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《マスター、今日こそはここから出ますよ。》


えー?

出なきゃダメ?


《可愛く言っても駄目です。

マスターがやると、気持ち悪いですね。》


そうは言っても、出口に向かって歩いているんだが…

てか、酷いな。

少しだけふざけただけだろ?

心の優しいこの俺が和ませようかと思ったんじゃないか。

感謝くらいしてもいいんだぞ?


《マスター…

和むどころか、寒気…失礼しました。虫酸が走りました。》


言い直してもそれか?

酷すぎるだろう!

俺がわざわざ自分から馬鹿なことをしたんだぞ?


《自覚があったんですね。》


あるよ!あるに決まってるだよろ!

って、まぁこの話はおいといて。

瑠璃…


暫く瑠璃としゃべりながら歩いていたら

それは俺の目に飛び込んできた。


《はい。マスターなんですか?》


何で、この人たちはまだここにいるんだ?


《私に聞かれても、他人ですのでわかりません。

本人たちに聞かれてみてはいかがですか?》


そうだな。聞いてみる他無いか。

「まだいたんですか?」

冷たい言葉になっちゃった。


「ん?あのときの…」


「紫苑君」


ぼそりと他の女の人が俺の名前を言った。


「ゴホン。

紫苑、

君はさっさっとここから出ていってしまったと思ったぞ?」


名前を忘れたことを無かったかのように振る舞った。

…何かイラつくぞ。


《マスター、落ち着いてください。

名前を忘れられただけで怒っては、心が狭すぎます。》


うっ、わかったよ。


《わかってくださりありがとうございます。

でもまぁ、怒る気持ちはわかりますよ。

自分から聞いておいて、忘れるんですから。》


瑠璃…お前、俺には怒んなって言っておいて、怒ってんじゃなないか。

Aiの癖に心が狭いのか?


《これでもマスターをサポートするために造られたプログラムですから。

マスターが馬鹿にされて怒るのは普通ではないでしょうか?》


オォ、瑠璃が優しい。

俺氏、感動

《今だけですけど。》


さっきの俺の感動を返せ!


《そんなもの、返せるんだったら、とっくに返してますよ!

私にはいらないモノですから。》


そこは貰っておくところだろ?

俺がやるって言ってるんだから、ありがたく貰っとけ。


《横暴ですね。》


俺は貰える物は全て貰う派だ。


《いらないゴミでも貰うんですか?》


…いらないゴミ…

ウ〜ン、どうだろう?

いらなすぎるゴミは貰わないかもしれないな。


《ほら、マスターだっていらない物は貰いたくないでしょう?

それと同じです。》


うーん。

俺の気持ちがいらないものと言われるのは心に傷がつく。

ちょっと瑠璃、気持ちが入ってなくて良いから謝ってくんない?


《…はぁ?》


はぁ?って、謝る気がないってことか?


《何故謝らなければいけないのでしょうか?》


…マスターを傷つけた件について


《マスター、どこが傷ついたのですか?見て差し上げます。》


心が傷ついた


《心臓が傷ついたのですね?》


は?

心臓?


《心とは心臓のことではないのですか?》


意味、わかってるだろお前!

っと、大分話がそれてる気がするんだが。

誰のせいだ?


《マスターのせいです。》


言うと思ったよ。

コンチキショー!


《話を戻しませんか?》


う、瑠璃が正論を言ってる。


《こういう時は論破って言うんですよね?》


キラキラした顔で見られても、言われた方はイラつくんだよ。


《まぁまぁ、落ち着いて下さい。

そんなんじゃあ、長生き出来ませんよ?》


ロボットだろ俺。寿命なんてあるのか?


《マスターには寿命はありません。

食べ物を食べなくても生きていけます。》


そうなのか。

だからこんなに腹が減らないんだな。


《そうです!

食べなくてもいいとはいえ…

ここから早く出ませんか?》


あぁー忘れてた。

じゃあ、動くか。

ダルいけど。

じゃあ不本意だが、この人たちにここから出るって言った方がいいのか?


《言っても言わなくても同じだと思いますけど。

マスターが言うのなら。》


そうか。

じゃあ、言う。

「俺はここから出ます。

もう会うことはないと思いますが、せいぜい生き残ってください。」


…しまった。

上から目線のセリフが出てきてしまった。

まぁ、仕方が無いか。

言いたいことは言ったからここらか出るぞ。


《はい、マスター。》


何か言いたげな一行を置いて俺はその場から立ち去った。

その後、その一行がどういう行動をとったかなんて俺は知らない。


◇◆◇◆◇◆


ふー

やっと外に出た。

思った以上に、迷路…いや、迷宮だった。


《マスター、少し外で休みませんか?》


ん?

疲れてないぞ?


《少し、調子に乗ってあまり休まずに歩いてましたし、

体が大丈夫でも、精神も大丈夫とは限りませんから。》


そうは言っても、休む場所なんて無いぞ?


《ここから九時の方向、300m先に小川があります。

そこで休みましょう。》


うーん。

瑠璃が言うなら行くか。

九時の方向か。

…こっちか。


《マスター、逆方向です。》


わかってるし!

わざとだし!

そんぐらいわかれよな。


《分かりました。

マスターが、方向音痴だということが。》


う、うっせー!

早く案内しろよ。

ナビの役目を果たしやがれ!


《私は、ナビではありません。

ですが、マスターを案内するのは私の仕事だと思いますから。

…ほかの人には譲りませんよ?》


…告白でございましょうか?


《いえ。

私の仕事は私がやらないと私に価値が無い。

と、言いたいのです。

マスターは私にゴミになれとおっしゃるんですか?》


いや、告白だったら嬉しいなぁ なんて。

すみません。思っただけです。


《ご愁傷さまです。》


ふーんだ。

どうせ痛い奴だとか思ってるんだ。

俺は傷つかないぞ!

はぁ、好きな人出来るかなぁ。


《そんな事は一言も言ってませんけど。

好きな人とは、マスターに愛を囁く人ですか?

…言葉なら何とでも言えます。

ですけれども、本当に愛してるのなら言わなくても行動でわかりますよ。》


そんな事を言って欲しいわけじゃなかったんだけど。

まぁ、いいや。

そうだよな。

…言葉だけならなんとでも言える。

うん、名言だな!


《マスターは、チョロそうですもんね。

私がしっかり見ていないといけないですね。》


なんだよそれ!

俺がチョロチョロと

知らない人について行くと思ってんのか?


《はい。》


くっっそがぁああ

俺はそんなお子ちゃまじゃねぇんだよ!

わかったか!

…あ、川ついたぞ。


《ゆっくりと移動してましたから、大分日が暮れてきてしまいましたね。

今日はここで夜を明かしましょう。

魔物が彷徨いている可能性がありますから。

無駄な戦闘は避けた方がよろしいかと。》


そうだな。

無闇に動いて魔物とこんにちは…なんて、笑えないからな。

瑠璃の言う通りだ。

まず、野宿に必要なものは、焚き火だよな。


《そうです。

マスター 、その知識はどこで?》


え?

普通にテレビとか、アニメとか、小説だけど?


《そんなのがやってるんですか。

…間違った情報もあるかと。》


わかってるよ。

実際に間違った情報も流れてるし。

…てか焚き火って、小枝を集めるんだよな。

その後は、火をつけるんじゃなかったか?


《そうです。

そんなに一気に出来ないので、

まずは小枝から探してきてください。》


わかった!

以外に長くなってしまったので切ります…

中途半端ですが、すみません

読んで下さった方ありがとうございます!

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