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ステータスMAX勇者とエッちぃ魔王の異世界実況配信バトル〜俺と魔王のいちゃつき動画が流出しちゃって謝罪会見するハメに〜  作者: 綾野智章
第十一章 またまた魔王とイチャつくが、その様子が流出してしまう!
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37話 流出!俺と魔王のキス動画

【前回までのあらすじ】

主人公イセキンは初めて自らの意思で、魔王パレシアにキスをした。「嘆かわしい……」と乱入してきたのは魔王の側近メーロンであった。その手に持つのはティアマトを剣化したものだった。魔界では死した者は魔界深部で蘇るが、剣化した者は蘇らない。

そしてメーロンはパレシアに襲い来る!

 メーロンは剣を構え振り下ろす、と同時に前へ出る!

 これは……ワープ……!?

 瞬時に魔王の懐へ移動するメーロン!


 刀を扱うかの如く、大剣で薙ぎ払う。

 異常な剣速!


 キュイン!!!響く金属音。

 杖でパレシアはその剣を防ぎ、火花を散らす。


「ほう……貴様の『縮地』は又、精度が上がったか」

 台詞とパレシアの表情が合っていない。攻撃をうけ平然を装っているが、相当ダメージ負ったようだ。苦悶の顔。


「瞬時に距離を詰める、俺の攻撃スキル『縮地』を受け止めるとは、流石はパレシア。俺の計画を見抜くとは。くくく」


「ニャハハハ。こいつら、メーロン様の強さに戸惑って居るようだニャ!こりゃ傑作だニャ」

 登場した声の主はネコ子。

 しかしその実況は明らかにメーロンを応援するもの。


「ネコ子さん!何言ってるんだ!なんでメーロンなんかの実況を?」

「ニャハハハ。いまお前らの身になにが起こっているか、教えてやるニャ。お前らクソ雑魚2人の後ろ、ホードが見えるかニャ?」

「ボード?」

 急いで振り返る、するとネコ子が持っている自撮り棒とは別に、いままで俺たちを実況していたおなじみのボードが確かにあった。

「只今オンエア中ニャンだな!お前らクソ雑魚2人のイチャつきは全部ライブで配信されいましたっ。ギャハハ!すっごく美味そうな鍋が作れるんだニャン?『タカオ』くん!ニャハハハ!」


 な……魔王との会話が全て《ライブ》されていたというのか……やばい。

 何から何まで素の自分をさらけ出してるぞ。タカオという俺の本名もバレてるし、もしかしてキスシーンも流れたのか!?

 気づかなかった不甲斐ない気持ちと、恥ずかしさで心がぐちゃぐちゃだ……!!


「イセキン……見損なったぞ。魔王とつながっているとは……」

 ネコ子の横からの声。赤い髪が見える。

「ツァラ!」

「魔王と共に、お前は何を企んでいる?」

 信用が……音をたてて崩れ去っていく。

 一緒に戦ってきた仲間が次々と離れていくのがわかる。


 ツァラは俺を軽蔑の目でなじったあと、怒りに目を光らせてネコ子を見る。

「だが、ネコ子!何だってそんなことを!裏切るのか!?」

「あーん?裏切ってニャんかねえーんだよ、ボケが。ボクは最初からメーロン様の支配下にあるんだニャ。この御方は、魔王でも勇者でもねえ。新しい世界を作ってくださる救世主ニャんだ。ヒャハハ!人間も魔族も関係ねえ。争いの根源であるこの2種族はメーロン様の前にひれ伏せよぉ!オラァ!」


 頭が……頭がぐちゃぐちゃだ。何が起きている?


「そう、俺は救世主メーロン。人間でも、魔族でもないモノの世界をつくり、魂の救済を計画する者。愚かな2族の争いにいつまでも他の種族が付き合う必要はない!ネコ子のような獣人族!竜人属、エルフ、種族間に生まれたハーフ、アナムネに住むすべての者よ聞け!新たな国をつくり、この世を謳歌しようではないか。種族間に隔たりのない平等な世界を!」

「ワーオ!!!見事な演説!メーロン公式チャンネル、視聴者数は今100万人を突破したニャ!」


 アナチューブを見ると、アナチューブのホーム画面では高らかに宣言するメーロンが特集され写っていた。一体どうやって?

「別アカウントを使っているようね」

「パレシア?」

「いや、タカオがボードを不思議そうに見てるからピンときて。つまりネコ子はイセキンTV中継アカウントとは別のチャンネルを解説し、メーロンのチャンネルで中継しているということね。今持ってるあの新しいボードを使って」

……なるほど別アカで多チャンネル開局できるのか。


「ビュー数が100万人突破。いまパレシアちゃんねるは《ライブ》されていないから、このままでは勝てなわね」

 魔王が状況を冷静に判断する。

 俺は、イセキンTVを確認する。

 視聴者数は200万人を突破していたが、しかし低評価も同じぐらいあった。プラマイ0。全くもって戦力にならない。


 コメントもひどい。

 死ね・糞・詐欺師・売国奴・ブサイクのくせにイキがるな……など。

 内容もそうだが、数もすごい。コメントが滝のように流れる。

 大炎上だな……見なきゃよかった。

 ガクガクとボードを持つ手が震えてきた。

 早くもこの異世界での人生が終わった感じがする……


 ああああ、もうこの世界でも生きていけない!!

 もう一度トラックに轢かれたい!もうどうにでもなれ!投げやりな衝動に駆られる。

 夢?これは夢か?こんなひどいことは現実に起こりっこない!!!

 とにかく今すぐこの場を立ち去りたい!


 メーロンが話を続ける。

「さあ、もう終わりにしよう。パレシア。お前も解っているだろう。魔族と人間は争いの根源だ、この2種族劣等種族、残念ながら殲滅するしか他無い」


【次回予告】

メーロンとネコ子の組み合わせは凄まじく、強大な力を生んでいる。このままで勝ち目が無いかに思えた。

次回、第38話:来訪者

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