ペガサスハイドさん
YouTubeのオススメに「ペガサスハイド」さんという人の動画がアップされた。存じ上げていなかったのですが、どうやら元漫画家で、漫画学校の講師をしていたと、動画で仰っておりました。
何やら「漫画がオワコン化しつつある」という事を危惧しているようで、各方面を敵に回す覚悟を持ち、今回の動画を作成したとのこと。動画タイトルは「漫画業界オワリ〜編集者・漫画家・読者 全てを敵に回す覚悟で話します〜」で、かなりものものしい。ついついクリックして視聴させて頂きました。
本題に入る前に、ちょっと余談。ナガスにとっての漫画について。
ナガスにとって漫画ってあまり身近じゃないんだよね。小学生、中学生の頃までは流行ってたものはチョロっと読んでたけど、どハマリするなんて事はなかった。ジャンプ黄金時代のものをチョロっと読んで、他はスプリガンやアームズ、金田一やガッシュくらい。今ではガンダムオリジンが終わり、バガボンドが連載休止されてから買った漫画なんて、もしかしたらハンターハンターくらいかも。ウェブでも読む事ないし、何が流行っているのか知らない……というのも、娯楽は昔からゲームのほうが圧倒的に好きでした。そういうタイプだった。
んで、本題。とはいえ詳しくは前記したタイトルで検索かけて視聴してみてほしい。ここでは概要だけ。
ペガサスハイドさんは「手軽に読めるようになったから、量は増えても質が落ちた」と仰ってました。その原因は以下のみっつ。
ひとつ。編集者のレベルの低下。
ふたつ。漫画家のレベルの低下。
みっつ。読者のレベルの低下。
すんげー事言うなぁこの人……と思いながら聞いてみたら、なるほど……と思う事が多かった。
ひとつめの「編集者のレベルの低下」については、どちらかというと世の中の風潮について語ってた。人が人にモノを申せない風潮というか、編集者が作品に口出し出来ないらしい。つまりパワハラやブラックと言われる事を危惧してしまい、作者の思うままの作品を描かせ、つまらないものが量産されている。と、ペガサスさんは仰ってました。
なるほど……確かにブラックな環境は問題だけど、結果面白くないものが増えていく事になっているという事ですな。天才でも現れれば別なのかもしれないけど、そうそう現れるものでもないと。
ふたつめの「漫画家のレベルの低下」は、現状を知らないのでなんとも……なんだけど、小説に繋がるモノはある。ペガサスさんは「人間を描けていない」と言っていて、それは小説の世界でもホントそうだなと思う。登場人物全員、ただの舞台装置のように思える作品が多くて……作者の自慰みせられてる気分になって読了出来ず放置してる作品がどれほど有るか……。
とはいえ、権威ある賞にも新陳代謝が……おっと辞めておこう。
みっつめの「読者のレベルの低下」は……ノーコメントにしたい。だって読者は読者様だから。読んで頂けている人の悪口になりえる事は出来るだけ避けたいです。
ただ「動物的な刺激しか求めなくなっている」「活字離れのようなものが漫画にも起きている」と言っていたのは、ちこーっとだけ、同意……かなー。
ホントはもっと色々と言いたい事はあるんだけど、これ以上は危険領域だと思うのでこのへんで。ただ、表現者はもっと考えて表現するべきだなと、自分自身に言い聞かせる事ができました。ありがとうペガサスハイドさん。
追記。
あっ! でもでも、ほら、作品が合うか合わないかって、あるもんね! あるある! だから「低レベル化」とかは、違うのかなー?? ね? 現代の感覚では昔ほど文学的な側面が薄くなり、より娯楽性が高まったと、言えるよね?
そういう時代なんだよ。仕方ないよ。それで崩壊する文化なら、その程度のものだったんだよ。崩壊を防ぎたいのはわかるけど、滅んだ文化なんて歴史上たくさんあるから、割り切ろうぜ! ね?
……うーん、フォローになってねぇ。




