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名前がない村

「「「「っと。ついたぁーー」」」」


 私たちは、今無名の村にいる。なぜかって?それは、その出現したダンジョンが、思ったより遠かったからだ。だから、今そのダンジョン付近の村に来ている。

 なぜ、無名の村と呼ばれているか。その理由は、この村は、名前がないからだ。だから、無名の村と呼ばれている。本当は、名前などない村だが皆そう呼んでいる。・・・少し気になった事といえば、なぜ村に名前がないことだ。村が、できたら必ず王都に伝えないといけない。そうしないと、国家反逆罪として扱われるから。王都に伝えると王様から、その村の名前をもらうことができる。だが、村には名前がない。それが、不思議に思ったことだが地図にも乗っているし、まぁいいかと思った。


「ねぇなりあ、この村が確か私たちの拠点だっけ?」


「そうだよ、ミスタリィー」


 ミスタリィー。この子は、赤毛の女騎士。そして、私より胸が大きい・・・。でも、強さは、ランク『S』と言えるものだった。私たちは、ここに来るまで結構戦った。そのとき、ミスタリィーが、誰よりも先に前に出てモンスター達を一網打尽にしていた。本当に強かった。私は、ほとんど何もやっていない。

 っていうか、できなかった。だってぇ、ミスタリィーがすぐにぃモンスター達をすぐに倒すから、手出しができなかったんだもん。


「ていうか、ミスタリィーさん。すごいお強いんですね」


 そういったのは、フレデリカだった。この子は、薄青の髪をしている弓使いだ。引っ込み思案のせいなのか態度は、よそよそしい。だが、このフレデリカも、なかなかに強かった。弓使いなのに、近接戦闘がある程度できるのだもの。おまけに、弓の制度は、10発中8発命中と、かなり高精度だ。さすが、『A』ランクは、あるな。と思った。


「強いって言ってくれてありがとな!!フレデリック!!」


「ち、違いますぅ!!わ、私は、フレデリカですぅーー」


「アハハ!面白いね、ミスタリィーさんは」


 そういって、笑っているのは、ポンテスト。この子は、フレデリカの弟。フレデリカ曰く、自慢の弟らしい。この子は、槍を使っている。それも、両刃だ。両刃の槍を自由自在にとは行かないが、それなりに操れている。それに、槍使いは基本、中衛だがこやつは、前衛もできるときた。さすが『A』ランク。


 ・・・・ねぇ、このパーティー強くない?。だって、そこの赤毛の女騎士は、私より胸が大きくておまけに強いだなんて。それに、この姉弟は、弓の制度は高いわ、両刃槍で前衛と中衛アタッカーができるわで。もうこれ、私いる??

 と、そんなことを考えていた時だった。


 ドコォン!!!


 と、爆発音が聞こえた。


「なにごと!?」


 そうして、私たちは、その爆発音のするほうへと向かった。そうすると、村の家が燃えていた。


「私が、水魔法をかけます!皆さんは、逃げ遅れがいないかを確認してください!!」


「「「了解!!」」」


「よしっと。流石に、私だけ活躍していないのは、イヤなので少し活躍するとしますか」


「風。火。水。自然の力を我の力とせん。我が求めるのは、水。水よ我に力をかしたまえ!!」  『ウォーターウェーブ(水の大滝)!』


 ばしゃぁぁ!!


 と、水がものに当たる音がして。私たちは、火を鎮火した。


「おい!なりあ!すげぇな、お前!!」


「す、すごい、、」


「す、すげぇ」


 と、みんなが驚いた。これで少しは、強いヤツと認識してもらえただろうか。

 ・・・そうだといいな。


「あっ!そうだ、逃げ遅れた人は?けが人は、いなかった?」


「いないぞ、なりあ。」


「はい!なりあさんの迅速な指示のおかげで、逃げ遅れた人は、私たちが、即座に助けましたので、大丈夫です!!全員無事です!!」


 そう、フレデリカが言ったと同時に、そこに集まっていた村の人たちが、『よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!』と、騒いでいた。

 その晩。私たちは、村の英雄とされ、祭りが開かれた。正直、不思議だった。なんで、この火事の事件を全員無事で生還できただけなのに、こんな大掛かりな祭りを開くのかと。村の人に聞いたら、『だって!こういう火事の時は、毎回死人が出ていたからさ。だから、全員無事だってこと、生きて生還できたことを祝うのさ!!』と、答えた。確かにそうだなと、私は、共感したのだった。

 ・・・・だが、毎回死人が出るのは、少しおかしい。いや、あからさまにおかしい。なぜなら、火事なんてありふれた事件なのに、それに対して、何にもそなえもしていないのだもの。普通、今回は、○○が原因だから、これが起きないように次はどうするかは、考えるはずだ。なぜ考えないのだろうか。






「ねぇ、フレデリカ。この村なんか変じゃない?」


「ナリアさん。変とは、どういうことですか?」


 私たちは、宿に戻り明日の準備を終え、眠りにつく頃だった。


「いやね、この村に名前がないこともそうだけど、火事のこといい何か変じゃない?って事。もしかしたら、私がおかしいだけかもしれないけど。」


「確かに・・・おかしいですね。でも、この村の人たちは、やさしいしそれにこんな祭りを開いて死者を弔って(とむらって)いるのですから。きっと、この村の人たちは、いい人です!」


「そうかな・・・・ま、こんなことを考えていても仕方がないね」


「おお~~??そこのお二人さんよ!二人で恋バナでもしているのかい?」


 そう、茶化してきたのは、ミスタリィーだ。


「違いますよ!明日のことを話していました!」


 そう、フレデリカは、返す。でも、私には


「この話は、この人には、言わないで置いときましょう、明日の探索に影響があるかもしれませんから」


 と、小声で私に言ってきた。私も、そうだねと返した。あの女騎士は、そういうことがあると解決するまで、そのことばかりを、考えてしまうから。


「そうよ、ミスタリィー。明日の打ち合わせをしていたの」


「あのね、明日は―――」


 そうして、夜明け。私たちは、ダンジョンへ向かった。

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