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第三十一話:「おまけ」



【馬鹿な友人】


「あ、佑樹、スプーン睨んで何してんの? 大体予想はつくけど」


「おう、秋か。俺は今、スプーンま――」


「ふうん。スプーン曲げねぇ……出来た?」


「……いや、で――」


「出来てないんだ」


「いや、うん、そうなんだけどさ、俺のセリフを――」


「まあ頑張ってよ。じゃあねー」


「無視しないで!?」





【彼女馬鹿】


『いやあ、俺の彼女はさ、料理がメチャクチャ美味いんだよ』


「……ふうん」


『それに、あの薔薇姫より、とは言わないけど、可愛いし』


「……へえ」


『って、秋、ちゃんと聞いてる?』


「聞いてるよ……今、圭司が話し始めて約三時間二十七分三十二秒が経過した所」


『うっわ、秋、細かっ! 神経質な男は嫌われるよ?』


「……今、生まれて初めて、純100パーセントの殺意が沸いたよ」




【千歳と美波】


「にゃはー千歳の匂いが染み付いたベッドですよ、画面の向こうの皆様!」


「……誰に向かって話してるんだ?」


「む、むむむ? おやおやおやぁ? こりゃまた、大胆な下着をお持ちですなぁ」


「……それは由衣さんのだけど?」


「あ、どうりで、ちょっと胸のサイズが小さいと思ったワケだ」


「……聞かなかったことにしておいてやるよ」


「かたじけない」







【その頃の由衣と上総】


「くしゅんっ」


「あれ? 由衣さん、風邪?」


「んー、かもなあ。上総くん、風邪薬買ってきてよ」


「ええっ? 今、ロケ中だよっ?」


「むう。上総くんのケチ」


「おわあ! 見てくださいよ、上総くん、由衣さん! 立派なカニですね〜!」


「きゃあ〜! 美味しそう!」


「僕、カニ大好物なんですよ!」






【意外と純粋、成子さん】


「環、お腹空いた」


「ん? ああ、何か作ってこようか?」


「ん。ありがと」


「別にいいよ。わざわざ、メイド達の手をわずらわせることもないしね」






「あら、成子ちゃん、来てたの? もう、一言ぐらい言ってよ」


「あ、どうも茅美カヤミ叔母おばさん。お邪魔してます」


「ゆっくりしてってね」


「あ、はい」


「あ、成子ちゃん、耳貸して?」


「え?」


「あのね」


「ええっ?」






「……で? 何で顔が赤いの?」


「な、何でもない何でもないっ! 茅美叔母さんに成人したら結婚してねなんて言われてないっ!」


「……そんなに赤面するようなことかな?」


「え!?」





凸凹でこぼこコンビ】


「サク姉ちゃん、見て見て! ボクが捕った虫だよ!」


「わあー、すごいねえー! あれ? りゅーくん、なんかゴツゴツしてない?」


「サク姉ちゃん、それ、ボクじゃなくて木だよ!」


「あ、そうなの? お姉ちゃん、眼鏡忘れてきちゃったからわかんないわ」


「サ、サク姉ちゃんっ! 前に木が―――」


「いたっ!」


「サク姉ちゃん!?」






【壱人と玲奈】


「壱人、お茶」


「はい」


「壱人、ご飯」


「はいはい」


「壱人、お風呂」


「はいはいはい」


「やっぱり壱人は、私には無くてはならない存在よ」


「喜んでいいのか微妙……」






【秋と善也】


「うーん……」


「善也兄、どうしたの?」


「あ、秋。いや実は、困ったことがあってね……」


「僕でよかったら相談にのるよ?」


「ああ、うん。……何を聞いても、秋はぼくを見捨てないでくれるかな?」


「……まあ、それは話を聞いてから決めるよ」


「うん。それがいいかな。……秋、非常に言いにくいんだけど」


「?」


「この前、秋の寝顔写真を友達に見せたんだ」


「……はぁ。それがどうかしたの?」


「何かさ、友達が秋のことを女の子って思っちゃったみたいで」


「……は?」


「紹介しろってうるさくて……」


「……」


「ああっ! ごめん! だからそんな冷たい目で見ないでえええ!!」






【秋と汐】


「うふふ」


「……」


「あはははは」


「……」


「うひひひひ」


「……何で笑ってんの? 気持ち悪い」


「最後のは余計よ」


「いてっ! さり気なくすねを蹴らないで!」


「何で笑ってるのか知りたい?」


「え? いや別に……知りたいっ! 知りたいですっ!」


「よろしい。何で笑ってるのか……それは、秋の寝顔写真が売れまくって私のお財布の中で諭吉さんと樋口さんと野口さんが楽しそうに談笑してるからよっ!!」


「……要するに、お金が一杯あって嬉しいってことなんだね」


「そうとも言うかも」


「そうしか言わないよ」






【秋と菊花】


「秋お兄ちゃん、ごめんなさい……」


「な、何、いきなり。菊花に謝られるようなこと、何かあったっけ?」


「はい。お話、聞いてもらえますか……?」


「う、うん」


「実は先日、友達に見せてしまったんですよ………」


「な、何を?」


「秋お兄ちゃんの………寝顔写真です」


「な、何だ、そんなことか」


「そしたら話が広がっちゃって……いつの間にか、秋お兄ちゃんは秋お姉ちゃんになってました……」


「……んっ? ちょっと待って。どういうこと? っておーい。菊花、テーブルの下から出ておいでー」






【秋と裕太】


「あ、ねえ、裕太。なんか菊花から聞いたんだけどさ、秋お兄ちゃんが秋お姉ちゃんになるってどういうこと?」


「んん? ああ、だから、菊花が無口なんだなあ。いや、なんかさ、秋兄ちゃんのこと知らない珍しい人達の間では、最初は女顔の兄貴ってことで広まってたんだけど」


「(珍しい?)だけど?」


「なーんか、ファンクラブなんかが出来ちゃったみたいで。秋兄ちゃんを知ってる人と、今まで知らなかった人達が結束しちゃって、規模がでかくなったんだよ」


「……は?」


「そのファンクラブの間では、どうも兄貴のこと、『お姉様』とか『王子様』って呼んでるみたいなんだ。あ、じゃあ俺、風呂入ってくるから」


「……お、お姉様? 僕が、お姉様、王子様……有り得ないだろ〜……」






【由衣と上総2】


「ナオ、パパも行くから! 高校の入学式なんて、一生に一度だし!」


「ダメだってば! あなたは仕事があるでしょう?」


「いやだー! ママのケチ! ナオは、パパが行くことに賛成だよな?」


「来なくていいよ、別に」


「がーん!」




「凄い演技力ですね、上総さんと由衣さん。まるで本物の夫婦のように息ピッタリだし。ね、監督?」


「うむ。『親バカ一直線』、視聴率二桁は固いな!」






【そのドラマを見る千歳と美波】


『ナオ、パパは好きかい?』


『嫌いじゃないけど好きでもない』


『うぐぅっ! こ、これが思春期と言うヤツなのか……?』


『いや、貴方は思春期とか関係なく娘に嫌われるタイプだから』


『ママ、きっついよ……』




「……」


「……なんか、日宮家でよくありそうな感じだね」


「……うん……」






【もしも千歳がツンデレだったら】


「千歳、ほら、早く行こ」


「ちょっ、何だこの手はっ」


「え?」


「はっ、恥ずかしいだろ、バカ!」


「うええっ?」


「ま、まあ、別にイヤじゃないけど……」


「……熱ある?」






【もしも千歳が素直クールだったら】


「秋、好きだぞ」


「……ち、千歳? 熱でもある?」


「秋を見てると、頭がぼーっとなって、胸がポカポカするんだ。……これってもう、好きってことだろう?」


「だ、誰か救急車を呼んでー! 病気の子がー!」






【もしも千歳が妹だったら】


「お兄ちゃん、起きろ、朝だ」


「ち、千歳が何でここにいるのっ?」


「全く、早く起きないとちゅーするぞ」


「だ、誰か救急車ー! ここに痛い子がー!」




【もしも千歳が無口だったら(意味不明かも?)】


「……(くいくい)」


「ん? 何? どうしたの?」


「……(じーっ)」


「……お腹空いたの?」


「……(ぶんぶん)」


「……手? 手を繋ぎたいの?」


「……(こくこく)」


「……はい」


「……(ぽっ)」


「って言うか無言が多すぎだよ」





【馬鹿2】


「おい、馬鹿日本代表」


「そんな代表ねぇよ!?」


「馬鹿ワールドカップはいつやるの?」


「そんなワールドカップはありません!」






【特別編:秋と千歳と弓槻の脳内会話】


弓槻

「や、や、どーも。作者の弓槻です」


千歳

「美少女な妹がいるらしいぞ」


「なんでも、モデルを目指している妹だとか」


弓槻

「はは、そうなんですよねえ。作者はその妹を暖かい目で見守っています。あと、相当モテるので、変質者に狙われたりしないか心配なんですよ。バイクの免許とったら、家と学校の送り迎えを考えるほどに心配しています」


千歳

「シスコン」


弓槻

「うるさい。で、なんで脳内会話を開いたかと言うと、先日、おかげさまで三十話を突破したので、そのお礼に、作者の脳内をちらっと見せよっかな、と考えたワケです」


千歳

「本当は大分前に更新しようと思っていたのだが、何やら執筆中に風邪をひいて、とうとうこんな日になってしまった、らしい」


「すぐ体調崩すから、更新ペースがどんどん遅くなるし」


弓槻

「ぐふう」


千歳

「実は今も風邪ひいてたり」


「よく風邪ひくクセに、治るのが遅いから」


千歳

「生活管理が出来てない」




【その後数分によって責められる作者】




弓槻

「よ、容赦ねぇよ、この二人……。ま、まあ、言い返せないけどね!」


千歳

「ところで、何かお知らせがあるんだろ? さっさとやれ、さっさと」


弓槻

「あ、えーと、お知らせがあります。作者は4月から受験生になります。そのため、更新ペースが遅れると思います。どうかご理解頂けるよう、お願いします」


千歳

「夏休みイベントは、まだまだ続くからよろしくな。海水浴、秋のモデル体験、秋と家族の触れ合いなどを書くぞ」


「リクエストの『平安版・姫と三騎士と平民A』は、本編完結後に記載予定です。待っていてくださいね、さくらさん」


千歳

「夏休み明けは、イベント満載だ。学園祭、体育祭、球技大会、クリスマス、修学旅行。

学園祭では、秋が大変な目にあって、私が……まあ、その、なんだ、と、とにかく色々あるんだ」


「六十話を軽く超えそうな内容だけど、見てくれると嬉しいです」


弓槻・秋・千歳

「それでは、これからも『姫と三騎士と平民A』をよろしくお願いします!」






【おまけ】


「べっ、別に秋のことが気になったからじゃないからな!」


「話が読めないんだけど!?」




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