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44話 配信師ネコ子、再び

[作者コメ]

たぶんあと3話ぐらいで終わります。あと1話の文字数が少ないですが許してください。


【前回までのあらすじ】

ネコ子による剣士メーロンの要求拒否。これによりメーロンの計画破綻した。するとメーロンに変わり先代魔王キネシスが登場した。キネシスの目的は人魔間の戦争終結、その手段はこの世界アナムネの消滅だった。

 キネシスの最終目的は、戦争の真の終結。それは俺たちと全く一緒の目的だが、手段が極端すぎる。


「笑止。この世界、アナムネの全ては無へと帰すべきなのだ!おおおおおおおおおおおお!朕の力、すべてを持って破壊してくれようぞ!」


「い……いかん!キネシス様の魔力が高まり過ぎておるぞ。ご自身もろとも世界を破壊する気だ!」ペリオリが叫ぶ。


「世界を無に帰す?さすが200年前の魔王様!リセット論なんて昔の魔王らしくていいぜ」

 俺はオリハルコンの剣を構え、振りかざす!


「喰らええええええ!空斬り!!!」

 すべてを消滅させる斬撃!


 しかしそれは文字通り、虚しく空を斬る。

 玉座の先にある城壁が虚しく轟音を響かせた。


「愚かな。小僧、朕はすでにこの世界のものではない存在である。存在しない肉体に、どうして消滅の衝撃などが通ろうか」


「くっそ。どうすれば!?」

「タカオ!」


 パレシアが俺を呼ぶ。


「黙示録の巻末には『無と無が合わさり魔王は滅する』と書かれてるの。私の消滅魔法とタカオの消滅の衝撃を合わせてみようと思う。もしかしたらそれで!」


 いつか、黙示録はおとぎ話に過ぎないとツァラは言っていたが、今やそのおとぎ話は真実味を帯びている。


「わかった!」

 と、パレシアの提案に乗る。


 早速、オリハルコンの剣を外して篭手に装備を切り替えた。両拳をガキン!と、一度あわせ、調子を確認する。


 ん。いい感じだ!


 剣から籠手へ装備を変更したのには訳がある。ティアマト戦で放った必殺技。力をためた全力の一撃に全てをかけようと思ったのだ。


「おっと、イセキン君ここに来て装備をオリハルコン剣から篭手に切り替えたニャ!」


 その声は!ネコ子!


「……イセキン君ツァラちゃん、ごめんなさい。そもそもボクはメーロンのスパイだったんだけど、ボクの目が節穴だったニャ。本当の世界平和はイセキン君やパレシアちゃんが目指していた世界の方だったニャ。これからはスパイではなく本当の仲間として、参加したいニャ。

あんな酷い実況をみんなに向けてしまって見せる顔も無いんニャけど……許してくださいとは言わないにゃ。でもせめて近くに居てもいいかニャ……」


 ネコ子は終始うつむき俺たちに話しかけて来た。いつもならピョンと元気に立っている猫耳はぺたんと畳まれている。


「ネコ子さん。本当の気持ちを俺たちに伝えてくれてありがとう。これからも配信師として《ライブ》 をお願いします!」

「イセキンの言う通りだ。いつも通り元気な実況をお願いしたい!」

「うわーん。イセキン君、ネコ子ちゃん……ありがとう!」


 元気な声とは裏腹に大粒の涙。

 しおらしく畳まれた猫耳はピョコンといつもの形に戻る。

 うん。これぐらい元気があった方がネコ子らしいや。

【次回予告】

イセキンの消滅属性攻撃、そしてパレシアの極大消滅魔法が合わさる。

次回、45話:消滅と生成

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