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第二十七話 三角関係?

「――え?」


レサーは驚いた顔でナスィを見つめた。


「……ベチと、一緒にクエストに?」


ナスィは少し居心地悪そうに頷いた。


「しばらくこの村に残るって言ってたし、クエストをこなしたいらしい。俺と組みたいって頼まれた」


レサーはしばらく沈黙した後、小さくため息をついた。


「……ナスィは、それでいいの?」


「正直、気まずい。でも、一度だけならいいかと思って」


ナスィの答えに、レサーは少し考え込む。


(ナスィは、昔からあんまり自分の気持ちを優先しないところがある……)


ベチが自分との関係を清算しようとしているのか、それとも未練があるのか。


レサーにはわからなかったが、一つだけはっきりしていることがある。


「……わかった。でも、気をつけてね」


「ありがとう」


ナスィは少し申し訳なさそうにしながらも、レサーの言葉に頷いた。


翌日、ナスィとベチはギルドの掲示板の前で待ち合わせた。


「おはよう、ナスィ」


ベチは明るく声をかけるが、ナスィの方は少しぎこちない。


「……おはよう」


二人の様子を見ていたギルドの冒険者たちは、何やらヒソヒソと囁いている。


「え、ナスィとベチ、また一緒にクエスト行くの?」

「いやいや、ナスィってレサーと付き合ってるんじゃなかったっけ?」

「まさかの三角関係……?」


そんな噂話を聞いて、ナスィはため息をついた。


(……なんでこんなことになってるんだよ)


ベチはそんな周囲の反応には気づいていないのか、堂々とクエストの紙を指差した。


「これなんかどうだ? 魔獣の討伐依頼だし、適度に戦える」


「……まあ、いいか」


ナスィは渋々頷いた。


こうして、かつての許嫁との共同クエストが始まったのだった――。


その頃、ギルドの受付でレサーは複雑な表情を浮かべていた。


ナスィのことを信じているつもりだったが、胸の奥が妙にざわつく。


(……ナスィ、大丈夫かな)


心のどこかで、不安を拭いきれずにいた。

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