表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

10 未来の選択



敵を撃退し、僕はただちにスレイアントを乗り捨てて川沿いの土手をひた走りに走った。


花多葉さんたちの元に戻ろうと思ったわけでは無い。むしろ、彼女たちからも離れるつもりで走り抜けた。



……最後にマカロン買って行ってあげたかったけど、仕方ない。




どこだかわからない橋の下。

人の気配。

追っ手を警戒して、僕は物陰から覗く。

銃を握りしめて。


「こんなところで、何してるのよ」


花多葉さんだった。


「帰ってこない気だった?」


彼女は言う。


「攻蟲機連第3連隊第5大隊中塚小隊所属、士昏零一。これが僕の正体だ」


 花多葉さんが、一瞬ひるむ。


 でも彼女は、こう続けた。


「……だから、何。あなたはBBFのメンバーよ」


「だから、」


「あなたにはもう一つ、忘れちゃいけない過去があるでしょ。……私のお腹の音を聞いたこと」


「……」


「どっちの過去から未来を作るかはあなた次第ってことよね。だからね、魅力的な方を提示してあげる」


「……なんだ?」


「わたしの彼氏になりなさい!」



 ……は?


 眼を白黒させる僕に、彼女は、


 僕が隠し持っていた彼女の写真を見せた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ