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第二章:第一話:大陸情勢

そろそろ物話のストックが尽きそうです…

短い間隔で短い話しにするか…、間を開けて長くするか…

とりあえず第二章の大まかなプロットは出来てるんで、しばらくは頑張って更新します。


 

第二章:第一話:大陸情勢


 

・・・・・・

 

空が黄昏てきた頃

 

「そろそろ国境を越えるな…」

 

「やっと国境に着いたの?もう、お尻が痛くて痛くて…」

 

「初めて馬に乗ったときは痛くなるもんだ。

もう少しの辛抱だから頑張れよ

街には日が沈む前に着けるだろうから」

 

「うん、けど馬の上も楽じゃなかったんだね…

勘違いしてたよ…」

 

「いや、慣れてないからそうなるだけで、基本は楽だぞ?」

 

「そういえばそうだね…じゃなきゃみんな乗らないものね…

私も早く慣れないかな…」

 

「慣れようとしてるところ悪いけど、リル。」

 

「ん?なに〜、ヴィオ?」

 

「慣れる前に、馬を街に着いたら売るぞ?」

 

「えっ?どうして?」

 

「どうしてって馬に乗ってたら如何にも私は、お金を持ってますよ、って風に見えるから襲ってくるやつが多いいんだ…馬はそれなりの金になるしな…特にシェントゥルム共和国ではな…」

 

「シェントゥルム共和国だとなんで襲われるの?治安が悪いの?」

 

「治安が悪いってワケじゃないけど…襲われるのは、貿易が盛んな国だからかな」

 

「貿易が盛んだから?」

 

「そう、つまり、大陸の中心にあるからみんな一攫千金を目指して商売しにシェントゥルム共和国に商人がたくさん来るんだ。商人は大陸中の品物……

・東のオステン王国からは鉄や宝石などの鉱物資源

・北のノルデン帝国からは牛や豚などの家畜

・西のヴェステン国からは魔法具や魔法薬などの魔法関係の品物

・南のズューデン自治区からは鉄砲や大砲など技術力

それらがシェントゥルム共和国に集まる。それを目当てに金持ちも来るから、盗賊達が商人や金持ちを襲うために色々なところに潜んでるんだ。だからだよ。」

 

「なるほど〜」

 

「そうだな、リルに大陸の他の国についても話しとくか…」

 


挿絵(By みてみん)



「うん、お願い」

 

「まず北のノルデン帝国から…この国は広大で牧畜が盛んで、食用家畜以外にも馬を多数飼育している。

それから軍隊が強い、だからか、かなりの横暴な国だ。東のオステンの鉄資源を欲しがってるが、二つの国の国境にある標高が高く険しいベルク山脈があるから攻めて来れない。」


「西のヴェステンとは昔から仲が悪くて国境付近は冷戦状態だな、魔法至上主義と武力至上主義だしな。

南のズューデン自治区とは国挟んでるから直接は因縁が無いけど、あの技術力を欲しがってるだろうな…

きっと諜報員とかは送ってるだろうけどな。」


「中心のシェントゥルム共和国は基本は中立の立場だ、国土が小さいが全部の国に顔がきくし、周りも攻めようとは考えないからな。

北の事情はこんな感じだ。」

 

「ノルデン帝国ってなんか凄いね…」

 

「あぁ、でも貴族や金持ちの食卓の肉類の80%はノルデン帝国が締めてるし、馬も役に立つ。

それに一概に悪と決めつけるのもよくない」

 

「そうだね…」

 

「西のヴェステン国は魔法大国だ。魔法を極めるならヴェステンのヴェステン魔法学院っていわれてる。

魔法具や魔法薬の大御所の国でもある。諸国との外交だと

ノルデン帝国とは、さっき言ったように仲が悪くて

シェントゥルム共和国とは貿易国として仲は普通だな

ズューデン自治区とは科学と魔法で反りが合わないな…まあ、目指す先や物事を極めようとする姿勢は同じだけどな

国との間にグロース湾があって直接国が繋がってないし、お互いに不干渉ってところかな…

オステン王国とは仲が良いぞ、うちからは魔法の触媒に使う宝石を輸出したりしてるな、向こうはオステン王国民のヴェステン魔法学院へ留学する者を受け入れてくれるしな…

まぁ、持ちつ持たれつだな」

 

「へぇ〜、じゃぁ私の欲しい薬もヴェステン国の品物か…」

 

「あぁ、そうだな

アポテーケは、医療の街だし、南のズューデン自治区からも医療技術がいくらか流れてくるからな。」

 

「ズューデン自治区はどんなところ?」

 

「ズューデン自治区は50年前にシェントゥルム共和国から独立して出来た場所なんだ。

理由は、民族間の対立だったかな?

まだ独立してから時間が経ってないから自治区だけど共和国より広い土地を持ってたからな…

後、数十年したら国として諸国に認められるんじゃないか?

今はまだ立場が低いけど、技術力では大陸一だ。

それなりの発言権はあるしな

ただノルデンがズューデンの技術力を欲しがってるから、その内何かしら起きるかもな…

オステンからは鉄、ズューデンからは技術ってお互いに必要としあってるな」

 

「そうなんだ…」

 

「ちなみに、ノルデンは絶対王政、ヴェステンも王政だけど国民選挙で十年毎に王が選ばれる、オステンも王政だが議会がある。

シェントゥルムとズューデンは議会制の政治を取ってて、議長が実質的国のトップだな」

 

「知らないことだらけだった…流石は王子だね!物知り♪」

 

「このぐらい知っとかないと王になんか成れないからな…」

 

「あれっ?街みたいなのが見えるよ?」

 

「どこだ?まだ見えないぞ?」

 

「ほらっ!あれだよ!」

 

「良く見えるな…俺にはまだ見えないぞ。」

 

「私、五感がいいんだ♪耳もいいし、鼻も利くよ〜」

 

「そうなのか?そういえば話しに集中してたから気付いてなかったけど、もう日が沈むな」

 

「本当だね…」

 

「さて街に着いたら先に宿取ってコイツを売るかな…」

 

ヴィントは馬を撫でてそう呟く

 

「ありがとうね…少しの間だけど運んでくれて」

 

「せっかくリルとくっついていられたのに…残念だ…」

 

「恥ずかしいこと言わないっ!」

 

「本心なんだから仕様がないじゃないか」 

 

「それでもっ!普通は言わないで心のなかで思うぐらいにしなさいよっ」

 

「リルにアピールしなきゃと思ってさ…」

 

「はいはい、私も残念よ」

 

「本当にっ?」

 

「そっ、でもこれからも一緒なんだからいいじゃない?」

 

「あぁ、おっ!見えてきた。」

 

「もうお尻が痛いよ〜」 



この話し(第二章:第一話)書いていて気づいたんですが、多分名前のある登場人物があまり出てきてないですね…

きっともう少ししたらぽつぽつと出て来るの出はないかと…

今回は、大陸にある全部の国が出てきたので一応…

皆様、今までの後書きを読んでいただいていれば予想も簡単でしょうが…

まず北のノルデン帝国から、ノルデンは【北】、西のヴェステン国のヴェステンは【西】、南のズューデン自治区のズューデンは【南】と大陸の全ての国々は、位置で国名が決まっております。

でも、しっくりくる気がするから本当に不思議です。

相も変わらず長い後書きを見て下さる皆様に感謝します。

次回も読んでいただけることを楽しみにしています。

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