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ステータスMAX勇者とエッちぃ魔王の異世界実況配信バトル〜俺と魔王のいちゃつき動画が流出しちゃって謝罪会見するハメに〜  作者: 綾野智章
第十一章 またまた魔王とイチャつくが、その様子が流出してしまう!
39/48

39話 避けきれるか!?絶対零度の極大衝撃!

【前回までのあらすじ】

裏切りの配信師ネコ子。《ライブ》による100万倍に威力が上昇したネコパンチを防いだのは、聖騎士ツァラだった。さらにそこに現れたのは魔王の側近であるペリオリ。今まで敵であったが今回はイセキンの味方となる。

「ティアマトよ、その力を俺に宿せ……!」

「ここでメーロン様!ティアマトの力を呼び寄せるニャ!あたりが冷気で包まれる。ハハハこれで人魔仲良く死ねるよ!良かったニャあ!?」

 縮地を利用しまたも距離を詰める。


 ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!


「パレシア様押される!流石魔界の剣王と呼ばれた男!パレシア様を追い詰めるとは!だがパレシア様涼しい顔、何かを企んでおられるか!?」

「相手の力を以てすれば、《ライブ》でいくら差がつこうとたやすく返せる。相手の慢心が虚をつくことになるのだ」

「ニャはあ!?魔王、イキがってんじゃねえぞ!お前防戦一方じゃねえか、糞が!その魔力を帯びた杖も、もう持たねえんだよ!!早く死ねよ!無様にニャあ!」


 ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!


 なおも、杖と大剣が激しく交差する。メーロンの連撃は止まらない!

「パレシア様、ネコ子の挑発にも乗らず、ここで冷静に詠唱を始める!」

「闇よ、森羅万象を乱せ。 《アンチフィジックス》」


 ガキン!


 詠唱が終わると、連撃は1回だけ響き渡り、その後メーロンの呻き声に変わった。

「ぬぐぅぅぅぅぅぅううううう!!!

「決まった!パレシア様の《アンチフィジックス》物理攻撃を相手に反射する、法則を無視した闇属性魔法であるぞ!これこそが柔よく剛を制すパレシア様の真骨頂!さあ、メーロンは大きくのけぞり、血飛沫ちしぶきを吹いた!冷気により凍る血は太陽光を反射させるぞ!」


「腐っても魔王ということか。見事な計画だ」

「きーー!ざっけんなよ!死ね死ね死ねニャ!一刻も早く死ね!」


「ならば、魔法と物理の一体攻撃ではどうかな?ぬぅん!」

「メーロン様が大剣を振り上げたニャ!クソ雑魚共に向けて放つ剣の衝撃波!周りを凍てつかせながら、まっすぐと魔王を狙う!ヒャッハー!これはティアマトが放った魔法 《アブソリュートゼロ》の効果!魔法と物理の一体技だニャ!オラ、反撃してみろよ腰抜け共!」


「パレシア様、これは不味いです!魔法物理攻撃を跳ね返す魔法はありませぬぞ!」

 覚悟を決める。

 今この状態で《アブソリュートゼロ》喰らえば一瞬で圧死するだろう。

 その先に待つのは究極の静止。そして凍結。


「ぐ!!!!!」



 ――無音


 究極の静止は音をも止めるのか。

 ここはすでに2度目の死後の世界か?


 恐る恐る目を開ける、しかし見えるのは闇のみ。


「ぐ……ハアハア……」

「パレシア様、ご無事ですか?」

「うむ。あれは危なかった。まともに喰らえば終わっていた……ハアハア」

 パレシアとペリオリの声が聞こえる。

 魔王の激しい呼吸の乱れは尋常ではない危機を感じさせる。

「な……なんだ!?ここは?」

 ツァラの慌てる声がする。そうかツァラも一緒か、よかった。

「ここは亜空間。暗闇意外は何もない世界。そう、時間さえも届かない。だが……4人もここに連れてきたことは無いがな」

「左様、ツァラ、イセキン、そしてワシの4人を飲み込む亜空間発動は、パレシア様へかなりの負荷がかかる」


 なるほど亜空間に逃げ込んだか。ここは時空が捻じ曲げられる。確かにここなら安全かも。

「ぐ……転移の魔法を……どこか遠くへ」

「ではパレシア様、戻りましょう魔王城へ」

 そう言うとペリオリはクリスタルを地面に叩きつけ、転移のアイテムを使う。

「ツァラ、これは……いつか使っていた『エスプ』か?」

「いや違う、『エスプ』はダンジョンから抜けるアイテムだ。これは『テレポ』だ」

あたりは魔法陣に包まれてそして転移する。

【次回予告】

魔王城に戻った、パレシアとイセキン一行。キス動画流出について自体を重く見たペリオリは、魔界のマスコミを集めて、謝罪会見の実施を決断する。

次回、第40話:俺と魔王の謝罪会見!始まる

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