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ちょっとだけ文字数が多くなってます、すいません……!

 オベリスクがアストリアステーションに接近し、巨大なドッキング・ベイがゆっくりと開かれていく。

 全長300メートルに及ぶ小型巡洋母艦ハンガークルーザーであるオベリスクの艦体は、精巧に設計された専用の固定装置によって慎重に誘導される。


 金属製のアームが艦の側面に伸び、衝撃を抑えるようにゆっくりと接続。艦を完全に固定すると、重力プレートが起動し、艦全体が安定して停止した。


 カイはディスプレイに映るドッキング完了の通知を確認すると、軽く息をつきながらサブディスプレイを操作して管制AIと通信を繋げた。


『こちら、アストリアステーション管制。オベリスクのドッキングが完了しました。ご用件はありますか?』


 カイはしばらく思案し、サブディスプレイに表示されたオベリスクの状態を確認する。

 損傷はないが、長旅の影響で燃料と定期整備が必要だった。


「オベリスクの補給と整備を申請する。特に燃料を優先してくれ。トリチウム50トンが必要だ」


 AIが即座に応答し、料金の見積もりがディスプレイに表示された。

 カイはその金額を見て、思わず目を見開いた。


「え、燃料補給で50万クレジットぉ!? おまけに、整備費用も追加で10万クレジットって……じょ、冗談じゃない」


 カイは額に手をやり、深いため息をついた。

 手元のクレジット残高は300万。これまでの旅でコツコツと稼いできた額だが、オベリスクを維持していくための費用は想像以上にかさんでいた。


「こ、こんなにするのか、小型母艦って……」


 オベリスクの維持がいかに大変なものかを実感しながら、カイは承諾の手続きを済ませ、次に備えるためにディスプレイを閉じた。


 しかし、そんなカイに追い打ちが掛かる。


 隣で管制AIとカイとのやりとりを聞いていたフローラは、即座にネットワークへ接続し、ペレグリンMK.VII型について調べていた。

 その結果、この小型母艦には連邦法によって、定期メンテナンスが課せられていることが発覚する。


 期間はおよそ年に1度。場所については、今回のような母艦クラスが発着可能なドッキング・ベイを持つ宇宙ステーションのみ。

 そして、その定期メンテナンス費用は諸経費込みで約500万クレジット。


「なお、この定期メンテナンスを受けていない事が後に発覚した場合。その時点で強制的に母艦の権利は販売会社に戻される。とのことですわ、カイ様」

 

 フローラから辛い現実を教えられたカイは、口を半開きにして白目を向いていた。

 とてもじゃないが、維持していくことは不可能だった。

 現時点の300万クレジットの貯金ですら、決して楽して手に入れたわけではなかった。


 地道に、本当に地道に貯めていったクレジットだった。

 1年で500万クレジットは、現在のカイのパイロットスタイルとしては非常に厳しい額だ。

 しかし、だからと言ってレオンから受け継いだ艦を手放すわけにはいかない。何か方法を見つけるしかない。

 カイは覚悟を決め、管制AIに補給と整備の支払い手続きを進めた。


「……これで燃料と整備は大丈夫だろう。次は白鯨号だな」


 カイはサブディスプレイを操作し、管制AIに再び呼びかけた。


「船の修理を頼みたい。損傷がひどいから、専門スタッフの判断が必要になると思う」

『了解しました。オベリスクの第1ハンガーを展開し、白鯨号の搬出を行います』


 管制AIのコントロールで、オベリスクの第1ハンガーがゆっくりと開かれる。

 そこからハンガーに押し出されるようにして、白鯨号が姿を現した。その小型の船体は、先の痕跡を残したまま、今にも崩れそうな状態だった。


『簡易スキャンを開始します……スキャン完了。深刻な損傷が確認されました。修理には専門的な判断が必要です』


 カイはその答えを聞いて、肩をすくめながら息をついた。

 簡易スキャンで修理可能な範囲であれば、安上がりな作業ボットで片付いた。


 しかし、それが不可能となると今度は人の手を借りる必要が出てくる。これが非常に高額な作業料となるのは明白だった。

 カイは更なる出費が決まったことで、溜息交じりに作業の手配を進めたのだった。


『承知しました。専門スタッフの手配を進めます。少々お待ちください』

「これから、もっと大きな出費になりそうだな……」


 カイがシートにもたれ、白鯨号の修理依頼を終えたところで、キャロルがすぐに彼の側に寄り、優しく肩に手を置いた。


「ご主人様、これからどうするの? ただ修理しても、それだけじゃ……」


 キャロルの甘い声が響くが、カイは彼女の手を無言で払いのける。

 相変わらずの距離感に戸惑いしかない。表情を変えずに、彼女の親密さに待ったをかけた。


 しかし、キャロルは微笑みを浮かべたまま、諦めることなく彼に再び寄り添い、今度は彼の腕に軽く触れた。


「ねぇ、ご主人様。この小型母艦の維持も考えると、もっと違う仕事をするべきだと思うの。今までやってこなかったような、お仕事をね?」


 カイはキャロルを無視するようにもう一度手を払いのけた。

 しかし、キャロルは動じることなく、再び触れようとする。どうにも触れていないことには話が出来ないようだ。

 そこにフローラが一歩前に出て、落ち着いた声で口を開いた。


「カイ様、キャロルの言う通りですわ。これからのオベリスクの維持を考えると、新たな分野の仕事に手を出さざるを得ないかもしれません」


 カイはフローラの冷静な助言に耳を傾けたが、キャロルはその間も隙を見つけてカイの肩にそっと手を置こうとする。

 全く諦めないキャロルに対し、先に心が折れたのはカイのほうだった。

 ひとまず、これからの事を考えよう。そう決心して、カイは思考を回転させる。

 

「確かに。オベリスクの今後の事を考えれば、そうなってくるよなあ」

「具体的には、賞金首狙いの海賊狩りですわね。あと、オベリスクの大容量カーゴを使った物資輸送……」


 フローラは今までカイが手を出してこなかった仕事を次々に口に出していく。

 対艦兵装が無い故に、全く手を出せなかった海賊狩り。これに手を出せるようになれば、行く先々で賞金稼ぎも視野に入る。

 加えて、海賊狩りは上手くやれば航宙艦を鹵獲することも可能だ。そういうボーナスが入るのも嬉しい。


 続いて、物資輸送。これは今までやっていなかったわけではないが、少量の荷を運んだところで得られる稼ぎは微々たるもの。そうした理由で積極的に手を出していなかった。


 だが、今は違う。


 オベリスクという小型母艦を受け継いだ今、その大容量カーゴを使った物資輸送が可能となっていた。つまり、商船運用が可能なのだ。

 しかし、これには一つ難点がある。商船は海賊に狙われやすいということだ。

 多くの場合、護衛を伴っているように物資輸送を行う場合は高度な自衛能力が必要となる。

 

「あー、そうなってくると他の船に乗り換えも検討しなくちゃいけないのかー……」

「あ、戦闘はキャロルができるからね!」


 隙あらば自分を売り出すキャロルをほっといて、カイの思考が再び回転する。

 何せ白鯨号は戦えない。物も多くは積めない。だって元々漁船なのだから。


 さらに、ここへ来て白鯨号は長年の使用によってガタも来ている。

 乗り換えるには、丁度いいタイミングといえた。


「ただ乗り換えるにしても、お金……ないですわよね?」

「ない……」


 航宙艦は決して安くはない。

 多くの人々がコロニーや地上セトルメントで暮らすことを強いられているように、まず簡単には手が出せない代物だ。

 購入にはライセンスが必要となるし、そのライセンスも操縦経験や実務経験を問われる。


 実務経験、それ自体は宇宙で暮らす以上は自然と条件が満たされる程度には簡単だが、航宙艦の操縦経験というのは少し難しい。

 仕事をする上で、操縦経験の無い人間に任せる事は絶対にないし、イチから教える場合も少ない。


 では、どこで覚えるのか。


 最も簡単なのは軍へ入隊することだ。

 連邦軍へ入隊し、適正が認められれば航宙艦の操縦は覚える事ができる。実際、カイもその口だ。

 それら条件を満たし時、初めて航宙艦の購入の扉が開かれる。

 しかし、それでも道のりはまだ遠い。

 高い。

 単純に、航宙艦は高額なのだ。

 

「この際、ハイパードライブを後付けした宇宙船ではなく、ちゃんとした航宙艦を買いましょうか。一番安いのですと……あー、800万クレジットですわね」

「シルクシェードmk1ね。小型母艦持っていながら、この船はちょっと不釣り合いよね。戦闘するにしても、荷運びするにしても中途半端だし」

「いっそ戦闘はキャロルのナイトフォールに任せて、自衛と荷運び能力で見た方がいいかもしれませんわね」

「うん! それが良いと思うお姉様」


 カイを差し置いて、新たな船選びを勝手に始めるフローラとキャロル。

 一方のカイは、二人の熱心な様子に、なんとなく自分だけが取り残されているような疎外感を感じていた。

 フローラが次々に船のスペックを読み上げ、キャロルがそのたびに笑顔で反応する様子は、まるで彼女たちだけの世界にいるかのようだった。


「やっぱり、総合的に判断するとボアmk4ですわね」

「これなら、ご主人様も安心して航行できるわ! ねぇ、どう思う?」

「え、あ、うん……いいんじゃないかな」


 キャロルが振り返り、甘えるような視線をカイに向けたが、彼は短くうなずくだけだった。

 その時、カイの通信端末に連絡が入った。

 白鯨号の状態を確認した専門スタッフからの報告だった。


『損傷についてですが、かなり酷いですね。長年の酷使が影響していて、全体的に老朽化が進んでいます。正直なところ、買い替えを検討されるのがベストかと……』


 その言葉に、カイは思わず額に手をやった。

 白鯨号は今まで彼の相棒として数々の航行を共にしてきたが、ついにその時が来たのかもしれない。だが、彼には船を買い替えるだけの資金がなかった。


「買い替えは……今は無理だなあ。とりあえず、最低限の修理。延命措置でいいんで」

『承知しました。それでは最低限の修理作業を進めますが、およそ120万クレジットほどは掛かるかと』


 カイはその値段を聞いて、天を仰いだ。

 しかし、白鯨号を手放すにしても最低限動く状態にしておく必要はある。

 そう思い、カイはそのまま作業を進めて貰うことにしたのだった。


 これで残る貯金は180万。そのうち500万は出ていく。この時点でマイナス。さらに、キャロルの護衛費の支払いもある。

 そうなれば、借金生活まっしぐらだ。

 そんなことを考えていたカイは、ある決意を固めた。

 

「こういう時はホテルで仕事紹介して貰うかー……」


 困った時に頼れる味方。それがカイが所属する非合法組織ヘリオスの謳い文句だった。

 


 

 ◇◇◇

 


 

「で、今日はどういった御用向きかしら? カイ君」


 カイたちが部屋に入ると、ヴィクセンはすでに椅子に座り、優雅に足を組んでいた。

 部屋全体が薄暗く、ヴィクセンの洗練されたシルバーグレーの髪がその中でも一際目立っていた。

 カイは少し肩をすくめ、わざとらしい笑みを浮かべた。


「え~とですね。えへへ、また割のいい仕事を探してましてぇ……。アドバイスでもいただければと思ってぇ」


 カイはここぞと言わんばかりに、中腰で揉み手をしてヴィクセンに媚び諂う。

 強者には巻かれろ。これがカイの座右の銘だった。

 そんなカイの身慣れた姿に対し、フローラはいつものこと目を細めていた。が、一方のキャロルは愛してやまない男性の見っとも無い姿を見て、流石にショックを受けているようだった。

 

「相変わらずダメ男ね、あなた。ただ、相変わらずタイミングが良いのよねえ」


 ヴィクセンは指を弾くと、部屋に心地よい音が響いた。

 その音に反応するように、カイの端末に通知が届く。


「これは……?」

「スター・バザールの案内状よ」


 その言葉を聞いて驚いたのはカイだけではなく、隣にいたフローラとキャロルも目を見開いた。

 スター・バザール。

 それは宇宙を漂う伝説的な市場として知られている。古今東西、国境や法律、人種の垣根さえも超えて、あらゆる場所から集められた珍品や名品が並ぶ市場だ。


 その中でも最も注目されるのがオークションである。

 オークションには、普通では手に入らないほど希少価値の高い品々が出品され、信じられないような高額で取引されることもある。

 しかし、このバザールにはいくつかの謎がある。


 まず、いつ開催されるのかは決して事前には分からない。さらに、どうやってその市場にアクセスするのかさえも明かされていない。選ばれた者しかその存在を知らず、たとえ知っていても、簡単に辿り着くことはできない言われていた。

 その幻のスター・バザールの案内状が、今カイの手元にあった。

 

「え、本物!? わ、うわー! え、ちょ、フローラ、キャロルこれ見てみ!」


 カイは興奮気味に二人に見せようとした。

 フローラは興味なさそうに一瞥するだけだったが、キャロルは目を輝かせて近づいてきた。


「ふーん、これが……偽物なんじゃありませんの?」

「すごーい! キャロル、初めて見た!」


 三者三様の反応に、カイは少し困惑しつつも、自分でも信じられないような気持ちで案内状をもう一度見つめた。


「ってことは、そこで新しい船を見つけろと?」


 カイは振り返り、疑問を抱えたままヴィクセンに問いかけた。

 その顔には期待とも不安ともつかない表情が浮かんでいる。だが、ヴィクセンはその視線を静かに受け止め、ゆっくりと首を横に振った。


「いいえ、違うわ。君がそこで手に入れるべきは船じゃない」

 

 彼の声には、どこか含みのある調子があった。


「君が持っている『お宝』を出品するのよ。それで一気に大金持ちよ」


 ヴィクセンの言葉が重く響く。

 カイはその瞬間、心の中に冷たい衝撃が走るのを感じた。まるで身体が急に重くなったかのように、息苦しささえ覚える。彼は眉をひそめ、ヴィクセンの言葉の真意を探るように凝視した。


「お宝……?」


 一瞬の沈黙が部屋を支配した。

 カイはその言葉の意味を理解するまで、心の中で何度も反芻する。だが、その瞬間、彼の頭に浮かんだのは一つしかなかった。


「まさか……!」


 思わず声を上げたカイの顔は、驚愕と戸惑いで引きつっていた。

 エクリプス・オパールのことに違いない――そう直感した瞬間、彼の心臓は激しく脈打ち始める。


 ヴィクセンの表情は、いつも通り冷静で余裕があったが、彼の目にはカイの動揺を楽しむかのような光が宿っていた。


「あ・た・り」


 ヴィクセンはゆっくりと微笑んだ。

 その微笑みには何か底知れない狡猾さが感じられた。


「君が持っているエクリプス・オパール。それこそが、君をこのスター・バザールに導いた理由よ」


 それは今、オベリスクの自室に安全に保管してある。しかし、その事実が逆に彼の警戒心を強めていた。

 なぜヴィクセンは、その存在を知っているのか。


「えーっと……どうやって? レオンは誰にも計画を話していないと言っていたんですが……」


 カイは自分の声が思った以上に震えていることに気づいた。

 ヴィクセンはその問いに対して、軽く肩をすくめた。

 

「私たちの情報網は思っているよりも広いのよ。どんなに隠そうとしても、君が持っているものが特別であれば、それは自然と浮かび上がるもの」


 カイは、ヴィクセンの言葉に背筋を冷たいものが這い上がる感覚を覚えた。

 どこまで行っても、自分の行動はすべて彼の掌の上で踊らされているのではないか――そんな不安が胸をよぎる。

 ヴィクセンはカイの動揺を感じ取りながらも、微笑を浮かべてさらに言葉を重ねた。


「もし君がエクリプス・オパールをオークションに出品するのであれば、私が手配してスター・バザールへの飛び入り参加も可能にするわ。

案内状を渡すだけではなく、君の出品が確実に受け入れられるように手回しもする。それで君は一気に富を得ることができるのよ」


 その言葉に、カイは黙り込んだ。

 エクリプス・オパールの欠片は、レオンが命を賭して手に入れたものだ。それをただ金に換えることが、本当に正しいのか。

 彼は拳を握りしめ、複雑な思いが心の中で渦巻く。

 フローラはそんなカイの表情を見て、静かに一歩前に出た。

 

「カイ様……エクリプス・オパールを売ることに悩まれるお気持ちは分かりますわ。

ですが、レオン様が命を懸けて編み出した採掘方法も一緒に公開すれば、彼の功績をさらに広めることができるのではないでしょうか? それが、レオン様にとっても意味のある形になるはずです」


 カイはフローラの言葉に少し考え込んだ。

 レオンのことを思い出しながら、自分が何をすべきかを探る。

 レオンの命を無駄にしたくない――その思いがカイの胸に重くのしかかる。しかし、フローラの提案は彼の心に響いた。


「……確かに、それが一番いい方法かもしれないなあ」


 カイは深く息をつき、ヴィクセンを見つめ直した。

 しかし、その視線の奥には、葛藤と迷いが渦巻いていた。

 脳裏に、レオンの姿が思い浮かぶ。

 彼がどれだけの想いを込めてオパールを掘り当てたかを、カイは付き合いは短くとも理解していた。

 しかし同時に、レオンの名を広めることが、彼にとって最大の敬意と称賛を示す方法であるとも感じていた。

 しばらくの沈黙の後、カイは深く息を吐いた。


「分かった。提案を受け入れます。エクリプス・オパールを出品し、レオンの名を広めるために採掘方法も公開する」


 ヴィクセンは満足そうに頷いた。

 

「それでいいわ、カイ君。君は正しい選択をしたわ」


 カイは決意を固めたものの、不安は完全には消えなかった。

 道中の危険も考慮し、彼はふとキャロルの存在を思い出す。


「聞いての通りだ。道中の護衛は引き続きキャロル、君に頼みたい。まあ、金は後払いになっちゃうんだけど……」


 その言葉を聞いた瞬間、キャロルの顔がぱっと明るくなり、彼女は勢いよくカイに抱き着いた。

 その細い腕からは信じられないほどの力が伝わり、カイは驚愕する。

 キャロルの両腕はしっかりとカイを掴んで離さず、軽く骨がきしむ音が響いた。


「ご主人様、嬉しい! 任せてね、私がどこまでも守ってあげるから!」


 カイは苦笑いを浮かべようとしたが、強烈な圧力に息が詰まる。

 彼は必死に身を捩って逃れようとしたが、キャロルの腕は鋼のように固く、全く歯が立たない。

 次第に視界が暗くなり、カイは意識が遠のいていく。

 そして、彼は完全に意識を失い、その場で力なく崩れ落ちた。

オベリスクの定期メンテナンス費用の記述が間違ってました!ごめんなさいー!

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航宙艦購入には実務と操縦経験が前提の独立パイロットのライセンスが必要で、ほぼ軍入隊前提の鬼畜仕様。なう(2025/06/20 04:25:18)
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