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異世界恋愛で良くあるクソな聖女が召喚される件

作者: 山田 勝
掲載日:2026/05/01

え、何故、聖女がクソっかて?

そりゃ、当たり前だ。

女神様がクソだからだ。


当然の帰結だ。


「そんなことあり得ませんわ・・」


だって、そうだろう。女神様が慈愛に満ちている存在なら、何故、この世界は戦争、差別、貧富の差に満ちている?


何故なら、女神自身が狡猾で性悪に違いない。



「根拠はございますの?」


「ああ、俺は女神に会った。転移するときにな。『魔王を倒して下さいませ』と頼まれた」





☆☆☆


女神様は金髪碧眼、古代ギリシャのような服を着ていた。とても美しい女だったよ。


『・・・貴方は選ばれました。どうか、我が世界に行き女神教徒を魔王から守って下さい』


魔王を倒せば世の中が平和になるって言うのか?違うよな。


だから、俺は断った。


『まあ、どうしてかしら・・・』

『日本に帰してくれよ』

『それは出来ませんわ。転移しなければ魂は永遠に闇を彷徨いますわ』


『いや、それで良い』

『なら・・・特別にスキルは好きな物を授けます』

『なら、銃や弾薬を使えるようにしろよ。後、現代日本で使える物』


『まあ、特別ですわ。承りましたわ』


『おお、64式か、懐かしいな』


俺は自衛隊から傭兵に行った変わり種だ。

弾丸はやっぱり7.62ミリが良い。


いや、話は脱線した。


『ほお、ほお、魔素でコピーするのか・・』

『ええ、左様ですわ。なら、行って下さいますよね』


『ああ、お前を殺してな』


引き金を連射で引いた。


実体があったようだ。

女神の顔は半分吹き飛んだ。

吹き飛んだ方の顔を片手で押さえて・・・笑っていやがった。



『フフフフフ、それで良いわ。それでこそ我が子たちは強くなるわ』


トチ狂っているだろう。





・・・・・・・・・・・・・・・・




「生物として人族を見たら、ズルい方が生き残る。だから女神は喜んだのではないかな?」


「信じられませんわ」


「なら、自国に現れた聖女をどう見る?どう見てもただの尻軽女、婚約者だっけ?あんたの王子を取ろうとしている」


「そうかもしれませんわ・・・私はどうしたら宜しいですか?」

「その聖女の名は?」


「パラリラ・スズキ様ですわ」

「うわ。これは・・・殺してOKでしょう?依頼する?」

「・・・マツナガ殿、我が家門の名誉にかけて殺人の依頼は出来ませんわ。解決策の提示をお願いします」


「ああ、分かった。あんたの家門とやらは誠実だ。だから女神は嫌って聖女をアンチとして出したのかもな」






・・・・私は異世界人から話を聞いた後、そのまま王宮に戻った。私は王太子の婚約者、イシュルタ。王宮は半年前に現れた聖女に皆夢中だわ。



「キャハハハハ~、パラリラは楽しいな」

「ああ、どこぞの公爵令嬢と違って表情が豊かだ」

「チョー、嬉しい」


ちょうど王宮のテラスで戯れているわ。


聖女のお勤めもしないで贅沢三昧、指の全てに指輪をはめている。男達から贈られているのね。



「パラリラ様!」


私は声をかけた。


「あ~、何?今、取り込んでいるのですけど!学校に行かない」

「そうだ、イシュタル、また、小言か?」



マツナガ様から渡されたスマホという小型の魔道具を向ける。


そして・・・言われた詠唱を述べる。ところどころ異世界語が混じっている。




「チョー、ご機嫌、王宮ナウ、王子と聖女のラブラブ~配信、(キックトッキン)にあげる系、いいネヨロ~」


するとパラリラ様の顔は変わった。


「ああ、もう、いいネついている感じ~、パラリラ様、見て!」



この世代は(いいネ)が付くことを至上命題にしているようだ。意味が分からない。



パラリラ様は食いついて来た。


「それ、iPhone?頂戴!」

「パラリラ?」

このアイフォーンと言うものを投げる。テラスから地面に。


「キャア!」

「パラリラ!」


パラリラ様は追いかけて落下した・・・これは、パラリラ様がした選択かしら・・・

マツナガの言葉が浮かぶ。





☆☆☆


『俺は32歳だがもう10歳下の気持は分からない。こんな事件があった』


富士山という山で遭難した奴がいたのだ。

捜索隊が救助した。


命は助かったが、また、すぐに山に登って遭難した。


何故なら自分のスマホを探しにいったのだ。


『スマホは遭難より猛だな』

『意味分かりませんわ』

『命より軽いって事だ。まあ、どうするかはパラリラちゃんの決める事だ』




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「「「パラリラ!」」」


私は業を背負ったわ。


あら、日食だわ。最近多いわね。


辺りは暗闇に包まれたわ。




☆☆☆




「あ、日食か、女神を殺した時もそうだった」

女神がDNAだったらすぐに再生するだろう。


俺は松永、転移した直後もそうだった。どこか神殿に転移したらしい。


俺の転移そっちのけ日食で大騒ぎだった。

だから、こっそり逃げだした。

追いかけて来る者は銃で殺した。


今はしがない冒険者だ。



俺は女神に好かれているらしい。

だから、いつも幸運が舞い込む。

女神教会から追っ手が来ても謎の全滅をする。


「すごいな。マツナガ、ダンジョンでお宝発見するなんて、金貨1000枚だよ」

「ああ」

「侯爵令嬢から縁談が来ているぞ」


女神の言うことを聞くものか。

だから、孤児院に寄付をして。

貴族のお抱えを断る。


しがない冒険者で終わるように頑張るのだ。

これが神を殺した世界へ近づく第一歩だと思う。



最後までお読み頂き有難うございました。

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― 新着の感想 ―
なんて素晴らしい物語でしょう!主人公が自分自身を明らかにしていく過程が大好きです。彼はあらゆる面で素晴らしく、自分の道を突き進む姿は最高です。
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