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「些細な日常。」

作者: 猫SR


コンビニで

弁当を買ってさ、

そのまんま

駐車場で食わせて

もらったんだ。

駐車場広いし、

裏にも有るんだよ、

ここ。


日陰だし、

トラックの窓全開なら

風が気持ちいいし。


靴下脱いで

ダッシュボードに

足を投げ出してさ、

…お行儀悪いね。(笑)


コンビニの裏側だし、

隅っこだから。

勘弁してねっ??



隣に車が来てね、

駐車した。


何も

この広い駐車場の中で

わざわざ隣に

くんなよなー?


light怒だぉ?

(ライトおこ)


奴は一回降りて、

歩き出して、

…イヤホンマイク?で

誰かと話しながら。


あの

イヤホンマイクってのは

なんかバカみたい。


大声で独り言、言ってる

危ない人に見えるわ。

(笑)



で、ふと振り返って

又戻って来て、

車に乗って

少し斜めだった車を、、、



…直す。



降りて、前を見て、

首捻って、又、車乗って

もうちょっと前に、出す。

(笑)



で、エンジン掛けっぱで

店内へ。



…なんか、めんどくさい。(笑)



…あのオジサンの中で

どこが大事で

どこは

どーでもいいのか、

きっと

俺とは噛み合わんな。



…変な人。(笑)



しばらくして

弁当買って戻って来て。

そのまんま車の中で

食べ出したわ。


エンジン音が煩い、

なんか、

もわーって暑いし。

直ぐ出てくと思ったのに。


あのね、

窓開けりゃ涼しいよ?

こんなに風有るに?

日陰だし。

(笑)




…もう少し若い頃の俺はね

こんな時、




「うっせぇわ!!

エンジン止めろや!!」



なんて

わざわざ言いに行ったり、

実は

めんどくさい男でした。



大人になったなー、俺。

(笑)





で、時間指定の待機の為に

現場の近くの

スーパーマーケットまで

移動した。


コーヒーでもって思って、

トラック停めて

歩いてったら、





グワシャン!!!←




自転車のオバチャン、

結構派手に転んで、

なぜかカップラーメンが

あちこち転がって、

どんだけカップラーメン、

好きなんだっ!てか、

大丈日??



「大丈日ですか??」


って声掛けて、

自転車起こしてやって、

あちこち散らばった

カップラーメンとか

拾ってやったんだ。




「あら、ありがとね、

お兄さんっ。」


「大丈日??笑」


「あちこち痛いわっ。笑

大丈日?大丈夫よっ、

どうも、ありがとね?

ね、これ食べる??」


「あ、うん、でも今、

お湯無いし、

さっき食べた、お弁当。」


「そうじゃ無くて、笑、

お家で食べたら?」


「でも、俺んち、

こっから遠いしさ、

今からお家帰ってたら

次の現場、

間に合わないよー。」


「なんか噛み合わないね、

面白いね、笑、

なら後でお家帰ったら

ゆっくり食べてね、

これでいい?」



「いや、

そっちの焼そばで。」


「笑、じゃあ、

はい、焼そば。」


「ありまとー。」


「笑、変な人!!」





俺、変な人かなー。

ま、おヘムタイなの、

たまーに、

バレてる気がするけど。

(笑)






…で、現場に着いた。

時間指定の現場は

面倒だなー。



…なんだあいつ、

まだ来てねーじゃんか。

自分で10分前には、って

言った癖に。





…あれ??

あのガキども、

何やってんだ?

あんな所に寝そべって?


まさか二人して熱中症??

大丈夫かっ??

もしかして?!!







「おいっ!!

大丈夫かお前ら!!」


「ひっ!」


「動くなっ!!!

そのまんまでいいっ!!

動くんじゃ無いっ!!」


「ひーっ!!」


「どうした?!

気持ちわりぃのか?!」


「ち、違いますっ!!」


「動くなっ!!!

そのまんま、

寝そべったまんま

喋れっ!!大丈夫かっ!!」


「あ、あの、、、」


「なんだ?」


「ここ、冷たくて

気持ちいいんです。」


「どこ?ここか?」


「はい、、

その石みたいなの、」



少年は

立ち上がろうとしたが

思い直した風に

又、寝そべりながら

擬石コンクリートの

床を指差す。



確かにここは庇が長く、

きっと朝から一日中、

陽が当たらない。


デイケアセンターの

裏の搬入口だ。




「どれ…。」


俺も寝そべってみた。



「…ほんとらー、冷てー。

気持ちいー。」


「ねー?おじさんっ!」


「ぱかやろー

お兄さんらー。」


「冷たくて

気持ちいーよねー。」


「おー、、、

このまま寝たひー。」








「猫さんっ!!!

何やってんすかっ!!!

大丈夫ですかっ!!」


「あ、ゲーン。

ここー、冷たくて、、、

「ちょ、

こんなとこで寝ないでっ!

こっちの施設課の人に

見られたら、、、

「こにちわ、

ご苦労様です!!」

「あうう、猫さん!!!

立って、早く!

ってか、その子ら誰?」


「君達、

ここで遊んじゃあ

ダメだよー??」


「はいっっ!!

やっと解放されたっ。」


「じゃあねー、

変なおじさーん!笑」









何事も無かったかの様に、

すっと立ち上がり、

スボンを、はたきながら…


…なんか有ったの??


みたいな顔で、

ゲンと施設課の人の

顔を見比べてやりながら、







…少年達と共に、

俺も走り去りたかった。



ただでさえ暑いのに、

違う汗が、、沢山出たわ。


(泣)





…そんな、

猫さんの些細な日常。




…またねっ。 (笑)





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― 新着の感想 ―
[一言] 猫SR”world”に嵌ってきました。 独特の言い回し、作り言葉、創作漢字、 かわいい~ (笑´艸`笑))).:∵ 大丈日? (中毒性はナイ!?) 猫は涼しい処を見つける天才なんですよ♪…
[一言] 小説 どこまでがリアルなんだろ とても楽しい
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