028 見
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弾薬庫に鳥用ブービートラップを作る手も有った。
でも他者を巻き込む可能性が有る策なので却下。
危険過ぎる弾薬庫を爆破する案も有ったが却下。
鳥戦は現状は森に逃げるしか手は無い。
視認された段階で詰みかな。
危険弾だけをまとめて撤去する案も却下。
今日中に帰れなくなる。
◇
先頭が大阪猫。
松明係がモヨコ。
荷物係と爆弾係が俺。
俺はモヨコから約5m離れた後ろを歩く。
森を通って竹林迄帰る。
本当はモヨコともっと距離を置きたかった。
そうすると俺に対する松明の効果が薄れる。
簡単な理由で爆弾を女から遠ざける事が出来ない。
神居古潭に直接行く案も検討した。
結果は有り有りの無し無し。
無し無しの有り有り。
まずは竹林近くの高い木に大阪猫が登る。
そして温泉が安全かどうか判断する事になった。
歩いて約150分。
竹林に到着する。
行きより大分掛かった。
休憩を取ったのが大きいか。
まあ疲れていたんだろう。
◇
大阪猫は竹林近くの高い木々に登り始めた。
数分後。
大阪猫が駆け下りてきた。
「温泉荒らされて無いで。鳥はおらんかったよ」
「筍取って帰りましょうか」
「何個要る?」
「3個位でいいんじゃないでしょうか。私持ちますよ」
筍を3個掘り出す。
可食部だけにする為に皮を剥いていく。
このままでも旨そう。
腹減ったし食うか。
大阪猫の焼いたら何でも旨い理論を提唱する。
こいつ猫舌なのに。
焚き火を作って炙って採りたての筍を喰う。
美味い。
シャキシャキして少し甘味も有る。
「野菜は食えるけどあんまりやなあ」
「私は結構美味しいと思いますよ」
「俺も美味しい。種族差って結構大きいな」
「大きいどころやあらへん。種族差は全てやで」
「もふもふひゃん。ほれひっちゃいまふか」
「モヨ。喰うてから喋り。全ては違うかもな」
「全てじゃ無いなら何だ?」
「絶対。種族差は絶対や。自力で鳥より高く飛べるか?」
「無理」
「むいえふ」
「モヨどんだけ筍好きやねん。もっと採るか。俺持つで」
結局大阪猫は両腕で合わせて6個の筍を持ってくれた。
石狩川の川沿いを歩いて下って約30分。
温泉に着いた。
小型のワニが三匹いた。
筍を置いて大阪猫が軽くストレッチをする。
大きく飛び着地する際にワニの首に両爪を刺す。
また飛んで着地する際にワニの首に両爪を刺す。
よく跳ねるが回転しないウォーズマンみたいだ。
割と各自離れていた筈のワニ達を次々と仕留めていく。
種族差は絶対か。
真似できない技は考えないようにする。
あいつ多分ワニの肉が気に入ったんだな。
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