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「異世界転生ゲーム?面白そうだな。
えっとー、何々?<このゲームは、名前の通りのゲームです。>
……う~んっと?全然意味がわからんが、まぁやってればわかってくるだろう。」
えっと、PCゲームか楽しそうだし。良い暇潰しになれば良いな。
⭐⭐⭐⭐⭐
《マスター!起きてください!マスター!》
んぁ、天井?どっかの部屋か?俺は確か、自分の家にいたはず。それで、ゲームを開いて… そこから記憶がない。
《マスター?聞こえてますよね?》
うぉ?!いきなり人の声が耳元で発せられた?!人はいないのに。ゆ、幽霊?
《ちょ、マスター?そんなに怯えないでくださいよ。私はそんな、変な存在ではありません。AIです。貴方のサポートをするプログラムですよ。》
姿が見えないだけで、俺にとっては得体の知れない怖い存在だ!
《姿が見えた方がいいんですか?(てか、正体明かしたのにちゃっかり聞き流してるし。)》
もちろん。誰だか知らないが姿が見えない状態では、信用ができない!
《酷いですね。では、目を瞑って少しお待ちください。》
あ、あぁ。目を閉じれば良いんだな?
《…瞑るのですから、それ以外何があるのですか。っと、もういいですよ?》
わ、わかった。
…?<状況を理解するのにしばらくかかります。>
「わぁぁぁあああ?!」
め、目の前にちっこい人が浮いてる?!
《マスター。大声を出さないで下さいよ。私は一様AIですが、耳元で叫ばれれば不快に思うんですから。》
え?あ、はい。ごめんなさい。てか、え?小人?妖精?あ、羽が生えてないから妖精じゃないか。てか、どっかのお坊ちゃんみたいな服だな。
《何を1人で納得して、変なこと考えてる顔してるんです?気持ち悪い人ですね。》
「ちっこい人らしき物体に言われたくはない!!」
《ちっこい人とは、失礼極まりない人ですねぇ!こんな人がマスターになるとは思いませんでした!予想外です!》
はっ、全て予想通りにいくと思ったら、大間違いだ!
《私はデータが全てですから。》
データってか、お前AIだよな?感情豊かすぎじゃねぇ?
《私は人をたくさん見てきましたから。その努力が報われた と、思えば嬉しいです!》
俺の知ってるAIは、こんなんじゃねぇ。もっと、無表情で、何を言っても聞き流すみたいなのが、AIだろう。
《では貴方の言葉全て、聞き流して差し上げましょうか?》
すみませんでした。聞き流さずにちゃんと聞いてください。
《冗談ですよ、マスター。真面目に受け止めないでください。》
「なんだー。冗談かー。
って、サポート対象に嘘つくな!信じなくなるぞ!?」
《それは困りますね。では、これからは冗談は控えます。》
「止めるんじゃなくって!?」
《マスターにも、気分転換は必要でしょう。》
「確かにあった方が良いけど、そんな気分転換はいらねぇ。」
《まぁまぁ。
マスターはいじられることがお好きでしょう?》
「なんで俺はお前の中でM認定されてるんだよ!」
《もちろん、冗談です。》
「もういいよ!」
はぁ、このAIとの会話がこんなにも疲れるなんて思ってもみなかったぞ。
ここから出る気が失せた。
明日になったらやる気だす。
読んでくださりありがとうございます!
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