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1時間前
人生は憂鬱だ。
今年で中2の年齢に成る僕だけど、幸せなんか何もない。
親も居ない、家族も居ない。
勿論友達も居ない。
引き取ってくれた人も積極的にコミュニケーションはとってこない。
ただ1つだけ願うなら。
……弟か、妹に会いたかった。
そんな事を思いながら、僕はゆっくりと目の前まで迫ったトラックにぶつかった。
元々体は小さい方なので生きてはいないだろうと結論付け、勢いに身を任せ意識が消えるのを待つ。
『しょうがねぇな。その願い、叶えてやんよ!』
その言葉に反応するように意識は速やかに覚醒していった。
「えっと、君は、いや、あの、貴方は、誰で、すか?」




