表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

9話:児童館を開設のために奔走の日々

 実家に戻り、信夫と和美は、この3年間を振り返り、もちろん楽しかったが、何か、こんな事で自分達だけ、仕事もせず、遊んでばかりいて良いのだろうかと思い始めた。来年は町の自治会の班長をする年になり、月1回の会議と公園掃除が義務づけられた。その会議に、信夫が出席してみると、この地区に最近、問題になっているのが幼稚園を終えた小学生や中学生の過ごす場所がないと言う事であった。学校から帰って、自宅でぼーっと、過ごし、ゲームセンターに出入りして、良くない仲間に入ったりと言う子供の問題が話題となった。


 ある定例会議の時、長野県出身の人が児童館をつくったら良いと発言した。そこで、市原市の学童保育の実態を調べると、半径30km圏内で3つの小学校に放課後も遊んでいられる学童保育施設があったが、いわゆる児童館としては、隣町の袖ケ浦市立代宿児童館しかなかった。この施設を信夫と和美が見学しに行くと袖ケ浦市役所が、子どもの遊び場を無料で提供していた。戯室、図書室、和室、屋外遊具、プール10m×15m。


 団体名:袖ケ浦市立代宿児童館、活動分野:児童館、休館日:月曜日・月曜日が祝日の時は翌日が祝日、12/29~1/3、開館時間:8:30~17:00、利用できる人 市内在住の18歳未満の子・6歳未満の幼児には、付添人が必要。その後も、よく調べてみると市役所が独立して児童館を運営してるのが1件で、その他、小学校が保育クラブとしてボランティアで運営してる所が2つ、井には、こどもプラス市原五井教室という有料の民間施設が1件あるだけで、市立保育園と同様で、収入に応じて市が費用を補助しているだけの施設しかない事がわかった。


 そこで、この地区の自治会館でボランティアさん10人と時給千円で専任担当者を雇い運営するしかない事がわかった。自治会の費用から補助金を捻出して、おやつ、飲食物は持ち寄りで運営するしかない。そこで、この自治会で婦人会と共に、月単位で夜6時までボランティアできる人を募集したところ土日は2人のみで、それ以外4~5人集まった。そこで来月から運用して、近くのお菓子工場、お弁当工場、パン工場で、商品の協賛をお願いすると、了解してもらった。


 数人の有志の車で30分以内の現金問屋で賞味期限近い商品の協賛または、超割引販売してくれる

約束を取り付けた。また地区自治会で月に300円ほど資金徴収を決めた。信夫と和美さんは、人の集まらない土日のボランティアをして、月に2回、担当した。翌週から動き始めたら、信夫が無職なので気軽に電話してと言ったため、頻繁に電話がかかり、弁当、お菓子、パンの運搬を頼まれ、翌月の自治会で運送できる退職した人を募集して8人で週に2人体制で運用しはじめた。これにより体勢が整ったかに見えたが自治会に入っていない周辺の大型マンションからの子供達が多数、訪れた。


 他から最大20人と考えていたが月をおうごとに増えて11月には50人を越えた。そこで自治会長が、そのマンションに掛け合ったが何の返答もなく、かと言って来る子供を拒めず自治会で、問題となった。せめても寄付金、月300円の支出をお願いする事にしたが義務ではなく、お願いにとどめてくれとの要望を飲まざるを得なくなった。それでもマンションから月・6万円の寄付が集まり、合計で12万円となり、時給千円で、もう一人児童館の常勤の男性アルバイトを雇う事が出来た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ