている。なので、そこら辺の事を色々と知れる様な場所にいつつ、そこで生活して行くという事が最善だと考えている為、俺達はこの戦術学校の寮を利用するも事を考えている。


女親友 「寮を使うなら、まずは学園に申請しないと面倒な事になりますよ?」

男主人公「面倒な事とは…?」

女親友 「えぇっと…勝手に部屋を割り当てられたりとか?」

男主人公「あぁ…それは困るな。」


 いきなり、知らない環境に勝手に放り込まれるのは生前に嫌なほど経験していて、それで駄目になっている例もあるので勘弁願いたいな。


男主人公「…その申請って、何をすれば良いんだろうか?」

女親友 「簡単ですよ?

     プロフィールカードを持っているなら、そこから出来ますから。」


 俺と転生神はプロフィールカードを召喚する。互いにそれを凝視するが結論から言うと、この先どう操作したらそれが出来るのかは分からない。


女主人公「あぁ…私の時もそうだったけど、

     それのやり方もちゃんと教えてあげないと。」

女親友 「あっ…そ、そうだったね。」


 彼女は自身のプロフィールカードを出して、それを使って一連の動作を教えてくれた。そして、一番最後の画面のボタンを押すと、申請が受理されましたという文言が俺達のプロフィールカードに表示された。その状態を話すと彼女はそれでさっき言っていた申請自体は完了したとの事であると教えてくれた。

 多分、この申請作業は規約を見た感じだと寮の利用以外にも、戦術学校の様々なモノを自由に利用出来る様な事が可能になるのだろうが、今はとりあえず寮の使える場所を確保する事が先決であろう。…しかし、所要時間は五分も掛からなかったな、こんな簡単に出来るとはな。


女親友「じゃあ、後は使わせてもらいたい部屋の主に申請する事かな。

    その部屋の主が申請をしたらそこを使わせてもらえる様になるけど。」

転生神「けど…?」

女親友「大人数部屋だと全員の承諾の元に返事をされるだろうし、

    二人部屋であったとしても、その人がすぐに反応するかはアレかな。」

転生神「まあ、そこら辺は本人次第ですから仕方ありませんね…(笑)」


 とりあえず、俺達は定員が空いている部屋をプロフィールカードを操作して探してみる。確かに所々、定員が空いている所があるのは理解出来るが、それらは共通して他の誰かが既に利用しているという状況である。まあ、ここが出来てすぐに利用し始めている訳では無いので、こうなっているのは当然ではあるが。

 だが、それであっても俺は知らない環境に入って面倒な事になるのは非常に嫌である為、正直これを見てどこが良いのかなんて判断が付かない。まあ、それは転生神も同じである。


女主人公「ん、もしかして…悩んでる?」

男主人公「まあ…相手側がどういう相手か分からないのが一番の理由だが。」

女主人公「あぁ…それは分からなくも無いかも。」


 彼の言葉を聞いて私はそう返事する。だって、その気持ちはものすごく分かるからなんだけどね。そこで私はこういう提案をしてみる。


女主人公「そうだ…!!

     私達の部屋を使えば良いんじゃない?」

転生神 「え、良いんですか!?」

女主人公「まあ、部屋の主のこの子がOKならだけども。」

女親友 「えっと…その駄目では無いんですけどもね?」


 彼女は非常に何か言いにくそうな表情をしている。そして、彼女の言葉からも読み取れるが彼女は俺と同じ事を思っているらしい。彼女が言い辛そうなので、俺がそれを言うとしようか。


男主人公「…彼女に関しては、OKが出ればそれで良いかもしれない。

     だけども、俺に関しては確実にそれはダメな部類だろう!?」

女親友 「そ…そうなんですよねぇー。」

女主人公「あ…あぁー、そうか。

     そうだった、ここの寮は男女別だからねぇ。」

転生神 「あー、そうなんですねー。」


 いや、基本的に学校寮があるとしたら、男女は別々の寮に分けられるはずである。そうしない限りは完全に事案に成り得る事が起こりかねないからな。それはそれで色々と問題でしか無いであろう。


女主人公「んー、それじゃあ彼のはどうしようか…。」

女親友 「一応、男性寮に心当たりになってる部屋はあるけども?」

転生神 「それなら、そこの方に交渉してみるのはどうです?」

女親友 「ただ、すぐに見てくれるかな…そういうの面倒くさがるだろうし。」


 確かに、今の状況だと返事はすぐに来てもらった方が良いかもしれない。下手をすると完全に野宿ペースになる可能性があるからな。そんな事を考えていると彼女は何かを感じたのかこう発した。


女親友 「あ…一応、私の方からその人に連絡を入れてみようかな?

     そしたら、アナタが申請を送ってもすぐに反応してくれるかも。」

男主人公「なるほど、ならそれをお願いします。

     まあ…相手側に無理させない様な感じで頼みます。」


 どれだけ一緒に利用させてくれる事を許可してくれたとしても、向こうが無理してそれを承諾したのでは、こちらとしては申し訳無くしかならないからな。それはそれで、また空気が面倒な感じになりかねないだろうし。

 彼女は自身のプロフィールカードを操作してその相手に連絡を送っていた。そして、俺達はその返事が来るまで食事を続けて待つ事にした。

 俺達が食事を終えて休んでいる頃、その相手から返事が届いた様である。


女親友「あっ、返事が届いてた。

    うん…向こうは大丈夫みたい。」


 それはありがたい。ありがたいのだが、それを知った所で俺はどうしたら良いのだろうか。俺は率直にそれを聞いてみる。


男主人公「それで、俺は何をすれば良いのかな?」

女親友 「少し待ってね…?

     今からそっちのカードに相手の部屋番号を送るから、

     それを見て同じ番号の所を選んで利用申請をすれば大丈夫かな。」

男主人公「なるほど、これか。」


 俺は送られてきた番号を見て、その番号の部屋の利用申請を送った。すると、即座に承認された通知がやって来た。送ってから一秒程度経ったか否か分からないぐらいの早さだった。これ、もしかして、申請が来るのをずっと待っていたという事になるのだろうか。


男主人公「早っ!?」


 思わず俺は声が漏れるが、親友の少女はそれを軽く流して話を先へと進める。


女親友 「これで、その部屋を使わせてもらえる様になったから大丈夫。」

女主人公「それじゃあ、問題は全て解決した事だし、

     夕食も終わった事だし、そろそろ部屋に戻らない?」


 私は皆にそう提案した。全員、食事は終わっているし部屋問題についても無事に解決したみたいだから、後は今日は休むだけで良いんじゃないかなって感じに思ったから。


女親友 「そうだね。

     あ…ちょっと買っておく物があるから、

     先に三人で入り口に行っておいてくれないかな?」

女主人公「分かった、じゃあ…あっちで待ってるから。」


 彼女は親友の少女にそう答えて手を振る。そして、その後俺達はこの飲食エリアの出入口の方へと向かい、彼女はその買い物を行いに向かった…。




 俺達が飲食エリアの出入口が待つ事数分、彼女が自身の買い物を終えて俺達と合流した。まあ、その買い物に関しては同じ飲食エリア内で可能みたいな感じであったみたいだがな。


女親友 「お待たせ、待たせてごめんなさい。」

女主人公「これぐらい気にする事は無いって(笑)」

男主人公「そうだな、そしてこれで全員揃った訳だ。」

転生神 「ですね、それじゃあ、いよいよ寮に向かいましょうか~!!」


 転生神の言葉に全員が頷いたが、俺と転生神に関しては彼女達に案内してもらえないと寮の場所なんて分かったもんじゃないのは明白である。


男主人公「それじゃあ、案内をお願いしようかな。」

転生神 「あっ…そういや私達は寮の場所知りませんしね(笑)」

女主人公「そういや、そうだったね(笑)」

女親友 「それじゃあ、案内がてら寮に向かおうか。」


 俺達は今いる建物から、その寮に向けて移動するのであった…。




 飲食エリアのある生活棟から外に出て歩く事数分後、俺達は一つの建物の前までやって来ていた。外見は一つの大きな建物の左右に一つずつ同じぐらいのサイズの建物が隣接しているという感じだ。奥行きまではここからじゃ判別出来ないので、正式に広さを測ると色々と違うのかもしれないが。


女親友「ここがこの学園の寮がある建物ですね。

    さっきのが生活棟と言われていて、これは宿泊棟と言われています。」

転生神「なるほどー。」


 宿泊棟、その名の通り宿泊施設から名前を取った様な感じであろう。まあ、正確には宿屋みたいな感じでは無く、寮としてこの戦術学校を利用している者達が利用する場所なので、宿泊棟という言葉は合っているのかはアレだが、それで浸透しているのなら別にそれで良いかもしれない。聞いていても変な響きでも無いし。


女親友「真ん中にある建物は共有して使えるモノが揃ってる場所で、

    左側にある建物が女性寮で右側にある建物が男性寮になっています。」

転生神「見た感じだと、どちらも同じ様に見えますね。」


 まあ、見た目から全然違っているとそこら辺で色々と問題が起きそうではあるから、全く同じ外見にしたのかもしれないけども。


女主人公「まあ、それぞれの部屋の中は利用者によって全然違うけどね~。」

男主人公「まあ、それはそうだろうな。」


 むしろ、そこまで全く同じだったら逆に怖い。


男主人公「そういや、敷地を囲っている様な柵と、

     真ん中の建物の前辺りにある門の意味って…?」

女親友 「柵に関して単に外部からの無断侵入を防ぐ物だと思いますよ?」

男主人公「学園の周りにもあったのに?」

女親友 「そ、それは私に言われても…。」

女主人公「まあ、二重の侵入防止策なんじゃないかな?」

男主人公「なるほど?」


 もしかしたら、この建物の裏側は学園の敷地の端辺りにまで達している可能性もあるから、それを考えると二重の侵入防止策というのも分からなくは無いか。


男主人公「それで…あの門は?」

女親友 「あれは寮の消灯時間が来たら閉まる門ですね。

     あの門が閉まっていると中と外の出入りが出来なくなります。

     消灯と言っても廊下やエントランスの電気が消えるだけですが。」

男主人公「まるで、門限があるって感じか。」

転生神 「まあ、そんな感じでしょうねぇー。」

女主人公「ちなみにだけど、その時間を過ぎていると、

     学園の他の棟の機能は利用出来なくなっちゃうね。」

女親友 「後は、学園と街の出入りも出来なくなるかな?」


 なるほど、つまり戦術学校の寮を利用している者はその時間までに寮に戻って来ないと野宿が確定してしまう可能性がある訳か。それどころか学園の中に戻る事さえも不可能という事だ。当然だが、それの逆の事も起こる訳だ。

 そして、聞く限りだと消灯時間が過ぎていたとしても部屋の中でなら作業とかはしても問題は無さそうだ。


女親友「まあ、その時間を過ぎても学園の外にいた場合は、

    各施設が再開するまではギルドや宿屋が面倒は見てくれますがね?

    当然ですが後者の場合、料金が発生する可能性はあったりしますが。」


 なるほど、そこら辺の身の安全は保障されているのか。まあ、この戦術学校を利用するには、この街のギルドにプロフィールカードのIDを預けている状態ではあるから、ギルドやそれに協力する機関が機関にあった手助けをするのは不思議では無いだろうけども。


女主人公「とりあえず、ここで立ち話し続けるのもアレかな?」

女親友 「そうだね、中に入ろうか。」


 親友の少女はそう言うと俺達の方に目を向ける。俺と転生神は彼女に頷いて返した。すると、彼女達は建物の方に向かって歩いて行ったので、俺達もその後に続いて歩いて行った…。




 宿泊棟の中に入ると、そこはまるで旅館やホテルのエントランスの様な光景が広がっていた。それを見ると改めて思うが、確かにこれは共有して使える部分だろうなと思える。


男主人公「これはまた色々とありそうな建物だな。」

転生神 「入って来る情報に思考が追い付きそうにありませんねぇ…(笑)」


 このエントランスの様な所には様々な場所へと続いている様な道があったり、色んなモノが設置されている。当然だが、この寮を利用している人達がそれらを使っている姿も見て取れる。


女主人公「色んなモノが沢山あって驚いてるー?

     でも、全部説明してたら今日は体が持たない気がするなぁー。」

女親友 「うん…そうだね。」


 どうやら、彼女達の体力も限界に近いらしい。そうなると、出て来る答えはこうなるであろう。


転生神 「それじゃあ、今日は部屋の方に向かう事にしましょうか。

     紹介してもらえてない事は後日、時間がある時で良いので(笑)」

男主人公「それもそうか。」


 俺達は今日はもう、それぞれの部屋に戻る事にする。すると、ここまで話が進むと親友の少女が俺に向かって話しかけて来た。


女親友 「男性寮はあの道をまっすぐ行くと入る事が出来ますからね?」

男主人公「あぁ…ありがとう。」


 そうか、冷静に考えると彼女達とはここで一旦別れる必要があるな。寮はさっきの話にあった様に完全に男女別に分かれているので当然と言えば当然である。ちなみに、彼女が俺に教えた通路と正反対の位置にも通路があるが、おそらくそれは女性寮へのルートなのだろう。


女主人公「それじゃあ、私達はこっちだから。」

女親友 「部屋に着くまでに迷わない様にして下さいね?」

転生神 「それではまた、お元気で~(笑)」


 彼女達はそう言い残すと女性寮の方へと続く通路に進んで行った。俺は彼女達を見送ると、先ほど教えてもらった男性寮への通路の方へと一人で歩いて行くのであった…。




 彼とフロントで別れて少しして、私達は自分達の部屋へと戻って来ていた。相変わらずだけど、二人用にしては手に余る様な感じがするのは気のせいだろうか。でもまあ、今日からは二人だけじゃなくて三人でこの部屋を使う事になる。いや、正確には三人とプラス一人だろうか。


転生神「ここが寮の中の部屋ですかー。」


 転生神は興味津々の様であった。それもそうだろう。こういう世界観などの色々な世界を見てきている身とは言っても、実際にその場で生活するという事は始めたなのだから。


女親友「こういう所で生活するのは初めてですか?」

転生神「それはもう初めてですよ~!!」


 彼女からのワクワク感がもの凄く伝わって来る。ここで、私はとある事を思い出して親友に聞いてみる。


女主人公「そういや、彼女の寝る場所どうしよっか?」

女親友 「あぁ…そういえば、ベッドが空いて無いか。」


 そう、この部屋にはベッドは二つまでしか存在しておらず、三人で使うとなるとどこか別の個所を使う必要があるのだが、部屋の通路になる所以外は完全に家具が置かれている為、そこを寝床には使えない状態なんだ。

 私達がどうしようかと考えている最中、彼女は部屋の押し入れの方を見ていた。そして、私達にこう言った。


転生神「この中って空いてます?」

女親友「えっ…使ってないので空いてますけど?」


 物凄く驚いたような表情でこの子は彼女の問いに答えていた。それもそうだ、この話の流れだと彼女が言い出す言葉も想像が付くのだから。


転生神「それじゃあ、この中を寝床に使わせてもらっても良いですかね?」


 予想通りの事なんだけども、それを実際に聞くと私達は困惑する。だって、押し入れの中を寝床にする人なんて今までに出会って来なかったし、そもそもそれを自分から希望している訳だし、後…一応、彼女も女性何だけども、それなのに押し入れの中を寝床に使うのって何とも思わないのかな私は思った。


女主人公「えっ…良いのそれで?」

転生神 「はい、こういう中でも暮らしてみたかったですし、

     後は私にとって、使い勝手が良さそうなので問題無いです(笑)」


 その表情からして、まんざらでも無さそうなんですが。そして、使い勝手が良いとはどういう事なんだろう。まあ、本人がそう言っているなら、私はそれで良いとは思うけども、この子はどう思っているんだろう。私はちらっと、彼女の方を見てみる。


女親友「…そこまで仰るのなら構わないですが、

    あぁー、とりあえず余っていて使えそうな布団類を渡しますね?」


 まだ困惑の表情が消え切っていないままそう彼女は答えていた。そして、そのままそれに成り得そうな物を見繕って彼女に渡した。


転生神「ありがとうございます(笑)

    それじゃあ、今日からこの中でお世話になりますね~(笑)」

女親友「はい、こちらこそよろしく…(笑)」


 このやり取りの最後の最後まで、この子は訳が分からないという感じの表情のままだった。まあ、気持ちは分からなくも無いけどね。事実、私もとりあえず笑っておくぐらいしか出来なったぐらいだし。そりゃ、こんな話の流れになったら多少なりとも反応には困るから。

 とりあえず、彼女はその中で寝られる様に渡した物を駆使して生活空間を作り出した。それはそれは、何ともまあ異様な光景ではあるんだけど、まあ楽しそうだから良いとしようかな。私達はそんな様な表情で互いを見つめ合って苦笑いをしていた。

 ここで、私はとある事を思い出してこの子にそれを話す。


女主人公「そういや、さっきは何を買って来たの?」

女親友 「ん、あー…これ?

     これは、お土産かな。」


 彼女は先ほどの飲食エリアで買って来た物を取り出してそう答えた。そして、部屋の机の上で膨らみがある状態で置かれている布を捲って中に視線を向けた。すると、その持ち上げた隙間から丸い形状のシュワシュワした様な感じの生物が飛び出して来た。

 その生物の正体は、普段はこの子が一緒にいる魔法生物なんだけど、そういや今日は一緒に行動して無かったから、ここが今日の初出か。ちなみに、その体には小さな手足が存在していたりする。

 その魔法生物は彼女の体の周りを飛び回っている。そして、その魔法生物を視線で追いかけてナチュラルに微笑む彼女の姿が見える。中々、人前とかでは笑いにくい子ではあるんだけど、こういう時はナチュラルにそれが出て来るから、その瞬間を見ていると私も安心が出来る。


魔法生物「ふしゅ~。」


 さっきまで飛び回っていた魔法生物は彼女の頭の上に止まり、明らかにリラックスしている様な表情をしている。まあ、この魔法生物もこの子自身もだけど、お互いと一緒にいる時が一番落ち着いているんだけどね。それ故に、何で今日は一緒に行動していなかったのか気になるから聞いてみようか。


女主人公「あれ?

     そういや、今日はその子とは一緒じゃなかったね?」

女親友 「あぁ…急いで出たから着替える以外はまともに出来て無かったし。」


 そういえば、私を迎えに来てくれていた時も、髪の毛は所々ボサボサだったのを思い出した気がする。私も寝癖は酷い方だけども彼女もそれは同じだし、まともに手入れして無かったら悲惨な髪型になってしまうんだよね。まあ、あの時は起きてから時間が経っていたんだろうからか、多少はその癖は直ってはいたけど、それでも明らかに今の今まで残っているのもあるから急いでいたのは分かるか。


女主人公「急いで会いに来てくれるのは嬉しいけど…

     別に準備は時間を掛けても大丈夫だからね?

     その…私も待つ事は嫌いじゃない方のアレだからさ?」

魔法生物「しゅーわしゅわ。」

女親友 「うぅっ…善処します。」


 私と魔法生物に諭されて分かりやすく彼女は落胆していた。


女主人公「ま…まあ、無理に頑張る必要は無いけどさ(笑)」


 このまま落胆し続けるのもアレだから、私はそう伝えた。そもそも、この子のそういうおっちょこちょいな所が可愛いし、私はそれも好きでもあるし、この子らしい一面でもあるから、それを無理に抑える必要は無いとも思っているから。

 すると、彼女は私の方に申し訳なさそうに笑って返していた。まあ、心中複雑だろうけども、長くいて私もこの子の事は多少は分かっているしで、私も笑って返した。それを見て魔法生物は「やれやれ。」という表情で反応を示していたんだけどね。…ちなみに、お気づきかもしれないけども、この部屋の中で一番まともなのは案外この魔法生物だったりするんだけどね。まあ、彼女が来たから一番か否かは分からないけども。


女主人公「そういや、買って来たお土産って何なの?」

女親友 「この子の食料だよ。

     ほら、今日ずっと部屋にいさせちゃった訳だしね…。」

女主人公「あー、なるほど。」


 おそらく、食料として買って来たのは事実だろうけども、それと一緒に魔法生物を部屋に置き去りにしてしまった事に対する彼女かりの謝罪の気持ちもあるのだろうと思う。

 彼女はその食料を魔法生物の前に差し出した。魔法生物はその小さな両手を使ってそれを手に取り摂取する。表情を見るに表情を見るに非常に満足そうに食べているのが分かる。…一応、魔法生物なんだから人間が食べる食材よりは、敵からのドロップ品やダンジョンやフィールドとかで拾える収集素材の方が体質的にはあっているらしいけど、まあ実際に摂取して問題無いみたいだから、この子に関しては正直どっちでも良いのかもしれない。まあ、何でもって訳では無いとは思うけど。

 そして、少しすると魔法生物はその食料全てを食べきって満足した様な表情になり、彼女の頭の上でペターっと体を伸ばす様な感じの仕草をしていた。これも一種のリラックス行動みたいだけどね。


転生神「あらあら~?

    何ですかそれはー?」


 ここで寝床が完成したのか転生神が私達の方を向いた様だった。そして、それと同時に魔法生物の存在に気付いた様である。


女親友「この子の事ですか?」


 彼女は視線を自分の頭の上に向ける。すると、転生神が彼女の前までやって来て、魔法生物をじっと見つめる。その視線に気づいた魔法生物も彼女の事をじっと見つめていた。


転生神 「じぃ~。」

魔法生物「しゅー。」


 お互いに首を傾げた様な感じで互いを見ていた。そして、その光景が数秒間続いた後、転生神がこう喋り出した。


転生神「何だかこの子、凄い力の持ち主みたいですねぇ~。」


 彼女は魔法生物を見つめただけで、その子の性質を見抜いたのだろうか。そういう様な事を言っていた。


女親友 「え…この子が?」

女主人公「でも、どうしてそんな事が分かるの?」


 私達は非常に分かりやすく不思議そうな表情で彼女を見る。


転生神「ほ、ほら…。

    この子、少し発行している様にも見えるじゃないですか(笑)

    それって、凄い魔力や能力を中に秘めているって事なのかと~(笑)」


 彼女はそう言葉を返した。気のせいかな、何だか少し焦った状態で返事している様にも見えるけど、まあ気のせいって事にしておこうかな。


女親友 「あ~、そんな事は気にした事も無かったなぁー。」

女主人公「でも、あながちそれも間違いじゃないかもしれないね。」

転生神 「んー、どういう事です?」

女主人公「あー、何度もこの子の力に助けられた場面があったからねぇー。」

女親友 「そういや、そうだね…(笑)」


 私達がそう言葉を返していると、魔法生物は「やれやれ。」という様な仕草をしていたみたいだ。当然だけど、誰もその仕草には気づいていない。


転生神「そうだったんですか(笑)

    じゃあ、やっぱりこの子は凄い子みたいですねぇ~。」


 何気に私達はその魔法生物の方を見る。今はリラックスしているみたいだけども、反応していた時は普段と何ら変わらない感じだったな。ある意味、私はその能力には凄いなと思う。大半の人なら何かしら普段通りには行かない様な気がするんだけどね。それは、人間であれ魔物とかであれ同じだと思うけど。


魔法生物「しゅわわわ~。」


 この魔法生物の言葉に私達は再度この子の方を見る。すると、非常に眠そうにしていた。いわゆる今の言葉は欠伸と共に出た声という感じだった。


女親友 「どうやら、眠たいみたい?」

女主人公「まあ、もう夜だしねぇー。

     それに、私も体力がそろそろアレかな…って。」

転生神 「じゃあ、そろそろ寝ますかね?」

女親友 「それが良いかもしれない。」


 私達が寝床に向かおうとした所で、思い出したかの様に転生神がこう言った。


転生神 「あっ、これからよろしくお願いしますね?」

女主人公「どうも、こちらこそ!!」

女親友 「よろしくお願いします。」


 彼女の言葉に私達はそう返す。魔法生物もそれに合わせて反応を返していた。そして、私達は各々の寝床へと入って行くのであった…。




 それと同じ頃、男性寮の方では俺は何とか利用させてもらえる部屋まで辿り着く事に成功していた。まあ、正確には男性寮に入った近くにいたAIに道を尋ねてやって来れたという訳だが。

 俺はノックをして部屋の中からの反応を伺う。すると、数秒後に部屋の中から「どうぞ。」という声が聞こえたので、扉を開けて中へと入って行く。


男主人公「失礼します。」

??? 「あぁ…聞いていた部屋の利用者か。」


 俺は部屋の主が誰だか知っていないので、まずは挨拶から入る。それに対して軽い反応が返って来た。俺はその相手の方に顔を向ける。見た目は、黒に近い青色の髪色に黒色をベースにした軽装の服装の青年だ。いや待て、俺はこの人物を知っている。


男主人公「あっ。」

??? 「お…お前は。」


 俺達は互いの顔を見てそういう反応をしていた。そう、この部屋の主は例の実技訓練場で出会い、そこで俺と転生神の案内を案内AIに委任され、俺達を生活棟まで案内してくれた青年である。まあ、その時は中に入って少ししたら案内を知り合いの少女達に委任して彼は颯爽とその場からいなくなっていた訳だが。


???「…お前だったのか、例の連絡にあった

    この部屋の空き枠を利用したいって言っていたのは。」


 お互いの姿を見て少し間を空けた後に彼はそう言った。例の連絡とは飲食エリアにて親友の少女が送ってくれていたアレの事だろう。


???「まあ、送って来た相手が相手だし、

    そのタイミングもタイミングだしで、あり得なくは無いか。」


 話を聞く限りだと、その利用しようとしていた者が俺であるとの記載は連絡の中には無かった様である。まあ、こういった感じで情報を提供する場合には、相手の許可無しに個人情報は教えないのがマナーでもある。そういう意味では、あの時の彼女は俺にそういう事は聞いていなかったから、そこら辺の事も考えて俺の情報は一切書かなかったのだろう。


??? 「まあ、とりあえず…アレだな。

     一切知らない人間が来るよりは圧倒的にマシだろうな。」

男主人公「それはこちらも同じだがな。」


 まあ、今の俺の立場の場合だと、全く知らない相手がいるまたは主をしている部屋を利用するよりは、知っている人物がいる部屋または主をしている部屋を利用する方が圧倒的にマシという理屈ではあるが。


??? 「…にしても、こうもまた会う事になるとはな。」

男主人公「そうだな…これは何かの縁なのかもしれないな。」

??? 「どうだかな。」


 ここで少しの間が入る。そして、再び青年が喋り出した。


??? 「ま、何にせよ今日からお前はこの部屋のメンバーだ。

     ここには決まりとかは無い、好きに使ってもらって構わないさ。」

男主人公「ありがたくそうさせてもらうとするかな。」

??? 「まあ、部屋の主って言っても必ずしも何かする必要も無いし、

     自分が主をしている部屋に必ずしも制約を掛ける必要も無いしな。」

男主人公「そこら辺は自由って訳か。」

??? 「そういう事だな。

     事実、ほとんどの部屋がそういうのは無くて自由だ。」


 それはそれで正直安心はしたが同時に驚きでもあった。主とメンバーの関係性がある以上、何かしらそういう制約を付けるのが普通なのではないかと思っていた部分もあったからだ。


??? 「ほら、あれだ。

     そんなのを決められていたら利用し辛い人からしたらアレだろ?

     後は、そういうのを決めると部屋主のやる事が増えるからなぁー。」

男主人公「あー、なるほど。」


 おそらく、彼の本心は一番最後の言葉だろう。今日出会ったばかりではあるが、一緒に行動していた際の彼を見る限りだと、彼が面倒くさがりだという事は少しは分かっている。

 その為、彼からしたら部屋主を自分がしていようが、そもそもそういう面倒な事が増えない様にするのは当然だろう。正直な話、その部屋主をしているという事自体も彼からしたら面倒である事この上ない気はしているが。


??? 「昔は俺もただのメンバーだったから、

     こういう部屋主をやる必要は無かったんだけどなー。」

男主人公「前の住人がいたのか?」

??? 「あぁ…そうだな。

     そうは言っても、俺の知り合いみたいな感じではあるし、

     この街で他の事をやる為に、この学園を出たって感じだけどな。」


 どうやら、そんなに複雑な関係では無かった様なので、聞いた身からしたらそれはそれで良かった。そして、おそらくではあるが、その戦術学校を出た前の住人が

前はこの部屋の主の役を務めていたのだろうと予想が出来る。


??? 「ま、今この部屋にある家具やらは、

     その時にそいつが持ち出すのが面倒って事で、

     この部屋に残していった物がほどんどだけどな。

     今でも本人は部屋の全員で自由に使えば良いって言ってるけどな。」

男主人公「なるほど。」


 その人物が一体どういう人物なのかは非常に気になるが、まあそれはいつか分かる事かもしれないから今ここで聞く必要のある事では無いだろうな。


??? 「そういう訳で、特に何も気にせずに部屋を使ってくれ。

     あー、言っておくと制約やらは前の奴から引き継いだだけだ。

     俺は、一からこういう事を考えられる様なアレじゃないからな。」

男主人公「なるほど、了解。」


 まあ、そんな気はしてたと俺は思いつつも、彼に対してそう返していた。それよりも、これだけは聞いておく必要があるだろうという事が頭の中に浮かんでいるのでそれを聞いてみる事にする。


男主人公「…で、だ。

     俺はどこで寝たら良い?」

??? 「ん、あー…空いている方のベッドがあるだろ?

     そっちのベッドを自由に使ってもらって構わないぞ。

     まあ、それもアイツがここに置いて行った家具だけどな。」

男主人公「了解…じゃあ、遠慮なく使わせてもらうかな。」


 俺はその空いているベッドの上に腰を下ろす。そして、改めて俺はこの部屋の中を見渡す。まあ、これから生活して行く場所だ。気になるのは当然だろう。


??? 「まあ、アレだ。

     そのうち慣れるだろうから、

     変に急いで慣れようとはするなよ?

     まあ、そう思っているかは分からんけどな。」

男主人公「ふっ…それもそうか。」


 本人はそのつもりでは無かった様だが、見事に俺の心情を見透かされた様な言葉に俺は思わず少し笑いつつそう返した。


男主人公「…それじゃあ、これからもよろしく頼むよ。」

??? 「ん、あぁ…そうだな。」


 俺達は互いにそう改めて挨拶の様な言葉を交わしていた。何ともまあ、ぎこちない様な感じではあるが俺達らしいと言えば俺達らしいので、これはこれで良かったのかもしれないな。

 まあ、何はともあれ、こうして俺達の異世界での第二の人生が始まったのであった。初日は色々な事に振り回されていたが、これから先はどうなって行くのであろうか…。





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女主人公「まさか、まさかの展開だったなぁ…まあ、タイトル通りだったんだけどねぇ~(笑)

     それにしても、まさか私以外にも転生者がこの世界にやって来るとはなぁー。(ボソッ)」

女親友 「ん…後の方が上手く聞き取れなかったけど、何て言ったの?」

女主人公「え…あぁー、それは今ここで語って良い事じゃ無いだろうからさ?」

女親友 「そんなもの? …ってか、そんなに慌てなくても。」

女主人公(いや…設定的にもタイミング的にも慌てますよ、そらぁ…。)

女親友 「まあ、とにかく今回の話でも色々と人や場所や設定とかが出た感じ?」

女主人公「そうだねー、あなたは伏字が解禁されたし、私とその子は

     この話で出たばっかだけど伏字が最終的に解禁されて表示されているしねぇー。」

女親友 「あー、そういや…そうだったね。」

魔法生物「しゅわ。」

女親友 「本当に一気に(?)確定出来る登場人物が増えた感じかな?」

女主人公「あー、伏字で最後まで行かずに、

     本編内で公開された人の数が今までだと一番多いのかな?」

女親友 「あー…どうだっけか、そこら辺は今回もだし今までのも再度見てもらって…?」

女主人公「あー、そうだねぇ~(笑)」

魔法生物「しゅわ。」

女親友 「あ…あれ? そういえば、前回までと後書きのテイストが違う様な…?」

女主人公「え、そうなの? よく知っているねぇ?」

女親友 「あ…いや、ほら前回のも伏字だったけど、私だったし。」

女主人公「…それ言って大丈夫なやつなの?」

女親友 「いや…多分、本編見てくれていた人達なら簡単にバレていた気がするけど…?

     ま…まあ、それにここで現時点で話しちゃ駄目なら、そのセリフすら無いでしょ。」

女主人公「あー、それもそうか。」

魔法生物「しゅわ。」

女主人公「とりあえず、2連選出おめでとう。」

女親友 「まだ、他にもここに出ない人達いるのに何で私だけ!?」

女主人公「あ、アレじゃない? 前回は完全にあなた1人でしか本編にまだ出て無かったしー?」

魔法生物「しゅわ。」

女親友 「あー、そういう…それなら、まあ…うん、そうか。」

女主人公「ま、そういう事で良いんじゃないかな?」

女親友 「何か、申し訳ないなぁー。」

魔法生物「しゅわ。」

女主人公「まあ、気にしなくて良いんじゃないかなぁー。」

女親友 「そうかもね…とりあえず、今後の後書きのテイストは

     複数人数が選定されている感じなら、今回みたいになるのかなー?」

女主人公「あー、そういや今までは1人だけだったんだっけ?」

女親友 「うん、今回が初めて複数人になった感じかな?」

女主人公「まあ、そこら辺はなる様になるんじゃないかな?」

魔法生物「しゅわ。」

女親友 「まあ…1人の場合だと前回までみたいな形で、複数だと今回みたいな感じかな…?」

女主人公「あー、それは普通にありそう。」

女親友 「…ってか、今回ほぼ雑談メインになってるね、私が原因だろうけど…。」

女主人公「まあ、良いんじゃない? 元々、登場人物の方はそういう感じだろうしさ?」

女親友 「そんなモノなのかなぁー?」

女主人公「まあ、そんなモノなんじゃない?」

魔法生物「しゅわ。」

女主人公「ま、とりあえず、今回はこの辺でお開きという感じで…!!」

女親友 「え、あ…うん、長くなるのはアレかもだからね。」

女主人公「そういう訳で、次回の更新もお楽しみに~!!」

女親友 「あ…うん、お楽しみに。」

魔法生物「しゅわわー。ノシ」


        <by 女主人公 and 女親友 and 魔法生物>


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ご閲覧、ありがとうございました!!


タイトル通りの内容が入っていた話であり、上記で話に合った感じですが人によってはまさかの展開だったかもしれないですねー。

いずれにしても、今回の話でこの世界観の中で異世界転生をして来た2名が初顔合わせをするという事になりました。

(転生神に関しては、転生でも転移でも無く移住みたいなモノなのでアレでしょうがねー。)


上記でも軽く触れていましたが、後書きの登場人物パートの方は、1人でやる時は以前の様な形で複数人数でやる時は、今回みたいな形での記載方法となります。

まあ、後者はある意味でここでも軽く1つのやり取りを登場人物感で書いているみたいな感じに近いので、そこに力入れるよりは作品を書けとなるかもですが、そこら辺も自由に書く事などが出来ていて、続きを書くモチベーションや精神状態が安定するなどの要素に繋がりますので、自由にやらさせていただきますという事でご了承下さいませ。

(ちなみに、後書きで登場人物達が語る内容は、その話内の事か今回みたいな雑談になる感じなので、まあ本編の進行の方には影響は出ない形になる様にしておりますので、ご安心下さいませ。)

まあ、その時点での語れる内容で雑談したりその時の話の内容を振り返ったりするのは大変ですがね…(笑)

それでも、登場人物感での後書きの内容も書いていて楽しいので、続けて行きたいなと思っております。

選出人数が何人になるのかは、その時の話の内容やら制作者側のさじ加減だったりしますので、そこら辺の方もご了承いただければ幸いです。

(本編の方と前書きや後書きの方は書いている時に使用しているコンテンツが異なる為、特に後書きの方でセリフ調で書くと、2行以上を使っている言葉数の多いセリフの行頭がガタガタになってしまっていたりしますが、どうかご了承下さいませ…一応、書いている時はちゃんと行頭は全部合わせてはいますが…。)


後、一番最後になりましたが今回の話数は以前までと比べて長い内容だったと思いますが、これからは話の内容次第で以前までペースの長さなのか今回程度の長さになるのか、それよりも増えるのか異なって来るかと思いますが、そこら辺もご了承いただけると幸いです。


さて、今回の制作者からのコメントはこの辺で終わりとさせていただきます。


再度、重ねてとなりますが、ご閲覧いただき誠にありがとうございました…!!


        <by 制作者>


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次回へ続く→




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