表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータスMAX勇者とエッちぃ魔王の異世界実況配信バトル〜俺と魔王のいちゃつき動画が流出しちゃって謝罪会見するハメに〜  作者: 綾野智章
第七章 ギルドで水見式属性診断!?配信師登場、チャンネル開設、クエスト受注で物語は加速する!
16/48

16話 配信師ネコ子

【前回までのあらすじ】

ヒュードルの街に到着。早速ギルドに登録することにした主人公イセキン。そこで能力を調べるために水見式属性識別法を勧められた。魔力には、火・水・木・光・闇の5つの属性があり、水見式はその属性を調べることができる。どっかの少年漫画みたいだなと思いつつイセキンは水見式を試す事にする。

「へーーー」

 俺が知っている水見式の効果ではないが、これは面白いかも。聞くと次のような感じでグラスが変化していくらしい。

 

 水見式属性識別法

 火属性→温度上昇

 水属性→温度低下

 木属性→葉が成長

 光属性→水が光る

 闇属性→水が暗くなる


 ふーん。水の量が変わったり、色が変わったりはしないんだな。

 この世界の魔法は全部特質系かーーなんてな。

 

「そして、私は《アナライズ》という光魔法が使えます。イセキンさんの基礎的なステータスを調べるほかに、水見式中の水の温度や輝度がどれくらい変化したか、若葉の成長具合等を一部始終、正確に把握することができるのです」


「なるほどね。じゃあ早速やってみるか」

「では、グラスに両手をかざして、精神を集中してみてください」

「よしきた。フーーーー」と深呼吸。


「あーちょっとちょっと!キミ、キミ〜。ちょっといいかニャ〜ぁ」

「ん?」

「はじめまして!ボクは新人さんの水見式の様子を《ライブ》している、配信師のぉ、ネコ子といいます!」

「はぁ」

「君、これから水見式をする新人君だよねぇ〜え?その様子を《ライブ》させてもらってもいいかニャあ?」


 思いっきり自撮り棒に話しかけながら、突然出てきたネコ耳キャラ。山猫なのか、濃い茶色の毛色。性格はかなりウザそう、だが悔しいかな顔は可愛い女の子。不覚にも、ちょっとギャップ萌えしてしまった。ちなみに胸は標準サイズだ。


「え、でも自分の能力が公開されるのってなんか嫌っていうか……」

「ダイジョブ、ダイジョブ!『カンタンにバラしちゃ、だめだよ♣』なんてリスクは全然ニャいよぉ!だってギルドのメンバーには君の情報は公開されるんだょ?冒険者はギルドに公開されている情報を元にパーティを組んだり、クエスト……つまりお仕事を依頼したりするんだ。むしろ《ライブ》される分、君の知名度があがるので、冒険には有利!に、なるんじゃニャいかなぁ?」


 不安になったのでツァラの方をみる。が、いささか呆れ顔で顎で合図された。本当に、リスクはないってことでいいのかな。


「じゃあ、べつに……いいですけど……というか、そんなニッチな《ライブ》があるんですね」

「うわぁ!許諾いただき、ありがとう!そーニャンだよね。冒険者たるもの新人君がどんな能力を持っているかってぇのは、非常に興味があるんニャ!ほら、いま現在10万人がこの《ライブ》を見ていてくれてるニャ!さあ、ということで皆さん!OK出ましたので、これから実況していきたいとぉ思います!」


 じゅ、10万ビュー。ニッチどころか、需要が高い《ライブ》なんだな。


「あぁ。そうだ、新人君。おニャまえ、聞いてもいいかな?」

「イセキンです」

「うんうん。ニャるほど!イセキン君!いい名前だね!さて、水見式を行う前に!意気込みが聞きたいな!どうかな?コメントもらえる?」


「あ、あー大体自分の属性の予想はついてるんだけど、水見式がどう反応するか見てみたいですね」

 パレシアから全属性持ちだと聞かされてるからな。


「へー。なんか自信たっぷりで早く結果が見て見たくニャるね!」

 なんか、質問攻めに合うのもしゃくに触るので逆に質問してみるか……


「そうだ、ちなみにネコ子さんは何属性なんですか?」

「あ〜。ボクの属性が知りたい?何属性だと思う?」

「ネコなんで…ん〜木属性?」

「さぁ〜てどうかな?ボクも久しぶりにいっちょやってみようかニャ?受付のお兄さん!この水見式用グラスちょっとつかわせてねぇ」


 そう言って、俺が使おうとしてたグラスをネコ子が引き寄せる。

 

「じゃあやってみるよ。あ、ちょっとコレをもってボクを写してもらえるかニャー?」

 といって自撮り棒を渡され、俺がカメラマンになることに。

 

「行くよ!ハアアアアアアア!」

 すると水面に浮かぶ若葉がみるみる成長していく。

「あはは!みて若葉の葉っぱが大きくなっていくよ!イセキン君予想大正解!ボクは木属性ニャ!魔力を集めるコツはぁ、自分の手のひらの温度が自分で感じられるように。自分自身を客観視することニャ」


「自分の手のひらの温度……」


「そうニャ。そのうちに五感が鋭くなってくる。肌に触れる空気のゆらぎ、果は館内にいる人々の筋肉の動きなんかがわかるようになるんニャ」


 なるほど、一度幽体離脱経験があるからか、自分を客観視する感覚はなんとなくわかる。

 それからネコ子はちょっと力んだ。

【次回予告】

配信師ネコ子の実況に乗せて、水見式を試す、主人公イセキン。しかしグラスは音をたてて、砕け散る!一体どういう事なのか?

次回、第17話:解析不能!?消滅属性は圧倒的!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ