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転生貴族の荒れ地開拓日誌 魔力詰め込み放題って本当ですか?  作者: 雪
一章 実家脱出編

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9 お義父様

シーナを連れて家に着いた。


途中で、ポーション屋に寄って魔力水を卸した時、しばらく薬草依頼を受けられない事を伝えると、ウッドさんは残念がってくれた。

この街にもおれを信頼してくれる人がいると思うとちょっと心が穏やかになる。

ついでにポーションも買っておく。

きっと必要になる。


シーナの体の傷をポーションで多少癒して、服屋にも寄りシーナの服を整える。

服屋には冒険者の先輩だと言っておく。

じゃないと傷だらけの女を連れ込んでるみたいに思われてしまう。

おれの評判はもうどうでもいいけど、シルヴィやガリオ、ノエル母さんには迷惑かけたくない。

父には、シーナを行商人の次女として伝えるつもりだ。

お抱えの商人がいると分かれば、今後おれにちょっかいを掛けにくくなるはず。


途中からシーナが顔を真っ赤にしてモジモジし始めたが、なんだろう?

奴隷紋を見られたくないので、服屋では素肌を見せないように気は使ったんだけどな。

まあいいか。


これからが大一番なんだ。

気にしてる暇はない。


知らない女性を連れているので、門番にとめられた。

シーナには決して自分からは喋らないように言ってある。

「エル様、お帰りなさいませ。そちらの女性は?」

「ああ、こちらが御者をしてくれるシーナだ。父には僕から伝える。」

「申し訳ありませんが、身分を証明できる物がないと家には入れられません。」

「これだ。」

奴隷商から貰った、シーナの情報が書かれた経歴書を渡す。

そこにはシーナの名前、行商人の次女であること、犯罪歴がない事など、奴隷になるまでの事が書かれている。

「確認しました。どうぞシーナ様。」

「いくぞ、シーナ。」

「は、はい!」


父の書斎に通された。

なんでシルヴィとガリオもここに?

「父上、紹介します。シーナです。計算のスキルも持つ行商人の娘で、もちろん御者も出来ます。シーナ。」

「ご紹介に預かりました、シーナです。お、お義父様今後エルロンド様のお側に誠心誠意仕える事を誓います!」

ん?おとうさま?

まあ、主人であるおれの父だから別にいいのか?


「「ええっ!」」


シルヴィとガリオが死ぬほど驚いてる。

おれのロックハード行きを知った時ぐらい。


「それがお前の部下か…経歴は見た。大した商売は出来てないみたいだが、まぁいいだろう。お前にはお似合いの商人かもな。もう今夜の準備は済んでいるんだな?」

「はい。僕も彼女も準備万端です。」

「ならいい下がれ。夜まで勝手に出歩くなよ?シルヴィア、ガリオ、お前達もだ。何度言われてもこれは決定事項。オーウェン家にとって必要な処置なのだ。部屋で大人しくしておくように。」

「「はい…」」

なんだ、シルヴィだけじゃなく、ガリオまでおれを助けようとしてくれたのか…

「シルヴィ、ガリオ。何も気にしなくていいからね。シルヴィは立派な魔術師に。ガリオは立派な騎士になれよ。」

「貴様!」

父が怒る。2人を文官にしたいんだろう。

悪いけど、おれは2人には自由に生きて欲しいんだよ。

間違ってもヴィルの手下になんかさせたくない。

「それでは、下がらせてもらいます。行くぞシーナ。」

「は、はい!!」



「ふぅ。大丈夫だったか、シーナ?」

ちょっとシーナが落ち込んでる?

あの険悪な雰囲気を見れば仕方ないか…


「はい…あの、そのぉ……わたし達のことはシルヴィア様とガリオ様は反対なされているのでしょうか?」

「…まあね。気にするなと言ってるんだけど、僕の事を心配してくれてるんだ。2人とも優しいんだよ。」

「それは、やっぱりわたしが悪いんですよね…」

シーナが?

いや、シーナには何の責任もない。

全部おれとヴィルと父の責任だ。あとダリアもか。


「そんな事はない。シーナは何も気にしなくていいんだ。僕に任せておけ。何があっても全力で守るから。」

ポーションもたんまり買ったしな。

「ご主人様ぁ!」

「むぐぅ」

抱きつかれた。

とりあえず頭を撫でる。

これから、荒れ地ロックハードに行くんだ。

不安も当然だな…

あれ?おれまだロックハードについて、言ってないような…


「シーナ、君に言わなくちゃいけない事がある。」

「な、な、なんでしょうか!」

目の前のシーナの顔が真っ赤だ。

今にも泣きそう?


でも、これは黙ってる訳にはいかない事だ。

「僕は…とある場所の守護に任命されている。」

「守護!! ご主人様はすごいんですね!!」

あれ?

なんか思ってたのと反応が違うな。


「僕が凄いかはともかく、その地は荒れた危険な場所だ。」

「!?」


「でも、僕はシーナの身を全力で守ると約束する。僕は魔法が得意で、知っての通り冒険者としても活動してる。だからシーナ…僕を信じて着いて来て欲しい。」

シーナを離し、頭を下げる。

「……わ、わかりました。一生ご主人様についていきます…不束者ですが、これからよろしくお願いします。」

シーナも頭を下げて来た。

「よろしく頼む。」

ふぅ、なんとかなった。

シーナが純粋な子で助かる。


あとは…

「それで今夜の事なんだけど…」

ぶふぅーーー。

部屋について、ずっと顔を真っ赤にしていたシーナがついに鼻血を出して倒れた。

反応などいただけたら幸いです。

誤字脱字、気になる点も遠慮なくどうぞ。

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