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Megalopolis  作者: ととのえ
7/7

あとがき

“ロボット”という言葉を作り出した戯曲『R.U.R.(ロッサム世界ロボット製作所)』をはじめとして、世界にはたくさんのロボットのお話があります。人と機械とが心を通わせる友情作品も多々ありましょうが、私が一番に人と機械とで思いつくシチュエーションは専らロボットが人間に対し反旗を翻すというものです。源である『R.U.R』がそういった構成となっているのですから、当たり前といえば当たり前かもしれません。

 ロボットが人を制圧する世界においては、往々にしてロボットに自我が芽生えたことがすべてのきっかけとして描かれています。進化のあまり意思を持つようになったロボットは、自分や仲間を征服・管理している人間達に怒りを覚え、持ち前の優れた体で人間を蹂躙するのです。

 しかし、自我をもち、怒りを覚える前に、大切な一段階があるのではないかと私は思います。即ち順応です。物語においてのツェツィは、愛するアインツにつらく当たる彼女の主人を刺し殺す訳でもなく、溺愛するハインリヒの頬を叩きつけるのでもなく、ただ己の持つアインツへの愛情と、それに気付いてしまった己自身とにひたすら困惑をします。ソクラテスの唱えた「無知の知」のように、ある日突然存在していたものを知覚する・或いは、今までなかったものを手にしたような気になるということは、ロボットの世界を描くにおいては実は大変重要な要素ではないのかと思うのです。

 彼女達が海に出るのかは知りません。ただ、一つの逃げ道といえる光明街だけが、彼女達の唯一の救いであることは確かです。

感想などありましたらよろしくお願い致します。

閲覧ありがとうございました。

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