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8-18

 そうして――ついに時が訪れた。

 広大な宇宙の闇を湛える、とある無人星系にて、大小さまざまな艦船が集結している。

 その数は決して圧倒的とは言えないが、寄せ集められた船団としてはなかなかの規模だった。

 周囲の恒星光は弱々しく、星系全体がただ静寂に包まれている。しかし、この場に集った者たちの胸中は、今まさに嵐の前を思わせるほどの熱気にあふれていた。


 艦船の中心に鎮座するのは、その中でも一際大きい小型巡洋母艦“オベリスク”。

 ブリッジでは、作戦責任者であるカイが、フローラやキャロルと共に最終確認を行っている。

 周辺を映すモニターには、同盟を結んだヴィンセントが駆るデスアダー級大型航宙艦“リベリオン”や、リカルド率いる傭兵団“ラッキー・ストライカーズ”の艦船が表示され、それぞれが出撃の合図を待ち続けていた。


「……全艦、集合完了を確認。作戦内容の再チェックも終わりました」


 フローラが短く報告する。

 彼女の口調は淡々としているが、動作の端々には緊張の色が見え隠れしていた。

 キャロルもまた主兵装や補助装置の稼働状況を確かめ、何度か端末画面を切り替える。


「俺たちがまず狙うのは、シューマッハー伯爵星系の主星近辺。そこにある超空間通信ビーコンを無力化させる。だからこそ――」


 カイはそこまで言い含めるように言葉を区切り、ブリッジに視線を巡らせた。

 意思統一の最後のひと押しのためだ。それに応えるかのように、フローラとキャロルは小さくうなずく。


「そう。だからこそ、まずは星系全体を“一時的に”孤立させる必要がある。その手段が……ジャミングリムペットとSWSIだ」


 先ほどまでコンソール画面上にだけ表示されていた黒い立方体のイメージが拡大される。

 ジャミングリムペット――軍用戦術兵器の一つで、自らの存在を隠匿しつつ超空間通信ビーコンの機能を撹乱することの出来る工作兵器。

 この無人星系に集結した艦隊は、大量のリムペットを所持していた。それを事前に一斉射出しておくことで、自分たちの侵入検知を一歩遅らせるのが狙いだ。

 

「進入するタイミングが肝心ですわね。ジャミングリムペットが効力を発揮した直後にジャンプアウトしなければ、ビーコンが無力化されたことに気付いた敵側はすぐに行動を起こしてしまう。それにSWSIの存在に気付いて、これを叩くのも防がなければいけません」

「簡単な演習は済ませてある。まあ、ぶっつけ本番と変わらないけども仕方ない……さて、そろそろ時間だ」


 フローラの指摘に、カイは逃げ笑いを浮かべながら答えた。

 

「――各艦へ。これよりカウントの後、ジャミングリムペットを射出。カウントを始める。3、2、1……発射!」


 カウントダウンの合図と同時に、オベリスクのカーゴベイがゆっくりと展開される。

 そこには、いくつもの巨大コンテナが搭載されており、その内部にはジャミングリムペットが整然と並べられていた。

 ゴツゴツした金属製の箱がスライドするように外にせり出し、ロックが解かれると同時にパネルが上下左右に割れ、内部に格納されたリムペットが露になる。


 リムペット本体は濃いグレーで塗装され、形状は円筒をやや潰したような楕円形。

 外装の一部がスラスターや誘導ユニットになっており、コンテナが開くと同時にそれらが小さく噴射音を放つ。

 瞬間的に慣性を得たリムペットたちは、軌道を微調整しながら宇宙空間へ飛び出し、徐々に拡散していった。


「射出成功……コンテナの分離も正常。他艦もコンテナ解放の動きが確認できますわ」


 フローラがコンソールを操作しながら、他の艦艇のカーゴベイ映像をまとめてモニターに映し出す。

 周囲でもコンテナを搭載できる大型航宙艦が同様にコンテナを展開し、大量のリムペットを放出していた。


「キャロル、リムペットのテレメトリーは?」

「今のところ正常よ。みんな整然と散開してくれてる。各基ともプログラム通りに短時間でハイパードライブに入るはず」


 キャロルは複数のウィンドウを一斉に確認しながら、短い指示を端末へ入力する。

 すると画面上のリムペットアイコンが一斉に点灯した。

 リムペットはしばらく慣性飛行を続けた後、青白い光を残して次々に消えていく。特有の時空の歪みを伴いながら、目にも止まらぬ速度で虚空へ姿を消す。


 数分後、オベリスクを含む各艦のディスプレイには「ジャミングリムペット全基ジャンプ開始」のメッセージが表示される。

 狙い通り、超空間通信ビーコンと質量検知システムを無効化しに向かう工作部隊が無事に飛び立ったことを意味していた。


「よし……次は俺たち自身が星系へ乗り込む番だ。敵が異常を検知する前に乗り込めれば作戦の第一段階はほぼ成功だ」


 カイはあちこちの端末を確認しながら、艦隊通信を再び開く。

 これまで静かな宙域を漂うだけだった寄せ集めの船団が、いよいよ本格的な移動準備に入る合図だ。

 

 ブリッジのモニターには、カウントダウン表示が大きく映されていた。

 リムペットがシューマッハー伯爵星系に到着し、ビーコンをダウンさせるまでの推定時間が秒刻みで減っていく。これがゼロに近づいたら、カイたちの艦隊も一斉にハイパードライブを起動し、星系へ突入するのだ。


 やがて――ディスプレイに「リムペット ジャンプアウト確認」とテレメトリデータが表示される。

 各リムペットは複数のルートから敵星系へ到達し、それぞれビーコンと質量検知を妨害するよう作動を開始した模様だった。


「こちらオベリスク。リムペットの作動を確認。全艦、ハイパードライブ充填率を最大まで上げろ。ジャンプアウト後は速やかにSWSIを敷設するのを忘れるな。星系全体を孤立させれば、向こうが援軍を呼ぶ術もなくなるからな!」


 SWSI――Stellar Witch-Space Inhibitor。

 恒星近傍に強烈な重力歪曲を発生させることで、周囲の空間座標を“ジャンプそのものが成立しない”状態へと変えてしまう。

 ハイパードライブが使えず、星系外からの移動手段を強制的に締め出す効果を持つ一種の防衛兵器だ。

 通常であれば、防衛側が「()()()()()()()()()()」ために設置するものを、カイは逆手に取った。

 これを使いシューマッハー伯爵星系から「()()()()()()()()」状況を作り出し、封じ込める算段を立てているのである。


「SWSI搭載艦は既に準備に入っています。あとは私たちがジャンプアウトした直後、所定の座標へ運んで起動させるだけですわ」


 フローラも別の画面で同行艦のデバイス積載情報をチェックしている。

 SWSIはさほど巨大な装置ではないが、扱いには高度な技術と防御が必要だ。敵に阻止されないうちに恒星近傍へ設置することこそが、今回の急襲の要になっていた。


「……残り30秒でハイパードライブのチャージが完了するわ」


 キャロルが示したインジケーターには、オベリスクの出力ゲージが上昇しているのが映る。

 周辺の艦隊も同様の動きを見せており、次々と「準備完了」を示すアイコンが緑色に変わっていく。


 しんと静まり返った数秒間――。

 カイは深く息をつき、フローラとキャロル、そしてブリッジモニター越しに映る艦隊の全員へ視線をめぐらせる。


「みんな、覚悟はいいな? このジャンプ先で待ち受けるのは、シューマッハー伯爵の防衛艦隊だ。手強い相手だが、作戦通りに運べば勝機はある!」


 全艦へ通達するように言い終え、カイは右手をコンソールに添えた。

 フローラとキャロルも動作を止めて、次の瞬間を待つ。


「3、2、1……ジャンプ!」


 ブリッジの照明が一瞬だけ落ちる。

 艦内部に独特の振動が走り、外の景色が歪んで見えたかと思うと、オベリスクが無音で姿を消す。

 

 ちょうど同じように、周囲に陣取っていた艦船たちも次々と重力波のゆらめきを纏い、虚空へ溶けるように消失していく。まるで打ち上げ花火が一斉に消灯していくかのようだった。

 一方で――カイたちの狙いどおり、ジャミングリムペットにより超空間通信が絶たれたシューマッハー伯爵星系はすでに混乱への扉を開けられていた。




 ◇◇◇

 

 

 

 時を同じくして、シューマッハー伯爵星系の要塞“ヴェヒターの瞳”は、いつもと変わらぬ日常を迎えていた。

 と言っても、通常の星系とは異なり、ここは外部者の立ち入りが原則禁止。

 艦船の出入りも厳重に制限されている。そのため、普段は緊迫感こそ漂うが、あくまで平穏そのものが支配している。


 要塞内部には、星系防衛を管理するための広大な指揮所があり、日々巡回しているオペレーターたちがビーコンや防衛ネットワークの状況を監視していた。

 そんな折、突如として違和感を伴う警報がけたたましく鳴り響く。

 いや、正確にはいつもと種類が違う警告音だ。


「警報……? 何事だ?」


 指揮所に姿を見せたのは、この要塞で防衛管制官として責任を担うエーリヒ・ヴォルツァー少佐。

 まだ若いが有能で、部下からの信頼も厚い人物だ。

 彼は周囲を見回し、何が起きたのかを確かめようとする。


「エーリヒ少佐! ……主星に張り巡らせている超空間通信ビーコンが――全てダウンしているようです!」


 近くのオペレーターが顔色を変えてコンソールを指し示す。

 エーリヒも即座にモニターを覗き込むと、そこに表示された無数のビーコンステータスが軒並み真っ赤になっている。

 輝くはずの接続ランプが消え、まるで一斉に電源を引き抜かれたかのようだった。


「全て……? 一基、二基ならまだ分かるが、そんなことが……。ビーコンの数はどれくらいあった?」

「1200万基です! 誇張抜きに全部がオフラインです」


 オペレーターの返答を聞き、エーリヒは思わず息を呑む。

 この星系は外部からの侵入を防ぎ、かつ監視を徹底するために主星には多数のビーコンを配置している。

 

 ハイパードライブは星系の主星を目印にジャンプするため、“玄関口”は必然的にそこになる。

 そのため、シューマッハー伯爵星系へと進入したあらゆる艦艇は、このビーコンによって検知されるという仕組みだ。

 ところが、そのすべてが一斉にダウンしているという。通常では考えられない事態である。


「自然現象か? 恒星活動が異常に活発になってビーコンを焼き切った可能性は? すぐに観測班の報告を取れ」

「はい、すでに確認済みですが、恒星活動に特筆すべき異常はありませんでした。それに、ビーコン自体に微弱ですがシールドも存在します。にも関わらず軒並みオフラインなのはどうにも解せません……」


 この時点でエーリヒの頭に浮かぶのは“侵攻”という二文字。

 だが、具体的な戦闘の痕跡が検知されていない以上、直ちに攻撃であると喧伝するわけにもいかない。

 とはいえ、何者かが何かしらの手段を使ってビーコンを同時多発的にダウンさせた可能性は極めて高い――そう本能的に察していた。


「仕方ない……主星のビーコンの現状を視認できるよう、高速艇をすぐに向かわせろ。あと、あまり大げさにしたくはないが、防衛司令官の少将にも報告しなければ。今、どこに?」

「コンラート・フォン・クルーゲ少将は、応接室にてクルト・フォン・シューマッハー伯爵と会談中とのことです」

「伯爵がわざわざここへ……まさかこのタイミングでか……」


 エーリヒは苦い思いを抱えたまま、急ぎコンラート少将への連絡を試みる。

 しかし、応接室に詰めている少将はクルト・フォン・シューマッハー伯爵との会談中だとして取り次ぎを渋っていた。

 やっとのことで秘書官を介して報告を送れたものの、コンラートの反応は鈍く、ひとまず「高速艇の確認を待て。軽率に騒ぐな」と返されてしまう。


(……司令官め、あまり事を荒立てたくないんだろうが、これはもう十分に“大事”だというのに)


 エーリヒは苦い思いを抱えながらも、高速艇を主星へ向けて発進させる手配を急ぐ。

 こうしてヴェヒターの瞳は、星系全体が大きな危機に晒されている可能性がありながらも、正式な非常事態宣言を出さずに沈黙を続けてしまうのだった。




 一方で、防衛司令官であるコンラート・フォン・クルーゲ少将は、豪奢な応接室でクルト・フォン・シューマッハー伯爵を前に神経を張りつめていた。

 クルト伯爵は星系統治者であり、さらにヴェヒターの瞳の実質的オーナーでもある人物。

 普段は首都星シューマリオンにいることが多いが、この日は艦隊運用についての報告を受けるためにやって来ていたのである。


「えー……報告いたします。旗艦ヴェヒターシルトと、駆逐艦3隻、フリゲート艦10隻の編成に問題はありません。AI管理の試験運用も現状では大きなトラブルなく進行中です。適切なシステムアップデートを継続させれば、広域警戒態勢は万全かと」


 コンラートはそう言って書類を整え、伯爵に差し出す。

 クルト伯爵は面倒そうに書類へ目を落とし、指先で紙面を軽くめくっていた。 

 そこに書かれているのは、艦隊の新技術に関する進捗や、人員削減の効果などが細やかに記されている。


 しかしコンラートは、実はこの艦隊に致命的な欠点があると認識していた。

 旗艦ヴェヒターシルトが万が一ダウンした場合、他艦のAIは個艦レベルの制御しか持たず、統制力が著しく低下してしまうのだ。

 それが実戦でどれほど危険か、本当はコンラート自身がよく知っている。

 

 だが今さら報告するわけにもいかない。

 伯爵に無用の不安を与えては、せっかくのAI運用計画に差し障りが出るからだ。


 そんな折、応接室の扉が騒がしい音を立てて叩かれた。

 コンラートは不快感をあらわにし、「後にしろ」と言い放つが、どうにも相手は緊迫した様子である。そこにクルト伯爵が口をはさんだ。


「コンラート少将。せっかくの会談中だが……よほどの緊急であれば、一度聞いてやったらどうだ?」


 伯爵自身は、心なしか気怠げな視線を向けているが、来訪者が退かぬ以上は仕方ない。

 コンラートは眉をひそめながら、扉を開ける許可を与えた。

 すると、現れたのは青い軍服に身を包んだエーリヒ少佐だ。見たところ、顔には尋常ではない焦燥感が浮かんでいる。


「失礼いたします、司令官。そして伯爵閣下。只今、主星近辺に配置されている超空間通信ビーコンが、すべてダウンしました。自然的要因は確認できず、確認を命じた高速艇も予定時刻を過ぎて帰還できていません。……これは事故ではなく攻撃の可能性が高いかと!」

「なに……? 攻撃だと?」


 コンラートは、一瞬言葉を失いかけたが、すぐに咳ばらいをして取り繕うように口を開く。

 側で応接の様子を見守っていたクルト・フォン・シューマッハー伯爵も、目つきを鋭くしてエーリヒの報告に耳を傾けていた。


「エーリヒ少佐、詳しく説明しろ。何をもって攻撃と断じたんだ?」

「はい、司令官。先刻ご報告したとおり、主星近辺に設置している超空間通信ビーコンが一斉にダウンし、あわせて高速艇も行方不明です。通常の自然要因や機器故障では到底考えられません。すでにこれは“第1波攻撃”と見て差し支えないかと。続いて“第2波”では星系封鎖を行い、最終的に“第3波”で本格的な侵攻――実働艦隊が投下される恐れがあります」


 エーリヒが強い口調で続けると、コンラートは無言のまま表情を硬くし、クルト伯爵も険しい面持ちで椅子を少し乗り出した。

 しかし次の瞬間、コンラートはまるでそれを否定するかのようにかぶりを振り、鼻を鳴らす。


「なるほど、だがな。少し早合点ではないか? ビーコンの大規模ダウンなど――当星系では確かに珍しいとはいえ、絶対にあり得ないというわけでもない。単なるシステムの連鎖障害という可能性だって捨てきれん」


 そう言いながらも、コンラートの目はわずかに泳いでいる。

 エーリヒの言う“攻撃”という結論を認めるには、あまりに重大な問題が多いからだ。

 なにより、この星系の治安を預かる司令官として「侵攻を許した」などあってはならない――そこには彼個人の都合も大きい。


(もう少しで在任期間を終え、伯爵からのお咎めもなく栄転できるはずだったのだ。ここで大騒ぎとなるのはよろしくない! ……それに、下手に非常事態を宣言して、後で空騒ぎだと判明すれば、その責任はすべて俺にのしかかる)


 コンラートの内心は穏やかではなかった。

 伯爵の前で司令官の立場を保ちつつ、星系防衛の失態も招きたくない――二つの思惑がせめぎ合う。

 一方、クルト伯爵はコンラートのそんな内面を見透かしているのか、エーリヒの主張を逆に評価しながら口を挟む。


「私は少佐の悲観的見解も無理のないことだと思うがな。司令官、まずはヴェヒターの瞳全体に警戒レベルを引き上げ――そうだ、デフコン2ほどにはするべきではないか?」


 伯爵が“命令”ではなく“勧める”という形を取ったのは、緊急時とはいえ星系防衛の指揮はコンラートが担うという軍規への配慮だった。

 自らが出しゃばっては“越権行為”になりかねないし、軍部の面目を潰すことにもなる。


「え、ええ……しかし、伯爵閣下。まだ事態の全容が明らかではありません。高速艇の報告も届いておりませんし、軽率にデフコン2を発令すれば、兵や市民へ不安を煽るだけかと……」


 コンラートはすぐに頷かず、言葉を曖昧に濁す。

 たとえ伯爵の要請とはいえ、防衛の最終判断権は自分にある。その誇りがある上に、何より先ほどのエーリヒの報告を“早合点”だと評したばかりだ。

 ここであっさり受け入れれば、自分の判断よりもエーリヒを尊重した伯爵を認める形となってしまう――それが小さな反抗心を引き起こしていた。


 コンラートの脳裏をよぎるのは自己都合だけではない。

 貴族社会の慣習では、一つの軽挙が時に大きな政治問題となり得る。周囲にも噂が広がるし、星系全体を無用に緊迫させれば批判も浴びる。

 だからこそ「様子見」がコンラートの最適解だったのだ。

 

 結局、伯爵がそれ以上強く迫ることはなかった。

 彼も伯爵星系の防衛司令官としてのコンラートの権限を尊重している節があり、強引に命令を下すわけにはいかないと理解している。


 ――こうして初動の1時間弱もの間、ヴェヒターの瞳は星系内の異常に対し沈黙を続けることになった。

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