第8話『戦術学園模擬戦闘大会:一回戦』
前回までのあらすじ…的な何か。
戦術学園で行われる戦術大会の招待状が届いた。
(ある程度の方々は出るのか出ないのか分かりましたねぇ~www)
街の色んな人達と出会った。
(一気に何人出会ったんでしょうかね…www)
男主人公がスキルを使える様する為の訓練を行った。
(まあ…ある意味では致命的なアレですからねぇ…www)
あれから数日後…。
参加者は各々調整などを行って今日の大会当日と迎えている。
男主人公「…あの、これ。
結構、気合の入ったイベントなのでは?」
転生神 「まあ、この戦術学園の行事の一つでもありますからねぇ~。」
女親友 「毎回、こんな風な感じで色々な出し物が用意されていたり、
参加者用の待合室とかそういうのも色々と用意されたりするよ?」
女主人公「いやぁ、いつ見てもイベントアリーナの
表側やら裏側って感じがして良いねぇ~!!」
女親友 「まあ、中側は参加者や事前に観戦席での観戦希望を出して
それが承認されている人辺りしか入れない仕様なんだけどね。」
まあ、それはそうだろうとしか思えないが、承認が通らない様な事なんてあるのだろうか。
女親友 「承認が通らない事があるって言えば、
既に席が埋まりきっている状態での座席での
観戦希望があった時に定員オーバーで…ってぐらいかな。」
男主人公「あー、なるほど。」
女親友 「まあ、大抵埋まり切る事無いから、実質移動自由なんだけどね。」
どうやら、一応は承認が通らないケースは存在する様だが、今の彼女の挙げたケースなどなら確かに仕方が無いだろう。…後半の方のが状態化しているのなら、席の云々の話はとも思えるが、一応は形式上としては最低限のアレは必要である的なアレなのだろうか。
まあ、この場にはそんな事よりも別の事が気になっているメンバーがいる様であった。
女主人公「そういや、アナタは結局どうする事にしたの?」
俺の元にも参加の有無を確認する内容の通知が来ていたが、ほんの数日前までは結局どちらにするかは決めかねていた状態ではあったが、今だとそれの結論が出ている。
男主人公「あー、今回のは参加してみる事にしたよ。」
それに対する俺の答えはこうであった。その為、既にその旨の反応は済ませており、手続きも既に終了をしている状態でもある。
女親友 「あ、出るんだね。」
女主人公「それなら、いつか当たる時が楽しみだねぇ。」
男主人公「それまで残れるかは別としてだが。」
転生神 「まあ、なる様になるんじゃないですかねぇー。」
魔法生物「しゅわ。」
俺達がこんな会話をしている中、ふと気になった事があった。
男主人公「そういえば、試合の詳細内容とかの発表って…?」
参加申請をしたもののの、それが承認されたという通知は当然来ているのだが、試合形式などの詳細内容に関しては当日まで明かされない的な感じのアレだったので、俺含めて他の参加者もそこら辺は知らない状態であるはずだ。それでも、そこら辺の事が気になってしまって仕方が無い。
女親友 「あー、今日のイベント用にそこら中に設置されている
モニターから時間が近づいたら発表されると思うけど?」
女主人公「そういや、前回もそんなんだったっけ?」
女親友 「前回も…というか、毎回そうだった気がするけど。」
転生神 「…とまあ、そういう感じみたいですよ?」
転生神よ、君自身はそこら辺の仕様は全て分かっているだろうに。そういう感覚が浮かぶがそれはさておくとして、つまりは時に身を委ねるしか内容である。まあ、焦っていても仕方が無いので素直に待つ事を選択するとしよう。…とは言え、暇になるのは変わりない。
男主人公「こういった待ち時間の間には何したら良いんだろうな。」
女主人公「あー、言われて見ればね…雑談だと散策とか?」
女親友 「まあ、そこら辺しかやる事は無いだろうね。」
転生神 「やれる事の範囲内のを自由にすれば良いんじゃないですかね?」
魔法生物「しゅわ。」
男主人公「なるほど。」
あー、これはゲーム等なら自由に動いてイベント前の準備を済ませるパターンのやつだ。まあ、今の俺達にとってそこら辺は必要が無いので、普通にこのまま雑談が続けられる形になるのであった。
女主人公「まあ、やる事が無さそうだし雑談で良いじゃない?」
女親友 「イベント前に変に体力消費したりするのもアレだろうしね。」
転生神 「確かに、それは言えてますねぇ~。」
男主人公「とはいえ、何か話をする様な話題とかあっただろうか…。」
まあ、話題なんてそんな簡単に浮かんで来ないよな…という様な反応を俺達はとる形になるのだが。すると、都合よくそこに俺達の知っている人物達がやって来て話しかけて来る。
男親友「よう、相変わらずこのイベントは
詳細が発表されるまでの間は、こういう風に何をしたら
良いのかって感じになるのが毎回の様に出て来る感じだな。」
姉弟姉「まあ、そういう仕様になっているんだから仕方ないでしょ。」
兄弟兄「だよな、俺達も見る側や出る側でもそうなる事はよくあるしな。」
やって来たのは同室の彼と例の二兄妹達であった。何とまあ、都合の良いタイミングでの会話イベント発生なのだろうか。…あぁ、つまりはさっきのがフラグになる訳か。
女主人公「そういや、皆は出ないんだっけ?」
兄妹妹 「そうそう、今回は観戦席で観戦の方だねー。」
姉弟弟 「まあ、正確にはメッセージ来てない組ですから。」
転生神 「あー、何だかそんな話はされてましたねぇ~。」
女主人公「え、そうだっけか?」
女親友 「数日前にしてたと思うけど?」
そういえば、あの日のやり取りの中でそんな事を言っていた様な気がするな…と俺は思っていた。
男主人公「そういや、参戦する形じゃないけど、結構早めに来た感じで?」
男親友 「ん? まぁな…最終的に観戦席の方が早く入れるからな。」
男主人公「あ、そうなのか。」
女親友 「そりゃあ、出る側は出る側で指定の場所から
指定のタイミングで入場するタイミングがあるからねー。」
女主人公「そうそう、ステージの両サイドから選手入場って感じのねー。」
男主人公「あー。」
確かに、言われてみれば観客が先に観客席に入れて、選手は入場のタイミングでステージに出て来る流れを考えると、その順番になるのは普通である。
転生神「他の参加者の皆さんは既に来てる感じなんですかね~?」
何気に転生神が俺が気になっていた事を自然な流れで聞き始めた。
兄妹妹「まあ、参加者は既にそこそこの人数は既に来てると思うけど?」
姉弟弟「詳細が発表されるまでは、それぞれ色んな所で自由に…かと。」
転生神「あー、まあそんなもんでしょうね~。」
兄妹兄「ん? 今回が見るにしても初めてなんじゃ無かったか?」
姉弟姉「何だか、今までにも見た事がある様な反応なんだけど?」
あ、この流れは何となくまずい。
転生神 「ん、あー…そうですかねぇー?」
男主人公「まあ、現に俺達もこうやって始まるまで自由にしてるから…。」
転生神 「そうですそうです、だから似た様な感じなんですねぇ…って(笑)」
姉弟姉 「あー、なるほどね。」
兄妹兄 「まあ、実際に俺達以外も見た通りそんな感じだしな。」
とりあえず、セーフだろう。たまに、この転生神は危ない時やポンコツ臭が出る事があるのはご愛嬌という事で。本人も「危ない危ない。」という様な苦笑いの表情をしているので、「あっ。」とはなっていたのは目に見えて分かるのだが。ここでは軽く流された感じだったので良しとしよう。
女親友 「まあ、変にプレッシャー掛かるよりは良いんじゃないかな。」
女主人公「そうそう、極力普段通りにいれるのが良いんだって。」
男親友 「ま、大半の参加者がそんな所だろうな。」
魔法生物「しゅわ。」
まあ、そういう物と言われればそういう物で片付くであろうアレなので、そういう物なのだろう。とりあえず、まだ時間がある様なので俺は気になっている事を聞いてみる事にする。
男主人公「そういや、詳細の発表でどういう形でされるんだろうか。」
転生神 「あちこちにあるモニターに出るって話じゃなかったですかね?」
男主人公「あ、あー…発表される媒体はそうだろうけど。
そこに映し出される内容はどんな感じなのだろうかと。」
兄妹妹 「あー、まあそれはそれが出る時のお楽しみで良いんじゃない?」
女主人公「そうそう、初めてなんだからねー。」
女親友 「一応、気になっているみたいなんだけどなぁー。」
姉弟姉 「ま、そこら辺は時間が解決してくれるでしょ。」
兄妹兄 「こうしている間にも、そこら辺が分かる時が近づいているさ。」
男親友 「…というよりは、その時が来た感じだな。」
姉弟弟 「見たいですね、モニターが起動しますよ?」
どうやら、雑談やらを済ませている内にその時が来たらしい。会話をここまで進めると俺達は近場に設置されているモニターの方に顔を向け、そこに映し出される内容を見る待機を始める。
すると、それから少ししたタイミングでモニターの画面に映像と同時にアナウンスが放映された。
実況型AI「ハァロ、エビバディリッスン?
あい、大声を出さずに聞いておくれよ迷惑になるからな?
参加者及び観覧者の諸君、既にもう盛り上がってるかねぇ?」
まだ、本格的にイベントが始まっていない事と、あまり声を出さないでくれと言われている手前、そんなに反応出来ないだろうというツッコミは出さずにいるとしよう。現に周りで誰もそんな事を言わずに、興味津々にモニターを見ている人の方が大半だからである。
とりあえず、モニターからのAIの話は流れる様に進んで行く。
実況型AI「よぉし、それで良い。
内面に静かに盛り上がっているの伝わって来ておるぞー?
さぁて、まず最初に今回のイベントのルールを軽く解説だ。」
待ってましたと言うべき内容だろう。そのままの流れでAIによる解説が続けられる。
実況型AI「今回のイベントは例に従って、トーナメント方式。
つまり、勝ては次に進み負ければその時点で脱落のアレだ。
ちなみに、参加者の対戦表の抽選は完全ランダムだからな?
だから、誰と当たっても仕方無いから既に諦めておく事だぞ?」
さらに、ルール説明が続く。
実況型AI「試合に関しては従来通りで、専用のゲージが尽きたら
その時点で負け扱いとなるが、制限時間が終わるまでに
ゲージが尽きなかったら、ボーナス込みの判定が発生する。
まあ、だからゲージで差がついていても最後まで分からん
というやつなので、最後の最後まで諦めぬ事だな…というな。
ちな、専用のゲージと本人のHPは比例していないから注意な。」
つまり、専用のゲージは対戦する双方共に100という同じ固定値が設定されている感じのアレなのだろう。それって、拮抗していた場合だと最終的にそのボーナスが馬鹿にならない形になりそうなのだが。
実況型AI「ちなみにだが、そのボーナスは片方にしか入らない訳では
無く、ちゃんと両方に本人の活躍に応じた内容が入るからな。」
つまりは、ボーナス狙いだけでどうにかなる様な簡単な話では無さそうである。判定の際にボーナスが生じると聞けばそれを獲得出来るか否かで決まると思いがちだが、一応どちらにもそのボーナスは適応してもらえるという部分は平等らしい。まあ、その内容は試合中の内容によってそれぞれ違うのは、それはそうしないとどうにも出来ない何かしらのアレがあるのだろう。
実況型AI「ゲージの減る条件だが、これは分かりやすく
ダメージを受けた時や防御でダメージを受けた時だ。
攻撃を受け止めた時や反射した時のはケージに適応はされない。」
むしろ、そこも適応されると受け止めたり反射を選択するリスクが高すぎるので、そこら辺は影響出ない様に考えられているのだろうか。
実況型AI「…で、判定の付け方だが、これも従来通り。
ゲージの残量を元に基礎値を判断し、そこにボーナスによる
追加の数値を加算して高かった方の勝利という判定になるぞ。」
まあ、これは分かりやすいだろう。…相手のゲージを削り切って勝つ形になった参加者やその対象になった参加者にとっては関係無い話になるのは確かだが、まあ制限時間を設定して判定付けないと永遠に終わらないケースもあるだろうから、そういう形になるのは仕方が無いのだろう。
実況型AI「そして、これも従来通りだが。
敗北条件をなる内容がゲージ以外にもう一つある。
それがステージから体の一部が外に落下及び着く事だ。
アレだぞ、あくまでも体だ装備品はセーフという扱いになる。
そして、あくまでもステージ外に着いたらアウトという事な。」
要は、スタジアムアウトは装備品やらじゃない限りはどれだけ微量の形であってもアウトという事だ。不意に動いた際に片足が外に着いたり、片手が外に着いたりしない限りは大丈夫だろう。そして、体がステージ外のどこかに着くよりも先にステージ内に復帰出来れば問題無いという事でもあるみたいだ。
実況型AI「まあ、後は審査側のAIがいる観覧席や
観戦している者達がいる観戦席の方には攻撃などは
届かない様に完全に遮断されるフィールド的なのがある。
だから、そこら辺は気にせずに存分にやっておくれというな。」
まあ、戦闘者以外の身を守るケアはしっかりとされていると、ここも大切な事だな。何だか、その効果を聞くと転生神の例のフィールドの事を思い出すのだが、気のせいだろうか。
実況型AI「とまあ、軽い説明はこれぐらいだ。
一応、ルールが記載された資料を街全員のカードに
現時点を持って送っておるので、そちらの方を確認してくれ。」
この言葉と同時に、それぞれのプロフィールカード内にルールブックの様なデータ送られていた。本当にこのリアルタイムの同じタイミングで送られているのだろう。反射的に俺はそれが自分のカードに送られている事を確認していたが、ふと周りを見ると何人かは実際にカードを見ていたりするので、送られてきているのだろう。
実況型AI「さて、ルールの説明はここら辺までとしておこうかね。」
まあ、簡単な話…参加者の体力とは関係無い専用のゲージが用意されていて、それが尽きるか尽きなかったら判定で勝敗が決まる・判定の場合のボーナスはどちらか片方だけが獲得する訳では無く、双方がそれに応じた内容を獲得する事が出来る・基本的にゲージが減る条件は攻撃によるダメージを受けた時か防御でダメージを軽減して受けた時のみ・ステージから体の一部が外に着いた瞬間に強制的に負けとなる・ステージ外には戦闘による影響は出ない様に特別な何かが展開されているので、そこは気にせずにやれ…という感じだろう。
他の事は、今配信されたルールブックみたいな資料のデータ内に入っているのだろうから、自分の番が来るまでに読んでおく必要があるだろう。
それで、いつ自分の番が回ってくるのかが分からないのだが?
実況型AI「ここからは、お待ちかねの対戦表の発表ですたいー!!」
俺が感じていた不安はすぐに解消される形になりそうである。このまま淡々とAIが話を進めて対戦表が公開されるタイミングがやって来る。
実況型AI「今回の各々の対戦表とトーナメントはこうなったぞー!!」
このタイミングで気になっていたそれらがモニターに映し出されて公開された。トーナメントの形を見る限りすぐに分かるのは、AブロックとBブロックの二つに分けられている様な感じになっているという事ぐらいだろうか。つまりは、それだけ参加者がいるという事だろう。
最初の注意通り、全員が静かにアナウンスを聞いている形になってこそはいるが、それでもモニターを見ている人は沢山いるので、このイベントに対する熱量は相当なモノなのだろう。そうとなれば、参加者もそこそこの人数がいるのは納得が出来る。
男主人公「さて、自分はどこに…?」
女主人公「私は、どこかなー?」
とりあえず、誰が参加しているよりもまずは自分の位置を探す所からなのだが、こういうのはなかなか見つからなかったりする。
女主人公「あ、あったあった!!」
どうやら、彼女はもう自分の場所を見つけたらしい。そして、彼女に少し遅れて俺もようやく自分が表示されている場所を見つける事が出来た。それを見計らったかの様なタイミングでAIが話を進める。
実況型AI「さて、それぞれの試合時間についてはこの様な感じだー!!」
ここで、トーナメント表の方の画面が小さくなり、対戦表の方の画面が強調される形となった。言葉通り、それぞれのカードの試合開始時間が記載されている。それと同時にステージの名前が違う試合がチラホラとある様に見えるがどういう事だろうか…と見比べて見たら、ステージの名前が違う試合はそれぞれ開催時間が同じだったりしている。
実況型AI「各対戦表にある様に、本イベントは複数のステージにて
同日内に複数の試合を同時に進めて行く内容となっている。
その為、観戦席で観戦する者はステージを間違えない様にな?」
なるほど、何となく察してはいたが同時進行で他の試合も進めて行く感じなのか。まあ、現実世界にいた時にもスポーツだと同日の同じ時間辺りに別の所で試合を行っているという様な事はよくあったので違和感は無いが。
実況型AI「後、モニターでの観戦をしている者達も、
従来通りに同じ地点に複数のモニターを完備して全ての
ステージの試合内容が同時に見られる様にするのでご安心を。」
しっかりと現地の観戦組以外の所も考えられている様である。
実況型AI「最後に先ほどの内容を聞いていて察しているかもだが、
本イベントは数日間に渡って開催される内容となるので、
従来通り初日から最終日の最後までよろしくお願いしたいぞ?」
そういや、トーナメント表の方には開催日時も記載されていたな。どうやら、一日で基本的に一回戦までしかやらないみたいなので、二回戦は次の日でその次の回戦はまた次の日という形になる様である。まあ、日程を見た感じだと連日というよりは数日間空くタイミングもある様だが。…というか、基本的に中一日は空いている様にスケジュールが組まれている様な感じの日程である。
実況型AI「さて、説明等はここら辺までとしておいて。
今日はこの時間帯からこれらの試合が開催される。
参加者も観戦者も関係各所の者達も時間と場所を間違えるなよ?」
まあ、そこは肝に銘じておかないといけないだろう。ちなみに、このタイミングで各対戦カードの画面がより強調されてモニターには映し出されていたりする。
実況型AI「それでは、試合の時間まで諸君ら、さらばだー!!」
ここで、AIによるアナウンスが終わり各モニターにはトーナメント表と対戦カードが順番や同時に表示されるなどが繰り返される様になった。まあ、それらの間にたまにCMの様な各出し物や街の店などの商品の宣伝なども流れていたりもしている。
転生神「さて、試合が始まるまでまだ時間があるみたいですが?」
女親友「まあ、最終準備とかでもすれば良いんじゃないかな?」
ゲーム等なら本当にその言葉のままで準備万端になったら、シナリオが進行する様に設定されている対象に話しかけるなりしたら、話が先に進むパターンの状態となっているのが現状だろう。
だが、まあこれは現実の世界では無いとは言えゲームでは無いので、特に準備が必要な状態でも無いので、必然的なのか雑談の方向性で話が進む。
女主人公「そうは言われても、特に準備する事無いんだよなぁ。」
男主人公「あー、確かにあらかた済んだ感じではあるかもしれない。」
参加者揃って、明らかにシナリオを先に進めよう的なアレのセリフ回しになっているが、まあ現状の俺達からしたらそういう状況であるのには変わり無い。その為、話はそちらの方向へと進んで行く。
女親友「そう?
だったら、このまま時間を潰して始まるのを待つ?」
転生神「『はい』か『いいえ』でお答え下さい的なアレですねー。」
あぁ、ゲームでシナリオ進行するか否かの選択肢みたいなのが掲示されるのはこのタイミングだろうか。まあ、そこら辺はどうでも良いとして、先ほどの俺達の反応的にも答えは一つしかない。
男主人公「まあ、その場合だと『はい』の方になるのでは?」
女主人公「だよねー、このまま時間を潰そうか。」
転生神 「だそうですねぇ~。」
魔法生物「しゅわ。」
女親友 「んー、じゃあ何か時間潰しのネタってあったかなぁー。」
これは、そのネタが無かったら、それからしばらくして…の流れでカットされそうな感じだが、何となくまだそれにはならない様な気がする流れだ。
兄妹妹 「それじゃあ、互いに今日までどんな準備して来たかとか?」
姉弟弟 「あー、アレから何日かは経過しているからねー。」
姉弟姉 「ま、大体予想は出来るけど。」
兄妹兄 「ただ、より詳しい事は本人達しか知らないからな。」
確かに、数日が経過している状態で今日を向掛けている訳だ。知らない所は知らない人達からしたら知らないままなので、差し支えの無い範疇の話し程度なら時間潰しに良いかもしれない。…とは言えだ。
女主人公「まあ、そうは言われても、
私は普通に訓練場で訓練やら
ダンジョンに行っていたりやらして、
うん…普段通りに過ごしてた方が多いかも…?」
女親友 「…まあ、前半の方のはここに付き合わされたのがいるけどね?」
女主人公「だって、一人で黙々とするよりは良いんだもん。」
男親友 「とりあえず、そっちの二人は、
本当にいつも通りって感じだったらしいな。
…で、お前はどうだった、何もして無かった訳じゃないだろ?」
彼が彼女達のやり取りに対して、何度も見た様なやり取りに対する様な反応をした後にこちら側に話を振った。
男主人公「まあ、こっちとしてもあの人から
スキルの使い方やらのを教えてもらっていたりぐらいしか。」
転生神 「後は、ダンジョンに行っていたりもしましたっけ。」
男親友 「こっちも特段そんな特別な事が新たにあった訳では無さそうか。」
まあ、それを言われたらそこまでであるとしか言えない。
女主人公「そういや、スキルは使える様になったの?」
男主人公「さあ、どうなんだろうか。
最後の最後までギリギリの調整みたいな感じではあったが。」
兄妹妹 「あれ、そこら辺は知って無い感じ?」
女親友 「そりゃ、普段から常時一緒にいる訳じゃ無いからね?」
転生神 「ですね、今回の期間に関しては、
ダンジョンに行く時以外は普段より会う事は少なかったかと。」
姉弟弟 「まあ、お互いの話を聞いた感じだと
基本的に二手に分かれていたみたいな感じですしね。」
兄妹兄 「ま、互いに準備する内容は全然違うからそうなるよな。」
姉弟姉 「特に何の違和感も感じないわ。」
その通り、しれっと転生神が言っていた様にダンジョンに潜っていた時ぐらいしか今回の大会への準備期間だとあまり四人全員が揃った事は無かったのである。本当に俺と転生神のチームと彼女ら二人のチームに分かれて準備をしているのがメインになっていた感じである。だから、久しぶりにパーティの四人が同じ所にいる様な感じなのだ。まあ、特に何も変わり映えは無いのだが、いや…むしろ、そうだから良いのだろう。
すると、ここで兄妹の妹の方が俺の方を見て不思議そうな表情をしながら質問をして来た。
兄妹妹 「そういやさ?
アナタの武器、鞘が紐か何かで縛られてるけど…?」
女主人公「あ、確かにー!!
何それ何それー?」
姉弟弟 「あれ、それも知らなかった感じ?」
女親友 「まあ、最後に四人でダンジョンに行ってからも、
そこそこの日数が経過しているし、その時には無かったしね。」
姉弟姉 「まあ、その子の場合だと
変化あっても気づかない事もあるんじゃないの?」
兄妹兄 「あー、何となくそれも分からない事は無いが。」
転生神 「いえいえ、今回はちゃんとしてますよ?
実際に、彼の武器の鞘がこうなったのは、それより後ですから。」
男親友 「なるほどな。」
女主人公「何か、私…馬鹿にされてない?」
女親友 「うん、ただ否定出来無いでしょ?」
女主人公「出来ない…うん、出来ないんだけどもー!!」
何ともまあ、歯痒そうな彼女の反応だがいつも通りの流れなのだろう。というか、転生神がああいうという事は俺達がこの世界に来るよりも前から、彼女はこの世界の中ではそういう感じの面があるのだろう。そして、彼女もそういう感じの流れには慣れている様である。
女主人公「んー…まあ良いや。
で、その鞘の状態ってどういう状態なの?」
男主人公「あぁ…これには訳があって…。」
俺がその訳を話そうとした時である。戦術学園内にチャイムの様な音が鳴り響いた。俺達は無意識的に話を止めてその音に反応する。すると、その音が鳴りやんで間もなくしてから、先ほどAIがアナウンスをしていた各モニターが再びAIを映し出した。
実況型AI「ハァロ、エビバディリッスン~!!
心の中では盛り上がってるかねぇ、皆の諸君。」
どうやら、何かしらのアナウンスが行われるみたいである。
実況型AI「そろそろ、本日の試合が始まり出すタイミングだ。」
何かと良い時間潰しは出来ていた様である。
実況型AI「よって、観戦席での観戦を希望する諸君、
今から観戦席への通路を解放するので、入ってくれたまえ。」
AIがここまで話すと、今まで閉まっていた内の扉が複数開いた。そういや、AIが数体前に陣取っていて開いていない扉があると思ったが、その内の今開いた部分が観戦席に繋がっている通路への扉だった様である。
兄妹妹「あー、もうそんな時間かー。」
姉弟弟「惜しい所で話が止まってしまったね。」
兄妹兄「だが、通路への扉が開いたんだ、ここに長居はアレだぞ?」
姉弟姉「そうね、埋まり切りはしないだろうけど、席は取らないと。」
このアナウンスにより、今までの会話はここまでにして、それぞれがそれぞれの動きをする方向にこの場にいる全員がシフトチェンジを行う事になった。
男親友 「そういう事だ、俺達はさっさと観戦席の方に行くとするか。」
女親友 「だね。」
転生神 「そういう訳ですので、お二人とも頑張って下さいねぇ~!!」
魔法生物「しゅ~わ~。」
そう言って、彼ら彼女らは全員、観戦席の方へと向かって行った。そして、取り残される形になった俺達二人である。そして、俺には速攻でとある疑問が浮かぶ事になる。
男主人公「…で、これから参加者組はどうすれば?」
女主人公「あー…えぇっと、どうだったっけかなぁー。」
あー、何だかこれは非常に不味い様な気がする。
女主人公「私も二回目だからねぇー…覚えてない事の方が多くてー。」
男主人公「まあ、そこら辺は仕方が無いとは思うけども。」
実際に彼女も何回も参加している訳では無いので、彼女の言う通り覚えていない事が何度も参加している人達と比べたら多くあっても仕方は無い事ではある。だが、まさか初めての参加者と二回目の参加者だけになってしまうとは。
俺達が途方に暮れていると、彼女のプロフィールカードに誰かからの通信が入ったみたいである。彼女がそれを無意識的に確認すると、その相手は同じパーティの魔法使いの彼女であった。とりあえず、彼女はその通信をすかさずONにする。
女主人公「ふぇ~、これからどうするんだっけー?」
女親友 「うん、何かそんな感じで途方に暮れてそうだからさ…?」
転生神 「予想が当たってしまいましたねぇ…(汗)」
女主人公「…で、これからどうしたら良いんだっけー?」
女親友 「どうしたらも何も、そのままそこにいれば大丈夫だから。」
男主人公「…それはどういう?」
女親友 「案内するAIが参加者の位置を把握して来てくれるから。」
女主人公「あー…思い出した、そんな感じだったなぁー。」
女親友 「…ホントかなぁー。」
会話がここまで進むと何やら声と物音がこちら側へと近づいて来ているのが認識出来た。
案内型AI「キャタピラキャタピラ…お、例の二人をはけーん!!」
女主人公 「あ、AIが来た。」
女親友 「ん、じゃあ後はそのAIの子に任せると良いよ。」
ここまで会話を進めると彼女との通信は終了した。そして、会話に続くかの様な流れでAIがこちら側に語り掛けて来る。
案内型AI「カード内容照合確認、うむ…例の二人だな。」
男主人公 「参加者の案内をしてくれる感じみたいだが?」
案内型AI「安心しなされ、該当の参加者の控室に案内しよう。」
女主人公 「やったー、これで助かったー!!」
案内型AI「あいよ、ではワテに着いて来ると良い。
ささっと、控室に案内させてもらいますぜよ。」
俺達は話の流れに従って、案内用のAIの後に着いて行くのであった。
そして、それから少し時間が経過して…。
実況型AI「さぁて、エビバディリッスン!!
観戦席の諸君、盛り上がってるかねぇー?」
観戦席の人達の反応は例の場所での静かな反応とは反対に物凄い盛り上がりぶりであった。おそらく、あそこは観戦する人以外にも他の出し物なども利用したり、あくまでも戦術学園内なので普段通りに利用する人達も多くいるだろう場所だったりするので、全員が静かに聞いていたのだろう。所謂、大人の対応をしていたという事である。…いやまあ、その場所にいた人達の年齢層もバラバラだったのだが、そういうのは実年齢は関係無かったりするので、そう中身の問題という話になるのでこの程度にしておこう。
…で、ここで一つ気になる事が発生している。
女親友 「何でアナタがここにいる訳?」
男主人公「あー…。」
彼女の言葉がその事の全てを現していた。そう、俺は転生者の彼女と共にAIに案内されて参加者用の待合室までは行った。行ったのだが、そこで説明された内容を聞いて今に至っている訳である。
男主人公「何か、参加者でも必ずしも
待合室の方で観戦する必要は無いらしくて。」
女親友 「あー、確かに。
今までの参加者達も、試合時間以外は自由にしてたなぁー。」
男親友 「そこら辺はすっかり言うの忘れてたな。」
男主人公「まあ、とりあえず知り合いが観戦席にいるなら、
そっちの方で試合を観戦する方が良いのではとなったので。」
兄妹兄 「それで、こっちに来たという訳か。」
姉弟姉 「そういや、あの子とアナタの試合開始時間はズレてたわね。」
姉弟弟 「必然的に、ここで彼女の試合を見れるという訳ですね。」
兄妹妹 「それが可能なのすっかりと忘れてたや。」
俺からしたら初めての事実なのだが、まあそこら辺は良いとして。遅れて来たので席があるのかどうなのかという方が気になる。最悪、立ちで邪魔にならない様に見る事になりそうか。
転生神「まあ、とりあえず座ったらどうです?
あの子の試合終わった後に試合あるんですから。」
とりあえず、席問題は即刻解決された。転生神の横に空席があり、彼女がそこに座る様に招いていたからである。俺は流れる様にそこに座らさせてもらった。多分だが、彼女はおおよそこうなる事を予想していたのだろうとは思えるが…だって、この世界を作った張本神なのだから。
まあ、そこら辺は万事どうでも良いだろう。座れただけありがたいのは変わり無いだろう。彼女の言う様に俺は今日はまだ試合を控えている状態なのだから。正確にはまだ俺の番が来ていないだけだが。…ってか、思いの外席の方も空いていたりするなぁ…と座ってから周囲を見て気づいたのも内緒。
女聖職者 「あ、そちらも全員揃った感じですかね?」
男主人公 「あれ、アナタ方は…確か。」
男魔法使い「あの日の事は色々とお世話になったよ。」
男主人公 「あー、こちらとしては、その日以降もお世話に。」
今まで気づかなかったが、反対側の方には同室の彼のパーティの聖職者の彼女と、俺が期限の最後までスキル関連などでお世話になっていた魔法戦士の彼女のパーティのリーダーである魔法使いの彼がいた。
兄妹兄 「そういや、互いのパーティのメンバーが出てるんだっけか?」
男魔法使い「えぇ、そうですね。」
女聖職者 「まあ、私の方のパーティのメンバーに関しては、
そこら辺の事は彼の方がが知っているとは思いますが。」
姉弟姉 「でしょうね。」
男親友 「ん?
あぁー、そうだな。」
兄妹妹 「二人は出るんだっけ?」
女聖職者 「あー、私は出ませんよ、戦闘向きじゃ無いですし。」
男魔法使い「僕の方は出る事にしたよ。
…で、試合が被って無いからこの試合は観戦席でね。」
男主人公 「なるほど。」
姉弟弟 「そういや、以前も聞いていた気がしますねコレ。」
確かに、例のあの日にも同じ様なやり取りがあった様な無かった様なそんな気がする。しっかし、例のトーナメント表やら対戦相手の開示やらでのタイミングでは、自分の場所を探すだけしか考えていなかったので、正直誰が出ているのか分からないのだが…強いて分かるのは一緒に出る事を共有していた彼女だけであるが、彼女がどの場所に割り当てられているのかという事すら理解していなかったりする。まあ、彼女の試合の開始時間は分かってはいるのだが。
転生神 「あ、何だか観客の盛り上がりが強くなりましたね?」
女親友 「あー、これは時間的にそろそろ始まるね。」
魔法生物「しゅわ。」
どうやら、彼女の試合の開始がまもなくの様である。所謂、観客の熱気もヒートアップしているという状態だろうか。俺達は無意識的にステージの方に視線を向ける。すると、先ほどのAIが何やらアナウンスを始めた。
実況型AI「さぁて、暫しお待たせ致した。
只今を持って試合開始予定時間となったので、
本日の試合の最初の試合をスタートしていくぞぉー!!」
どうやら、本格的に始まる様である。このアナウンスにさらに会場の熱気が上がっているのが分かる反応である。
実況型AI「よぉし、とりま…
Bブロ一回戦のこの二名のカードの大戦を開始する
対戦相手の二名よ、各々出て来てステージに上がるがよろし。」
ステージ上部にあるモニターに今回の対戦相手の二名の情報が表示される。片方は俺のパーティの彼女で、もう片方の参加者は…アレ、見た事あるな。そんな事を思っている間に二名の参加者はそれぞれステージの上まで移動して、初期配置についていた。
この二人が所定位置についたのを確認するとAIが話を先へと進める。
実況型AI「さあ、この試合の参加者の紹介をしていくぞ?
まずは、長射程でオールレンジの大変態だぁー!!」
男射撃手 「おいこら実況っ!!」
女親友 「否定出来ないんだよなぁー。」
男射撃手 「そこの観客も黙ってろー!!」
文言が問題な気がするが、まあ彼は射撃手だし女性に対してああいう仕草やら言動を行う人物なので、ある意味で色んな範囲から見ても間違っていない二つ名の様な気がするのは気のせいだろうか。
とりあえず、彼の必死のツッコミはスルーされて次は彼女の紹介の方になる。
実況型AI「さて、対するは前回大会の優勝者で
アクロバティックなインチキ挙動の変人だぁー!!」
女主人公 「待って!?
それ捉えられ方次第では、とんでもない事になるんだけど!?」
女親友 「うん、まあ…その、
変な方向に捉えられても仕方無いんじゃないかなぁー。」
女主人公 「ふぇ~、そんな事言わないでよぉ~!!」
あぁ…まあ普段からの彼女の挙動というか言動を魔法使いの彼女から聞く事というか、話の流れでそういうやり取りが出て来る事があって、そういうのをよく見せられているので、ある意味では間違っていない呼ばれ方でもあるのだが。…これ、自分の時は何て言われるのか今からでも非常に恐ろしいのだが。
実況型AI「さて、この試合の対戦する二人の紹介は終わりだ。
実況擬きはワテが、判定やらの審査はこの三体のAIが行う。」
ここで紹介された審査型のAIは三体揃って「よろしく~。」と発して腕部で握っている白旗を振っているが、傍から見てもそこそこちゃんと見ても実況型と審査型の違いが分からない。そもそも、全ての型のAIもそこまでそれぞれに違いが無いので、パッと見だろうがそこそこ見てようが違いが分からなかったりする。挙句の果てに音声や言動も同じと来た感じの設定をされている感じなので、尚の事である。…ってか、白旗を振っている意味が無いと思うのですがそれは。
まあ、そんな事はどうでも良い。彼女の必死のツッコミも軽くスルーされる形で、話がどんどん先へと進んで行っている。
実況型AI「では、試合開始前に必要な紹介も済んだので、
そろそろ試合を開始するが、両者共に問題無いかね?」
男射撃手 「呼ばれ方について色々と言いたい事があるんだが…?」
女主人公 「私も私もー!!」
実況型AI「あい、分かった。
何も言いたい事は無い様なので…試合開始ぃー!!」
二人 「おいこらぁー!?」
審査型AI「はよ、やらんかいー!!」
二人 「あいたー!?」
もはや、この実況型のAIは問答無用である。…と思ったら、審査型の方も同じレベルで問答無用であった。いや、だからそこそこ見ても違いが分からない部類のキャラなので、まあそこら辺も同じ様な感じであっても仕方ないのだが。
しっかし、ギャグの様にどこからともなく出現した紐を引いて審査する側が参加者の双方にたらいを落として先制ダメージというかイベントダメージを与えるとは、AI達のやりたい放題ぶりが凄いのだが。
ちなみにだが、このたらいによって発生しているダメージは、しっかりとイベント専用のゲージにも反映されているらしく、二人のゲージが同じ割合分だけ削られている状態になっている。…ただ、観客達から特に何かブーイングみたいな事は起こっていないので、このやり取りは受け入れられている内容なのだろう。そして、こういう時はこういう形で強制進行されるというのは覚えておこう。
男射撃手「えぇい、言いたい事は色々とあるがやってやるよ!!」
女主人公「危なっ!?
急に始めないでよ、当たったらどうすんの!?」
男射撃手「いや…これ、そういう大会だからな?
ってか、お前もお前で一瞬で距離詰めて来やがって…。」
何だか、流れる様にこの二人は試合を開始したらしい。さっきまでの会話の流れを引き継いでいるのはそうなのだが、その中で牽制射撃の様な流れで正確に相手に対して連続の射撃を男射撃手が行ったのだが、彼女はヒラリと回避してそのままの流れで一瞬で彼との間合いを詰めて攻撃を仕掛けていた。まあ、それに彼も対応して武器の銃で受け止めているので、現状は鍔迫り合いの状態になっている感じである。…鍔、まあ片方の装備品にはそんな物は無いのだが、まあそういう雰囲気という事だ。
まあ、そういう状態であるが彼の方が流れる様に鍔競り合いを解除する様に彼女を軽く押し返して、追撃の実弾射撃を行うのだが、これらを全て彼女はヒョイヒョイと回避して距離を空けていく。
男射撃手「相変わらず、インチキみたいな動きして避けやがって…!!」
そうぼやきつつ今度はエネルギー系の方の射撃攻撃を連続して彼女の方に発射している。何やかんやで攻撃の手を緩めていないのが分かる。普通ならいつか当たるなりするぐらいの弾幕の連続攻撃なのだが、彼女はああ言われるだけあって勝手が違う様でして。
女主人公「おっと?」
明らかに回避出来ないだろという様なタイミングでもあっさりと回避して行く。今回の場合だと、前回の攻撃を回避しきって地面に着地した瞬間を計って飛んで来ている攻撃を余裕で回避していた。…避けられるにしても、多少はギリギリになるモノでは無いのか、そういうタイミングの攻撃って。
まあ、この後それ以上に目を疑う光景を流れる様に彼女はして行く事になるのだが。
女主人公「チャーンス!!」
そう言うと彼女はあろう事かエネルギー射撃の弾を足場にする様に空中を走ったり飛んだりを繰り返して彼との距離を詰めて行く。…あの、それ実弾じゃ無くてエネルギー弾ですよね、いや実弾でもおかしい事やっている訳だが。
女親友 「あ、出たよインチキ走法。」
女聖職者「走法…なんでしょうかね、アレ(苦笑)」
男親友 「まあ、間違いなく距離は詰めているけどな。」
彼らの反応を見る限り彼女のこの動き方は日常化している内容の一つに入る代物の様である。
男射撃手「こなくそがっ!!」
女主人公「あー!? 受け止められたぁ!?」
男射撃手「そりゃ、行動自体は見えてるからな?
…その距離の詰めて来方がおかしいだけでな。」
女主人公「むぅー。」
一応、これでも彼はあの行動をやられた時は目を疑っている様な反応をしていたのはそうだが、それでも対応する辺り、やはり日常化している動きなのだろう。日常化していても実際にやられる側になると、ああ反応してしまうという様な代物なのだろうと。
男射撃手「そういう訳だ、もう一回仰け反りな。」
女主人公「そうは行くかってんだ。」
男射撃手「おわっと!?」
今回も先ほどと同じ様な形の鍔迫り…うん、鍔迫り合いになっていたのだが、明白に違う事があり、先ほどのは彼の方が彼女を押し返したのだが、今回はその逆で彼女の方が彼を押し返す形になっていた。まあ、押し返すというよりはそのまま押し切ったの方が正しいのかもしれないが。
彼は後方に押し飛ばされたが、難なく体制を戻してステージ内に留まっていた。まあ、その留まれた位置はほぼギリギリの位置だった訳だが。
男射撃手「っぶねぇ。」
咄嗟に彼がそう呟くのもそうだろう。ギリギリというのも後ろ足になっている方の足がステージの外枠に思い切り隣接する所まで押し飛ばされていたので、下手に変な体制で踏ん張ろうとしていたり、押し飛ばされ方次第ではステージから外に身体の一部が着地してしまっていたかもしれない。そうなると、ルール上の敗北になってしまうので、本当にギリギリで留まった感じになっている。
女主人公「うーん、惜しかったなぁー。」
男射撃手「涼しい顔してんじゃねぇよ!!
危うく、もう少しでステージ外だったろうがっ!!」
彼が不意打ち気味に光線系の照射攻撃を行うのだが、これも彼女はあっさりと回避する。さっき回避していた時よりも距離は近いのによく避けるもんだ。だが、彼の攻撃はこれだけで終わる事は無い。
男射撃手「へっ、この距離で空中に逃げるったぁ、
射撃が得意な俺からしたら余計に的になる様なもんだぜ。」
彼女のこの避け方を読んでいたのかという感じで、光線を照射し続けながら彼女の方に銃をコントロールして行き、その最中に射撃方法を光線の照射から連射へと変更して避けた後の彼女に追撃を行っていた。流石に、この距離で且つその状態でこの量の弾幕は…と思っていたのは俺含めてごく僅かだったらしい。
女主人公「おわっと!?」
男射撃手「おいおい、マジかよ…!?」
いや、「マジかよ…!?」と言いたいのはこっちだ。回避行動後で空中にジャンプしている状態なのに、何だあのアクロバティックな…いや、変則的な挙動の回避の仕方は。しかも、それが一度だけじゃなくてしっかりと全弾を避け切るという形で連続的に行われていた。
明らかに回避の仕方が自由過ぎるだろうに、いやまあだからそれを通り越したインチキというワードを用いられているのか。…とりあえず君は、機動型のロボット系か機械系の魔物か何かか?
女主人公「もらったぁー!!」
そして、駄目押しの様に一番最後になる光線を避けた後にそれを足場の様にして蹴って急加速をして空中からそのまま斬り掛かるという攻撃方法に彼女は出ていた。
男射撃手「あっぶねぇ!?」
女主人公「あ、避けられた。」
インチキと鬼の様な手法での攻撃だったが、それを咄嗟に回避する彼もまた凄い訳だが。しかし、この斬り掛かり方、その方法が方法故に攻撃後に隙のある態勢になるのは仕方ない訳であって、当然そこを彼が突いて来る。
男射撃手「へっ、避けてしまえば着地後に隙が出来るってもんだ!!」
そう言って、彼は回避直後に散弾状の光線を発射する。
女主人公「おわっと!?」
だが、彼女はそれさえもインチキ挙動な後退回避がある程度を回避し、残った光線は装備している双剣で難なく切り払って無力化して被弾する事無く乗り切り距離を空けていた。…化け物かよ。
男射撃手「テメェ…さっきの超至近距離からの
水平射撃やらも全て回避をした挙句に
今のほぼゼロ距離射撃も簡単に避け切りやがって…。」
女主人公「ん、ゼロ距離?
あー、実弾の方の散弾じゃなくて良かったー。」
男射撃手「ワード的にはそっちを使ってやりたかったよ。
だが、それをあの距離でやると今みたいに切り払われると
こっちに切り払われた実弾の爆風が飛んでダメージになるんだよ。」
女主人公「あー、だから敢えて光線の方だったのかぁー。」
色々と、曖昧性のあるワードが出ている会話ではあるが、まあ雰囲気は伝わって来るので、これはこれで聞いていても有りだし違和感は無いだろう。…まあ、間違いなく触れるレベルでの近さ辺りまでは行ってなかっただろうから、接射よりはゼロ距離の方がイメージに合っているのかもしれない?
男射撃手「だが、この距離感に逃げてくれた事は好都合だぜ?
お望み通り、実弾の散弾でのゼロ距離射撃を決めてやるよ。」
女主人公「あ、え、ちょ…タンマ、別に私はそんなの望んではー!?」
男射撃手「うるせぇ、遠慮なく全弾受け取りやがれぇ!!」
どうやら、丁度良い射程に彼女が入る形で逃げていたらしい。彼女の必死の言動も意味無く彼は攻撃を行った。この距離感は間違いなくゼロ距離射撃の範疇の内容であり、使用されている弾丸は散弾である。幾ら彼女でも完全に避け切る事は不可能なのではないだろうか。…そう思った俺が馬鹿だった。
女主人公「よっ!!」
男射撃手「どわー!?」
散弾が放たれて彼女の近くまで飛んで来た辺りで、彼女は咄嗟に装備している武器を双剣から大剣に結合して変形させて、飛んで来ていた全ての散弾を文字通り撃ち返して彼にぶつけたのである。当然という事なのか疑問だが、先ほどの二人の会話にあった様に、彼が放った散弾は彼女に撃ち返されて、彼に着弾した瞬間にそれぞれの弾が爆発を起こして追撃ダメージが入る形となっていた。…えぇっと、これはルール的にはアレの部類に入るのだろうか?
女主人公「よぉーし、全球ヒッート!!」
うん、ヒットの意味が違うのですがそれは。
男射撃手「ぅおい、待て!!
審判、今のアリかよぉー!?」
爆風から顔だけを出して物凄い勢いで彼は審判団のAI達に先ほどのアレについてOKか否かを問う。いやまあ、その反応になる気持ちは分からなくは無いが。ただ、審判団のAI達はそんなにそれについて時間を使って考える事は無く、すぐに彼にそれについての解答を行っていた。
審査型AIA「あ? 何ら問題は無いが?」
審査型AIB「ルールにあった事が起こっただけぞ?」
審査型AIC「うむ、攻撃を跳ね返す為に受け止めたアレな。」
実況型AI 「おぉーと!?
審判団からの判定は当たり前だがセーフだー!!
今のは攻撃を跳ね返して攻撃主に当てたという判定だぞー!!」
まあ、そういう事である。ネタの様な光景に見えて実は普通のバトルでも普通に起こり得る現象がただ形が違う形で起こっているというだけある。そして、大会ルールにより、攻撃を跳ね返す為に受け止めた際は、そちら側はゲージの減少は起こらないし、その跳ね返された攻撃を受けた側…つまり、元々攻撃を行った側はそれに当たるとゲージが減少するという仕様である。
男射撃手 「いや、それはそうなんだけどよ?
普通、銃撃を武器で打ち返すかって方の話だよ!!」
女主人公 「えぇー!?
出来ちゃってるんだから良いじゃんー?」
審査型AIA「うむ、その言葉に尽きるな。」
審査型AIB「他に代用する言葉が見つからぬわ。」
審査型AIC「彼女にしてはまともな事を申されておるわ。」
女主人公 「なーんか、馬鹿にされてる様な…?」
実況型AI 「さあー!!
そんな話は置いておいて、
さっさと試合を再開するがよろしー!!」
まあ、攻撃を反射された当人以外の誰に聞いても今回の大会のルール上そういう方向の答えが返って来るだろう。…まあ、球技みたいに球を道具で打ち返しているというアレの光景じゃ無ければ違和感は無い事が起こっただけであるし。
そして、彼女の切実なツッコミの様なモノは軽くスルーされて試合再開の合図をAIによって出されるので、二人は渋々と試合を再開し始めた。
男射撃手「ちっ、しゃーねぇ。
だったら、こっちもこれを使ってやらぁ!!」
彼は、持っていた銃をしまって、狙撃銃の様なモノを取り出した。
女親友 「あ、いよいよ長距離銃を出して来た。」
女暗殺者「本来、安全に攻撃が出来て
相手に反撃されない様な武器出すかぁ…大人げなぁー。」
男射撃手「うるせぇ、外野は黙ってろー!!」
観客席の彼女達の冷静な反応に対して彼はそう反応する。まあ、彼らの関係性的にこういうのが日常的にあるのは既に知っているので、そういうモノだと全員が解釈していて特に何の反応も示していない訳だが。
そんな事よりも、こちら側では試合開始時点ではいなかった様な彼女がいる事について一緒にいるメンバーが反応していた感じである。
兄妹妹 「うわぁ!?
っていうか、いつからいたの!?」
姉弟弟 「そういや、試合開始前はいませんでしたよね?」
女暗殺者「え? あぁー、外の出し物で買い物してたから。」
姉弟姉 「あー、その持っている物がそういう事ね。」
兄妹兄 「ま、途中入退場自由なイベントだしな。」
こんな感じの話が成されている。確かに、彼女は外の出し物で販売されている食べ物を持ち込んでいる感じであったので、会話の通りなのだろう。しかし、彼女は存在を認識してからではあるが、ずっと立っているのだが…そこに気づいたメンバーがそれについても話していた。
女聖職者 「そういえば、座らないんですか?」
男魔法使い「だね、席は普通に空いているけど?」
女暗殺者 「あー、いいのいいの。
私は立って見ている方が楽だからねぇー。」
転生神 「まあ、そういう方もおられますよねぇ~。」
男親友 「ま、楽な状態でいられるのが何においても良いだろうな。」
男主人公 「それはまあ、確かに。」
姉弟姉 「ま、今回は座っているけど、私もそっち派だし。」
兄妹兄 「そういや、そうだったな。」
兄妹妹 「人の事言えないよね、お兄ちゃん?」
姉弟弟 「いずれにしても、楽な状態が良いのは変わらないよ。」
女親友 「まあ、そうだね。」
女暗殺者 「そうそう、そういう事そういう事。」
魔法生物 「しゅわ。」
まあ、こういうイベントの日でも普段通りのやり取りが違和感も無く行える関係性や状況というのは本当の意味で楽な状態なのだろう。…他の人の試合中に外野で全然関係無い話をしているというアレは置いとくとして。
女暗殺者「ま、とりあえず、
大人げ無い事している変態なんかに負けないでよー?」
女主人公「だってさ?」
男射撃手「お前、後で覚えてろよー!?」
まあ、こういう時のツッコミって大概スルーされるのだが、それを聞いている観戦席の彼女は両腕を広げて、やれやれ…という反応を見せているので、珍しく反応が返って来ているパターンである。
男射撃手「まあ、良い。
とりあえず、今のお前は武器が大剣型だ。
その分だけ機動力は落ちている状態と見たぜ?」
女主人公「あー!! (゜ Д ゜)」
男射撃手「話してる間にしれっと双剣にでもしておくんだったな。」
女主人公「まあでも、避ければ問題無いよね?」
男射撃手「ケロッと掌返した様に言いやがって。」
でも、彼女なら平気で避けそうなのは事実である。
女主人公「だって、撃つタイミングも角度も見えてる訳だし?
何なら、弾飛んで来てからも見てから避けれなくは無いし?」
女親友 「あの子は、それが出来るから洒落になんないんだよなぁ…。」
女暗殺者「何なら、見えて無くても気配で避けるでしょ…。」
転生神 「音とか聞こえなくても、
言った様に見てから余裕に避けそうですね~。」
男親友 「まあ、事実それもやってのけているんだがな?」
男主人公「あー…あー。」
これは、むしろ当たらない確率の方が高くて当たる確率の方が低いのか。周囲の誰もがそれに対して疑問にも思っておらず、違和感を感じている様な表情をしていないので、この世界では彼女はそういう感じなのだろう。…いや、でも拳銃やライフルじゃなくて狙撃銃での射撃だから、それらよりも回避は見えてても困難なのでは…というよりも、普通はそれらの時点でそうそう避けられる代物では無いのだが。
男射撃手「通常銃や中間距離のライフルは
今までに避けられてるが、長距離用の狙撃銃はどうだろうな?」
あ、事実…狙撃銃以外は既に避けているのか。…いや、化け物かよ。
女主人公「まあ、早さは違うけど避ける原理は同じだから。」
男射撃手「そこまで言うなら、避けてみな?」
話がここまで来ると、今まで喋り散らしていた二人が急に静かになる。どうやら、本気で彼女は狙撃銃の弾を避ける気でいる様である。会場は熱気で観戦席は騒がしいし、本来狙撃銃で攻撃をする様な距離がある程のステージでは無いが、そのステージの中での狙撃銃での射撃…正直、避け辛いというか避けられる要素が後者の方だけでも無い様なはずなのだが、どうなる事やら。
さて、二人が黙り込んでから数秒後、いよいよその時が来る。
パァンというかバァンだろうか、狙撃銃の発砲音らしい音が会場に鳴り響いた。結果はどうなっているかと言うと、まあ大半の人が想像していた通り、彼女は身体を動かして狙撃銃の弾を回避していた。…この誰も驚いて無いのがもう答えなのだろう。
男射撃手「マジかよ!?」
ただまあ、攻撃を行っている本人は無意識的に反応してしまうのはそうだろう。彼はそういう反応をしていた。だが、彼もそれでは終わっていない。
男射撃手「だが、回避後の着地は隙を生む。
大人しく、こいつでも食らっときなー!!」
彼はすかざず狙撃銃をしまい中間距離用のライフルに持ち替えて、彼女に向けて発砲した。だが、彼女はそれをも「よっと。」と声を出しつつ軽々と避けて空中にジャンプしていた。…彼の名誉の為に言っておくが、彼のエイム力が疎かなのでは無い、現実世界なら確実に一発で仕留める事が可能な場所に着弾する様にどういう状況下でも射撃を行っている。つまり、それらを全て回避している彼女がおかしいのである。そらまあ、インチキと言われる。
男射撃手「へっ、空中なら逃げ場は無いから…
って同じ様に連射をするかよ、こいつでどうだぁ!!」
先ほど変則的な回避をされた事を彼はしっかりと覚えており、今度は連射系の射撃では無く、また別の武器に持ち替えてロケット砲を彼女に向けて撃てる限り撃っていた。だが、これも空中で彼女はひょいひょいと変則的な挙動で回避したり、ロケットを足場にしたりして回避しつつ前進して行く。
男射撃手「当たり前の様に接近して来やがって…!!」
女暗殺者「いや、砲弾を足場にされてるのには無反応なのね。」
女親友 「いやまあ、だってそれはもうねぇ…。」
何故だろうか、実際に戦っている本人よりも、見ているこちら側の方が諦めのアレになってしまうレベル彼女のインチキぶりを目の当たりにさせられている様な感じである。…そして、挙句の果てにはこれである。
女主人公「おぉりゃあー!!」
男射撃手「は…?」
彼女は一番最後に飛んで来ているロケット砲弾を蹴りで彼の方に蹴り返していた。その攻撃を見て彼には隙が生まれている、という事はそういう事である。その直後にその蹴り返されたロケット砲弾は彼に直撃して爆発を起こしていた。
女主人公「よぉし、もらったぁー!!」
彼女はすかさず攻撃を行う為に煙が上がっている中、突撃を行った。そして、その勢いで爆発による煙が散って行く。さて、どうなっている事やら。
その結果は、彼女の大剣による攻撃をロケット砲で彼は受け止めていて、顔に通常時に装備している銃の銃口が触れている様に見えるぐらい近づけられている状態に特殊な鍔迫り合い状態みたいになっていた。
女主人公「あー…(苦笑い)」
男射撃手「やりたい放題やってくれたな?
これでも食らって、頭を冷やしな。」
女主人公「あぁー、それ食らったら
頭が冷えるんじゃなくて暖まっちゃうぅー!!」
男射撃手「うるねぇ、これでゲージもトントンになるだろ。」
女主人公「いや、そうなんだど、そうなんだけどもぉー。」
何だろう、普通は焦る状況下に彼女は置かれているのだが、焦っている様な反応に見えるのは見えるが、本人からしたら焦っているのだろうが、今までの動きを見せられているこちら側からすると、どこか余裕そうにも見えてしまう。…まあ、普段通りのままという事なのだが。
男射撃手「まあ、とりあえず、受けとけや。」
女主人公「あ~!!」
次の瞬間、銃声が鳴り響いた…のだが、彼女は体勢を横に崩しながらも接射距離であろう射撃を避けていた。
男射撃手「な゛!?」
そらまあ、そういう反応にもなる。だが、すかさず彼女は体勢を崩しながらも大剣状態の武器を振り回して彼に攻撃を仕掛けていた。
男射撃手「ちぃっ…!!」
彼は何とかその攻撃を武器でガードする事には成功したのだが、それでも攻撃の威力が凄いのか衝撃で彼の身体は数メートル後方まで吹き飛ばされていた。そして、何とか、着地をするのだがそこに向かって彼女が追撃を仕掛けて行く。
女主人公「今度こそ、貰ったぁー!!」
男射撃手「いや待て、そんな連撃をかまされたら、
全部ガードしても枠ギリギリまで押し込まれるだろうが。」
女主人公「え、それを狙ってるんだけど?」
男射撃手「涼しい顔で言ってんじゃねぇーぞ!!」
彼女は武器を双剣状態に切り替えている為、ガンガン連撃を仕掛けて彼をステージ外に行く様に追い込んで行く。まあ、彼も所々射撃で応戦しているのだが攻撃モーションで全部回避されている。ちなみに、彼女の武器が現在は大剣状態から双剣状態になっているが、しれっと先ほどの彼を吹き飛ばした後に変形させて形態を変えていたりする。…これは、彼女の戦闘センスが凄い部分を再認させられる瞬間でもあるだろう。
女主人公「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃー!!」
男射撃手「待て待て待て待て待て。」
女暗殺者「あー、これは決まったわね。」
女親友 「そうだね。」
魔法生物「しゅわ。」
彼女がガンガン押して行く最中、観戦席では双方にとって関係性が一番近い二人がそう反応していた。これは、もう決定事項なのでは…俺はそう思いながら試合の行く末を見続ける。
男射撃手「お前、さては手加減ってのを知らないな!?」
女主人公「ヘッドショット何回も狙って来てる人に言われてもなぁー。」
まあ、これに関しては彼女の言い分はもっともだろう。そして、そのまま彼は押され続けてステージの側面端まで追い込まれていた。
男射撃手「あぶねぇ…!!」
女主人公「じゃあ、後一撃だぁー!!」
彼女はそう言うと攻撃を一時止めて武器を合成して大剣状態にする。一応、隙にはなるのだが、今の彼はステージの側面端で身体のバランスを取って後方に倒れて場外に転倒しない様にする事に全力を注がないとヤバい状態なので、当然ながら反撃を行う事は出来ない。
男射撃手「おいおい、最後の最後まで容赦無いじゃねぇか。」
女主人公「そりゃあねぇ~。
そんじゃ、これで終わりっ!!」
宣言通り、彼女は大剣状態にした武器を振り回して彼に攻撃を仕掛けた。彼も咄嗟にガードをしていたが、先ほどと同様にその威力で後方に吹き飛ばされて、ステージ外に吹き飛ばされた形となったのであった。
実況型AI「あい、そこまで~!!
この試合、あっちの変態がステージ外に
落下した為、こちら側の変人の方の勝利である~!!」
AIのこの実況により、この戦いの決着が着いた事が宣言され、バトルが終了した形となった。
二人「言い方ぁー!!」
AIの言い方に彼女と彼は同時にそう反応していたが、軽くスルーされる形となった。ちまみに、観戦席側はすごい盛り上がっている状態になっていた。まあ、このイベントを楽しんでいる人達の集まりなので試合終了後は尚の事この様な感じになるのはそうだろう。
実況型AI「そういう訳で、第一回戦のこの試合カードは、
モニターの様な形での勝敗結果となったぞぉー!!」
AIのこの言葉と同じタイミングでステージ上や観客席などにあったモニターに今回の試合の勝敗内容が表示されていた。当然だがプロフィールカードの方にもその通知がやって来ている。しかし、どっちが勝ったか負けたかだけでは無く、勝敗条件やゲージの残量なども公開される形になっているのか。ある意味で、試合内容は大体分かる様に記載されているのは、ありがたい勢にとってはありがたいであろう。まあ、より詳細なのが見たいならリプレイでも見ろという事なのだろう。
実況型AI 「さあ、試合を実際に見ていた審判団に話を聞こうか?」
左側から順番に、今回の試合内容について述べてくれ。」
審査型AIA「やはり、終始彼女が展開を握った感じよな。」
審査型AIB「うむ、彼の方も頑張ったが、
概ね想定通りの内容だったのぅ。」
審査型AIC「まあ、双方共に良い試合でしたなぁ~。」
実況型AI 「…との事だ。
では、本日の次の試合までさらばだー!!」
案内型AI 「ほい、双方の選手は早々に退場して下さいな。」
清掃型AI 「次の試合の為にステージを用意せねばいかんからなー。」
男射撃手 「あー、へいへい。」
女主人公 「了解了解~。」
実況をしていたAIの言葉で今回の試合は締めくくられて、この試合は本当に終わったという感じであった。…それにしても、その後に聞こえて来ていたAI達との会話はもう試合の事は忘れて普通に話している様なアレでしか無い訳だが、まあ試合中もそんな感じだったか。
男親友 「さて、この試合も終わったな。」
兄妹兄 「同じパーティと前に同じパーティだった…
その両面から見てあの二人の試合はどう感じた?」
男親友 「ま、AI達が言っていた言葉に尽きるな。
彼女が展開を握っていたのは確かだったし、
その中でもあいつが彼女の動きに対応していたのもあった。」
姉弟姉 「あんな感じのAIだけども、的確な時は的確なのよねー。」
姉弟弟 「まあ、いざという時はAI達の貢献は凄いから。」
兄妹妹 「まー、そうそうそういう時って来ないけどねぇー(笑)」
男魔法使い「とりあえず、僕達も一旦会場を出ようか。」
女聖職者 「そうですね、こっちも清掃とかしないとですから。」
転生神 「あー、AIの子達の邪魔になっちゃいますねぇ~。」
女親友 「じゃあ、とりあえず、あの子達の迎えに行こうか。」
魔法生物 「しゅわ。」
女暗殺者 「あ、私はパスの方向で。」
男主人公 「あ…あー。」
俺は彼女が俺達と同行して彼女達の元に向かうのを避ける理由は先ほどの試合中のやり取りがあるからだろうなと感じでそういう反応をしていた。
女親友 「ん?
じゃあ、私達だけ行こうか。」
女暗殺者「それでお願い。
後、これ余ったからこの子にでもあげておいて?」
女親友 「え、あぁー…うん、ありがとう、後でポイント送るね。」
女暗殺者「別に新品とかじゃ無いから気にしなくても良いわ。」
女親友 「あー、じゃあ遠慮無くタダでもらうね?」
女暗殺者「はいはい、どうぞどうぞー。」
魔法生物「しゅわしゅ~!!」
彼女は出し物で購入していた食べ物の残りを魔法生物に渡すと颯爽と一人で会場を後にして行った。一応、魔法生物はそれの例として人間の言葉が喋れないので、自身が喋れる言語と同時に彼女の姿見えなくなるまで、礼という意味で手を振っていたりもするのだが、それを見ているのは魔法生物の宿主になっている彼女と俺が何となくそれを見ていた程度だろうか。他のメンバー達にとっては日常であるという感じだろうし、彼女が魔法生物を見ているのは自身が宿主だから意識が行くという事であろう。
なお、転生神は普通に彼女に対して手を振って見送っているという感じであった。
男親友 「さてと、それじゃあ俺達も一旦会場を出るとするか。」
男主人公「そうだな。」
とりあえず、俺達は会場を後にして彼女達と合流する事にした…。
イベント会場を後にして最初にいた所に戻って来た。すると、ほどなくしてからバトルを終えた二人が俺達の元にやって来た…かと思えば、やって来たのは彼女一人であった。
男主人公「あれ、もう一人の方は?」
女主人公「もう一人?
あー、彼の方の事かー…彼なら結構前に別行動になったけど?」
転生神 「何か、予定でもあったんでしょうかねぇ?」
女親友 「まあ、そこら辺は別にどうでも良いんじゃないかなー。」
男親友 「大体、予想は出来るからな。」
転生神 「あー、そういうもんなんですかねぇ?」
魔法生物「しゅわしゅわ。」
魔法生物の反応を見るにそういうモノなのだろう。とりあえず、彼女との会話を進めて行く形としよう。
兄妹妹 「とりあえず、一回戦突破おめでとうー!!」
女主人公「わーい、ありがとーう!!」
姉弟姉 「まあ、余裕そうに見えたけどね。」
姉弟姉 「姉さん、それは言わない約束ですよ?」
兄妹兄 「だが、事実そう見えていたからなー。」
女主人公「楽というか楽しかったかなぁ…って。」
女親友 「なるほど?」
何だか、少し含みを感じる疑問符なのは置いておこう。
女聖職者 「今回も優勝するんじゃないです?」
男魔法使い「まあ、そんな気はするね。」
女主人公 「んー、どうだろう?
今回は前回にいなかった人もいるからなぁー。」
彼女がこちらをチラチラと見ながらそう言っている。まあ、その対象は明らかに俺なのだろうが、正直戦闘において俺は彼女に敵いそうに無いのは一回戦の内容を見る以前から、同じパーティの人間として理解しているつもりなのだが…というか、頻繁にそれを認識するタイミングがあるのだが。
男主人公「そんな俺が影響するとは思えないのだが…?」
転生神 「分かんないですよ?
何が起こるかなんて、周りには分からない事の方が多いですし。」
男親友 「ま、それはその通りだな。」
まあ、確かに他者や周りからしたら相手側に何が起こるかなんて分からない方が多いのは事実だろう。何なら、本来であれば自分自身でさえ自分の身に何が起こるかなんて全て分かり切れる訳も無いし、自分自身の事も全て分かり切れる訳が無いので、それ以外の事象がさらに何が起こるかは分からないというのは当然と言えば当然な話か。
女主人公「あれー?
そういえば、彼の相棒のあの子は?
観戦席からの会話的に見ていたんでしょ?」
転生神 「あー、彼女なら…かくかくしかじかでして~。」
女主人公「あー、なるほど?」
女親友 「伝わるの!?
ねぇ、それで伝わるのー!?」
女主人公「え、あー…何となくは。」
男主人公「…伝わっているのか。」
女主人公「え、うん…全然、分からなかったんだけどね?」
女親友 「駄目じゃん!!」
女主人公「…ってのは冗談で、そっちでも先に別行動になったのかー。」
女親友 「なぁんで伝わってるんだよぉー!?」
魔法生物「しゅわしゅわ。」
気づけばいつも通りに逆展開となっていた。そして、相変わらず魔法生物がそのやり取りを見て「やれやれ。」という反応を見せている。…まあ、お約束みたいな感じである。
そして、この数秒間の沈黙である。見かねたのか耐えかねたのか何なのか、ここで魔法生物が彼女に対して、先ほど貰っていた袋の中に入っていた食べ物を差し出した。
魔法生物「しゅわ。」
女主人公「ん?
あー、ありがとう?」
とりあえず、これでも食べてみろと言わんばかりの流れに従う様に彼女はそれを手に取り食べて反応をする。
女主人公「ん、結構消化に良さそうな感じのアレ?」
魔法生物「しゅわ。」
女親友 「あー、何か見た目的にそんな感じがするけど。」
男親友 「なるほどな。」
彼女の反応にコクコクッと頷く魔法生物と、その食べ物に対して反応する彼女と、その食べ物の性質を聞いて何かを察している彼とがいたが、俺はその食べ物が消化に良さそう的なという彼女の言葉までしか理解が及んでいない。
女主人公「んー、まあ良いや。
そういや、アナタの試合はいつだっけ?」
男主人公「え、あー…この時間帯らしいけど?」
彼女が急に話の流れを変えて、俺の試合時間について聞いて来たので、俺はそれが分かる物を見せつつ、そう返していた。
女主人公「あー、じゃあ結構時間があるのかー。」
転生神 「ですね、試合への準備をする時間は十分にありそうです。」
あー、この流れはそういう事だろうか。
兄妹妹 「それじゃあ、各々準備をしてからまたここで合流する?」
姉弟弟 「確かに、それの方が良いかもしれないね。」
姉弟姉 「ま、暇な時間を弄ぶだけってのもねぇー。」
兄妹兄 「俺達はそうするとしようか、お前達はどうする?」
男親友 「俺も時間が来るまで済ませる事を済ませて来るとする。」
男魔法使い「僕も色々と済ませる事があるからそうするかな。」
女聖職者 「私もそうするとします。」
女主人公 「じゃあ、後は私達だけだけど?」
女親友 「まあ、同じ様な感じじゃないかな?」
転生神 「そうですねぇ~。」
魔法生物 「しゅわ。」
男主人公 「じゃあ、そうするとしようか。」
まあ、満場一致で俺の試合時間が近づくまでは各々その暇な時間でやりたい事を済ませるという方向性のアレで一致した形であった。そういう訳で俺達は、俺の試合の時間が近づくまで各々やりたい事を済ませる事にするのであった…。
それからしばらくして、俺の試合の時間が近づいて来ていたので、俺は自分達のパーティメンバーと共に先ほど彼らと話していた場所に戻って来ていた。
男主人公「さて、戻って来た訳だが。」
男親友 「お、お前等、やりたい事は済ませられた感じか?」
あ、例の「はい」か「いいえ」を選ぶ選択肢みたいな感じのアレである。当然だが、ここに戻って来ているという事はやっておきたい事は済んでいるので、答えは「はい」の方向性の内容になる訳だが。
男主人公「とりあえず、現段階でやりたい事は終えた感じだ。」
男親友 「そうか、なら他の奴らを待つとするか。」
そういや、まだ現時点でここにいるのは彼と俺達のパーティの合計五名と一体の魔法生物だけである。さっきまでここにいた数の半分程度しか揃っていないという形である。
だが、そんなに待つ必要も無く、少しすると例の兄弟達四人がこの場へと戻って来た。さて、後はいよいよ魔法使いの彼と聖職者の彼女だけという状態になった訳だが、ここで話が先へと進む。
姉弟弟 「すみません、お待たせしていたみたいで。」
男親友 「いや、そこら辺は気にしなくて大丈夫だ、時間より前だしな。」
兄妹妹 「んー、じゃあ後はあの二人って感じ?」
女主人公「そうだね、それで元いた数が揃うかな?」
男親友 「あー、集合人数に関してだが…これで全員だな。」
男主人公「え?」
女親友 「つまり、二人は来ないって事?」
男親友 「まあ、正確には来れなくなったという事だな。」
転生神 「何かあったんでしょうかねぇ?」
男親友 「いや、単純に予定が入ってしまったみたいでな。」
姉弟姉 「あー、彼女の方は普段いる所の影響で忙しい時は忙しいしね。」
兄妹兄 「彼の方もああ見えて色々とやっていたりするからな。」
男親友 「ま、そういう感じのアレかもな。
一応、本人達からも集まれないと連絡は俺に来ている。」
女主人公「あー、そうだったんだ。」
女親友 「まあ、伝えておいてね…って感じかな。」
男親友 「ま、そんな感じだ。」
転生神 「なら、心配する事は無いですね~。」
男主人公「そうだな。」
魔法生物「しゅわ。」
そういう訳で最初に予定していた人数よりは少なくはなったが、ここに集まるメンバーが再度集まったという形となった。後は、後少ししたら時間が来る俺の試合開始時間まで時間を潰せば良いだけである。
男主人公「さて、後はどうやって時間を潰すとするか。」
俺が途方に暮れていると、一人の女性がこちらに近づいて来て話しかけて来た。その声は以前にも聞いた事がある声であった。
女格闘家「あら、何やら騒がしいと思えば、アナタ達だったの。」
女主人公「あ、魔法使いの彼のパーティの人だ。」
女親友 「そうだねー。」
女格闘家「以前は、ウチのメンバーがお世話になったわね。」
男主人公「ウチのメンバー…あ、あー!!」
俺がそういう反応をした理由はちゃんとあり、例の女魔法戦士の彼女が所属しているパーティであり、例の日に例の事があったり、その時以降今日までに例の事で色々とお世話になったりしていたので、それを思い出して声が出た感じである。
女格闘家「ま、そっちの彼はそういう反応になるでしょうね。」
男主人公「あ、はい…その節以降も色々とお世話に。」
女格闘家「みたいね、まあそこら辺は別に何とも思わないわ。
それは彼女自身の事由だから、私が何を言う資格は無いから。」
そう言ってもらえるとありがたいとしか言えない立場である。
兄妹妹 「そういや、わざわざ話しかけに来たって事は何か用があるの?」
女格闘家「いいえ、ただ声が聞こえたから気になっただけ。」
姉弟姉 「まあ、分からなくも無いわ。」
兄妹兄 「確かに、目立てば目立つほど他人も意識を向けがちだしな。」
姉弟弟 「今回の場合は賑やかいが理由でしたけどもね…。」
転生神 「まあ、元気なのは良い事ですし~。」
女主人公「そうそう、そういうもんそういうもん。」
女親友 「それで良いんだ。」
魔法生物「しゅわ。」
女格闘家「ま、もうすぐ彼の試合時間だから、それ忘れないようにね。」
男親友 「あー、そうだな。」
女格闘家「それじゃ。」
男主人公「ありがとうございます。」
話がここまで進むと彼女は颯爽とこの場を後にして行った。そして、それから少しした時であった。周囲にあるモニターの画面が変更され、例の実況しているAIが映し出された。
実況型AI「あー、エビバディリッスン?
参加者も観戦者もその他も盛り上がってるかー?
OK、静かな中に盛り上がりがあるのを感じるぞー?」
あー、毎回こういう形でやるんですね。
実況型AI「これより、本日の試合の残りの内容を始めて行くぞー!!
再度、残りの対戦表をモニターに表示させていただこう。」
その言葉が終わると同時に、再度今日の対戦表とトーナメント表がモニターに映し出される。まあ、その中に俺がいるのは確定なので見る必要はあるのだろうかレベルではある。一応だが、勝者は点灯したままで敗者はグレーの様な色で薄暗く表現されていたりして、ぱっと見でも分かりやすい様に残っているメンバーと脱落しているメンバーが表示される様になっていた。
実況型AI「そして、先ほども申した様に。
この中でまだ対戦していない者達の試合がこれから始まる。」
ここで、観戦席への扉が再度開けられる。
実況型AI「観戦をする者は観戦席へ今から入るとよろし。
対戦を行うメンバーは控室かその場で暫し待て。
では諸君、またステージ内で会うとしよう、さらばだー!!」
ここで、モニターが通常通りの内容に戻る。まあ、観戦席への扉も開いたので、観戦希望者がその中へと入って行く。
男親友 「さて、観戦席への通路は開いた。」
女親友 「じゃあ、私達も行こうか。」
魔法生物「しゅわ。」
女主人公「ん、それじゃ。」
転生神 「頑張って下さいね~。」
彼らは観戦席へ繋がる通路がある扉の中へと入って行った。まあ、俺は今度は試合に出る側として、ここに取り残された形になる訳だが、それ以降の流れは既に理解はしている。ここでこのまま待っていれば案内するAIがやって来るので、その指示に従えば良い形である。
案内型AI「キャタピラキャタピラ…対戦表にある参加者を確認。
これからワテが案内をするので着いて来るがよろし。」
そういう事なので、俺は案内をするAIに着いて行き、そこから先の指示を受けながら行動を行う事になるのであった…。
さて、そういう訳でいよいよ俺の試合が始まる形となる訳だが、相変わらず会場は盛り上がっている感じであった。
実況型AI「えー、エビバディリッスン?
観戦席の諸君、盛り上がっているかねー?」
それはまあ、聞く必要が無いレベルで見ただけで分かるレベルである。
実況型AI「これより、本日の開催される試合の後半の分を始めるぞ。」
後半か、そういや彼女と俺の試合の開始時刻を見ると確かに、前半後半と試合の開始時間が分けられていそうな感じはする予定の組まれ方だったな。という事は、彼女の試合の時と同じ様に同じ時間帯に他のステージで他の参加者たちの試合が行われているのだろう。
さあ、それは置いとくとして例のアレが始まる。
実況型AI「では、このステージの試合の参加者を紹介する。
その細身の何処からその火力が出て来る…脳筋の登場だー!!」
女格闘家 「一番最後の文言だけでぶっ飛ばしたいわぁー。」
それは、分からなくは無いが、次はいよいよ自分の番となる訳だ。
実況型AI「何もかもが未知数、そして何を考えているのか
分からない…あらゆる意味で不気味な存在の登場だー!!」
男主人公 「……………。」
女格闘家 「思う事があれば素直に言っちゃいなさいよ。
内容が余程じゃない限りは退場処分にはならないわ。」
男主人公 「いや…それで良いです、はい。」
女格闘家 「…それで良いのかしら。」
確実に彼女には同情されているのは分かるし、その気持ちはこちらも同じなので、そこは素直にその気持ちは受け取ってはいる。それと同時にこれよりも変な呼び方をされるよりは…ある程度は間違っていないこれの方がマシじゃないかと思ったので、これで良いという判断に至った訳でもある。
実況型AI「丸く収まった所で、お二人よ所定位置に着くがよろし。」
女格闘家 「あー、はいはい。」
果たして丸く収まっているのかは別として、その指示があったので俺達は試合開始前の所定の場所に立つ。これで、この試合を始める前段階の全てが完了した事になる訳だ。
そして、その直後に実況をしているAIが試合開始の合図を行う。
実況型AI「よし、それでは…試合開始ぃー!!」
これをもって、いよいよ俺の試合が始まった。…とは言っても、セオリーも何も分かっていないので、初手をどうするのかを判断し辛い訳だが。
女格闘家「何か考えてそうだけど、先手はこっちがもらう!!」
当然だが、そんな事はお構いなしの様である。まあ、以前も参加していた事があるのか、それとも違うのか。いずれにしても、元からこの世界の住人であり、先ほどの言い回しをされているという事はそれが印象付けられる内容の相手であるという事は事実だろう。
とりあえず、俺は咄嗟に自分の装備品である剣の側面を使って攻撃をガードというか受け止めていた。その行動を見て彼女は少し驚いた様な表情を見せたのは気のせいだろうか。そんな事を思っていたら、観戦席からの会話でその理由も自ずと分かって来る様になる。
女親友 「あ、何とか受け止めた。」
転生神 「そ、そうですねぇー。」
攻撃を受け止めた事を驚かれたりするのは分かるが、彼女の含みのある反応は何だろうか、何かを分かっているが敢えて口に出さない様に苦笑いしている様に見えるのだが。
男親友 「なるほどな、さて…これからどうして行くか。」
女主人公「あっ…そういや、聞き忘れてたなぁー。」
女親友 「何、急に?」
女主人公「いやさ?
すっかりと彼に聞き忘れていた事があったんだよねぇー。」
転生神 「何でしたっけ?」
女主人公「ほら、彼の武器の鞘の事だけどさ、
何で紐みたいなので縛られてるの…って話。」
兄妹妹 「あったあった、私が聞いたんだっけ?」
姉弟弟 「確か、そうだった気がするけど。」
姉弟姉 「何やかんやで、聞きそびれていたわね、そういえば。」
兄妹兄 「そうは言っても、本人以外に分かる人がここにいるのかだが。」
女主人公「あー、じゃあ戻って来てからかぁー。」
何ともまあ、気になっている組の数人は残念そうな反応をしている様な感じだが、それ以外のメンバーは普通の反応である。ただ、ここでその事情を知っている者がそれについて話し出す。…まあ、隠す事も無く転生神になる訳だが。
転生神 「あー、その事なんですけどねぇ?」
女主人公「ん、何か知ってるの?」
転生神 「はい、このイベント準備期間の間、
私は彼と行動を共にしている事も多々ありましたから。」
女親友 「そういや、そうだったね。」
兄妹妹 「…で、どういう理由がある訳?」
姉弟弟 「そんな急かさなくても。」
転生神 「まあ、簡単に言うとどういう相手でも刃で切るのに
抵抗があるみたいでして、それで丁度お世話をして
もらっていた彼女に、剣を鞘に納めたまま戦う方法を
教えてもらっていたというか伝授してもらったというか。」
姉弟姉 「あー、そういや彼、あの子に色々と訓練してもらっていたわね。」
兄妹妹 「その訓練での副産物的なアレって訳か。」
女親友 「そういや、あの子も自分の武器を鞘に納めたまま
戦うのが基本の戦闘スタイルのはずだからねぇー。」
魔法生物「しゅわ。」
男親友 「…で、実際に剣の鞘の状態と今のを見る限り、
一応はある程度の成果はあった様だな、本来の方は別として。」
転生神 「えぇ、そうみたいですねぇ。」
まあ、そういう事である。その訓練というか準備期間のタイミングから、俺は武器を鞘に納めたまま戦うという形が基本系というスタイルへと変化している。当然だが、このイベントもそれはそのままというか、この先余程の事が無い限りはこれが基本系となるだろう。…まあ、本来の方の訓練をしてもらっている際に、それがなかなか上手く行かなかったので、気になった方のを教えてもらったら、そちらの方は普段通り扱える程度にはマスターする事が出来たという形なので本当に副産物でしか無い訳だが。
女主人公「あー、そういや…本来の方って何だっけ?」
女親友 「え…スキルを意図的に使える様にする的な話じゃなかった?」
転生神 「ですね、スキルを所持していても
使えるタイミングなのに使える状態にならない…
そういった症状を解消する為に訓練をお願いしていた訳です。」
男親友 「…んで、それよりもあっちの方を覚えたと。」
転生神 「ですねー、その時のお二人の反応は何ともまあ…(笑)」
女親友 「あ、あー…。」
その通りである。本来、どうにかしようと思っていた方が上手くは行かない状態だったのだが、こちら側の方はある程度すんなりと使い物になる状態になったので、それはもう俺も彼女も何とも言えない表情や反応をするしか無かった。まあ、何も得られなかったよりは圧倒的にマシなのだが、どちらにとっても複雑な気持ちになるのもそれはそうである。
女主人公「あれ、その様子だと本チャンの方は…?」
姉弟姉 「まあ、お察しの通りでしょうね。」
兄妹兄 「意図的に使用出来る状態にはならなかった訳だ。」
兄妹妹 「それは残念だったねー。」
姉弟弟 「まあ、特殊なケースみたいだし。」
男親友 「とは言っても、元からの方は健在みたいだがな。」
女主人公「え?」
転生神 「はい、彼に防御アップのバフが思い切り掛かっていますし。」
女親友 「だから、ある程度普通に受け止められているって訳だね。」
魔法生物「しゅわしゅわ。」
え、あ…コレ今、俺は防御バフが掛かっている状態になっているのか。咄嗟にとは言え攻撃を受け止める事しか反射的に出来なかったから、そんなの気づけるはずも無いし、それを掛けようとも思える余裕も無かったのだが。…そう思うのと同時に、やはり意識して使いたいタイミングに使える様には今もなおなっていない様である。
ここで、観戦席の話を聞いたのと今の状況の双方を見た上で、格闘家の彼女は何かを理解した様な表情をしていた。
女格闘家「なるほどねっ!!」
そして、そのまま先ほどよりも強いパワーで俺を後方へと押し返した。ステージ外に落ちるまでには十分に余裕はあったが、これ防御バフ掛かって無かったら場外に今の押し返しで落とされていてもおかしく無かったかもしれない。やっぱ、各種バフやデバフって大きいのだと再認識させられた瞬間である。
女格闘家「その理由で武器を鞘に納めたまま戦うのを
選んだって事は、その分だけ容赦なく攻撃出来そうね?」
まさか、鞘でも側面で叩く程度しかやらない訳じゃないでしょ?」
男主人公「え、あのー。」
女格闘家「ちゃんと、振るって全力で攻撃して来てよね。
武器を鞘に納めたままってのはある意味での加減要素。
それの上に攻撃方法で加減されるのはこっちも全力を出し辛い。」
男主人公「一応、鞘でも相当痛かったりダメージ通ったりしますが?」
女格闘家「別に構わないわ、受け止めるなり避けるなり方法はある。」
男主人公「あー。」
確かに、どういう戦闘スタイルでも受け止めたり避けたりの方法はやれるので、対応はやろうと思ったらやれるのはそうだろうが。
女格闘家「そういう訳で、こっちも続けて加減無しで行かせてもらうわ!!」
あ、ですよね…さっきのも加減なんてされて無かったですよね。やっぱり、防御バフが無かったらステージ外にまで飛ばされていた可能性があるという予想はしていて正しかった様である。
女格闘家「さあ、楽しませて…よねっ!!」
すると、彼女は右腕をこちらに掲げてその手から魔法弾なのか光線なのかよく分からないモノを放ってきた。分かるのは、その時の彼女の手の形と同じ形でそれが放たれたという事だ。…あれ、これ同日の彼が使った事があるアレでは?
そんな事よりも、格闘家の彼女が相手だと理解してから俺の頭の中では殴りなり蹴りなりでガンガン詰めて来るのかと思っていたが、それは想定して無かった攻撃方法である。…AIが例の時に脳筋だと言ったのも大きく遠距離攻撃を行って来る可能性があるという考えを欠落させる要因になっているのもあるだろうが、完全にその攻撃方法は聞いて無いし想定外である。
男主人公「危ない!?」
俺は何とか、精神的な不意打ちの遠距離攻撃を回避出来たが、それは大きな隙である。その瞬間に一気に再び距離を詰められて回し蹴りの様な攻撃が飛んで来る。そんなもの、咄嗟にガードするしか無い。だが、ガードをしてもある程度は後方に飛ばされる程の強烈な威力である。…一応、まだ防御バフが効いているのは嫌でも分かる。効力が無かったらもっと衝撃もダメージも飛ばされる距離もヤバいはずなので。
女格闘家「ガードして防いでいるのは良いけど、
このまま容赦無くゲージは削らせてもらうわ。
まあ、このまま押し切ってゲージをゼロにするも
良し、ステージ外に落下させるのも良しだけどもね。」
いや、割と本気でガードしているだけでそうなりかねない現状なので、笑えない状態なのだが。とはいえ、こうも激しく殴りや蹴りで連打をされ続けていると、攻撃どころか距離を取ったりして体勢を立て直す暇も無いので、どうしたものだろうか。
女格闘家「さて、そろそろ防御バフも消えるころでしょっ!!」
流石は元からこの世界にいる住人である。ある程度のバフの継続時間やらも知っている様だ。俺は使用者ではあるが、意図して使える状況では無いという事は、当然だがその持続時間やらの詳しい仕様はまだ理解出来ていない。その分だけ、そこに関しては向こう側に分があるという事だ。
俺はバフが切れる丁度良いタイミングに攻撃をされてガードをしたが、かなり飛ばされた。だが、何とかステージ外に落ちる事は逃れる事が出来た。…出来たのだが、ステージの端ギリギリまで飛ばされたという事実があり、このまま押し切られたらステージの外に飛ばされるなり落とされるなりして負けとなる。
女格闘家「これで終わりよ!!」
明らかにステージ外に俺を落とす為の追撃の蹴りを彼女が仕掛けて来る。こちら側からしたら絶体絶命なのだが、一応その状況でも回避が出来ないだろうかという事は考えてはいる。今の状態でガードをしても押されて結果は変わらないという事は分かっているので、回避の方の方向を考えているという訳だ。
そして、彼女の攻撃が命中する直前にとある事が発生する。
女格闘家「!?
き、消えた…違う、これは!!」
ステージ端から俺の姿が消えた…というか、正確には消えた訳では無く急に体の動きが軽くというか早くなって、攻撃の回避を成功した様であった。そして、俺は流れる様に彼女の背後を取る事に成功する。
女格闘家「後ろ!?」
それでも、彼女はしっかりと対応して来る。俺は連続で回避と動き回りを行いかく乱するのだが、何度も何度も彼女はある程度の対応をして来るので、攻勢の一手に入るタイミングが難しい状態である。
兄妹妹 「急に速度が上がってる?」
姉弟弟 「これは、もしかして。」
兄妹兄 「間違いないな、速度上昇のバフが掛かっているな。」
姉弟姉 「速度上昇のバフは速度だけじゃなくて、
攻撃の回避に関わる能力値も強化される。」
男親友 「ああ、だから今の様に連続で攻撃の回避もやりやすい。
そして、その速さから相手より先に攻撃もしやすくなる。」
女親友 「問題は攻撃を出来るタイミングが来るか、
来た時にそのタイミングで攻撃に入れるか…かな。」
魔法生物「しゅわ。」
女主人公「あー、確かに…今の所回避と動き回るぐらいだもんねー。」
転生神 「急に相手の速さが上がったのにある程度
対応している彼女の方も元から凄いんですがねー。」
とはいえ、連続でかく乱されていると隙が出る時は出る様で、彼女が反応して迎撃として攻撃を行って来るポイントズレ始めていた。そして、それが人一人分ぐらいズレ始めた所で俺は攻勢に出る。
男主人公「ここだ!!」
女格闘家「なっ!?」
攻撃は上手くガードこそはされたが、彼女を後方に弾き飛ばす程度の攻撃は行えたらしい。だが、彼女が驚いていたのは攻撃を当てられたという事では無い様で。
女格闘家「まさか、速さだけじゃなくて威力も強化されていたとはね。」
男主人公「えっ…?」
どうやら、ガードで受けた攻撃の威力が彼女が言う相応の威力になっていた様である。咄嗟にゲージを見ると、確かにそこそこのゲージを削っている様に見える。いやまあ、初めてこのイベントで攻撃を命中させたアレだから、基準が分からないのだが。
女格闘家「面白いじゃない、どうやら…
ここからが本当の勝負になりそうね!!」
何だか、彼女が楽しんでいる様に見えるのだが。いや、それどころではない。何だか明らかにヤバい何かが付与されたかのような空気になっている。
兄妹妹 「うわぁー、凄い気迫だぁー。」
姉弟弟 「これは、底力が自動発動した感じだよね。」
女主人公「えっと、普段の戦闘中なら体力が半分以下で自動発動だっけ?」
女親友 「うん、そうだね。」
姉弟姉 「けど、この大会のバトル中は仕様が特になってるのよね。」
兄妹兄 「だな、モニターのゲージの量が半分以下になると発動する。」
女主人公「確かに、あの子の方のゲージが半分切ってる感じだ。」
男親友 「まさか、そこまで差は付いていないとはいえ、
あいつの方が先に相手側のゲージを半分以下にするとはな。」
転生神 「でもまあ、彼女の言う通り本番はここから見たいですよー?」
魔法生物「しゅわ。」
そういや、従来の戦闘でもそういう仕様があったな。そして、今回のイベントのルールブックみたいなモノの中にも、本大会のステージバトル中の底力の発動する条件は観戦席で彼らが話している仕様になっているという事も記載されていた様な気がする。
女格闘家「さあ、ここからの攻撃は今まで以上に効くわよ?」
底力の効果的にもそれはそうだろう。…え、ちょっと待ってほしい。何か、彼女が何やらの構えを流れる様に行っているのだが。
女格闘家「これでもくらいなさい!!」
彼女はそう言うと、こちらにかざした手から光線の様な魔法攻撃を放って来た。これは、魔法判定なのか物理攻撃判定なのか、そんな事が脳裏に過るが俺は咄嗟に攻撃を回避する。…といかガードで受け止めていたらゲージがごっそり行きそうか、衝撃で場外に吹き飛ばされそうであると感じたので、咄嗟に避けるという選択肢を取っていた。
男主人公「あっぶな…。」
そういや、先ほども似た様な動作で似た様な攻撃をして来ていたが、着弾点の爆発音やその攻撃の形状的にも何か違いがあったのだろうか。まあ、それは観戦席からの会話で分かる訳だが。
女主人公「うへぇ…今のよく避けたなぁー。」
女親友 「初出場の相手に高火力攻撃打ってるよー。」
男親友 「まあ、それだけ熱くさせているという事だろうがな。」
転生神 「ですねー。」
魔法生物「しゅわ。」
高火力攻撃…つまりは、通常のスキル攻撃よりも効果値が高い形で放たれるスキル攻撃という感じのアレなのだが、それって威力以外にもやっぱり攻撃時のエフェクトや動作とか色々と違うのか。少なくとも、先ほど見た内容よりは光線的な何かの攻撃の太さが違っていたのは確かだ。明らかに今回の方が太い…光線というよりは粒子砲だろうという感じに。
女格闘家「何とか避けたみたいだけど…ね!!」
彼女は今度は、空中にジャンプした後に、様々な形の手をした魔法弾を連発して放って来る。格闘家にあるまじき遠距離攻撃連打である。一応、俺も最初の方は動きを止めずに避け続けるのだが、彼女の狙い方がこちらの動き方に順応して来るので、徐々に避けるのが困難となり、最終的には避け切れずにガードをして堪えるしか無い状態となった。
今回はその衝撃で後方に押されるというよりは、何とかその場で持ちこたえられているのでは無いだろうかと思いつつ、一応ゲージの方をチラッと見てみると、ゲージが減って行っているのが確認出来たので、これは順当に削りを入れられている状態であると認識した。
女格闘家「そのままガードし続けてくれているなら、
そのうちゲージが尽きるから、こっちはそれでも良いけど?」
それは、こちら側からしたらよろしくは無い事である。ただ、どうしようにも今逆にガードを解除すると攻撃をまともに受ける形になる事には変わりない。すると、彼女はここで次なる手を打ってくる。
女格闘家「これも食らいなさい!!」
先ほどの光線の様な何かを流れる様に放ってきたのである。そんな当たり前のモーションの様に続けて放って来るんじゃないよ。…で、当然避けられる訳無いので、ガードをするのだがここで体にガタが来たのか片膝をついてしまう。
当然だが、彼女がそんな隙を見逃してくれる事は無い。
女格闘家「今度こそ、もらった!!」
彼女が追撃を仕掛けて来る。先ほどは蹴りを選んで避けられて攻撃を入れられる隙を作った事が頭に残っているのであろう。先ほどの攻撃に続ける形で彼女は空中から急降下して殴り掛かって来た。
俺はさっきまでの攻撃で発生していた爆風でその様子がギリギリまで見えなかったが、彼女が近くまで降下して来た辺りで煙が晴れてその姿が見えた。先ほどのまでの連打で体勢も崩れているのでガードで堪えきれないのは自分が一番分かっているので、回避以外に道は無いだろう。受ければ場外かゲージが尽きる可能性もゼロじゃない状態である。
男主人公「っ!!」
俺は何とか避けられないかと最後までどうにかしようとする。すると、攻撃が命中する直前で回避が成功して紙一重で攻撃を避ける事に成功したのである。
女格闘家「紙一重…!?」
兄妹妹 「おぉー、今のを避けたー!!」
姉弟弟 「大抵の人だと直撃コースか運良くても当たる感じなんだけね。」
兄妹兄 「形はどうあれ、それを避けたという事だな。」
姉弟姉 「えぇ、後はこの試合がどういう方向に着地するか…ね。」
彼女は驚く、会場は盛り上がる…ここまでは分かるのだが、回避行動をした本人はその機動力を上手く制御出来ない状態でもあった。だが、それはこの場にいる大半の人には分かられていない様だった。
一応、先ほどと同じ様に彼女の死角辺りに動こうとはしているが、それでもまあ何というのか先ほどよりも旋回する範囲が膨らんでしまう。
女格闘家「同じ手は…!!」
彼女も同じ手は食わない様に即座に対応する。とりあえず、俺を遠ざける様に例の光線状の魔法攻撃を飛ばしているが当たらない。というよりも、俺自身が止まろうと思っている所に止まれていない状態なので、結果的に当たらなかったという表現が正しいかもしれないが。
俺は自身の動きのスピードに流される様に先ほどよりも大きな旋回をしつつだが、これはもう完全に止まるまでは制御がまともに出来ないだろうと何となく感じていたので、武器を振るって彼女に攻撃を効果的に当てられるタイミングだけを計る事しかもう考えていなかった。
そして、そのタイミングであろう時がやって来た時、俺は咄嗟に武器を振るって彼女に攻撃を仕掛ける。
女格闘家「なっ、しまっ!?」
彼女はそれに反応して咄嗟にガードを行ったが、そのまま力の働く方向に彼女は飛ばされた形となった。…何だろう、この傍からしたら相手の攻撃を紙一重で回避しつつ、大きく旋回して斬撃を咬ました様に見えているのだろうか、この試合の中での会場の盛り上がりが凄いのだが。いや、本人は軽く制御出来ていないアレに必死に合わせただけなので、何か複雑なのだが。
ちなみに、俺が回避行動をしてから今の攻撃を当てる前の時間はほんの数秒程度である為、実際に俺に起こっている事が分かっている人以外からしたら、本当にそういう形の攻撃方法を行ってそれが通った様に見ているのかもしれない。
そして、何とか動きを止められた後、俺が顔を上げると、ゲージが表示されていたモニターに相手がステージ外に着地した為、俺が勝利しているという表示が出ていた。
実況型AI「あい、決着ー!!
対戦相手のステージへの着地により、
勝者は何を考えているのか分からない方だぁー!!」
この実況をしているAIの言葉によって、俺がこの試合に勝った事が改めて認識させられた事になる。どうやら、最後に行った攻撃に彼女はガードを行ったのだが完全に不意を突かれた形でガードをした事によって、上手く衝撃を受け止めきれずに結構吹き飛ばされていたらしい。…それでも、向こうのゲージが最後に見た時よりもかなり減って無いか?
実況型AI「はいはい、とりあえず両者よ。
ステージ上にてご整列あれ、各AIからの所感を行うぞ?」
各AIからの所感…あぁ、彼女の時もあった例の三体のAIが好き放題言っていたアレか。そりゃ、全員にフェアで行くとなるとあの試合だけでは無くて他の全試合でも同じ様な時間があるのは当然か。
実況型AI 「さあ、順番に所感を行うがよろし。」
審査型AIA「試合の内容は彼女が常に押せ押せだったが、
重要なタイミングで彼がバフを上手く使っていたな。」
審査型AIB「二回あった回避からの攻撃の流れは上手かったな。
自身に使用していたバフを上手く活用しておったわ。
まあ、それ込みの相手に素で対応していた彼女も彼女で
相当なアレだったという事は、目に見えていたのだがねー。」
審査型AIC「まあ、双方共に良い試合でしたなぁ~。」
実況型AI 「あい、分かった。
そういう事で審査団達のからの所感はこんな感じらしい。」
何だか、この三体の審査団のAI達はそれぞれがどういう形の所感やらを述べるのか大体分かった気がする。主に一体に関しては非常に分かりやすいが、総括・それの捕捉・両者のフォローという感じの意見を言うのがパターン化している様な気がする。まあ、それはそれでこのイベントの一種の醍醐味なのかもしれないが。
そんな事よりも気になるのは、バフを上手く活用していたという部分であり、途中のタイミングで話に出ていた時はそうだったのだろうという感じだったが、それでも一回しかそのやり取り起こって無い気がするのだが気のせいだろうか。
どうやら、俺がそこら辺が腑に落ちていないのを彼女は感じていた様で、俺に対してこう反応していた。
女格闘家「やれやれ、これじゃあ…
あの子との訓練はまだまだ続きそうねー。」
男主人公「え…?」
女格闘家「知って無かった?
一応、私はあの子のパーティの人間なんだけど?」
男主人公「あ、あー…そういや、そうだった。」
女格闘家「ま、成果が出るまでは、あの子をよろしく。」
男主人公「よろしく…は、こちら側のセリフだと思うのですがそれは。」
そういや、彼女はあの魔法戦士の彼女と同じパーティの人だったな、今の今まですっかりとその意識が抜けていた。まあ、そんな俺の事情は関係無く話は進んで行く訳だが。
実況型AI「さて、これにてこのステージでの試合は終了だ。
参加者諸君、観戦していた諸君は直ちに退場しておくれ。」
とりあえず、例のアナウンスがされたので俺達はステージ上から降りて、それぞれ入って来た扉の方に向かい、そのまま退場して行くのであった。
女主人公「ん~、彼の方も無事に終わった様で何よりだねー。」
兄妹妹 「そういや、彼は今回が初めてだっけか。」
姉弟弟 「確か、そうだったんじゃないかな。」
兄妹兄 「ま、そこら辺の話は会場を出てからだな。」
姉弟姉 「そうね、アナウンスがあったでしょ。」
女主人公「え、何かあったっけ?」
転生神 「さっき、AIの子が言ってましたよ?」
女主人公「あー、アレかー。」
女親友 「このまま長居し続けてたら、
清掃に来たAIの子に掃除用具で掃除されるよ?」
魔法生物「しゅわしゅわ。」
掃除用具での掃除…箒とかでまとめてはかれたり、布とかでまとめて拭かれたりという様な感じのアレなんだけどねー。
女主人公 「え、そんなのあったっけ?」
清掃型AI「何なら、既に待機中な訳なのじゃが、よろしいかね?」
近場の清掃に来ていたAIが棒の先に布を付けたアレを持ってそう言っている。このままではまずい、本当に掃除用具で掃除されてしまう。
女主人公 「あー!?
待って待って、すぐに会場から出るからぁー!!」
男親友 「一応、急いで出るにしても忘れ物の確認はしとけよ?」
清掃型AI「だな、忘れ物とかを無くしてくれると我々が助かる。」
女主人公 「あー、なるほど?」
清掃型AI「まあ、無さそうやけどな。」
女主人公 「何だよそれ!!」
女親友 「ほら行くよー?」
女主人公 「あー、待ってぇー!!」
こうして、私達の方もこの会場から出て行った…。
女主人公「…で、ここに戻って来た訳だけど?」
とりあえず、私達は試合が始まるまで時間を潰していた所に戻って来た。ここで、彼が戻って来るのを待つという感じで。まあ、そんな時間も掛かる事無く合流する事になったけども。
男親友「お、戻って来た様だな。」
彼女の時と同様にその時の試合を見ていたメンバー達が俺の戻りを待っていた様である。
女主人公「これで、私達は両方共に一回戦突破だね。」
男主人公「あぁ、そういやそうなるか。」
正直、俺はこのイベントは勝つ為に出ているという感じでは無いので、そこら辺の感覚は薄かったが、言われて見ればそうだった。
男主人公「そういや、次に進んだ参加者の発表とかは今日はしないのか?」
女親友 「しないよ。
自分がどうだったかは参加者が分かっているし、
次の日までにそれ公開しちゃったらネタバレ感があるでしょ。」
転生神 「まあ、そうですよねぇ~。」
男主人公「あー、なるほど。」
ネタバレ感か、相当メタメタしい言葉が出て来たが今更か。
男主人公「じゃあ、今日はもうここでやる事は無い感じか。」
転生神 「まあ、そういう事になりますねぇ~。」
女主人公「ここからは、完全に自由行動になる訳だね。」
女親友 「だね、休むも良し、何か他の事をするも良しって感じかな。」
あー、これは明らかに次の試合までに済ませる内容を済ませておいて下さいね的な感じのアレである。ゲームとかなら、特定の人物に話しかけると即次に進むが、あくまでもこの世界の中でとはいえリアルなのでそういう事にはならず、次の試合が行われる日に話が先に進むという形となる。
女主人公「それじゃあ、どうしようかなぁー?」
何かの選択肢が出ている様な問いかけをされても困るというのが俺の意見なのだが、そこら辺の事を言う間も無く俺達の下に男女それぞれ一名ずつがやって来て話しかけて来た。
男ニート「これから暇になるんなら、
いつもの場所でカードゲームでもしないか?」
女ニート「…開口そうそうに賭けに誘うんじゃないの。」
男ニート「いつもの遊びの方だっつうの!!」
女ニート「あー、はいはい。」
ちょくちょく街中であったりして話したり、遊んだり色々と関わりがある二人である。そう、前に転生神にニートと称されて特にまんざらでも無さそうだったらしいというのを聞いている。まあ、その時は女性の方だけしかいなかったらしいが。
兄妹妹 「カードゲームって、いつもの?」
男ニート「そうだな。」
姉弟弟 「いやまあ、それでもそこそこの種類あるでしょ。」
男ニート「まあ、それは追々決めりゃ良い。」
女主人公「選択肢は多いって訳だ。」
男ニート「ま、そういう事だな。」
話がそちら側に行きつつある中、俺が気になっていた事を聞いた者がいた。
男親友 「そういや、お前等学園内に何か用があったのか?」
男主人公「確かに、ここにいるって事はその可能性があった訳だが。」
女ニート「あぁ、例のイベントのステージを観戦しに来てたの。」
転生神 「あら、今日今までに会場内でお会いしてましたっけ?」
女親友 「あー、私達とは別のステージのを見てたんじゃない?」
女ニート「今日はここで初めて会ったという事はそういう事かな。」
男主人公「なるほど。」
話がここまで進むと、話の流れが先ほどの内容の方に戻る。
男ニート「それで…だ。
俺達は戻っていつもの場所に行く訳だが、
お前等はどうするよ、何か暇そうにしてたが?」
女主人公「まあ、確かにこの後どうする的な流れだったのはそうかも。」
男ニート「だったら、いつもの所でカードゲームやらはどうだ?」
兄妹妹 「まあ、良いんじゃない、良い暇つぶしにはなるでしょ。」
姉弟弟 「ただ、彼女は別としてもう一人の方の方は大丈夫かなー?」
女主人公「ん、彼の事?」
ここで言われている彼とは、まごうとこなき俺の事なのだが。おそらくだが、大丈夫なのかと言われているアレは今日は俺は例のイベントで試合を行っていてその後だからという感じの事だろうか。彼女は試合だった時間帯もそうだが、反応が問題無さそうなのは分かる状態なのだが、確かに俺は試合が終わってからもまたそんなに時間が経っていない状態なので体力的な話として大丈夫だろうかと気を使ってくれている様である。
男ニート「いや、別に確実に来いって訳でも無いし、
来ても見てるだけやら近くで休んでいても構わないぞ。」
女ニート「それなら、帰る方を選択する人の方が多そうだけど?」
男主人公「あー、まあ帰ってもまだやる事やら無いし、
その言葉通りついて行くだけついて行って休んどくかな。」
男親友 「だとさ。」
男ニート「よっしゃ、なら決まりだな。
早い所、いつもの場所に行こうぜ。」
男親友 「一応言っておくが、あそこは遊び場じゃ無いからな?」
女親友 「うん、ギルド協会の中であまり使われてない空間なだけだよ。」
兄妹兄 「ま、いつからか協会の人間が予定以外では
本当に使用しなくなったからな、今や専用席みたいだけどな。」
姉弟姉 「本当にいつからでしょうねー。」
彼女のチラッとした視線が遊びに誘って来ている彼の方に向けられている。これは、まあそういう事の方向性のアレなのだろう。
男ニート「ま、まあ細けぇ事は良いじゃねぇかよ。
退く必要がある時は可能な限り早く空けてるし、
事前に連絡があったらその期間は使わない様にしてるしな。」
女ニート「あー、まあ確かにそれはそうなんだけど…。」
転生神 「まあー、向こう側から使い方に関して
何も指導やらが入って無いなら良いんじゃないですかねぇー。」
魔法生物「しゅわ。」
男ニート「そういう事だよ、そういう事。」
女ニート「それで本当に良いんだか。」
話がここまで進むと彼女が気になっていた事なのであろう。不意にこんな事を聞き出していた。
女主人公「そういやさ、あの射撃手の彼って見てなかったりする?」
女ニート「ん、どうしたの急に?」
女主人公「いやさぁ、あの試合の後から全然姿見ないからさ?」
転生神 「あー、心配してるんですかねー?」
男主人公「まあ、ほぼ一方的な形の試合になっていたし?」
女親友 「いや、多分試合内容の方でじゃ無いんじゃないかなぁ…。」
女主人公「うん、試合の途中にあの子にああ反応してたからねぇー。」
男主人公「あー、何か後で何とやらみたいなやり取りがあった様な?」
女主人公「うん、それそれ。
そういうやり取りがあった様な気がしたからさ?」
魔法生物「しゅわしゅわ。」
互いにあった様な気がするみたいなアレだが、魔法生物が「あったあった。」という様な感じの反応をしているのであったのだろう。まあ、無かったら魔法使いの彼女が無かったという様な方向性のツッコミをしているだろうから、普通にあったはずである。…で、彼らのその後はどうなっているのかという感じのアレが気になっているのだろうか。
彼女のその疑問に対しての答えは案外すんなりと分かる事になる。
男ニート「あー、そういや何か表が騒がしかったな。」
女ニート「言われて見れば、騒がしかったか。
まるで、誰かが誰かを追いかけていたり、
逆に誰かが誰かに追いかけていたり…そんな感じの?」
男ニート「銃撃やら男女の言い合う声やらも聞こえてたっけか。」
女ニート「そうね、聞こえてた気がする。」
男親友 「なら、そいつ等はいつも通りだな。」
彼がそう反応した対象は恐らく今までの会話の題材になっていた例の二人の事だろう。ただ、後に知る事になるのだが、この会話普通に聞けば例の試合の時の事が学園の外で発生しているだけに思えるやり取りなのだが、半分はそれで正解で半分はそうでも無かったりする様だった。
まあ、どういう事かと言えば、最初は射撃手の彼の方が暗殺者の彼女の方を追いかけまわしていたらしいが、いつからか暗殺者の彼女の方が射撃手の彼の方を追いかけまわすという展開に変わっていて、最終的には彼女に彼が捕まって前にあったパターンですり抜けてまた逃げて…というのがそこそこの時間繰り返されていたらしい。要は、夫婦漫才満載の追いかけっこになっていたという訳だ。
女主人公「よくよく考えたら、あの二人の事だし
深く考える必要は無いアレだったねぇー。」
女親友 「まあ、いつも通りの展開になるのは予想出来るし。」
男親友 「それはそうだな。」
男主人公「え、そういう感じのアレ?」
転生神 「えぇ、そういう感じのアレですね~。」
魔法生物「しゅわ。」
今までの会話は何だったのだろうかという終着点である。そして、このタイミングで話が元の方向性に戻る。
男ニート「さて、その事に関しては解決したらしい。
そんで、さっきの話だが結局のところどうする?」
男主人公「まあ、俺は付いて行くだけついて行く形で。」
女主人公「あ、大丈夫なんだ。」
男主人公「例のイベントの試合も連日ある訳じゃ無いから。」
転生神 「ですね~。
毎試合、中何日か空いている日程ですから。」
女主人公「あー、なるほど。」
そう、このイベントの試合自体は何日にも跨いで開催されて完遂するという形のスケジュール組みをされている。おそらく、参加者全員に対する配慮なのだろう。連日でやると疲れたりしてパフォーマンスが活かし切れない可能性があるから、試合と試合の間には十分な休みを取る為に数日空けるというのが徹底されている。その為、そこまで疲れがという感じなら当日の試合が終わった後に無理の無い範囲で活動をして、それよりも後に休むなり普段通り動くという方向で動いた方が案外楽かもしれない。…それでもまあ、俺は着いて行くだけを選択した訳だが。
男ニート「よし、決まりだな。
全員でいつもの場所に行くぞー!!」
女ニート「それで分かるの一部だけよ?
あー、少なくとも今回のメンバー全員は大丈夫か。」
女親友 「そうだね。」
魔法生物「しゅわ。」
男親友 「ま、向こうに着いてからは自由にさせてもらうとするか。」
兄妹妹 「私はゲームに参加するけどねー。」
姉弟弟 「普通に遊ぶで良いんじゃ?」
姉弟姉 「そうね、そういう施設のアレじゃ無いんだし。」
兄妹兄 「ま、どっちでも良いさ。」
女主人公「だね、そんじゃあ、行こうか。」
転生神 「ですねー。」
男主人公「じゃあ、そうするか。」
話が流れる様に進み、俺達は彼について行ってゲームに参加する側は参加をし、そうじゃない側は自由にするなり、それを後ろから見ているなり本当に色々として時間を潰して行くのであった…。
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実況型AI 「あー、エビバディリッスン?
えー、そういう訳で今回は我々らしいのだが。」
審査型AIA「ここでは毎回、該当の話の事について語ってるんけ?」
審査型AIB「確か、そんな感じだったな…うむ、おそらくな。」
審査型AIC「まあ、そういうのもあって良いんじゃね?」
案内型AI 「そこら辺に関しては今更感が凄いけどなー。」
清掃型AI 「最初の話の頃からスタイルは違えどやってるからなぁ。」
実況型AI 「あの時はまあ、まだ名前出せない状態とかソロとかだったからなー。」
審査型AIA「今となっては何人かが同時にいるのが当り前よ。」
審査型AIB「まあ、今となってはと言ってもまだ二桁話数でも無いのが現実。」
審査型AIC「そこら辺は行く時に行くのでまぁ…ねー。」
案内型AI 「更新ペース的にも二桁話数に行くのは相当後の期間だろうが。」
清掃型AI 「そこら辺は仕方が無いと思って首を長くして待つしか無かろうな。」
実況型AI 「せやな。
…で、今回はいよいよ大会が始まった訳じゃが。」
審査型AIA「ですな、ついに始まりましたな。」
審査型AIB「言うて我々からしたらアレだがな(笑)」
審査型AIC「何回目だっちゅう話だがなー。」
案内型AI 「まあ、今回の参加者にもいた様に初めての人もいるからなぁ。」
清掃型AI 「そういう意味では、ついにでもある訳だな。」
実況型AI 「本編上にもあった様に、この大会のイベントは何日にも及ぶアレだ。」
審査型AIA「だな、それだけ戦術学園の中では大きい方のイベントだって事よな。」
審査型AIB「果たして今回はどの様な結果になるのだろうねぇー。」
審査型AIC「いずれにしても、全試合良い試合になりそうでんなぁー。」
案内型AI 「おやおや、ここでも試合の時の流れが出て来るとはねぇ。」
清掃型AI 「まあ、この期間にその流れを聞くともう安心するまでもあるがね。」
実況型AI 「だな。
さて…どうやら、そろそろお時間が来た様だ。」
審査型AIA「お、では今回のこのコーナーはここら辺でお開きかね。」
審査型AIB「そういう事になりますな。」
審査型AIC「いやぁ、案外難しいコーナーだと実感した。」
案内型AI 「それは、今までに担当してきた者達も同じだろうなぁ。」
清掃型AI 「ホンマ、我々も含めてよく毎回これをやるで…本当に。」
実況型AI 「な。
まあ、とりあえず、今後ともこのコーナーは続けて行くので、
本編の方もこちらの方も首を長くして待ってもらってというな。
さて、本格的に時間がアレなのでここまでとさせていただくぞー?」
全員 「そいじゃ、次回をお楽しみにー!!」
<by 各種今回登場したAI達
(実況型・審査型A~C・案内型・清掃型)>
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ご閲覧いただき誠にありがとうございました。
入稿…まあ、予約投稿の準備が当日の数時間前になったというレベルのギリギリまで執筆及びセリフのレイアウト調整とか前後書きをやっておりましたとさ…(笑)
とまあ、そんな制作陣の裏話はここではその程度としておきまして、いよいよ戦術学園の大会イベントの部分まで書き進められた形となりました。
(とは言っても、まだ第一回戦部分しか出せてませんし、書き切れてませんが…。)
本来だと、というか書きながらここの部分の話はコンスタントに短い間隔で出した方が良いのだろうなぁ…と何度も思っていましたが、うん心身が追い付かねぇという事だったので従来通り、一話分ずつという方針で確定致しましたとさ。
その為、今回の大会が終わるまでは同じ様なテイストの内容が続いてしまう形になりますが、予めご了承いただけると幸いです。
さて、今回の作業中は執筆中にパソコンが勝手に電源が切れてしまったりして、再起動を余儀なくされるなどの心臓に悪い事がありましたが、何とか無事に本来と同じタイミングに間に合う形で入稿という名の予約投稿が出来たので、終わり良ければ総て良しという感じの内容になりましたとさ。
(ストックやらも可能なら残したいのですが、これも心身が追い付かねぇ…なので簡単ではねぇ。)
まあ、色々とありましたが御覧の通り次の話を投稿出来ていますので、ご心配なくという感じでお願い致します。
では、今回の制作者側からのコメントはこの辺で終わりとさせていただきます。
再度、重ねてとなりますが、ご閲覧いただき誠にありがとうございました…!!
<by 制作者>
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