プロローグ
どうも、駄作ですがよろしくおねがいします
「ショリン・・・ステイル・・・」
「かわいい子たちね」
「兄上・・・罪・・・」
「逃・・・その・・・連れ・・・」
朝日がまぶしかった。
「いつまで寝てるの? おきなさい」
あまどを開け放ったステルがこちらをにらんでいた。朝日が反射して、さらりとした水色の髪が輝いている。茶色い目がくるりとしている。はっきいり言って可愛い姉だ。双子だけど。ぼくは寝たまま左手をゆっくりとあげて、腕輪を見つめてみる。
8:27
「わ、遅刻だ」
言い終わるか否かに、茶色い体操着を上下投げつけられた。
「早く着替えなさい。先に行くよ」
階段をかける音がして、玄関があく音がする。
ぼくも学校へ行こうか。
「ぐは!!」
「よし、勝った!」
練習場のど真ん中で、スルメはガッツポーズをとった。
「ナイスファイト!!」
私はついさっきスルメに吹き飛ばされた同級生に拍手を送る。
悲しそうな顔でスルメは水色の髪をパサパサふった。くるりとした目が下がる。
「ねえちゃん、すこしはスルメのこともほめて?」
私は力強く言い返した。
「すぐ調子に乗るから!」
双子の弟は、情けない顔をしながらため息をはいた。
やっぱり可愛い。