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21話:天変地異の2011年と息子の結婚

 2011年3月11日、午後2時47分、東日本大震災が起き、東北の太平洋岸の大津波で多数の死傷者がでた。 更に、追い打ちをかける様に、3月12日に東京電力福島第一原子力発電所の津波による電源設備の喪失で、原子炉が冷却できない状況に陥り炉心溶融という最悪の事態を招いた。大地震と原発事故のダブルパンチで。特に東京、関東地方の人達は、不安におびえる日々を過ごした。特に若い人や若夫婦が関東地方から地震の少ない西日本や沖縄地方へ移動したいと言うニュースが出たくらいだった。


 それでもボランティアとして東北に向かう若者や灯油、ガソリン・灯油が極端に不足したので大震災から1週間後の3月18日、JR貨物が臨時列車を仕立て、横浜の日石根岸製油所から大編成の貨物列車で上越線経由で新潟経由で青森経由で盛岡までガソリン・灯油を送り、そこから東北各地へトラックで輸送した。JR貨物をはじめ多くの企業が死力を尽くして被災地への物流を支えた。JR貨物によると、新卒採用試験で、東日本大震災時の対応、とりわけ臨時石油列車の運行に感銘を受け、受験者が増えたという。


 この大惨事を前にして、逃げる人、立ち止まって考える人、困難に立ち向かっていく人という3つのタイプに別れた。日本においては立ち向かう人が多く多くのボランティア募金が集まった。また、殺人、強盗、商店からの略奪などもなかった。東北のコンビニエンス・ストアーに、整然と並ぶ、日本人の姿を見て、感動した欧米人が多く、賞賛を受けたようだ。火事場泥棒も、ほとんど無く、黙々とボランティア活動をする日本国民に対して感動したという報道が流れた。


 また日本への災害援助に対し、特に台湾の様な小さな国の募金が、お隣の巨大国家の寄付金よりも多くテレビで募金活動の放送をするなどを見る本当の意味の国力・善意の力の差がはっきりした。そして日本人の気持ちが、少し落ち着くまで、秋頃までかかった様な気がする。この大災害の時の民主党の対応に対して国民の審判が下り、数年後、民主党が選挙ので大敗北を喫した。その後、再び政権を握ることはないように思えた。


 5月のウサマ・ビンラディン氏が米軍特殊部隊によりパキスタンで殺害された事件も印象に残った。5,6月のアイスランド、チリの大きな火山噴火が続いた。7月25日にギリシャが事実上のデフォルトとなって一日に下ろせる金額の上限か決められ、そのため銀行で預金を下ろす人々の長い列が続いた。8月のソマリアで紛争のため食糧支援が不足して360万人が餓死の危険にさらされた。その他、秋になっても自然災害の猛威を振るいアジアでは巨大台風、洪水にみまわれた。


 2011年、和美さんも信夫も海外旅行どころか国内旅行に出かける気力もなくした。11月になり、思い出したように旧友の佐藤健介に電話を入れると、大きな被害はなく、家族にも被害がなかったと聞かされ安心した。12月に横浜中華街で和美さんと信夫と佐藤健介で昼食をとり来年も頑張っていこうと励まし合った。その後、新年早々の明るい話題として木下信夫の長男、栄一から今年6月に結婚するつもりだと言う報告が入った。お相手は同じ会社の杉本彩美さん横浜市在住で、1988年9月12日生まれの23歳のOL。ちなみに結婚式はホテルニューグランドと決めたそうだ。


 早速、相手のご両親とホテルニューグランドで、初めての食事会を開いた。相手のお父さんは、元外交官で、彼女もフェリスから上智大学英文科を卒業した敬虔なクリスチャンだと聞かされた。その後、2012年2月13日、木下信夫と和美さんと栄一で杉本彩美さんと彼女の父、杉本敬一と母、杉本真弓さんの6人で個室を取り緊張しながら歓談して食事をとった。父の杉本敬一さんは東大英文科卒で外務省で大使館付きで英国、米国を巡り最後は単身でオーストラリアへ赴いたそうだ。


2012年3月には、杉本彩美さんが、五井の実家を訪問して栄一と妹の華子に会った。華子も英語が堪能で千葉大の国際教養学部を出たと言う事とフェリス英文科も受かったと言う話題で盛り上がり、非常に仲良くなった。杉本彩美さんがお父さんは投資の才能が素晴らしいと栄一さんから

聞かされてますと言われ、照れ笑いをした。

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