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005 本


「ワイにもハウトゥー熊殺し」


大阪鳥がヒグマ肉を頬張りながら言った。


「プリーズ熊殺しエピソードワン」


大阪鳥がヒグマ肉を頬張りながら再度言った。


確かに。


エピソードツーの準備も必要だな。


「走った」


俺が言う。


「あの開始はずるいわ」


大阪猫が言う。


「上に跳んだ」


「それ見て俺は木を蹴ってこいつの3m上を飛んだんや」


「上段から斬ったら刀が折れた」


「飛んできた切っ先を俺に刺さる前に受け止めたんや」


「地面が見えた」


「熊上空通過。切っ先見せて熊と目が合う。怖かったで」


「熊が上にいるはず」


「熊後ろに着地。こっち見ないから切っ先熊背中に投げた」


「熊の喉の貫通狙いで刀でジャンプアッパー」


「熊背中のまま動かん。熊上空に再飛行や」


「血が見えた気がする」


「熊頭部の掴みを兼ねた爪で両目潰し。成功や。熊抵抗無し」


「誰の血かわからなかった」


「熊の頭蹴る。蹴ると跳ぶを混ぜて熊の前に跳んだんや」


「衝撃が走って暗くなった」


「空中で身体反転したら熊倒れてるやん」


「気を失った」


「地面に血が流れとった。片方両方どっち死んだか判別無理や」


「持てるサイズのでかい岩を持ってな」


「背中側から近づいて熊の頭に岩投げてぶつけて」


「熊動かんからガンガン岩で叩いたんや」


「10回くらいは叩いたかな。硬かったで」


「ようやく頭蓋骨割れて脳みそ見えたんや。」


「熊の脳ぐしゃぐしゃに叩いて3回。熊死亡確認完了や」


「ドグラマグラ太郎引っ張ったら生きてたわ」


「刀ぎゅっと握っててな。折れた刀に血がべっとりや」


「さすがお兄さま」


「パーフェクト妹脳センキュー」


夕食が終わった。


焚き火がパチパチと俺達を守る。


さて。


夜食の時間の始まりだ。


焚き火がパチパチと俺達を守る。


俺達は安心の中にいる。


作っている最中の燻製をちょびちょびつまむ。


荷物にあった保存食のチーズが出てくる。


チーズを串に刺して焚き火で炙る。


いい匂いがする。


ヒグマの直後からの話は大体終わった。


夜食のために残しておいた話がある。


あと二つ話が残っている。


ヒグマに会う前の話と。


これからの話だ。


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