２７話：佐藤君の大型重機の免許取得
１１月も佐藤君と釣りに行き、重機の免許の話を聞くと年内には免許が取れそうだと、言いとれたらビルの解体が出来、仕事が増えると喜んだ。以前から大型免許を持っているので、大型トラックに重機を載せて２人手伝いを連れて行けば、大抵の現場で重機を使いこなして、対応でき、仕事の範囲が広がると話してくれた。佐藤君が、俺はもともと営業より、現場の方が向いていたのかも知れないと笑った。
現場も任せられ、営業も出来たら、鬼に金棒じゃないか、頑張れよと、彼の肩をたたいた。本当にありがとうよ、社長も俺を信頼して仕事を任せてくれ、教習所や免許の費用も全部出してくれたんだと目に涙を浮かべて、話している姿を見、て信夫も、もらい泣きした。給料も最初から年４００万以上を保証してくれたので助かったよと言い、それから、俺の釣りの腕がいいから食費も、横浜時代の数分の１で、家賃もなく、年間６万円の固定資産税を払うだけ、貯金も出来そうだとうれしそうに言った。
その後、２０１４年を迎えた。２０１４年に１月５日に、佐藤君から電話が入り、遂に、大型重機の免許が届いたと言い、今年は忙しくなるぞとうれしそうに話した。今日、木谷社長の家に新年の挨拶に行くから、後で木更津のファミレスで会うことにした。すると、免許の写真を見せてくれて、これでビルやマンションを解体できると熱く語っていた。そして７７歳になる、お母さんも近いうちに近くの開業医に頼んで紹介状を書いてもらい亀田総合病院の検診を受けさせると話した。そんな、新たな希望を語る佐藤君をみて信夫も、うれしくなった。
２０１４年３月に父が信夫に、コンドミニアムって知ってるかと聞いてきたので、リビングキッチンがついたリゾートマンションみたいなものでしょと答えた。ウイークリー、マンスリーマンションについても聞くので、都会で長期滞在するときに週に２－３万円、月に６－１０万円でレンタルできるマンションの事だと答えた。実は、木谷社長がグループの大手建築会社から木造３階建てのアパートというかマンションみたいな建物を建てて、アパートとリゾートとウイークリー、マンスリーマンションみたいにして運営したらどうかと持ちかけられたらしいと教えてくれた。
競合するリゾートマンションは房総で２－３位しかなく、房総半島には、その他は短期滞在の温泉ホテルしかないので、面白い企画ではないかと言うのだがどう思うと聞いてきた。そして、お前なら投資するかと聞いた。もし駄目になったらどうするのと聞くと、その場合は、金をかけて、老人施設にして、老人ホームをやってる企業に売却するか、アパートととして運用していくか、売却するかだといった。と言う事は逃げ道はあるわけだ。
次に、信夫が、どこが、この事業のポイントというかメリットはないのかと質問した。そこまではわからないと言った。一度、木谷社長と３人で話したいというので、了解した。３月１３日土曜日に、木谷社長の家に集まり３人で話をして、この事業のポイントというかメリット何かと質問した。ＳＫＳハウスでは、初期投資費用がコンクリートマンションの１／３～１／４で、済むこと、木造でエレベータがあれば、老人ホーム、アパート、保養施設として、いわゆる負動産にはならないかも知れないというのが一番のポイントだと聞いていると答えた。
それに対して、１棟作る費用は、と聞くと、最低１億と言った。それなら、モデル施設をつくって１年間ぐらい見たら良いじゃないかと言った。木谷社長が、信夫君は投資の才能があるようで資産１０億円を越えてるそうだねと話してきて、どうかね、この話に出資してみないかと言った。じっくり検討しないと、即決は出来ないと答えた。すると木谷社長が今度、大手建築会社のＳＫＳハウスで会合があるので交通費は出すから来てくれないかと言ったので、えー良いですよと答えた。
