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ジェンダー平等

あんまり詳しくないナガスが首を突っ込むべき事ではないと思うんだけど、心は女、体は男VS純女による格闘技の試合があったらしいね。アメリカの総合格闘技大会、コンバットグローバル。そこが戦いの舞台となった。

もちろん、体重の近い人同士の試合。心女のホルモンうんたらは女性と判断され、基準をすべて満たし問題なくレッツファイト。結果は心女の圧勝。正直、相手にもならないレベルの試合内容だったそうな。


ナガスも格闘技経験者だからよくわかるんだけど、男と女では圧倒的な力の差があるんだよね。たとえ体重が一緒だったとしても、筋肉量が一緒だったとしても、女性が勝つ事は相当難しい。

ナガスが中三だった時、その地区で一番強い、優勝経験もある女子高校生と試合をした事がある。なんかチョコチョコ動いていたけど、正直「は?」と思ったよ。「中学生だから手抜かれてるのか?」ってね。

だけどそうじゃなかった。彼女はどうやら本気でやっていたらしく、その時は「なんだかなぁ」という気持ちになった。

それと、他の場所ではどうなっているか知らないが、ナガスが所属していた少年団は男女混合で練習をしていた。同じ練習量をこなしているというのに、女性が男性を負かすという珍事は、まぁ起きない。小学生のうちは女性のほうが筋力体力どちらも上とか言うでしょ? 何もしていない人同士だとそうなのかも知れないけど、鍛えていれば別。普通に男のほうが強い。

もっと言わせてもらうと、鍛えた者同士の闘争において、女性が男性を上回る事は、コペルニクスが「地球は四角い!」と言い出したとしても、あり得ない事だと思う。十年武道を続けてきた女性が、何もしてこなかった同年代のヒョロ男性を倒せるかというと、それさえも難しいのではないかと思ってるよ。

女性は肉体的に男性より弱い。どんなに言い繕ったところで、これは変えられない事実。そうなってるんだから仕方ない。


それを踏まえた上で。

本人同士が「やりたい」と言うのなら、止めるべきではないと思う。例えそれが残酷なショーになったとしても。極論言うと、結果死んだとしても。

ジェンダー平等を叫んでいる訳ではない。性別による役割や資質は有るものだと思ってる。それでも本人の意思、この場合は純女の「戦う」という決意を尊重して賛美したいじゃんか。偉大な挑戦者、その姿勢は美しいってね。ローマの剣闘士みたいに望まない試合をやらされるのは論外だけど、既存の基準を満たした上で当人同士が望む試合をさせないのも、また論外じゃない?

もしこれがトーナメントで、全選手の同意を得られないっていうなら、また考える必要があるとは思うけど、今回の事はそうじゃない。あくまで1v1。個対個の話をしています。「映画の出演者に黒人を出せ」とか「全スポーツ男女混合にしろ」だとか「男女のトイレを統一しろ」の主張とはまた別の話。


自分の主観で「残酷だ」「不公平だ」と思うのは自由だけど、その主観で両選手の意思と機会を奪うのはエゴが過ぎるかな。って話でした。

とはいいつつ、多様性がもたらすものは、もしかしたら破滅かなと、ナガスは思っています。それで結果破滅するなら、それが人間の選んだ道なのだな……という話は、またいずれ。その時のタイトルは「ユニバース26」かな。



追記。

反対意見の中で「命の危険がー」の人居るけど、戦いとはそういう事。いくらスポーツとはいえ、鍛えに鍛えたバッキバキの肉体で、相手の体をぶん殴ってぶん投げて、関節極めて抑え込んで、勝つために相手の首を締める。総合格闘技とはそういうものなんだから、男女関係なく命の危険はあるよ。

そうはならないようにルールがあり、レフリーがいる。故にスポーツとして成り立っている。それでも不慮の事故は起こってしまう。だってどんな御託を並べても、戦いなんだから。「まさか死ぬなんて思ってなかった」は、無念の極みだろうけど通用しない。ルールによるが「殺した方の勝ち」という形で許容されてきたのが格闘技という世界なんだよ。

それが嫌なら戦わなければいい。命令されて命を奪う戦争と違って、戦うか戦わないかを決める権利は選手にある。


と、ナガスは思います。

……なんか発言する場によっては、すげー叩かれそう。

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