黒が無難なはずがない
黒を無難な色として認識している人が多いような気がする。
たくさんの色を混ぜると黒になるように、黒ほどカラフルな色は他にないと思う。
そして黒の持つ意味は多過ぎる。
冠婚葬祭でも黒は大活躍だ。
そんな黒達をなんとなく着てしまう人達は、一体全体、どんなつもりなのだろう?
そもそも、黒の服が無難とされている世の中が怖い……。
闇や死を連想する色はなんだ?
やはり黒だ。
黒が普通な世界。
真っ黒な世界。
この黒い世界への、せめてもの抵抗として、僕は真っ赤な服を着る。
なぜ白じゃないのかって?
白だって、似たようなものだ。
正義や天使を連想する色は?
そう、白だ。
なぜ、不自然なまでに、このようなイメージが、人類全体に浸透しているのか?
白は正しさの象徴のようにも感じる。
そして、何よりも怖いのは、白を正しさの象徴として、いつの間にか認識してしまっている自分自身だ。
黒の服しか着ない友人のことを思い出し、短い何かを書いてみました。
日常生活に黒があまりにも自然に溶け込んでいるのが何だか不思議な感じがしますね。
哲学と魔法をテーマにした連載も書いていますので、もしよろしければ、読んで見て下さい。
タイトルは『世界で唯一のフィロソファー』です。