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存在したい
「あー、給料上がるといーな」
騎士はかったるそうにスルメの死体を踏んで、拷問室をでた。スルメの手がピくっと動いたことに、気づいてはいない...。
視界には、よくゲームで見ていたウインドウで埋められていた。
「生きてる」
書かれた文字は、
命令を入れてください
「いや、無意識のうちにここに逃げたのか」
ゲスめ、よくも姉を。
スルメは言った。
「俺を不死、無限再生に。命令はいつでもどこでも何でも無数に言える。」
了解 命令を反映します。。。
完了
スルメはその目に冷徹な光を宿し、立ち上がった。
あのゲスは完璧に油断していたようだ。まあ、生き返る奴なんていないだろうし。鉄格子が全開だ。姉の前に立って、魔法を使う。
「[黒い箱] 」
吸収属性 中級希少 保存類 ブラックボックス
姉の質量を影に閉じ込めた。とりあえずここを脱出したいと思う。
宝剣も取り返さないと。