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030 圏


でかい地震で目が覚めた。


なんだこの揺れ。


この世の終わりが来たのか?


余震か?


本震が来ない。


震源地が遠くないようだ。


朝か昼かわからない。


川にいると水流がどう変化するか読めない。


一端最低限の荷物だけ持って川から離れる事にする。


津波も来るか?


ここ海上何メートルだ?


とりあえず昨日と同じ隊列で川上へと走る。


目指すは竹林だ。


切れば掴まれる浮きになる。


堤防用にも使われるくらいだから根は上部な筈。


温泉が有ったから活火山が有ると見る。


噴火なら川上は死ぬが溶岩の流れ次第か。


5分後また大きいのが来る。


地面がグラグラ揺れる。


何だこれ。


竹林に急ぐ。


松明が持ってきて無いのは痛い。


こんな時に限って。


川に水を飲みに来たであろうヒグマと遭遇した。



ヒグマとの距離は20m。


左手に槍を構え手榴弾のピンを抜く。


十。


ヒグマってこんなんだったっけ。


九。


「投げる。後は相手次第」


八。


槍の先端にヒグマの視線を集める。


七。


外した手榴弾を猫とモヨコの視界に入れる。


六。


頃合いか。


「五」


手榴弾をヒグマ手前約5mに投げる。


「四」


ヒグマがきょとんとしている。


「三」


ヒグマが投げられた物を確かめようと手榴弾に近づく。

「二。全員伏せて頭を守れ」


伏せる。


遮蔽物が間に合わない。


猫の後ろに転がる。


爆音。


沢山何が近くを通り過ぎて2秒。


槍を構えヒグマを見る。


そこに下顎の無いヒグマが立っていた。


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