漂流ビッグサイト - 15万老中壮青少幼年漂流記
「あれ、〇witterにつながらない」
「実況中だったのに、おかしいな」
「海が………消えた………」
「あたりが………荒野に………」
「異世界キター」
「異世界か? 他の惑星か、過去か未来の地球ということは………」
「まて、地球としても、我々の世界の時間線とは限らない」
なんか話し込む人たち。
「ええい、こんなところにいられるか! 俺は一人で先に行かせてもらう」
「走らないでください。走らないでください。外は大変危険です。水と食料は持ちましたか?」
「クソ、Wikipediaがあれば・・・」
「オフライン版アプリ持ってるよ」
「ソレダ」
「ふぉっふぉっふぉ。終戦直後の困窮に比べれば何ということもない。なあばーさん。」
「そうね。思い出すわね。」
参加歴ウン十年の高齢夫婦。
「ああっ! ○○が!○○の続きが」
「本人がいるぞ」
なんでだ
「神………」
「尊い………」
そこらじゅうに降臨する神々。
「ネット・・・ネットがしたい」
禁断症状が現れる人々。
「俺のノーパソの開発用webサーバ一式あるぞ」
「〇ストドン(〇witterもどき)ならあるぞ」
「ハードは?」
「ビジネスセンターにある。展示会貸し出し用の回線とかもあるはず」
「なぜそんなに詳しい」
「ここは国際展示場だろう? IT系の展示会に参加したことある」
「これで小規模なネットなら構築できるはずだ」
なんでIT系の奴そんなにいるんだ
〇バヤシ「話は聞かせてもらった。人類は滅亡した。2020年に」(*1)
「「「「な、なんだってー」」」」
「いたのか・・・」
「〇談社の企業ブースとか」
人類は文明を保ったまま生き延びることができるのか。
「ケッ。こんなもの、今じゃケツをふく紙にもなりゃしねえ」
万札の詰まった段ボール箱を蹴とばす男。
Inspired by 「漂流教室」and「天使墜落」
(*1)「新生MMR 迫りくる人類滅亡3大危機!!」(2016)
では皆さま、行ってらっしゃいませ
「縁起わりーな」
「行列込みだと駅からあの辺一帯入れないと」
「電気どうするよ」
「多少は非常用電源あるんでは。」
「すぐ近くに防災公園あるな。病院もある。」
「水は」
「水の科学館に備蓄がある」
「未来科学と船の科学館もあると文明保持にいいかも」