何度目かなこの”光景”
初投稿です。
更新が不定期になりますがどうかよろしくお願いします
何度目の体験なんだろうか、この何をしようにも体がうまく動かせない、うまく話せない、己の無力感すら感じるこの体験は、もう二度と体験しないと誓ったはずなのに... 俺はまた転生してしまったらしい、前回も結局死にきれなかったらしい
「いつになればちゃんと死ねるのか」
とはいえ生まれたばかりにネガティブになってもしょうがない、前世までは結局戦いの日々でいつも暗殺や裏切りに常に気を張らなくてはいけなかったから今回は前回までと趣向を変えて「今世はまったり暮らしてかわいいお嫁さんを見つけて年を取って死のう!」
そんなことを考えているといきなり体を持ち上げられ
「○!※□◇#△!○!※□◇#△!」
何を言っているかはわからなかったが多分この人が今世の母親なんだろう、言葉がわからなくとも不思議とそう思えた。
母の温かい腕の中で揺らされているとだんだん,,,,意識が,,,,とぎ,,,,れ
どれほど寝ていただろうか、結局母の腕の中で寝てしまったらしい
今は起きていても何もできることがないのでベットから窓のほうを見ていると、外はすっかりを茜色を帯び始め夕方を示している。
お腹が空いてきたが幼体でうまく声も出せないし母も近くにはいないようだ、、、
「おぎゃあーおぎゃあー」
幼児特有の不安定さから不安がだんだんとこみ上げてきてとうとう泣いてしまった。
自分でも止めることのできない幼児特有の生理現象に困っているとドアから母とは違う別の女性が入ってきて俺に何かを言うと服をはだけて俺に乳を飲ませてくる
「○!※□◇#△!○!※□◇#△!」
相変わらず何を言っているかはわからないが、お腹がいっぱいになり飲むのをやめるとその女性は俺の体を叩いてげっぷを出させ、ゆっくりと俺をベットへ下すと服をもとに直し部屋から出ていていった。
ようやく空腹から解放された俺は安心感と満足感の中で今世のこの家の状況について考え始めることにした。
先ほどまでは死にきれずに転生してしまったことを後悔していたため今世の時代柄や家についてみてはいなかったが、改めてこの家を見ると、部屋は落ち着いたゴシック調の内装で前世でもあまり見られなかったつくりをしている。また節々には金を基調とした装飾品も多く置かれている。照明に電気を使われず火を使っていることからここはまるで中世の世界でしかも貴族の家なのかもしれないな。
そんなことを考えながら満腹感からくる眠気に抗う事が出来ずだんだんと瞼が落ちはじめ眠りにつくのだった。
そんな感じで今世の生まれや時代柄について幼体ながら考察し早く言葉を理解しようと過ごし日々が過ぎていき一年の歳月が過ぎた。
「ちゅっおはよう、私のアル」
母は毎朝こうして私のほほにキスをして挨拶をしてくる。
まだまだしゃべることが出来ないが、ようやく歩けるようになり始めこの世界の言葉も覚え始めたころこの世界のことについてある程度理解をすることが出来るようになった。
この世界は今までの知識を合わせると中世くらいの文化レベルであり、魔法という概念が存在する。
前世までは魔法といえるものがなく科学が文化を作っていたがこの世界は魔法が文化の創造に大きな根幹にありその分科学の発展は遅い傾向にある。
魔法という未知のものに俺はワクワクしており今世はこれを極めていこうと決心した。
またこの家についてもある程度知ることが出来、この家はギラン子爵家であり小規模国家のステーツ王国に属した貴族家であった。
そんな貴族の家に生まれた俺だが人生イージーモードかと思われたが、どうもこの家での生活は厄介なことが多いらしい、、、
私生活が忙しくて更新が遅れます。