昔言われた事を思い出した
ちょっと昔を思い出したから書かせてもらう。
作家仲間から「登場人物のキャラクターが定まっていない」と過去に言われた事があるんだよね。「それは読者にとってのストレスになる」らしいよ。
うーん……ナガス思うんだけど、それはラノベで判を押されたようなキャラばかり見てきているから、そう感じるんじゃないの? 心変わりしない人間がいるかね。矛盾を抱えない人がいるかね。ヒロインは主人公にしか振り向いちゃいけないのかね。清廉潔白なキャラは物語が終わるまでそのキャラを貫かなきゃいけないのかね。逆に悪役は最後まで改心しちゃいけないのかね。それってただの舞台装置っていうんじゃないのかね。人を人として描かない作品は基本的にナガスは嫌いです。
目指している所が違いすぎて、合わなかったな。ナガスは基本「変化」と「意思」を書いてる。人がどう変わっていくか。それは成長なのか進化なのか退化なのか。それらが面白いと思っているから、合わないんだよ。それだけの事。
ついでだから、その作品についての裏話。
その作品とは「〇〇しい人間賛歌」の第一章部分で、アカウントを削除する前は「メーデー」というタイトルでした。その作品は女性主人公という事もあり、女性読者の方がついてくださったのですね。
えー……実はこの作品、途中から路線変更してます。
読者が女性だらけになって、さらに救われる事を望まれていたので、救いのあるエンドにしました。というかもともとエイコ(主人公)は死ぬ予定でしたからね。カヨと出会う事も、父親との和解もなし。全てに絶望したエイコは懐いていた猫のお墓の前で泣きじゃくり「今からいくね」と言いながら……というエンド。後日談にてサエちゃん視点の話を書いて、誰も救われないままエンド。
いやさ、そこまで胸糞だとは思ってなかったけど、読者様の熱量が凄くて……じゃあ救いの話にしましょねーって感じでテコ入れしていった。
このエイコの心理がブレてるって言われて、まぁー腹たったよね。お前はあの状況でいつも通りでいられるのかってね。そういうこと。




