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視聴

作者: 湊崎直也

この世の無理往生に屈服するように

曝陽,死ぬほど走ってきた男よ


慌ただしい心を紛らわすなら自然の鼓舞に



真っ黄色日光に揺らがるチョウセンブナの木の葉の下


その緑陰の中でわいわい木の葉の摩擦音を

飄飄と翻って落ちた木の葉の生気を嗅ぐこと


その樹枝の股座を跳ね回る鳥の身軽さの中

歌っている鳥が繰り返していう囀りに心酔して

その席に膝を崩して座る間 いつの間にか小暗くなって


皓皓と光る月夜になって

月色と星影の煌びやかの中で


波の音にように聞こえてくる車の音に流され

また元に回帰した


いつも聞こえてくる自然の鼓舞を無視したまま

怱忙な人生を生きている男よ


時にはしばらくその道に止まって

自然の鼓吹に視聴を




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― 新着の感想 ―
[良い点] 読んでいてとても心地よいリズムです。 だんだんと移り変わっていく情景が体の周りに現れるようでした。 [気になる点] 「飄飄と」や「囀り」などにルビを振ると良いかもしれません。 もしかすると…
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