表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本語→英語→日本語 自動翻訳で綴るテンプレなろう小説  作者: フェフオウフコポォ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/38

3話:襲撃(原文)

原文です。

「ふぅ……」

「うん。ご主人いい調子だワン。」

「有難うハナ。収納っと。」


 よく出現するワニを倒し、汗を拭いながらワニに触れると、ワニは跡形もなく消え去った。。

 倒したワニの死骸をストレージに収納したのだが、収納するとそれだけで革や肉などの素材、そして魔石といった物へと変換されるから非常に便利。


 このストレージの中を確認できる事に気が付き、確認してまずは驚いた。

 花子が『神様が地球の武器を入れてくれている』と言っていたように、恐ろしいほどの武器が入っていたのだ。


 アイスピックやレンチといった事件での凶器として使われそうな小物から、丸太などの『いや持てないから』と思わずツッコミを入れてしまった物。

 自身の死因でもある4トントラックや軽トラックに乗用車。バイクやバスなんてものまであった。


 さらに実際に武器と呼ぶに相応しい日本刀や槍、小太刀に忍者刀、手裏剣にまきびし。その他、国外の剣類はもちろんの事、触るのも躊躇われる拳銃や狙撃銃、アサルトライフルと思わしき名前もチラホラあり、あまつさえ手榴弾やダイナマイト、携帯式対戦車擲弾発射器など頭を抱えたくなるものまで収納されている始末。


 ここまで来ると一体何と戦うことになるのか逆に不安になってしまう。


「はぁ……よっこいしょ。」


 ストレージに入っていた折りたたみ椅子と花子の食器を取り出して座り、食器にこれまたストレージに入っていた水袋から水を注ぐ。


「やっぱり御主人は優しいワン。」

「いえいえ、ガイド有難うなぁハナ。ステータスオープン。」



--*--*--


名前:佐藤 太郎

年齢:永遠の17歳

職業:スコッパー


レベル:2


生命力:1450/1450

魔力:1650/1650

持久力:330

筋力:330

体力:330

技量:330

精神力:330

運…神の加護

スキル:言語理解、鑑定、偽装 、ストレージ、ラーニング

悪食、威圧、突撃。


--*--*--


 自分でも水を飲みながらステータスを確認するとレベルが上がっていた。

 森から花子の案内に従って街に向けて移動しながら遭遇するワニを倒していたから、レベルも上がったらしい。


「なぁハナ。なんだかスキルが増えているんだけど……」

「それはラーニングのスキルの影響だワン。ワニが持っていたスキルを学んだって事だワン。」

「なるほどなー。確かに何度も見てたしなぁ……でも悪食ってのは見た覚えがないんだけど……」

「御主人が肉なら焼けば食えるかな? ってすぐにワニ肉を焼いて食べてみたせいだと思うワン。」

「淡泊でそこそこ美味しかったよね?」

「ワン!」


 職業の『スコッパー』はスコップを使い続けているせいだと思うので気にしない。

 なにせ無職よりは恰好がつく気がするからだ。


「ところでハナ。街はまだ遠いのかな?」

「距離はあるワン。走ればすぐだけれど……走っていくワン?」

「走るのは……止めておこうか。食べる物もあるし気長に行こう。」

「ワン!」


 休憩を終え、森から街に向けて歩き出す。

 森だけあり、森の恵みの茸や山菜、果物などの食用できる物もどんどん採取しながら進むと、あっという間に日が暮れていた。


 だけれど一日歩いていた事もあり、無事に森を抜ける事に成功。

 森を抜けると平野が広がっており、月明かりで道らしきものがあるのもわかった。

 そしてその道を見ていると、道の途中で白くゆらゆらと揺らめく物が浮かんでいたので鑑定してみる。


--*--*--


名前:ゴースト

レベル:8


生命力:――

魔力:92/92

持久力:――

筋力:――

体力:――

技量:――

精神力:――

運:――

スキル:氷魔法、恐怖


--*--*--


「うぇぇ、幽霊がいる。」

「夜になると出てくるモンスターも居るから気をつけるワン。」

「なぁハナ、幽霊って生命力が無いみたいなんだけど、どうやって倒したらいいんだ? いや、もう倒れてるのか? んん?」


「御主人にとっては靄とか霞みたいなもんだから吹けば消えるワン。」

「なんかよく分からんな……とりあえずスコップで叩いてみればいいのかな?」


 近づいたらゾワゾワして氷柱が飛んできたけれど、スコップで打ち返したら消えた。

 ちょっとバッティングセンターみたいで楽しかったので、ゴーストを見つけ次第打ち返して遊ぶ。


 そうしたら、いつの間にかスキルに『恐怖』『氷魔法』が増えていた。


「まさか……夜が明けるとは……」

「御主人は意外とバ……子供だワン。」

「ハナ。オブラートに包まなくてもいいよ……自分でもバカだなぁって思ってるから……とはいえ流石に眠いなぁ……」

「眠るワン? 見張りするワン!」

「いや流石に悪いからいいよ。もうこの際このまま街まで行ってちゃんと宿で眠ろう。金は物々交換とかでなんとかなるだろうしさ。」


「じゃあ走るワン!」

「いいねっ!」


 朝の散歩ならぬ、朝駆け。

 徹夜も相まって楽しくて気持ちがいい。


「あはは」

「うふふ」

「待て待て~」

「捕まえてごらんなさ~い」

「マジで待って。」

「ウフフフ」


 本気で走っても追いつけない。

 元々追いつけはしなかったけれど、そういえばステータス差がとんでもないんだった。

 花子もテンションが上がったのかあっという間に点程の大きさになっている。


 『ヤバイ。置いていかれる』


 そうふと思った事で、あっという間に危機感が芽生える。なぜなら案内役である花子に置いて行かれてしまったら、きちんと街に辿りつけるのかすら想像もつかない。


「う、うぉぉおおおっ!」


 手を垂直にのばし、肘を綺麗に90度に折って本気で追いかける。


「待ってぇぇ! ハナーーっ!!」


「……きぃいいいやあああぁぁぁんん……」

「ん?」


 ドップラー効果がかかった花子の声とは違う女性の叫び声が聞こえた気がして、急ブレーキをかけて振り返る。

 すると後方で馬車らしき物と空を飛ぶ鳥の姿が見えた。


「んん?」


 よくよく確認していると馬車の周りの人と人よりも大きな鳥が戦っていて、人が次々と空中に連れ去られては落とされていた。


「嘘だろっ!」


 どう考えても人が助からない高さから落とされ、数匹の鳥がまとまって馬車を持ち上げようとしている。

 その馬車から悲鳴が聞こえていたのだ。


 考えるよりも先に身体がその場所に向けて動いていた。


--*--*--


名前:翼竜

レベル:25


生命力:242/280

魔力:41/220

持久力:53

筋力:35

体力:43

技量:28

精神力:35

運…34

スキル:飛翔、咆哮、刺突


--*--*--


 鳥の鑑定を行いながら連れ去られる事さえなければ勝てる相手だろう判断し遠距離攻撃の方法を考えると、ゴーストから学んだ氷魔法が思い浮かび、試してみると氷塊が出現する。だがゴーストのように出現と同時に飛んでいくわけでもなく、どう飛ばしたらいいのかが分からない。

 だが分からないのであれば手で投げればいい。


「おおおおおっ!」


 全力で投擲してみると、すっぽ抜けあらぬ方向へと飛んで行った。

 だがその飛距離と飛び方を見ている限り攻撃としては使えることは間違いなかった。そして間違って馬車に当たろうものなら、本当のデッドボールになりかねない事も理解できる勢いだったので、絶対に馬車に当たらないと確信できる距離まで近づき、氷塊を投げつけていくと、見事に翼竜に氷塊大の穴が開いていった。


 6匹程が地に落ちると翼竜達も危険な事に気が付いたのか死んでしまったであろう人達を掴み逃げ始める。

 もちろん逃がしてはいけない気がして氷塊は投げたのだけれど、途中で氷塊がまたすっぽ抜けたりして二次被害を生みかねない気がして追撃を諦めた。


 亡くなってしまったであろう人達に弔いもできず申し訳ない気持ちなり、せめてもの慰みに連れ去られた方向に向けて手を合わせる。


「あ、有難うございました……助けて頂いて……」


 馬車の方からの声に振りかえって見ると年若い御嬢さんが震えながらも外に出てきて礼を言ってくれていた。

 心底怖かっただろうに強い人だ。


「いえ、もっと早く気づいていたら助かった人もいたと思います……すみませんでした。」

「そんな! 貴方が来てくれなかったら私達も死んでいました!」


 馬車から出てきた御嬢さんの後ろに、馭者と思わしき男やメイドらしき女性、裕福なお嬢様のような人、執事らしき人の姿があった。

 皆一様に感謝の眼差しを向けてくれていた。

 救えた嬉しさと救えなかった悲しさに、どんな顔をしていいか分からない。


 そして完全に花子も見失ってしまい、どうしたらいいか思い悩む。


「あの。厚かましいお願いではあるのですが、街まで護衛をお願いできませんでしょうか。」


 馬車の中に居た執事らしき人が降りてきて頭を下げていた。

 放り出しても後味が悪いし、それに街に向かっているのであれば花子もそこにいるかもしれない。


「分かりました。私でお役にたてるか分かりませんが、お供致します!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ