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次は必ず幸せになる

作者: 緑咲季 宏
掲載日:2026/01/04

「突然すいません。連続殺人事件の捜査が難航しておりまして。犠牲者の写真を見て頂けますか?」

いきなり警察本部の捜査員2名と鑑識課の検視官1名が大学にやってきた。

「写真を見て犯人に繋がるような物があれば教えて頂きたいのですが」

「わかりました。拝見します」

机には約300枚の写真が置かれた。

法医学者になってから約1万体の司法解剖を行い死因究明や身元識別を行って来たが写真を見ても犯人に繋がるような物はまったく見つからない。

すると、部屋が急に暗くなり3枚の写真だけがスポットライトを浴びたように白く光った。そして机の対面に女の子が現れ。

「それを見て」

「ん?」

「それを見て」

『それを見て』と女の子が3枚の写真を指さし消えた。

白く光った3枚を見てみる。

「薄い紙と鉛筆を持ってきてくれ」

「はい」

助手に薄い紙と鉛筆を持ってきて貰う。

写真の上に紙を乗せ鉛筆で『ある形』をなぞる。

3枚の写真には『ある形』が写っていた。

『LA』という形だ。

それは死斑が作り出した形だった。

死斑とは死後に血液が重力に引っ張られ地面方向に溜まる現象だ。血液が溜まった部分は赤紫色になる。その部分に外から圧力が掛かると圧力が掛かっている部分だけ白くなる。その白くなっている部分の形が『LA』という形だった。

「この『LA』という形を見て下さい。これが被害者のお尻の部分にあります。推測出来る事は被害者が死後に車の座席の足元部分に座っていたのではないかという事です。座席の足元部分にはラバーシートがありラバーシートには車の車種の文字がマークされています。つまり犯人の車の車種は『LA』という文字が入った車種の可能性があります」

「なるほど。今すぐ本部に連絡します」

捜査員が警察本部に連絡を入れる。


3日後。犯人が逮捕された。

『それを見て』と教えてくれた女の子の事が頭から離れない。死んでしまった現実は変えられないのに教えてくれた。医学的に証明は出来ないが女の子には絶対にアドバイスを貰った。

そして医学的に証明は出来ないが女の子は次の人生で必ず幸せになる。







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