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ポケットの中の交差点

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/10/27

誰のポケットの中にも、自分だけの「絶対的な協力者」が潜んでいるのかもしれない。

……もっとも、それが自分の思い通りに動いた結果、自らの手の甲に激痛が走るハメになったとしても、それを「罰」ではなく「成果」と呼べるくらいには、あたしたちはしたたかで、少しだけ愚かなのだ。

指先ひとつで世界を動かしているつもりになりながら、結局は自爆の針に身を悶えさせる。

そんな、可笑しくもちょっと痛い「あたし」と「あの子」の身勝手な全能感の物語へ、ようこそ。

あたしのポケットの中には必ずあの子がいる。あの子は必ずあたしの思い通りに動いてくれる。

 あの子があたしの指示通りに動けばきっと、ハリセンボンが突き刺さる、それは罰かって?違う。寧(むし)ろあたしの悪戯の成果なのではないだろうか?

 だからこそ、ハリセンボンの針は、ポケットに突っ込んだあたしの手の甲に突き刺さるのだ。

 当たった罰は、その日の内に忘れ去る。あたしの指は、あの子の運命を司(つかさど)るミトコンドリアみたいなものだ。進化の過程で飛び出したとんでも珍兵器なのに違いない。あ、誤解しないでね。珍兵器の珍て、あのことじゃないかんね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

本文中の「珍兵器」の「珍」ですが、決して他意や変な意味はございませんので、どうか深い邪推をなさらないよう固くお願い申し上げます。

もしこの不器用で自爆がちな掌編をクスッと楽しんでいただけましたら、ぜひ評価やブックマーク、ご感想などをいただけますと大変励みになります

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